--------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年9月30日(月) NO.176 雨の日に想う     いよいよ9月も今日で終わりです。朝晩はめっきり涼しくなり、秋というよりは一足飛びに冬の足   音が聞かれるのではないかというこの頃です。先週末から雨の多い日が続き、我が中学でも28   日に予定していた体育祭が、昨日の日曜日に順延され、何とかその開催ができました。前日は夕   方まで雨が降っていた関係で、ちょっと開催が危ぶまれたのですが、朝早くからの生徒達のグラン   ド作りの奮闘に、その水はけの良さが手伝って実施することができました。この体育祭については   後日改めて触れたいと思います。   さて、この雨といえば、最近車を運転しているドライバ-が歩行者に対して全然無関心のように、   ハネをあげて通り過ぎるのを見掛けます。まあ、これに限らず全て運転マナ-が悪くなっている現   在ですから、ここで言っても仕方がないかもしれませんが、あまりにも歩行者を無視しているようで   すので、やはり触れさせて頂きます。   私も車の運転はしますが、この現象は運転しているときより、むしろ自分が歩行者側の立場になっ   た時、よく解ります。道路を雨の日、歩いていて、車が来る度に身構える経験をきっとお持ちのこと   と思います。車は何食わぬ顔して、通り過ぎます。でもこの雨の日の水や泥ハネは、以前確か何   かで読んだことがありますが、運転手側にとってはれっきとした罪にもなる過失行為です。   従ってナンバ-を控えて通告すれば、その責任を問われることにもなります。   こんなことより何より、人間として基本的なことである、相手の立場に立って、考えてやれるだけの   優しさとかいたわりを持ち続けたいものです。   こうしたものの失われた社会は、あまりにも殺伐として無機的です。かつて私達に子々孫々と伝え   られてきた、謙譲の美徳とか滅私奉公などの日本固有の文化は、果たしてこの先引き継いでいけ   るのでしょうか。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年9月28日(土) NO.175 沼津市民大学よりその5     今回の市民大学はダンベル体操のお話でありました。講演はこの体操の生みの親でもある、   筑波大学教授の鈴木正成先生です。ぼそぼそとした語り口から、とてもユ-モアに富んだ話題が、   次から次へと出てきて、今まで聞いたことのないような、一種独特な講演で時間が短く感ずるほど   の楽しいひとときを過ごすことができました。   その要点を極端に表現すると、高齢化社会を前にして、食べたいものを食べて、元気に死ぬことが   できるのにはどうしたら良いかということではないかと思います。   人間が人間として楽しく毎日を暮らせることができる、活動寿命と、ただ生き長らえているだけの、   生命寿命が等しくならないのが、多いものですが、これをできれば同じにすることが理想です。   それにはどうしたらよいか、答は筋肉をつけて握力・腕力を維持できるよう心がけることと言われて   いました。人間は厄年を境にして中年になると「基礎代謝」が低下し、脂肪とブドウ糖の分解力が   落ち、成人病になりやすいと言われています。またさらに熟年・高齢期に達すると、体たん白質合   成力は一層低下し、基礎代謝の更なる低下を進める関係で起こる、食欲減退・虚弱化・骨粗鬆症   などから、寝たきりの要介護生活に陥りやすくなるとのことです。   こうしたことから、中年以降の健康づくりは、筋肉や骨づくりに効果的な運動を基本に進める必要   があり、その具体的な運動法として、この「ダンベル体操」を開発したそうです。   スライドでもその効果を、いろいろと見せて頂きましたが、とにかくダイエットにとても効果がありま   す。6ヶ月で7~10Kg減量できたとか、この体操を続けてベルトの穴が20cm縮まったという実例   を次々に紹介して頂きました。またこのダイエットだけではなく、各種成人病の原因となる、高血圧    ・高脂血症・糖尿・動脈硬化・貧血などをそれぞれ改善する結果も表れています。   1日15~20分でよいと言われ、日頃から歩かなくてはと思い続けている私にとっては、この運動   は自分の体質改善のためには最適なものです。   是非実施してみたいと思いました。ちなみに、この体操が詳しく紹介されているものは   2002年、NHK出版から出されている、別冊おしゃれ工房-玄米にぎにぎ体操という本です。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年9月27日(金) NO.174 事前での了解     芥川賞作家の柳美里(ユウミリ)さんのデビュー小説「石に泳ぐ魚」が出版差し止めになりました   これはこの小説のモデルとなった女性が、個人のプライバシ-を侵害されたと訴訟を起こし、最高   裁で1・2審判決が認められ、柳さん側からの上告が棄却されたからです。   このように最高裁が個人のプライバシ-や名誉権に基づいて、小説の出版の差し止めが認めら   れたのは初めてとのことで、今後の文学界に大きな影響があるのではないかと言われています。   この小説のモデルとなった女性は、生まれつき顔に腫瘍(しゅよう)のある友人として登場し、家族   関係やその生い立ちが具体的に記されているそうです。   女姓にとって、顔は命のようなものです。その内容は解りませんが、こうしたモデルとして描くから   には、それなりの本人の了解がなければいけないものと思います。   この本にしても、要は作者の意図するところに関わってくるもので、その描き方によりけりだと思い   ます。そうした意味でも、いまいち配慮が行き届かなかったのではないでしょうか。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年9月26日(木) NO.173 角界のカリスマ     先週で終わった大相撲秋場所で、貴乃花が頑張りました。相撲協会としては理想的な横綱同士   の優勝争いで 、言うことはなかったことと思われます。やはり貴乃花はまだまだ今の相撲界にとっ   ては、無くてはならない存在ですね。   それにしても、場所前非常に厳しい意見を述べられていた、横綱審議委員会の渡辺恒雄委員長   が場所後、一変し「角界のカリスマ的存在、歴史に名を残す大横綱だ」と大きく持ち上げたとのこと   です。また貴乃花の奮闘ぶりはこの渡辺委員長の辛口を封じた上に、委員会の姿勢も反省させる   ことになったそうです。秋場所3日目の場所総見に訪れたのは3人だけで、12日間観戦した脚本   家の、大の相撲ファンでもある内館牧子委員はこのように皮肉っています。   「テレビと生では全然違う。今、誰も横綱審議委員会を評価してくれないから猛省してください、と   委員の皆さんに言ったら黙ってしまった」   いろいろと苦言を呈すのは構いませんが、その責任をしっかり果たしてこそ、言葉に重みがあると   いうものです。新聞で知ったのですが、同委員長がオ-ナ-を務める読売巨人軍でも、優勝を決   めたものの、来シ-ズンに向けて、松井のみならずエ-スの上原まで大リ-グ入りとの噂が出て   きて、心中穏やかではないはずです。   ご自身こそ、栄光ある巨人軍のカリスマ的存在に、是非なってもらいたいものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年9月25日(水) NO.172 日本最大のホ-ムストア     一昨日の休日に日本最大のホ-ムストアと言われる、沼津の西に18日オ-プンしたカインズ   ホ-ムへ買い物に行ってきました。私達が出掛けたその日まで、オ-プンセ-ルの期間中という   こともあって駐車場に入る前から、車が数珠繋ぎの混雑ぶりです。   なるほど、確かに大きいお店です。元々の家庭大工用品・各種雑貨・日常家庭用品はもちろんの   こと、電器用品・スポ-ツ用品・カ-用品から、今はやりのガ-デニング・園芸器具、食料品・酒類   ・薬に至るまで、ありとあらゆる商品を扱っています。本当にここで買えない商品はないというくら   い大量に揃えてあります。オ-プンセ-ルのチラシでのキャッチフレ-ズが「この広告で扱ってい   る商品は品切れがありません」とのことです。その品数といい、種類の豊富さからしても何とも凄い   お店です。また店内に入っても、まず店員の応対がとても良く感じられ、素晴らしく思いました。   このような大型店が、他にない差別化を心がけていくと、既存の商店はなかなか大変だなというの   が実感です。この21世紀の厳しい時代を生き残っていくのには、どこの業界にも共通している、   その大変さを、人混みに紛れながら、つくづく感じました。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年9月24日(火) NO.171 町内の祭りから     先週末は地元町内の八幡神社の祭典でした。その開催時期は毎年、中秋の名月にあたる週末   の土・日曜日に決まっているそうです。旧暦では8月15日が中秋の名月とのことで、今年は9月   21日がその日にあたり、この時期での開催となりました。   町内が6つの組に分かれていて、それぞれが順番に祭典の設営を行うわけですが、今年は私達   の組がその当番町になりました。6年に1回、その当番町が廻ってくるわけですが、どういうわけか   いつも私達の時は雨にたたられます。そんなことで、一番心配していたお天気にも、幸い恵まれて   比較的スム-ズに設営が進みました。   その中で例年とは違うのが、御神輿です。   今まで使い続けていたのは、簡易型の俗に言われている、たる御輿というものでしたが、今年から   は社を形取った、本物の御神輿です。丁度6年前のこの祭典で、我が町内が言い出しっぺで、   この御輿を新しくするために基金の積み立てを始めたそうです。15万円づつ6年貯めて、80万円   ぐらいの御神輿を、北陸から購入したそうです。   こんなわけで、下ろし始めでもあることから、この御輿部隊は余計気合いが入ったものと思います   私もいい年をして、さすがに担ぎはしませんでしたが、先頭でその舵取りをしていたものですから、   祭りの終わった1日後から、未だに直らない、ひどいふくらはぎの筋肉痛に悩まされています。   かえって担いでいた方が良いくらいの、3日経った今でも満足に歩けない始末です。   年は取りたくないですね。でもこれが本当の後の祭りと言うのでしょうか。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年9月21日(土) NO.170 素晴らしい生き方を知る     もう6月ぐらいの以前の話になりますが、沼津市民大学講座の第1回目として、登場した講師の    I 社長の話を聞いた妻がとても感動して戻って参りました。私は当日PTAの理事会と重なり、聞く    ことができなかったわけですが、後日彼女がまとめたそのレポ-トを読み、この人なら是非子供達   にも聞かせてあげたいと、すぐ考えました。   そして時をしばらく置いてしまったのですが、今月になって少しPTAの行事も一段落したことから、   気持ちに余裕が出たこともあり、このことが頭から離れなくなり、メ-ルで先方にこちらの熱い想い   を伝えながら、厚かましくもそのお願いをしてみました。   1週間経っても返事がなく、やはり駄目かなと、あきらめかけていた矢先、今朝いつもの通りメ-ル   を開きましたら、この嬉しい返事がありました。先方の会社の人からの連絡です。   こちらの希望した日程は既に他の中学の予定が入っており、不可能とのことですが他の日ではど   うですかと言ってきてくれたのです。   早速、来週にでも専門部委員長他の方々や学校側とも、前向きに十分検討してみたいと思ってい   ます。   この講師に予定している I 社長は、現在弱冠20歳の身で、大学生と企業の社長を両立させてい   ますが、過去に障害の経験も持ち、いろいろな苦難を乗り越えているからこそ、その生き方が余計   素晴らしいのであります。   もし実現できれば、「やればできる」「人間死ぬまであきらめたらいかん」ということを、子供達に近   い世代の方が語り掛けるだけに、彼らにとって、きっと大きなインパクトになるものと思われます。   また、とかく無感動とか無関心と呼ばれがちな彼らですが、考えてみると私達大人がこの時代に   生きていく上で、あまりにも余裕がなく、こうした素晴らしい出会いの機会を増やす努力を怠ってい   るとも、言えるかもしれません。    --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年9月20日(金) NO.169 ペナントレ-スも終盤、そろそろ...     パリ-グでは西武ライオンズが優勝を決め、セリ-グでも巨人がもう時間の問題という現在、   プロ野球のペナントレ-スの興味が薄れましたが、残るは松井の三冠王達成なるかどうかぐらい   です。ここまできたら、私はジャイアンツファンではありませんが、是非三冠王を獲ってアメリカ行き   に花を添えてもらいたいものです。   まだ決まってはいないというものの、昨シ-ズンの終わり、球団側が提示した破格の長期契約を   拒否した裏には、大リ-グでイチロ-同様、自分の力を試してみたいという思いが強いものと思わ   れます。私達野球ファンからしてみても、巨人の松井に終わらず、日本の松井を是非見てみたいも   のです。また十分通用する力を持ち合わせているものと思います。   そしてどこかの球団オ-ナ-に、自分のところだけが良ければいいのではなく、プロ野球は皆の   ためにあるものだということを、身を以って教えてもらいたいものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年9月19日(木) NO.168 8020を知っていますか     私は友人が歯科医をやっていることから、時々は歯の検診をしてもらいます。   先日、久しぶりに診てもらったら、「この調子なら8020は大丈夫かも」と言っていただきました。   この8020とは、80歳まで自分の歯を20本残しておこうという、歯の健康運動のことです。   小さい頃から、私は歯並びが悪いことから、歯についてはコンプレックスがありました。多分結婚し   た頃からだと思いますが、歯並びの悪い歯にはよく食べかすが付着することから、食後よく磨くよう   に心がけるようになりました。丁度、タバコを止めたことも手伝い、歯が汚れなくなったから磨くと効   果が出て、その張り合いが出てきたからかもしれません。今では3度の食後は外出時を除いて、   ほとんど磨くようにしています。また磨かないと何かやり残したようで、気持ちが悪いようにまでなっ   ています。   こんなことが功を奏しているのか、同世代が歯肉炎とか歯槽膿漏と、ぼちぼちお友達になっている   中、専門家からある程度の太鼓判を押して頂いたことは、とても嬉しいことです。   このように人間って面白いもので、自分の欠点だとかコンプレックスを感じている部分に気をつけ   ていると、知らない間に人を追い越していたということがあります。   ですから、Never give up!やはり死ぬまであきらめたらいけませんね。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年9月18日(水) NO.167 北朝鮮のあがき     昨日、歴史的な日朝会談が行われました。残念ながら拉致被害にあった方々のうち、8人まで   が既に死亡しているという、悲しい事実が判明されました。またこのことは拉致疑惑をずっと否定し   続けてきた北朝鮮側が、初めて公式に認めたことになり、謝罪という形まで繋がりました。   北朝鮮側がここまで譲歩してきた裏には、ひっ迫した経済事情とイラン・イラクと並んで、悪の枢軸   としたアメリカの攻撃対象から逃れたいという、かなり切実な事情があるものと思われます。   でもこの拉致問題同様、テポドンと呼ばれる弾道ミサイルや不審船の問題など、まだまだ多くの   疑惑が残されています。昨日既に決められたから、今更どうのこうの言いたくありませんが、こうし   た様々な疑惑をおざなりにすることなく、日朝国交交渉に臨んでもらいたいものです。   それでなくては、死亡した人を始め、被害に遭われた方々やその家族の怒りは、とても収まるとこ   ろがないものです。それにしても、今回の交渉が先方から持ち掛けられたことといい、長年ベ-ル   に覆われた事実を公表するなど、北朝鮮はよほど困窮しているのでしょう。   私達企業にも言えることですが、本当に困ってきてから危機感を持つのではなく、加ト吉社長も言   われていたように、順調な時から時代の変化を読み取り、危機感を有し何らかの手だてを加えな   ければいけません。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年9月17日(火) NO.166 頑張ればここまでやれる     前述の通り、記念講演で加ト吉、加藤義和社長のお話を伺いました。   家庭の事情で高校進学をあきらめ、四国で小さな水産加工業を営む家業を引き継いだ本人が、   20歳で新しい会社を起こし、31歳でJCの強い薦めで市議会議員へ、そして市議会議長を37歳   で全国1の若さで経験した後、観音寺市の市長を4期16年務めた政治(私はこれはどうでもよい   のですが)の世界を経て、現在では年商2400億、利益160億円もの1部上場企業にまで育て上   げた話です。政治の世界まで首を突っ込んだ人の話ですから、その生き方は口で言うほど綺麗な   ものではなかったものと思われますが、人の2倍、3倍仕事をすれば、必ずその結果がついてくる   という話は強い説得力を持ちました。   15歳で家業の傍ら、少しでも家計を裕福にと、思いついた蒲鉾の行商で、人と同じことをやってい   ても売れないと知らされ、朝3時半には自宅を出て25キロ離れた琴平まで、自転車で通い、行く先   々の仕事を手伝いながら自分を認められ、売上げに繋げていった当時のことが、そのまま今日の   原点であるという話です。   また企業の繁栄を通して地域に貢献することが一番の経営理念であり、ビジネスは不安定なもの   で、絶えずそのニ-ズは変化することから、いかに時代の波を読み取り、先取りすることが大切で   必要なものかと説かれていました。   人と同じことをやっていては駄目だということは、いつも解っているつもりでしたが、こうした現実や   学んだらすぐ行動に結びつけていく大切さを、改めて教えられました。   また安い労働力にいち早く目をつけ、食品でも生産加工の拠点を中国に置いたことや、高度成長   の時代、調理や給食の効率を考えた冷凍食品への着目と、また現在での家庭に炊飯器は不要と   とした米に対する、拘りのビジネス展開等、変化を見据えた時代の先取りと先見性に、やはり経営   者として並々ならぬものを感じました。   私達も感じただけで終わるのではなく、時間を惜しむことなく、人の2倍、3倍と、その努力に繋げ   ていかなければなりません。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年9月13日(金) NO.165 商工会議所青年部関東ブロック大会     標記大会が今日、沼津で開催されます。関東地区1都8県の会員が集うわけですが、私もその   OBとして参加するつもりです。19年前にもこの沼津で1回開かれたことがあり、今回が第22回目   を迎えるとのことです。分科会ではゴルフでお馴染みの戸張捷さんの講演とか、先のワ-ルドカッ   プで日本代表を陰から支えたコ-チの山本昌邦氏の”今だから語れるここだけの話”も予定され   興味深いところです。記念講演はカ-トキッチャンのCMでよく知られた、加ト吉社長の   「がんばれば、ここまでやれる」というお話で、是非聞いてみたいものです。   弊社も省エネで技術交流プラザに参加しており、初めての経験だけに、その前向きな取り組みの   中から少しでも明日に繋がるモノを見つけてきたいものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年9月12日(木) NO.164 貴乃花頑張れ!     貴乃花が頑張っています。毎日その結果が気になるところで、国技館へも大勢な人が詰めかけ   ています。ただ結果はなかなか思うようにいかず、やはり1年4ヶ月のブランクが尾を引いています   思い出してみると、昨年の夏場所千秋楽、膝の痛みを押して出場し、見事武蔵丸を破って優勝し   た、あの時の凄まじいばかりの顔が忘れられません。今はさておき、当時飛ぶ鳥を落とす勢いで   あった、時の総理から「感動したっ!」の名言も飛び出しました。   当時はこうして多くの人達に感動を呼んだことも、時が流れていくうちに、だんだん消え薄れていく   ものです。人間なんて随分勝手なものだと思います。   特に横綱審議委員の渡辺恒雄さんなんて、場所前の稽古総見の時から、貴乃花に対して非常に   厳しい意見を放っています。横綱にあるまじき行為とか、責任をとって引退勧告を勧めるとか、好   き勝手なことを言われています。でもこうして貴乃花が本場所に出てくるだけで、少し停滞し掛けて   いた相撲人気がまた盛り上がっています。そして彼もまだ30歳、引退なんてとんでもなく、体調さ   え元に戻ればまだまだこれからです。もう少しその発言に、いたわりとか思いやりが持てないでしょ   うか。相撲を取る当事者でなければ、その本当の苦労は解りません。なんだかんだと周囲の取り   巻きがモノ申す前に、自分自身で相撲を取ってみたらいかがですか。野球もまたしかりです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年9月11日(水) NO.163 あれから1年     ニュ-ヨ-クでの同時多発テロから丸1年が経ちました。犠牲になられた方々には謹んでその   ご冥福をお祈りいたします。この日は私の長男の誕生日でもあることから、特別な日として今でも   しっかりと、その光景が目に浮かび、思い出すことができます。   飛行機がビルに突っ込むという、これは映画を見ているのかと一瞬我が目を疑った、衝撃的な事   実でした。その後でも経済評論家のリチャ-ド・ク-さんが、事件の隣のビルに居合わせた関係で   野村証券のレポ-トや講演会で直接お話を聞き、その凄まじさを知らされました。   あれから1年、約3000人の犠牲者を出したこの事件に対し、アメリカだけでなく全世界で今でも   その憎しみがこみ上げてくるほど、壮絶なものでありますが、報復の繰り返しはきりがありません。   どこかで誰かが、いずれかの国が憎しみをこらえ、ピリオドを打たなければなりません。   イスラエルとパレスチナのように、半永久的に繰り返しているのは愚行です。アメリカは今、イラク   攻撃に踏み切ろうとしています。もしそれが具体化したら、何の罪もない人達がその犠牲になり、   そこからまた新たな憎しみが生まれます。前にも記しましたが、世界でたった1つ原爆の被害を受   けた我が国だけに、私達にしかできないことがきっとあるはずです。小泉首相が訪米しました。   ただのイエスマンではなく、その使命を考えしっかりと役目を果たしてきてもらいたいものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年9月10日(火) NO.162 北の国から     先週末、人気番組の「北の国から」がテレビで放映されました。やはり予想した通りの高視聴率   で、関東地区では前編38.4%、後編33.6%を記録したそうです。   そんなことより何より、親子や家族・隣人の情愛に触れた、この番組は私も昔からの大ファンで、   好きで楽しみにしていた番組です。   そのドラマの進め方として、純と螢の子供役が、役者自身の成長過程に合わせていくという、同時   進行型ドラマで珍しい形をとっています。これも人気番組だからこそ、できたことかもしれません。   残念ながら、今回が最終回と言われ、21年に及ぶ長期間にピリオドを打つとのことです。   番組スタッフが高齢化し、プロデュ-スやカメラを廻している人達が、現在では指導管理側の立場   に廻り、この1つの番組用に召集を掛けていることから、これ以上は存続しにくいとの理由からで   す。形あるもの必ず終わりがあるもので、寂しいものですが仕方ありません。   それにしても、いつもながらその映像の美しさには恐れ入ります。専門的には何も分かりませんが   素人の私が見ても、北海道の大自然がよく表現されています。今回もいつもの素敵な富良野の風   景に、輝く流氷や羅臼の海、広大な牧場の景色が加わり、いつもながら北海道に憧れてしまいま   す。また主人公の黒板五郎を演ずる、田中邦衛さんがやっぱりいいですね。かつての若大将シリ   -ズの青大将を演じたときからのファンですが、親子の情愛など、その機微に触れたら、何とも言   えない持ち味があるものです。視聴率が高かったと聞き、とかく利己的になりがちの現在の殺伐と   した時代であっても、もう1回日本人として見直すものがあるはずだと訴えているように感ずる、   このドラマが人々の心に受け入れられているようで、嬉しく思います。   また昨今の、安作りの低俗な番組ばかりのテレビ界に、1つの警鐘を灯したようにも感じます。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年9月 9日(月) NO.161 校区祭より     沼津では昨日、校区祭が各地区一斉に行われたのものと思いますが、我ら片浜地区でも、   その当番に当たることから、中学PTAとして校区祭の売店の設営を行いました。   暑い中、各地区の役員が、かき氷・フライドポテト・飲料水・ポップコ-ン・フランクフルトの売場に   別れ、額に汗しながら、その奉仕に務めました。   幸い、お天気が良かったことから売れ行きも良く、かき氷などは早々に予定数をクリヤ-し、完売   致しました。全体的にも、1時過ぎにはもう全てのブ-スが売り切れるほどの好調で、無事その作   業を終わることができましたから、それぞれはやりがいがあったものと思われます。   私も個人的には初めての経験で、かき氷の機械にへばりつき、下手でも一生懸命その作業に努   めました。売上げから出る利益は、全て子供達への補助金として、PTAの特別会計として処理さ   れます。例えその金額が少額であろうとも、こうして役員が力を合わせ、貴重な休みを潰してまでも   ボランティアに努めることは、美しく価値あるものと思います。   また何よりも和気あいあいで、楽しくその作業に当たっている、それぞれの人達の顔が素晴らしく、   学校はやはりこうした地域に支えられていることを、つくづく感じました。   ”仲良きことは美しきかな”ですね。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年9月 6日(金) NO.160 今後の進むべき道     一昨日の水曜日、法人会の税制セミナ-に参加してきました。税制セミナ-と言っても、税制に   関する専門的な話ではなく、昨今の日本を取り巻く経済全般について取り上げていましたので、   面白い話だったと思います。講演は東京大学法学部教授の中里 実氏です。大学教授の話では   つまらないかもと懸念していたこちらの思惑を、良い方に見事に外してくれました。   課税をいかに逃れるかといった分野が専門で、企業や金融取引で繰り広げられている様々な   事例から、これについて研究されている方ですから、元々型破りかもしれません。   そうした専門分野の話はさておき、幅広くいろいろな角度からお話しされた中で、一番興味深かっ   たのは、子供達への教育でも、親と同じ船には乗せず好きにさせよということです。   これからの日本において、かつて見られた、良い大学に入って良い企業に入るということが、そん   なに意味のあることであろうか、という提言です。これは今日の官僚の権威喪失や大企業のリスト   ラに象徴されるように、こんなはずではなかったという事実がよく物語っています。   現実にも学生の間で、高級官僚より外資系企業へと進路志向にその変化が見られています。   それではいったいどうしたら良いかと言うと、学校名や資格より、まず専門の能力を磨くのが大切   だと指摘します。2004年には法科大学院も開設され、こうした特定分野の専門家がもてはやされ   るのは間違いなしとします。外国語に精通することも、もちろん、こうしたプロフェッショナル教育に   投資せよと言われています。また教育費は贈与税非課税なだけに、将来を見据え、大いにその投   資を考えて頂きたいと指摘されていました。   講演でも、これからの日本はあまり今より好転を臨むのは不可能だと触れていました。確かにその   通りだと思います。2極化はどんどん進み、貧富の差は嫌でも大きくなるものと思われます。   現実にアメリカや欧州・中国がそうであるように、今までの全体的な底上げレベルの日本が、その   まま続くとも考えられず、現状からも不可能で無理な話です。   このサバイバルゲ-ムで、いかに”勝ち組”に残るかです。それにはやはり、ただ手をこまねいて   いることなく、昨日より今日、そして今日より明日へと前向きに進むしかありません。   先生の話の中で触れていた”集中ではなく分散”が1つのヒントになるかも知れません。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年9月 5日(木) NO.159 新しい戦略の実践     昨日から省エネ関係の技術提案の営業に、本格的に動き出しました。当初の予定では春先か   らの計画だったのですが、いろいろ試験的に実施をお願いしていたN社での、デ-タ測定やその   分析に思いのほか時間が掛かったため、それ以外のお客様向けにはなかなか踏み出すことが   できませんでした。でもようやくその整理を終わり、モデル工場のN社へも2系統、装置の導入を   決定していただき、いろいろとノウハウを学ぶことができたからです。   弊社ではこの種の営業は、過去には例がなく、これから先お客様に具体的にどう受け止めて頂け   るか、ちょっと不安材料がないわけではないのですが、技術的にもその効果に確信を深めたことも   あり、後は行動あるのみです。   これに着手してから気がついたことですが、この種の同じ様な営業が多いのと、中にはマヤカシモ   ノのようなものがないわけでもないことから、他社と差別化し、その技術的信頼性を強く訴えなけれ   ばなりません。また少しでも多くのお客様に話を聞いて頂くため、今まで培ってきた人的ネットワ-   クを駆使していく必要があります。   でも本当の弊社の狙いは、この装置の単なる売り込みではなく、お客様にとって有利な情報を提   供し、許されるならデ-タ測定等の実施から、その判断材料を作り出すまでのプロセスにおいて   小回りが利き、技術的にも信頼を寄せられる企業であることを知っていただくことにあります。   極端に言えば、たとえ装置を購入して頂かなくても、今後何らかの電気的な諸問題が発生したとき   に、弊社のことを思い出し声を掛けて下さるようになれば、それで十分だと思います。   もちろん、この装置の導入についても、デ-タ測定した結果、費用対効果でお客様の投資メリット   があまり出ない場合、装置メ-カ-がどう言おうと、私の方からはっきりNOと言うつもりです。   それが私達の役目であり、お客様から獲得できる唯一の信頼だと考えています。   --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年9月 4日(水) NO.158 私達に本当に必要なモノ     既にご承知の通り、田中康夫氏が長野県知事の再選を果たしました。対立候補の長谷川敬子   さんに40万票以上の大差をつけ、堂々たる勝利です。   これを受けて、先に知事不信任案を提出した県議会の主要会派は、責任をとり役員を総辞職、   一部には議員辞職する人まで出ています。      この結果、これからの地方における首長選挙が、かつての政党組織型から、中央からの利益誘   導型ではない、地方の本当の意味での利益を考えた自立型に移行していく、分水嶺になるのでは   ないかと思います。   田中氏自身が言っていたように、「夜明け前」に戻るような、長年続いていた公共事業優先の政策   に、もう県民がうんざりした意志表示の現れです。   でも、これは田中氏への絶大なる信任と言うよりは、今を何とか変えたい人々の現れのような気が   します。私達一般の人達の間でも、今、一流企業の様々な不正に見られるように、他人や社会を   とことん信用できない、何とも言えない社会への閉塞感が漂います。   田中知事も自分への大きな人気と錯覚することなく、謙虚に過去の県政の過ちを是正していって   もらいたいものです。パフォ-マンスもこれ以上はいいでしょう。   どこかの行政も、今本当に私達に必要なモノを、真剣に考え見直して行く時期だと考えます。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年9月 3日(火) NO.157 沼津市民大学よりその4     先週開催された沼津市民大学の講師は、テレビなどでお馴染みの政治評論家、森田実氏でし   た。私も氏の講演を何回かお聞きしたことがありますが、市民大学のように比較的アットホ-ム的   な場所でも、この方の性格だと思うのですが、いつも真面目で手を抜かず精一杯話されています。   人柄が温厚なのでしょう。語り口にもそれがよく表れています。   さてその内容ですが、まず現在のアメリカの、異常とも言える強さが気に掛かると、最初に触れて   います。もうすぐ丸1年を迎えようとしている、同時多発テロ以来、アメリカは何でもやれるように   なった。全世界の軍事力の1/2を有し、政治・経済・軍事・商業・文化の全ての面でその中心に   位置し、さすがの中国でもこうしたアメリカに一部では偏重した、政策転換を行っているものである   現在の中国では優秀な頭脳は、アメリカの大学を目指し、帰国してからの主要ポストが約束されて   いる。こうしたことを受け、今やアジアの中心は、かつての東京ではなく、北京であると言ったNO.   3のライス補佐官の発言に表れるように、主要新聞社の拠点となるその支局も、東京を閉鎖し北   京に移転しているのが実態である。   一方、我が国の小泉首相も、ミエハルで元々はアメリカ志向の、現地で噂されるところのイエスマ   ンである。今年の2月に開催されたブッシュとの首脳会談でも、アメリカから要求された次の2点で   も意義を唱えず、合意したところは知られた話である。   ① 有事法制を今国会で成立する   ② アメリカに有する財務証券を、いかなる場合でも手放さない。(260兆円と言われ、25%を財務      省・日銀、残りを保険・金融機関が持つと言われている)   また改革3本柱にあげた不良債権の削減・財政改革の実施・特殊法人改革のどれをとってみても   有名無実となっているのが現状である。仮にもし道路公団の改革を実行しようとも、実施の際の政   権にいない可能性は十分考えられる。しかし、弱肉強食・優勝劣敗のアメリカ的生活様式への方   向転換は、急速に進んでいることは確かである。   今後の政局としては、民主党の代表選挙で、もし他の候補ではなく、野田佳彦氏に決まると、未知   数の魅力があるだけに、少しその展開が興味深い。   でもいずれにせよ、全く勝ち目がないと言われている各補欠選挙で、自民党が大勝でもしない限り   小泉政権は長くて自民党総裁選までとが大方の見方であると言われている。   お話を聞いても、今の日本にとって明るい材料はありませんね。そして講演でも言われていました   が元々、日本の思想の基底にある「和を以て尊す」が、これから先どんどん薄れていくのは、ちょっ   と寂しい気もしています。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年9月 2日(月) NO.156 明日に繋がるモノ     昨日の日曜日は、一日朝から有効に休日を使うことができました。昼間ソフトボ-ルの試合で   体を動かした後、もちろんいつもの、メンバ-との一杯はやりましたが、夕方から御殿場に妻と   二人で、出掛けました。小椋佳のコンサ-トです。それは懐かしき青春時代が再び蘇ってくるようで   胸が熱くなるほどの素晴らしい歌声でした。   よくテレビの懐メロなどで歌われる歌手からは、確かに懐かしいのですが、それだけで終わってし   まい、かつて過ぎさりし日々を彷彿とさせるものは、なかなかありません。それは当時の歌に比べ   明らかにその力量が落ちていたり、昔の歌い方でなかったりすることによるかもしれません。   でも小椋佳さんの歌声は昔と少しも変わらず、甘く張りのある声でうっとりと聞かせてくれます。   また本人の話では語らせると歌をそっちのけで、いつまでも続くと言われていましたが、語りも良い   ですね。さすが東大の法学部出身で、キレの良さを感じます。ご本人の話術のお陰でリラックスし   て過ごすことができました。    このように昔が懐かしいと感ずるのは、こちらも明らかに年を食っている証拠ですが、日頃忙しい   毎日を送っている私達にとっては、こうしたひとときはやはり貴重で大切にしなければいけません。   一服の清涼剤どころか、明日に繋がる栄養剤の役割を果たします。   また一生懸命働いて、このような素晴らしい歌声や機会に接し、その感動を求めたくなるものです