--------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 2月28日(金) NO.277 頑張れ大リ-ガ-松井その1     松井のバットが火を噴きました。オ-プン戦とは言え、その初戦の2打席目でライナ-のホ-ム   ランです。さすが日本を代表するバッタ-のことだけはあります。この一撃で本人のみならず、   日本で熱いエ-ルを送っている多くのファンまで、少し胸を撫で下ろしたものと思います。   やはり少しでも良いスタ-トを切らせてあげたいと思っているのが、この多くの人達の願いではな   いでしょうか。実力はあっても、最初につまづき、なかなか結果が出ないと、必要以上にあせってし   まうものです。この松井選手の場合、実力は折り紙付きですから、唯一心配されていたのがこの点   です。そういった意味でも、まずは第1関門をうまくクリヤ-したのではないかと思います。   頑張れ!松井、日本の少年達の夢を膨らませるためにも、大リ-ガ-での成功を願っています。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 2月27日(木) NO.276 故人の霊     PTAの保護者が亡くなられ、通夜に参列した折、僧侶からの言葉にいたく感銘を受けました。   高校生と中学生の男子2人を残して、たった49歳で旅立ってしまった母親の無念の思いが、参列   者にもひしひしと伝わっていたのですが、   「焼香の際、皆さんと向かい合って、この母親がこう呼び掛けているのです。皆さん今日はお忙し   いところ有り難うございます。残されたこの2人の子供達をどうぞ宜しくお願いします」   と、亡くなった母親の霊が一人一人に丁寧に頭を下げ、お願いをしているとのことです。   その指摘を受けるまで、何気なく行っている焼香をそんなふうに考えたことがありませんでした。   もちろん故人の冥福を祈っていることには違いないのですが、その霊と向き合っているとは考えま   せんでした。こう考えると、どんなにやりくりがつかず参列できなくても、ただ人に託すのではなく、   遅れてもよいから、自分自身でしっかりと霊前に駆けつけ、ご冥福を祈らなければいけない必要を   強く感じました。やはりそこに”こころ”がなければいけませんね。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 2月26日(水) NO.275 北朝鮮のあがき     韓国の大統領就任式の前日に、北朝鮮が地対艦ミサイルを日本海に向けて発射するという事   件が起きました。いよいよ北朝鮮からのアピ-ルです。   世界の多くの目がイラクに向いている中、なかなか思惑通りにいかない、北朝鮮のいらつきだと思   います。リチャ-ド・ク-さんがそのレポ-トに書いていた通り、北朝鮮は拉致問題で大きな読み   違いをしたものと思われます。あのような独裁国家にしては珍しく、拉致という過去の過ちを認め、   謝ったのは、それだけ国内事情がひっ迫していたからで、これにより日本との国交が改善され、   経済援助を当てにしていたからです。   それが我が国では、拉致という事実を認めたことにより、北朝鮮はとんでもない国だという認識が   ますます深まり、さらに関係が深刻化していく結果になってしまったのです。   この読み違いから、金正日は国内において、再度その指導体制を強める意味でも、保守派寄りの   スタンスを取らざるを得なくなったと分析しています。   でもこうした政権に見られがちな、誤りを認めるどころか話し合いの場につくと軍事力をちらつかせ   る、現在のイラク・フセインやかつてのソ連・グロムイコ外相とは違って、逆にやり方によっては   交渉が出来る人だとも指摘しています。   とにかく、いつ何が起こるか予断を許さないほど、北朝鮮は困窮しています。破れかぶれになり、   とんでもないことが起こらないよう願っています。   折しも今日は青年将校らが決起した2.26事件の日ですね。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 2月25日(火) NO.274 はだしの社長     NHKの人間ドキュメント「はだしの社長」を見ました。   靴下の店と販売を手がけて48年、靴下にこだわる社長の物語です。製造は手がけていませんが   毎日会社へ裸足での出勤です。それは足に対して優しい靴下を追い求めているからです。   出勤するや否や、ただひたすら、出来上がった靴下を自分の足ではいてその感触を確かめていま   す。社員が一同に会した会議の場でも、「お前達は売れるものを、何でもただ売って良いのか」と   靴下へのこだわりを社員に問い掛け、涙すら浮かべながら自社の品質や姿勢を訴えています。   この番組の際知ったことですが、”2のリブ”という編み方のものが一番はきやすい靴下であるそう   です。靴下ははきごごちが命、中国製の3足で1000円に対抗する、一足500円のこの靴下に   日本のこれからが象徴されているようで、思わず大きなエ-ルを送ってしまいました。社長は言わ   れていました。靴下に人生をかけるかどうかの違いだと。そして試行錯誤の繰り返しで迷った時に   は、悩んで自分自身で決めよと。まだまだ日本も捨てたものではない、良い番組でした。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 2月24日(月) NO.273 今はまだ人生を語らず     中小企業家同友会沼津支部の2月例会が先日あり、外部講師として、U衣料の社長の「我が経   営を語る」を聞かせて頂きました。   U社長は昨年10月に開催された、障害者問題全国交流会の分科会でもパネラ-として、障害者   を分け隔てることなく、見事共生を図られている自社の取り組みを、いろいろと紹介して頂きました   この例会では、昨年語られていなかった、主に経営者の部分を中心に取り扱っていました。   一番感動したのは、かの伊藤忠と直接取引できるようになった最初の経緯です。客先が最初の   会社訪問時、こちらの工場を一回りしただけで帰ると言い出したのです。お茶も飲まず、たった10   分間で帰ろうとする客先を、社長の仕事への熱き想いや情熱で、必死に解きほぐしたのです。   以来、今日に至るまで輸入衣料品の検品等、一手に信頼され任されて事業を進める中、最近では   客先から新たに八王子進出の話も持ち掛けられるまでになっているそうです。   話の随所に、そのソフトな物腰からは感じられない、仕事に対しての厳しい姿勢が覗かれます。   約束を守らなければ一流の仲間入りはできない。自分に必要なものは耳障りの良い言葉ではなく   厳しい環境から生まれるのである。また厳しさに耐えていけば必ず道は開ける。障害者との共生も   ただの優しさではなく、その雇用と経営をしっかり両立させてこそ意味あるもので、企業としての   サ-ビスや中身の力が問われている。そしてそもそも、人間は誰一人として欠陥のない者はいな   いわけで、障害者だからという定義や区分けはない。   こうした素晴らしい経営理念は一朝一夕に築けませんが、私達の規範でもあり、その目指すべき   道標として大いに学ぶべきところです。   社長が最後に言われていた「見果てぬ夢か」の言葉通り、まだまだ道の途中としたその姿勢に、   忘れかけていた自分の夢とロマンが蘇りました。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 2月21日(金) NO.272 日本が世界に果たす役割     日本の国連での対イラク問題表明について、政府の態度が矛盾しています。口先で誤魔化して   いるのかもしれませんが、小泉首相は決して米英支持をしているのではなく、国際社会が協力して   イラクに当たるべきだと言われています。しかし国連での演説はそれに反し、はっきり査察をむや   みに延長することなく、国連決議を早急にすべしとしています。   これが首相の言う通りだとすると、政府と、国連に派遣している外務省の思惑が、はっきり違って   いる外交不一致です。朝の森田実さんがテレビで言っていた通り、それならば国連大使を任務不   履行で罷免すべきです。でも辞めることなく、それがまかり通っているのですから、これは政府が   そこに介在している事実の証明です。   自民党の反主流派からも、日本が今取るべき道は、戦争回避の為に何が必要か、世界に向けて   問い掛ける役割を持つものとして、批判の声が上がっています。また内閣支持率が低下してきて   いる現在、国民の声を無視するわけにもいかず、こうした二枚舌外交になるものと思われます。   北朝鮮問題を控え、非常に難しい対アメリカ外交と思いますが、もう少し国内で議論を尽くしてから   日本の態度をはっきり表明すべきです。   経済に限らず、内外にそのリ-ダ-シップを問われている小泉さんですが、もう少し就任当時の   元気の良い姿を見せてもらいたいものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 2月20日(木) NO.271 地下鉄大火災から     韓国、テグ市で地下鉄大火災が発生し、死者130人以上の大惨事となってしまいました。   この原因も放火とか、ここにきて放火でっち上げとも言われる説が飛び交っています。   とにかく犠牲になられた方々に、心よりそのご冥福をお祈り申し上げます。   いろいろとその解明が進む中、地下鉄司令室と火災車両の反対方向から進んできた電車の運転   手との交信記録が公表されました。   それによると、巻き添えをくった対向車両は何とか避けられたのではないかという思いがする、地   下鉄側の不備な管理体制を感じてしまいます。   この地下鉄ではないのですが、過日私の友人とビルの地下にある、居酒屋風大衆サロンで飲んだ   とき、こんな指摘を受けました。「おまえは、こんな所で飲んでいて怖くないか。もし火事が起こった   らどうする?」と。それまでに何度も同様な場所で飲んだいた私ですが、一度もそのようなことを感   じたことすらありませんでした。その時言われてみてハッと気がついたことを思い出します。   自分の身は自分自身で守らなければいけません。ただボ-ッとしているのではなく、非常口は何   処かとか、停電になった時どうすればよいかとか、常日頃から考える癖をつける必要も感じていま   す。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 2月19日(水) NO.270 先端企業見学会から     商工会議所の主催する先端企業見学会に、その課長からの強い薦めもあり、先日参加して   まいりました。浜松にある、(株)浅沼技研という、試作加工や測定業務に携わる、会社です。   特に3次元測定器用に開発された、マスタ-ブロックという検証用ツ-ルなどの技術は、アメリカ   のN.I.S.T(米国標準技術研究所)やP.T.B(ドイツ標準研究所)から、日本では唯一認められた、   0.3ミクロンの精度を持つ素晴らしいものです。   この技術に限らず、未来工業の「常に考える」姿勢同様、社長のアイディアで社内にも至る所、工   夫が施されています。資源の有効活用を考えた、地中に貯えた雨水をトイレや樹木の散水用とし   て利用している防火水槽や、工場の屋上に芝生を張り、異常に高まる温度を24℃ぐらいに抑え、   大幅な空調費用の節約を図った屋上緑化など、ムリ・ムダ・ムラをなくすよう心がけています。   会社訪問時、この浅沼社長が自ら率先して工場を案内し、その説明をして頂いたのですが、一口   に言って、非常に元気がよく精力的なことから、これだからこそ今日の隆盛があるものと強く印象   づけられました。   日本の量産はピカ一である。でも人間をロボット化したひずみが、不良品の増加を引き起こしてい   る。ですからロ-テクでも、人の心を持った「ものづくり」を心がけ、ものづくりの楽しさから技術を   磨き、他にないブランド化していくことが大切である。   そして、日本は食料など70%以上のものを外国に頼っている現在、これから先外貨を獲得できる   事業を持たないとやっていけないと、日本でしか持てない技術の推進と、「ものづくり」の活性化を   訴えていました。   そのこだわりと、大きな声で私達に訴える社長の情熱と姿勢に多くの学ぶものがありました。   これもさすが浜松、「やらまいか」の一端です。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 2月18日(火) NO.269 次の日銀総裁ポスト     1週間に1度ぐらい配信して頂いている、野村総研のリチャ-ド・ク-さんのレポ-トで、次期   日銀総裁について以下のように述べています。   次の日銀総裁ほど苦しく誰からも感謝されないポストはない。理由は民間からの資金需要が激減   している現在、金融政策にできることはほとんど何もないからだ。これはゼロ金利に到るまでの   これまでの金融緩和が、株価にも景気にも全く無力であったことに如実に表われている。   企業がこのようにバランスシ-トの修復に必死になっているときには、いくら金融を緩和しても彼等   の資金需要が出てくるはずがない。この資金需要が出てこなければ、景気もマネ-サプライも金   融政策に全く反応しなくなってしまうのである。   極端に言えば、今の日銀には「出来ることが何一つない」ということです。良くなれば当たり前、   しかしこの建て直しのために何ら施策が見つからない現状では、次の日銀総裁のポストほど割の   合わないものはないという指摘です。   いろいろな経済評論家が各種様々な意見を述べられています。それがある時には180度違って   いるものがあります。このリチャ-ド・ク-さんのように今は不良債権処理や財政改革を性急に   するときではなく、財政投資を続けながら景気を政府が下支えすべきだと言われている一方、   水野隆徳先生などは全く正反対な指摘です。誰の意見を信じてよいのか、私達素人には見当が   つかなくなりますが、これだけは言えると思います。   少なくとも小泉首相は経済オンチではないでしょうか。元々懸念されていたことではありましたが、   首相在任時から今に至るまで、経済は益々落ち込む一方です。自分の不得意分野だからこそ、   あらゆる外的手段を利用してでも、真剣に取り組み改善を図っていくべきではないでしょうか。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 2月17日(月) NO.268 隠れ肥満     簡単な計算で、肥満の程度や「隠れ肥満」がわかる方法を、虎ノ門病院などの研究チ-ムが考   え出したそうです。   それはウエストサイズを身長で割るだけのものです。出てきた値が0.5以上だと要注意で、生活   習慣病の危険が高まるとのことです。今までの体重を身長の2乗で割る方法だと、計算が面倒な   上、なじみが薄く、内臓周辺に脂肪がたまる「隠れ肥満」を見逃しやすいと指摘しています。      私の場合は身長174cm、ウエスト88cmですから、88÷174で0.51です。   先に行ったばかりの人間ドックの数値同様、危険信号をほのめかしています。かつてこの欄でも   取り上げました「ダンベル体操」もここのところ、すっかりご無沙汰で、他にこれといった運動も心が   けていないわけですから、良いことはあるわけがないのです。   プッツンして、こんなはずではなかったと後悔する前に、少し危機感を持って早めにその生活習慣   の改善に取り組まなければいけません。奇しくも今日は私にとって、ささやかな記念日です。   物事をやり始めるのに遅すぎるということはないそうですから、そのきっかけになればと願っていま   す。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 2月15日(土) NO.267 高校入試の変革より     本年度から公立高校入試制度が少し変わり、前期・後期選抜という2回の試験を経て、それぞ   れ合否を問われることになりました。この前期試験が2月初旬にあり、12日にその発表がありまし   た。合格者が全体の20%のみということもあって、その様子が解らないことから、今回のように多   くの受験者が殺到し、必然的に不合格の人が多くなる結果となっています。   不要に不合格者が増え、精神的マイナスの部分を心配する人もいますが、昨年までと違い、学校   からの推薦がなくなり、本人の学業成績以外の顕著な諸活動を自己推薦するという形でどこでも   好きな所を受けてよいことから、この受験者が増えたのではないかと思います。   もちろん、スポ-ツに秀でている人も、成績以外でそのチャンスが出てくるわけです。   スポ-ツは単に体を鍛えるばかりでなく、社会に出てから必要な精神も鍛えてくれます。   最後まであきらめないで頑張るとか、チ-ムの中で必要な協調性や自分の役割をしっかり果たす   といった要素も、学習だけでは養成されません。   こうしたことからも、今年始まったばかりでまだ具体的な様子が解りませんが、クラブ活動等、学業   以外でも頑張っている分野があれば、是非そのチャンスを拡げてやりたいと思っています。   このように、ただ学業だけが優秀ではなく、文武両道のバランスのとれた子供達に、その夢を拡げ   てやるといった観点からも、こうした選抜制度には大賛成です。   野球部関係もこうした優秀な選手を選抜して頂き、いつの日か甲子園出場を夢見たいものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 2月14日(金) NO.266 求められている親の姿     沼津市生涯教育課が主催する教育講演会が先日、地元の集会所で開催されました。   その内容は世の親達にとって、比較的耳の痛い話ではなかったかと思います。   自分の子供を良い子に育てたいというのは親の願いです。でも往々にして、その願いとは逆なこと   をしているのが現状です。子供に掛ける言葉が「こんなことでどうするの」とか「あなたそれでいい   の」という否定的なものになっています。中・高生12000人にアンケ-トをとったところ、その78%が   自分に自信がないとの答が返ってきています。   小さな時からこの自己否定され育てられると、自信がなく淋しい子供になりがちです。この自信と   はそもそも他人がつけてやるべきものだと指摘しています。   そして親の判断で安全な道ばかり進ませるのではなく、法に触れたり、命や人の迷惑になることで   なければ、子供の選択通りやらせてあげよと言われています。   現在、判断力や決断力に欠ける子が多いのは、こうした自分での経験が少ないからで、石橋を叩   いても渡らないといった、新しいものに挑戦しなくなっている傾向が見られます。   子供にとって失敗や挫折経験はとても大切で、失敗しても「良い経験したね」と声を掛けてやれば   また頑張る気持ちになるものです。人生七転び八起き、やり直しを嫌がらない子にすべきだと説い   ています。   とにかく親の役目は子供に自信を持たせることです。そして存在価値を認め、褒めてやり、「ありが   とう」という、やってくれたことへの感謝の言葉を掛けることが大切で、こうした愛情を感じて育った   子は、自分に自信と誇りを持って堂々と歩いていけるようになると言われています。   またビ-トたけしさんは「昔の親は良かったよな、許したよな、だまされたよな」と、親の度量をこう   比較しています。   そして最後に親は「大きな耳、小さな口、優しい目」を持つことですと締めくくっていました。   聞きながら、時代の流れかもしれませんが、熱意はあるものの、頭でっかちでその想いと空回りし   ている現在のゆとりのない親の姿を、哀れに感じていたのは私1人ではなかったと思います。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 2月13日(木) NO.265 自業自得のネズミ算     ご存知、渋谷の忠犬ハチ公の場所でドブネズミが異常繁殖しているとのニュ-スを目にしました   この銅像のある、すぐ裏の植え込みです。人々が捨てていくゴミをあさりながら、ネズミが異常に   増えているとのことで、ネズミ取りを仕掛けたらあっという間に15匹も掛かったそうです。   私もネズミは身の毛がよだつほど、好きなものではありませんが、考えなければいけない問題で   す。みんながゴミさえ捨てなければ、この様な異常事態は起こりません。   聞くところによりますと、一対のネズミで1年間で8000匹ものネズミが生まれるそうです。これが   いわゆるネズミ算と呼ばれるものです。   自分さえ良ければいいといった人が増えています。こうしたゴミのポイ捨てや、ひどいものになると   家庭用の生ゴミまで捨てていく人がいると言われています。またこういう人に限って自分の車など   異常に綺麗にしていると聞きました。こんな自分勝手な利己主義が許されるわけありません。   私達、1人1人が公衆道徳をしっかりと守り、この大切な地球環境を考えていかないと、予測のつ   かない異常事態がこのように発生してきます。やはり私達を取り巻く生態系は正直なもので、人間   が不要と判断し、大切に扱わないものであれば、人間には不都合なものと解釈し、他の生物へと   環境を移行していくバランスをとっているものと考えます。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 2月12日(水) NO.264 最新の中国事情から     最新の中国事情として、上海での日本企業の活躍ぶりを先日、テレビで紹介していました。   まず味の素です。レトルトカレ-をハウス食品と提携して、中国の巨大市場に売り込んでいます。   私達の先入観で、中国は中華料理とすぐ思い浮かべてしまいますが、日本人だって世界各地の   料理に親しんでいるわけですから、日本の10倍以上の国民がいる中国のこと、いろいろな可能性   がないことはありません。ちょっと日本での出始めな味に近いと言われていますが、人々に広く   じわじわと浸透しているとのことです。   次はトイレのTOTOです。ここは価格競争からの逆の発想で、高級感や機能性で差別化を狙って   います。上海の街は今、ものすごく流動的で昔懐かしい街並みの裏には、次々と高層ホテルや   ビルが建設されています。このマンションなどに高級トイレ製品を標準装備する動きが加速されて   いるとのことです。シェア率の高かった、アメリカのトイレブランドメ-カ-が価格競争でその占有率   を下げていった現状から、TOTOが学び掴んだ戦略は貴重なものと思います。   最後は日本が世界に誇るホンダです。さすがだなと思ったのが、このホンダは自動車メ-カ-とし   ては、中国進出がかなり後発だと言われていますが、その後発のホンダがメ-カ-と直結したディ   -ラ-網の整備を手がけ、今まで弱かった購入後のアフタ-サ-ビス制度を徹底させているとの   ことです。   そして何よりも発想の着目が素晴らしいのが、中国の技術レベルやユ-ザ-に合わせ、比較的   時代遅れのような車を作っていた他社と差別化し、最先端の車の開発と販売を手がけたということ   です。またバイク部門でも、ホンダを真似て業績を伸ばしていった現地企業と敵対するのではなく、   部品の調達等コスト面を考えて、合弁という形を新たに生み出し、共存再生の道を歩んでいます。   この辺がフレキシブルなホンダならではの選択だと思います。   中国への進出がとかく言われ始めている現在ですが、このようにしっかりと地に足をつけて活躍   している企業もあるわけです。共通するのは差別化された、オリジナリティ-です。   どんな小さな戦略でも、他人や他社にないものを常に追い求めていく姿勢が必要で不可欠です。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 2月10日(月) NO.263 「君に成功を贈る」中から     あるメルマガに中村天風先生曰く、「君に成功を贈る」の中からこんな記載を選んでみました。   具合が悪いときに具合が悪いと言ったら、具合が悪いのが治るかい。   ① 自分の心の中に「悲観的なもの」「消極的なもの」を一切入れないこと。   ② 「こまった」「弱った」「情けない」「悲しい」「腹が立つ」「助けてくれ」なんていう消極的な言葉を      口にしないこと。   ③ 悲観的な言葉を発すれば、悲観的な影響が自分自身に返ってきてしまう。      積極的な言葉を発した方が良い影響がでる。「ああ、ありがたい」「ああ、楽しい」「ああ、嬉しい   なるほど、その通りです。平成15年をある人はこのように予想しています。   「前年の流れがより暗く、冷たく、深刻になる。液状化してグチャグチャになる。万事、正しく筋を通   していかねば、その混迷はさらに深まり破滅になりかねない」   これを鵜呑みにするわけではありませんが、せめて心の中だけでもマイナス要素は避けていたい   ものです。たった1回の尊い人生ですから。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 2月 7日(金) NO.262 心温まる適切な処置     先日、記載されていました「JR快速の温情」という記事に、心が熱く動かされました。   受験の極度な緊張の為か、誤って快速電車に乗ってしまった女子中学生を、乗客や車掌の好意   で途中駅に臨時停車させ、無事入学試験に間に合ったという話です。   記載によると、中学生は午前9時20分から始まる千葉市内の公立高校の入試を受ける為、3日   午前7時45分ごろ、最寄りのJR蘇我駅から内房線で千葉駅へ行き、総武線上り電車に乗り換え   て、隣の西千葉駅へ行こうとしていました。   ところが緊張のためか、蘇我駅で反対側ホームにいた電車に乗ってしまい、これが東京・八丁堀   駅までどこにも止まらない京葉線上り通勤快速。都県境の舞浜駅近くに来たあたりで、乗り間違い   に気がついたとのことです。   不安で今にも泣き出しそうな中学生から事情を聞いた周囲の乗客らが、親と話をさせようと携帯電   話を貸したり、車掌と相談するため、満員の乗客の間を縫うようにして、中学生を最後部車両まで   連れて行ってあげたりしたそうです。   この結果、これを受けたJR側も「若者の将来がかかっているのだから」と判断し、社内放送をした   上で、普段は止まらない新木場駅に臨時停車してくれたとのことです。   とかく、規則とか言ってお堅いJRにしては、臨機応変な素晴らしい処置だったと思います。   また、居合わせた乗客の対応も心温まりますね。まだまだ世の中、捨てたものではありません。   とかく世知辛い昨今ですが、久しぶりに嬉しくなる話題です。後は、この受験生が無事合格してくれ   れば言うことありません。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 2月 6日(木) NO.261 難しい日本の立場     アメリカが国連決議に同調することなく、イラク攻撃にしびれを切らしている今、日本の取るべき   態度が注目されるところです。現在のところ、アメリカにはイギリスが同調を見せていますが、安保   理事国であるフランス・ドイツを始め、ロシア・中国などは否定的な立場をとっています。   また国際世論の70%もが戦争反対を唱えている関係で、アメリカが示しているイラクの証拠が   確定的でない現在、日本がその周囲同様、はっきりと時期尚早と言えるでしょうか。   答はNOではないかと思います。同盟国の立場としての日本が北朝鮮の脅威を控え、イラク参戦   に意義を唱えることは、まず難しいのではないかと思います。   もしイラク参戦に日本が否定的立場をとったときは、アメリカはそれなら極東の安全は自分のとこ   ろは知らないから、自分達で守れと言い出すに決まっています。   昨日のニュ-スでもアーミテージ米国務副長官が、アメリカがイラクに攻撃した間隙を縫って、   北朝鮮が日本と韓国を攻撃するのではないかと言っています。正直、私達素人が見たところでも   現在の北朝鮮は一体何を考え、どうしようとしているのか、皆目見当がつかないほど不気味です。   非常に複雑な世界情勢になりつつあります。日本はだからといって、このアメリカの言いなりきなり   でいたら、世界世論からも孤立する恐れがあります。   戦争は確かにやりたくありませんが、この日本もいつまでも対岸の火事として、高みの見物ができ   る状態ではないと思います。世界においてこの日本だけが唯一の被爆国であることを、もっと前面   に押し出し、日本にしかできない世界貢献を真剣に考えるときではないでしょうか。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 2月 5日(水) NO.260 廃業まで考えた書店の嬉しい再開     本を万引きして逃走した中学生が、電車にはねられ死亡した事件で、人殺しなどの非難を受け   店の廃業まで考えていた、川崎市の古書店が営業を再開したそうです。   この話を聞いて憤慨していた一人でしたので、本当に良かったと思います。   詳しく聞けば、この本を万引きした少年の手口は、思わず出来心だったとはとても言えないほど   ひどいものだったそうです。現在の世の中の風潮が、この万引きという行為をそう悪いものでは   ないとしているところもあり、もう少し悪いものは絶対悪いとした、毅然とした社会的制裁が求めら   れるものです。それを犯罪として咎め注意した店側が、人殺しとか配慮が足りないとした非難が   相次いだことから、廃業まで真剣に考えるほど追いつめられるとは、何ともおかしな世の中だなと   腹立たしく思っておりました。   しかし安心したのが、同様な考えでこの不合理から、店主に同情した激励のメッセ-ジが1200件   を超えるほど寄せられたと聞いたからです。まだまだ世の中捨てたものではありません。   「世の中が変だ。なぜ万引きを注意した店が非難を浴びるのか。少年が亡くなったことは悲しいし、   つらいが、注意したことは間違ってません」という主婦のコメントが全てを語っています。   本末転倒な非難ではなく、もう少し世の中の不正行為に毅然とした姿勢を持ち続けたいものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 2月 4日(火) NO.259 役員会のあり方     役員会のあり方についてちょっと考えてみました。   私達は様々な会に所属し、時としてはその会の運営をよりスム-ズに行うため、役員としてお手伝   いすることがあります。この役員が協議し、いかに会の組織を活性化させるか、またその活動を   充実したものとし、会員の発展や隆盛を願うのが役員会です。   従って役員は原則、手弁当で滅私奉公の精神でなければいけないとされています。   この辺が非常に難しい線引きで、今の時代、そんなことまでして役員をわざわざ引き受けてくれる   人などいないと、言われる方もいます。だからといって、役員だけの都合で物事の取り決めを行っ   て、果たしてよいのでしょうか。   やはり理想的なのは、役員が一人一人、良識を持って会員サイドでいつも考えてやるといった姿   勢が大事でしょう。従って役員はいつも自分達に都合の良いように、お手盛りのような真似をして   はもちろんいけません。   この役員の姿勢いかんで、会の方向が決まると言っても過言ではありません。やはり必要なのは   いつも最大限会員の参加を促し、そうした方向を向きながら、呼び掛ける努力をすることです。   いくら呼び掛けたって、どうせ集まるわけはないよではなく、不可能なことをだんだん可能にしてい   く努力を積み重ねることです。   奇しくもこうした手法は私達自身の良い会社を作り上げていくものに似ています。最初からあきら   めていたのでは何もできません。少しづつでも前向きに会のためを思い、努力を積み重ねていくの   が責任ある人の仕事・すなわち役員の役目ではないでしょうか。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 2月 3日(月) NO.258 コロンビアの悲劇     アメリカ打ち上げのスペ-スシャトル・コロンビアが、その帰還中大変な残念な結果になってしま   いました。亡くなられた7人の乗務員の方々の、謹んでそのご冥福をお祈り申し上げます。   チャレンジャ-の打ち上げ直後の爆発から既に17年の歳月が経ったことを、現在NHK朝の連続   テレビ小説「まんてん」の中で、先日も知ったばかりです。これがまさか、今回このような形で再現   されようとは、思いもしませんでした。この予想外の出来事で、いっぺんに世界中が暗い気持ちに   沈んでしまいました。   でもこのコロンビアも、もう何年も飛び続け、今回が28回目だとも言われています。またスペ-ス   シャトルの事故の起こる確立は1/270とも言われているほど、非常に高いものですから、避けよ   うがなく、仕方がなかったかもしれません。   同僚を失って悲痛な思いでいる、向井千秋さんの言葉がとても印象的でした。   「宇宙開発では必ずリスク(危険性)がゼロにはならない。それを承知で宇宙に行くのが飛行士の   仕事」元より死は覚悟で臨んでいると言え、つくづくその仕事の厳しさを感じさせられました。 --------------------------------------------------------------------------------