--------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 5月31日(月) NO.573 身近に感ずるイラクでの悲劇     またもやイラクで日本人が襲撃されるという、痛ましい事件が起きてしまいました。   決して私達からは遠い出来事ではないと思ったのが、被害者の中の1人である橋田信介さんです   先週の金曜日の晩、市P連の正副会長会の席で下記のようなことを耳にしました。   6月7日(月)に三島の日本大学で、この橋田信介さんの講演が予定されていました。   「国際人として知っておくべきイラク戦争の真相と事実」という題名で、イラクの戦禍に巻き込まれ、   負傷した少年の救済と支援を強く訴えるつもりだったそうです。   この少年、モハマドくんはバグダッド・ファル-ジャで市街戦に巻き込まれ、ガラスの破片が左目に   刺さり、今もなお、痛みに苦しんでいるとのことです。そして橋田さんの今回のイラク訪問の目的は   既に受け入れに同意し、6月3日に手術することになっていた沼津聖隷病院に、少年を連れ帰る   ことであったと聞きます。   大変残念な結果になってしまいました。講師が亡くなり講演会も多分実施できず、またこの少年の   来日も危ぶまれている現在ですが、新聞によりますと橋田さんの奥さんがしっかりこの遺志を引き   継いでくれるとのことです。亡くなった橋田さんが講演会で強く訴えたかったであろう、ワンコイン募   金で日本人のこころをしっかり届けたいと思っています。イラクでの悲劇は決して遠い出来事では   ないのです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 5月28日(金) NO.572 もし自分がその身だったら     小泉首相に感謝の気持ちもないのかと、拉致被害者家族会への批判が相次いでいるとのこと   です。中には「日朝外交は拉致だけじゃない。北朝鮮がミサイルを発射し拉致被害者の巻き添え   になるのはごめんだ」という悪質のものも横田さん宅に届けられていると言います。   ちょっと寂しくなる話です。確かに意気揚々と帰ってきたはずの首相に向けての第1声は、私でも   厳しいなとは感じました。でもマスコミに写ったのはこの厳しさだけで、事前に労いの言葉があって   からこの言葉が続いたとのことです。   横田さん夫妻に限らず、この家族の方々は、今回の首相の訪朝に少なからぬ期待を抱いていた   ものと思われます。時期的に少し早いと思われていたのを、かなり強行的に実施したのにはそれ   なりの裏付けがあるのではないかと期待したからです。   しかし10人に関しては結果は前回より何も進展がありませんでした。これでは期待が大きかった   だけに、落胆も同様のことと思います。   「自分の家族が拉致されたら今回の訪朝をどう感じるか、想像してほしい」と横田さんが訴えたよう   に、もし自分やその家族だったらと考えたら、全くその受けとめ方が違うのではないでしょうか。   26年前、学校帰りに姿を消した一人娘を捜し、夫妻は泣きながら海岸を歩き、似た少女を見ては   追いかけていたと言われます。このことに始まる、夫妻の「言葉では言い表せないほど過酷な人   生」を私達は少しでも考えてやらなければいけません。そして「家族会を作った7年前、拉致は『疑   惑』だったのに、現実に子供を含め10人も帰ってきた。もっと頑張ろう」と、決してあきらめずまだ   一縷の望みを託しているこの夫妻に、いつの日か幸訪れることを祈りたいと思います。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 5月27日(木) NO.571 真の実力     男子バレ-がとうとうアテネ出場絶望的となりました。昨夜もイラン戦に敗れ、中国・オ-ストラリ   ア戦に続き、3試合フルセットの末、落としてしまい、唯一残されていたアジア1位枠からの出場が   見込めなくなったことからです。   昨日は途中から観たのですが、3試合とも追い上げていいところまで行くのですが、肝心要のとこ   ろでミスを誘発し、詰めを怠たって勝利を逃したものです。日本人の私達にはフラストレ-ションが   募り、何となくスッキリしなかったゲ-ムです。この試合の結果だけを眺めると、惜しいということに   なるかもしれませんが、はっきり言って実力不足ではないでしょうか。   かつての強いときの日本は、1試合であんなにサ-ビスミスを出しませんでした。イランの監督は   韓国の人とのことですが、試合後こう語っていたそうです。   「サーブというのは、試合以前の問題。練習を十分積んで強いサーブ、弱いサーブ、戦術的なサー   ブを打ち分ける技術を会得しなければならない」と。やはりここに至るまでの違いではないでしょう   か。女子バレ-の柳本監督も「女子は男子と違って、教えられたことを素直に聞き入れ、反復忠実   に実践できる」と語っています。以前にも触れたとおり、女子の躍進が注目される中、男子の不甲   斐なさを感じます。ここ一番で自分の力を十分発揮できないことは、やはり真の実力が備わってい   ないということでしょう。この口惜しさをバネとして、捲土重来を期してもらいたいものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 5月26日(水) NO.570 世の中のトレンド     私にはとんと縁のない話ですが、つい先日高額納税者の発表がありました。   全国的には美容や健康食品業界の進出が目立ちます。上位100位中、15人がこの関連とのこと   で、まだまだ漂う巷の不況感をよそに、「美」と「健康」を売る業界は元気なところを見せています。   景気が悪くても、美しさにはお金をかけたいというのが女性の強い願いです。また不景気の中、何   にお金をかけるか迷っているとも言われています。そんな中、美しくなるためにはお金をかけるだ   けの価値があると認められた結果だと指摘していました。   また健康についても、番付トップが健康食品販売業の代表の方です。もともと体が弱く、自分で薬   草を調合して飲み始めたのが事業の始まりだったと言われています。また本業以外の投資は行う   ことなく、「自分は根っからの商人。楽しく仕事をしていたら、結果として高額納税者になった」と語   っているそうです。   これにも世の中のトレンドがしっかりと表れています。まさに2極化を意味するもので、安いから買   うということだけではなく、価値あるものには例え高くても購入するといった消費志向が表れていま   す。10年先の2015年の日本は、国民の1/4が65歳の高齢者で占めると言われています。   ビジネスでもこれが大きなテ-マになることと思われますが、なかなかそのヒントが掴めません。   でも困っているものを解決すれば、そこには必ずニ-ズが生まれます。やはり不の追求ですね。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 5月25日(火) NO.569 私達にできること     地村さん、蓮池さんの子ども達のことを少し考えてみました。   20年近く、何も知らされないで北朝鮮人として育ってきた彼らが、ある日突然日本人として生きて   いくようにと言われた場合、そこにはかなりの戸惑いや混乱があるのではないでしょうか。   今日のニュ-スなどを聞くと、両親が拉致されたという事実は既に知っていたということですが、   ずっと生まれ育った北朝鮮での積み重ねを、ことごとく否定はできないものと思います。それをある   日を境に全てリセットし、敵国であった日本人として生きなければいけない彼らの動揺はきっと計り   知れないものでしょう。大学も卒業したり、通っていたということですから、あちらでもそれなりの知   識階級でもあり、将来の進路も約束されていたのではないかと思われます。   ですからそれぞれが自分の中で整理がつくまでにはかなりの時間が掛かるものと思います。   マスコミも含め、今私達に一番できることは、必要以上に干渉せず、騒ぐことなく温かく見守ってや   ることではないでしょうか。それが本来の人間としての労りのような気がします。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 5月24日(月) NO.568 家族再会に見られる日本人らしさ     小泉首相訪朝の成果がいろいろと問われています。拉致事件そのものが非常に難しいものだ   けに、仮に今回8人の家族以外に、思いがけず10人の行方不明者を無事帰還させたということに   なっていても、その他の方々の処遇が残るわけで、解決したと手離しで喜ぶわけにはいきません。   ですから軽々にその成果うんぬんとは言えないことから、少し違った見方でこのことに触れたいと   思います。   今回、明暗がはっきりと分かれた地村・蓮池両夫婦と曽我ひとみさんですが、お互いの間でずい   ぶんと人間としての温かさを感じました。まず両夫婦です。自分達の子どもが帰ってくるわけです   から、本来でしたらこんなに嬉しいことはないと思います。しかし同じ立場の曽我さんの不遇を気遣   い、そんな嬉しさをおくびにも出さず、絶えずその姿勢を貫き、まるで曽我さん同様子ども達が帰っ   て来ないかのような素振りでした。   そして曽我さんです。家族が戻らないと知ってから、ずいぶんと落胆し涙を流したのでしょう。その   腫れぼったい表情を見せたくなかったことと思いますが、懸命にこらえて、カメラの前でも地村・蓮   池両家族の幸せを願っていました。またそれ以前でも両夫婦のホテルの部屋を訪ね、おめでとう   と祝福したとのことです。   まさに5人とも日本人そのものではないでしょうか。相手の立場になって物事を考え、思いやる姿   勢です。不運にも拉致され、日本を長い間離れていても、やはりその内部に培われているものは   日本人ならではのものです。曽我さんの自宅には「無事帰る」ことを祈って、あちこちの部屋にカエ   ルのぬいぐるみが置かれているそうです。また昨年末ぐらいからは森山直太朗さんの「さくら」を   よく口ずさむようになっているとのことです。   「僕らはきっと待ってる 君とまた会える日々を...」 1日も早い再会を祈ります。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 5月21日(金) NO.567 新手詐欺の続発     オレオレ詐欺に始まり、警官を名乗り主婦から大金をだまし取る事件など、この種の詐欺事件   が続発しています。先日も新聞に以下のような記事が載っていました。   こちらは人名録詐欺。美術年鑑に名前を載せると誘われ10万円払った。以後毎年改訂料として   10万円の請求。困り果てたとき別の業者が「年鑑から名前を削除する交渉ができる」。処理料20   万円を払ったがなしのつぶて。人名録屋と組んだ新手の詐欺だった。     また我が家でも危うかった。長男にはがきが届き、債権の督促状だった。着いたときには最終   受付期限が過ぎていた。慌てて電話したのがいけなかった。「何の料金ですか?」「債権を譲り受   けただけだから中身は知らない」「納付期限が過ぎているが」「連絡ないから債権書類を裁判所に   送ってしまった。手続き費用として4、50万円覚悟して」「料金以外にそんなに?」「今なら裁判止   められるよ」「元々の請求金額はいくら?」「調べるから後でもう1度電話して。40万円くらいかな」   法外な金額に息子さんは震え上がったそうですが、連絡先全てが携帯電話であることに気がつき   難を逃れたとのことです。架空請求詐欺の一手です。   このように今、私達の周囲は昔と違い、悪意が満ちあふれています。もう他人事ではありません。   急な電話でお金の話が出たら、ほとんど疑ってかかってよいでしょう。またおいしい儲け話などあ   る訳はありません。「人を見たら泥棒と思え」とは言いませんが、この記事にも書かれていたとおり   お人好しでは生きられない時代になってしまいました。ちょっと侘びしい時代ですね。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 5月20日(木) NO.566 今に感謝!そして実践を     自画自賛になるかもしれませんが、弊社を訪れる方々の多くが「いつも綺麗になっていて、気持   ちがよいですね」と言って頂きます。また会社の窓口となる、電話の応対も明るく、とても感じがよ   いと褒めて頂けます。   これも始業前、一生懸命社内の掃除に取り組んでくれている社員や、少しでもお客様に喜んで頂   けるよう差別化を心がけている担当など、社員皆さんのお陰です。   「言うは易し、行いは難し」毎日欠かさず努めているその姿に、改めて感謝しています。   また「凡事徹底」平凡なことでもやり続ける大切さを感じています。   私達は何のために存在し、どういうお役立ちを図っていくか、こうした経営理念が全社的に浸透し   てきた現在、社長としての大切な使命である、社員全員を少しでも豊かにしていかなければならな   いことを痛感させられています。どうですか、一度弊社にお見えになられるか、電話を掛けてみて   いただけますか。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 5月19日(水) NO.565 国民不在な政局     一旦は民主党代表に決まりかけた小沢さんが、年金未納を理由に就任を辞退しました。   同様な未納時期を有する小泉首相と刺し違えるかのような報道がなされています。何をしでかす   か解らない、ある意味では小沢さんらしい行動と言えるかもしれません。「庇(ひさし)を貸して母屋   を取られる」などと怖れられていた小沢さんですが、一番ホッとしたのは与党の自民党ではないで   しょうか。   このような政治家の駆け引きが繰り返されているだけの国会に、益々国民は目を向けなくなるの   ではないでしょうか。この年金他将来的不安を抱えている国民をそっちのけで、帳尻合わせのよう   な法案だけが先行し、中身に十分審議と検討を加えないまま、その法案を通過させるような年金    問題です。   率先垂範で政治家自らが、まず自分の襟を正さなければいけません。 今、国民年金不払いで   一番言われていることは「政治家があのように納めていないものを自分達だけがなぜ」ということ   です。不公平感が漂う、国民不在の年金問題であってはなりません。そのためにもこの問題をきち   んと整理し、あるべきけじめをつけなければ国民はますます政治から離れ、無関心になることは間   違いありません。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 5月18日(火) NO.564 ランドセルへの思い出     経済的な豊かさを獲得したのと引き替えに、人間として大切なもの、例えば思いやりとか人への   優しさを失ってきているのではないかとは先日も触れました。その続きになりますが、市P連総会   の冒頭挨拶でも、これにちなみ小学生時代のランドセルへの思い出を少し語らせて頂きました。   ちょうど小学校1年生に入学したすぐの5月、当時家続きの借家でした我が家は火事で全焼して   しまいました。原因はその後も解明できませんでしたが、火事の起こった晩、盗難騒ぎなどあった   関係で一部住民の放火とも言われています。夜中に母親に抱きかかえられ、火の出ている家から   難を逃れた自分は、なぜかランドセル、ランドセルと泣き叫んでいたそうです。   見かねた消防士が火の出ている我が家に飛び込んで、唯一このランドセルのみ取り出してきてく   れました。しかし火にあぶられている、このランドセルは見るも無残に、ちょうど火傷で皮が引きつ   っているような姿です。   入学してすぐの5月ですから、周りの皆はまだピカピカのランドセルです。無残な姿に変わった自分   のランドセルがどんなにか恨めしく思ったか知れません。でも特別貧しかったわけでもありません   が、とうとう6年間、両親に「新しいランドセルを買って」とは言い出すことができませんでした。   当時はそれが当たり前だったのでしょう。一生懸命働いて私達を支えてくれている両親に、言いた   くても言えないような、必死に生きていた時代とも言えるかもしれません。   それが近頃はどうでしょう。全て使い捨ての世の中です。私は6年間否応なしに使い続けた、この   ランドセルに、後になってからずいぶんと愛着を感じたものです。また一生懸命働いている親の背   中が、私達にそうしたひたむきさを教えていたような気がします。決して自分自身が豊かな人間と   いうわけではありませんが、モノの豊かさが必ずしも人間の豊かさに通ずるものではない、こう述   べて差し支えないでしょうか。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 5月17日(月) NO.563 あっぱれ!ニッポン女子バレ-     あっぱれニッポン!もちろん女子バレ-の話です。昨日ロシアに負けたものの、大一番の韓国   戦に圧勝し、5戦全勝で見事、アテネ五輪の切符を手にしました。戦いぶりを見ていると、スカッと   しますね、溜飲が下がりました。   昨年の秋、ワ-ルドカップで見せた時より、格段の力がチ-ムについているものと思います。   やはり厳しい練習の成果でしょう。これでシドニ-五輪に出場できなかった屈辱を晴らすことがで   きました。韓国戦に勝ったときの選手達の涙がそれを物語っています。   個性の強い選手達をまとめるのは大変と、ベテランの吉原選手が語っていたとおり、このチ-ムを   ここまでまとめてきたのは、柳本監督の手腕でしょう。個性が強いということは裏返してみれば、   それだけ力を秘めていることにも繋がります。柳本監督は名セッタ-猫田選手の陰に隠れて現役   時代、今ひとつ名は知られてはいませんでしたが、知られているのはその勉強熱心なところです。   当時からの柳本メモと呼ばれるノ-トは何冊にも及び、それが今日の原動力にもなっています。   またかつての根性論から、コンピュ-タ-を駆使した情報戦略導入への切替にも、いち早く着手し   ています。   「メダルを狙う」と監督自らが語っていたとおり、これで本当にアテネ五輪の本番が楽しみになりま   した。このバレ-他サッカ-、ソフトボ-ル、柔道、レスリング、水泳、シンクロ、そしてマラソンと、   ニッポン女性の力はあなどれず、出場数からして男子をはるかに優るほど偉大で、期待がもたれ   ます。ますます目が離せなくなりました。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 5月14日(金) NO.562 市P連総会講演より     昨日、市P連の総会があり、第2部講演で映画監督の原田眞人氏に語って頂きました。   原田監督は前にも触れた通り、高校の同級生でもあり、映画「ラスト サムライ」では初めて俳優と   して出演し、敵役の大村役を流暢な英語で好演したことからも知られています。   ラスト サムライの映画の中からは見えない部分をいろいろと教えてくれました。主演のトムクル-   ズがとても気配りに富んでいたり、また映画に備え半年前からサムライの肉体に変える努力をして   いること等、いろいろと150億円の製作費に相応しい、今までの日本映画が到達できなかったホ   ンモノの追求を指摘していました。そして映画作りにおいてその根本かもしれませんが、役者をそ   の気にさせるため、褒めてくれることを取り上げていました。褒められることにより、その日の演技   を自分自身で完結できる。でないといつまでも引きずってしまう。こう述べ、仕事の場を楽しくさせて   くれる工夫がそこにはあり、その大切さを説いています。   またPTAの講演ということもあり、今は立派に成人している2人のお子さんを例に挙げ、子育てに   ついても語っていました。演題にもある「夢は世界を切り開く」ということだが、自分自身の今回の   俳優挑戦についても、たまたま150億円のハリウッド現場が見れるというだけで、どうしてもという   こだわりがなかったからこそ、肩の力が抜け力みがとれたことからの展開だったような気がする。   子ども達にしても、もちろん夢は持っているものの、それを追いかけるのに何となくが普通ではな   いだろうか。親としてはどういう所に興味を示すか、しっかり観察していたい。また夢を追いかける   のに、否定的な外圧にどこまで抵抗できるかが成否を分けるような気がする。こう述べています。   やはりどの道でも一流ともなると、その言葉は重いというのが実感です。いろいろと語った中で   「品性にこだわっていると力みがとれない」という言葉が一番印象的です。事後、当日の夜と本日   にかけ2日間、同級生としてお付き合いしましたが、さりげなく少しも偉そうな素振りを見せない姿   はさすがです。しばし旧交を温めることができた友人の、益々の活躍に期待したいと思います。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 5月13日(木) NO.561 友情の像     沼津市平町の警察署前に、二代目の「友情の像」が再建されました。   これは以前からあった同像が老朽化されたため、交通安全を願い、市立4小・4中の児童・生徒な   どの協力で新たに作られたものです。   この像が建立されたのは、ちょうど今から50年前の子どもの日に、市内で交通事故に巻き込まれ   た少年2人の死を悼んだからです。   当時、家の手伝いとこの友達を助けるため、木くずを積んだリヤカ-を引いて三島に向かう、少年   4人のうち3人が飲酒運転のトラックに巻き込まれ、2人が即死、1人がけがをした事故です。   早く家の用事を済ませ、予定されていた町内会の用事に一緒に行こうと、友人が手伝ってくれる中   この事故に遭ってしまいました。麗しい友情がもたらした悲劇です。   この飲酒運転他、悲惨な交通事故はその後も後を絶ちません。少しでもこうした事故のないことを   祈りたいと思います。特に飲酒運転は以ての外です。この「友情の像」を眺める度に、人々に事故   の悲惨さを思い起こし、自戒して頂きたいと思っています。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 5月12日(水) NO.560 市P連総会を前にして     やはり過日の新聞からの話題です。こんなご指摘がありました。   入学式や始業式の頃、行われるのがPTAの役員改選だ。「ほとほと困り果ててしまいました」とい   う中学生の母親の話を聞いた。役員が決まらない。なりたい人が多すぎて困ってしまうのならいい   のだが、その反対でだれもやりたがらない。   日頃、授業中は積極的に発表しなさいと、子どもに口うるさく言っている親が、役員改選の会合と   なると、途端に譲り合いの精神を発揮する。用事ができたりして欠席する人や、欠席裁判で役員に   されるのを防ぐため敢えて出席する人も少なくないという。親の多くは教科書や、授業内容のこと   になると目の色を変える。だからといって学校と親の連携がとれているようには見えない。むしろ   双方に積極的にかかわり合おうという意識が希薄になってはいないか。   これはご指摘のようなPTAだけに限ったことではないかもしれません。だんだんアメリカナイズされ   ている日本の中で、かつては多くは見られなかった「個人主義」や「利己主義」の台頭です。   しかし中には多くの時間を費やし、ただひたすら子ども達の明るい将来を願って、活動を続けてい   る役員さんがいないわけではありません。明日はその多くの方々が集まる、沼津市PTA連絡協議   会総会が開催されます。その方々に感謝の気持ちを持って臨みたいと思っています。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 5月11日(火) NO.559 「お母さん思いだし機能」付き炊飯器     過日、新聞に下記のようなコラムが載っていました。「お母さん思いだし機能」付き炊飯器と称し   た投稿です。   使っていた炊飯器がこわれたので、カタログを取り寄せて新しい炊飯器を買おうとした。しかし最近   の炊飯器は多機能で1つにしぼれないことから、ごはんを炊くときになって鍋で炊くことを思いつい   た。すると炊きあがるまでの間に、火の音や鍋の中のポコポコふき上がる音、また炊き上がるとき   のにおいなど、五感に刻々の変化が実に新鮮に感じられた。そして子どもの頃、毎日薪をくべてご   はんを炊いてくれた、お母さんの姿を鮮やかに思い出すことができた。   こういった話を受けて筆者が「どんなに優れた機能を持つ現代の炊飯器でも、お母さんを思い出す   という機能が付いているものはないでしょう」と、その後もずっと鍋でごはんを炊いている方を紹介   していた話です。   筆者が最後にこう述べていました。「現代人は経済的豊かさと技術の進歩により、便利で快適な生   活を獲得してきた。しかし、そのことによって何か大事なもの、人間的なものを失ってきているかも   しれない」と。私も小学生時代6年間使い続けたランドセルに、筆者と全く同じ思いを感じています   この話はまた後日紹介させて頂きます。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 5月10日(月) NO.558 年金問題についてその2     先日の引き続きとなるのですが、腹立たしいのは議員年金です。議員年金とは国会議員互助   年金と呼ばれるもので、公的年金の国庫負担率は3分の1にすぎませんが、議員年金は約7割の   負担と言われています。ですから国民がそのほとんどを負担していると言ってもよいでしょう。   また受け取る年金額が10年の在職で年412万円、在職期間が1年延びるごとに約8万円が加算   されるとのことです。   ずいぶんとお手盛りな制度です。テレビでもこの問題を取り上げていましたが、既に議員を引退し   この年金を受け取っている、自民党の粕谷茂さんの給付額は532万円(44万円/月)とのことで   す。サラリーマンが対象の厚生年金の場合、40年間勤務して、受給額は年約286万円。自営業   者などが加入する国民年金は夫婦2人で年約161万円と、一般の公的年金に比べると、ずいぶ   んとその優遇が目立ちます。そして在職がたった10年以上でよいとのことにも引っかかります。   小泉首相が言われる通り、この議員年金はやはり廃止すべきではないでしょうか。国民だけに痛   みを押しつけて、自分達は何食わぬ顔では済まされない時です。多くの国民年金未納者が暴露さ   れようとしている国会議員は、この際潔く自主的に廃止に踏み切るべきです。率先垂範、そうなれ   ば普段は耳を貸さない国民でも、少しはその言動を評価するのではないでしょうか。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 5月 8日(土) NO.557 中身で勝負     このゴ-ルデンウィ-ク中、3日間だけ休めたのですが、その間に目に留まった朝のテレビ放映   から1つ紹介します。ユニ-クな人達を特集している番組だったと思います。   箒(ほうき)を30本ぐらい、体に巻き付けて歩いている人がいるとのイントロでした。よく調べてみる   と、箒職人である父親が作った、この箒を売り歩いている人です。しかも21歳の若者です。   1本1万数千円と、ちょっと高い箒ですが、父親が作った全て手作りの箒です。この若者も家に戻   れば、一生懸命父の持つ技術から少しでも引きだそうと、箒作りに励んでいました。   短い番組でしたが、心温まる想いがしました。今流に言いますと、いい若者が箒を体中にいっぱい   ぶら下げてダサイなどと言われるかもしれません。そんな言葉など聞き流し、堂々と父親の持つ   文化と技術を引き継ごうとしている姿に心動かされました。どうでしょうか、最近とんと見掛けなく   なっている日本の姿ではないでしょうか。ナンバ-1よりオンリ-1、外見より中身で勝負です。   このように胸を張って生きている若者の姿にカンパイです。まだまだ日本も捨てたものではありま   せん。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 5月 7日(金) NO.556 年金問題について     今、国会では年金法案通過について、与野党いろいろと駆け引きが行われています。   一部修正し、自民・公明・民主が揃って法案成立にというニュ-スが今朝も伝えられていました。   でも何か変だなと思います。例の国民年金未納者が内閣の中でも多くを占めているということは   既に伝えられている通りですが、この与党だけでなく民主党を筆頭に野党でも多くの議員がその   対象に挙げられています。代表的なのは民主党代表・菅直人氏です。氏は判明した途端、見苦し   く行政側のミスや責任うんぬんと、さも自分は責任がないかのような答弁を繰り返した後、ようやく   詫びるような始末です。野党第1党の党首として、いささか潔さに欠けた言動でした。   これを発端に、突つけば議員の中にはいくらでもこのような未納者がいることと思われます。   与野党の駆け引きは、この辺の「臭いものには蓋」があるのではないでしょうか。   一方、耐久生活を余儀なく求められている国民の実態は、テレビでも毎日のように伝えられていま   す。ある商店主はお客が激減している現状でも、30数年間欠かさず国民年金を納付しています。   国民年金ですから納めても、将来多くを給付してもらえないことが判っていてもです。それは国民   の義務だからと伝えていました。これが人間として極めて当たり前の正常感覚ではないでしょうか   これに比べて、腹立たしいのは政治家が将来もらえるという議員年金です。このことについてお話   しすると長くなりますので次回にします。とにかく中国の故事にもある「看脚下」の言葉通り、自分   の足もとを眺め、人にとやかく言う前にまず自分はどうだろうか確かめた方が良いでしょう、菅さん --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 5月 6日(木) NO.555 愛情いっぱいのお弁当     この連休中、工事で出張する私はたまたまお弁当を持参していくことがありました。   それというのも、部活で出掛けていく息子が「今日はお弁当要らないよ」ということで、急遽私にお   鉢が廻ってきたのです。   午前中の仕事が終わって、お昼のお弁当にありつける時間が来ました。フタを開けてびっくり、そこ   には見るも鮮やかな、豪華なおかずがいっぱいのお弁当がありました。玉子焼き、焼き肉、ミ-ト   ボ-ル、etcと、色とりどりです。そしておまけにふりかけの袋まで添えられていました。   別に羨ましく思ったわけではないのですが、毎日こんなお弁当を口にできる息子の幸せを感じさせ   られました。朝6時半には家を出て行く、この息子の為に5時過ぎにはもう起床し、せっせとお弁当   を作りながらの朝食の支度です。きっとこのお弁当の中には、おかず以上に「学校やクラブで疲れ   るだろうけど、頑張ってね」という母の愛情と願いがいっぱい詰まっているものと思われます。   余分なことですが、自分が高校に通った同時期を思い出しました。当時は今ほど豪華なお弁当で   はなく、おかずと言えばひじきとか、イモの煮たのが1種類しか入っていませんでした。でもそこに   はやはりそうした願いが込められていたんだと、今になって初めて気が付きました。   母の子どもへの愛は空よりも高く、海よりも深いものです。父親はとても敵うものではありません。 --------------------------------------------------------------------------------