株式会社 アイソー




2005年08月の日記

足りない何か

[2005年08月31日(水曜日)|No.851]

 昨夜はこの夏で母校野球部を卒業した3年生諸君の慰労会が行われました。私達OB会が毎年主催するもので、やはりOBである先輩が営む、ほどほど満足のステ−キ屋さんで行うものです
 
ご好意でお店の休日に貸し切りでやらせて頂いているのですが、野球を終えた3年生13人と、ごく内輪の少数のOBが参加して開催されました。
例年通り、3年間の野球に対する思い出や、これから目指す志望校などを一人ひとり発表した後、野球部長(今年は副部長でしたが)が各人について語ります。さすが指導者だけによくそれぞれを見抜いています。その後、OBそれぞれからも生徒達に語り掛けてお開きとなるものです。
 
この学年は入学時から大いに期待されていました。それと言うのも中学時代、県下で優勝したメンバ−も含め、何人か有力な選手が揃っていたからです。でも結果は期待された割には振るわず、2回戦コ−ルド負けです。誰よりも当人達が一番口惜しい思いをしているはずです。でも覆水盆に返らずで、後の祭りの話です。進学校のため、確かに練習時間等制約がありますが、足りないのはそれだけではないように思えます。田舎の県立高校でも長崎・清峰高のように、甲子園で初出場ながら見事にミラクル旋風を巻き起こした、今回のよい事例もあるのです。野球をやめてからやっと本人達が気づいている、その何かを是非後輩達にも伝えて頂きたいと思っています。
 
甲子園が「普通の高校生でも練習すれば行ける場所と分かった」と、清峰高のエ−スの古川くんが語ったそうです。3年生諸君には、野球では思う結果を出せませんでしたが、もう1つの大学受験での悲願達成を願っています。


被爆60年

[2005年08月30日(火曜日)|No.850]

 今朝の愛犬・ク−との散歩では、暑さはだいぶ揺らぎ、涼しい秋の気配さえ感じられました。
今年の夏も終わろうとしていますが、60年前のあの日の出来事は忘れることなく、日本人としてしっかりと後世まで伝えなければいけない責任を感じています。
 
昨夜もテレビで、温かい家族の絆を一瞬にして無とする、この原爆の怖ろしさを描いたドラマをやっていました。記憶が定かではありませんが、確か実話に基づいたものではなかったかと思います。
昭和20年8月6日午前8時15分、一瞬にして壊滅した広島への原爆が落とされた時です。
9日の長崎と併せ、人類史上、こんなに惨くえげつない仕打ちはないものと思います。改めて日本人として腹立たしく、怒りの鉾先に戸惑うような気持ちに駆られています。
 
広島の平和記念資料館を訪れる米国人に2通りの感想があると、過日、新聞に載っていました。
「このミュージアムは私の国の間違った行為について私にはっきりと教えてくれました」
「このミュージアムは、世界平和のための希求よりも、日本人に対する哀れみのための希求をより印象づけようとしているようだ」
 
私達がしっかりと考えていかなければならないのは、ここを訪れた誰もが二度と起こってはいけないと強く希求するものと受け取っていたのですが、一概にそうばかりではないことです。人は姿・形が違うように、さまざまな思想や異なる意見を持つものです。まして立場が違えば尚更のことです。
従って世界の平和実現に向けては、とても一朝一夕には乗り越えれない大きな壁が立ちはだかっているものです。
 
でも世界で唯一の被爆国である、私達日本人から平和を訴えないで誰がしてくれると言うのでしょうか。それは私達でなくてはならない大きな使命です。それなくして犠牲になった多くの方々はとても浮かばれないのではないでしょうか。戦争を放棄した、世界に誇る日本国憲法第9条は絶対守らなければならないと、60年前の惨い現実が強く訴えているように思えます。


生きる

[2005年08月29日(月曜日)|No.849]

 子ども達の夏休みが終わり、市内各学校は今日から2学期です。家の前をひさしぶりに登校する子ども達を見掛けると、もう夏も終わりだと実感させられます。そう言えば朝夕の頬を撫でる風に気のせいか、幾分心地よさを感じているものです。
 
昨夜まで日本テレビ系列では「愛は地球を救う」という、24時間キャンペ−ン番組をやっていました。なかなかこの種の番組は観ることがないのですが、「行列のできる法律相談」でお馴染みの丸山弁護士が100kmマラソンに挑戦するというので、少し興味を惹かれ、後半の部分を眺めました。番組はSMAPの草薙くんと香取くんですか、この2人がメ−ンパ−ソナリティを務めていたのですが、その随所に感動的な場面を見掛けました。よく思うことですが、このSMAPというメンバ−なかなかチ−ムワ−クが良いものです。キムタクのように、その人気が傑出している人がいると、このようにうまくまとまらないものですが、やはりリ−ダ−の中居くんの功績もあるのでしょうか。
 
マラソンでは丸山和也氏が見事100kmを走破しました。一口に100kmと言いますが、並大抵のことではないでしょう。加山雄三氏を向こうにはり、完走後の「オレは幸せじゃな〜」といった、そのユニ−クな語り口と併せ、益々お茶の間の人気を集めるのではないでしょうか。
 
番組のテ−マとしては「生きる」ということを取り上げていました。「生きる」とは、まさにこの丸山弁護士のマラソンそのもので、最後まであきらめないで頑張り抜くことではないでしょうか。
1kmしか走らない人にとっては遠い道のりかもしれませんが、何とか100回繰り返すことにより、到達できるのです。ですから一朝一夕にはとても適うものではありません。辛抱強く、前向きに積み重ねていくことだと思います。その過程に置いては幾たびの試練が待ち構えているでしょう。
でもそれを乗り越えてこそ、征服感も生まれ喜びも大きいというものです。それにしても番組に寄せられた温かい募金が24Hで3億円近いと言われています。まだまだ日本も捨てたものではないと思いつつ、人が一生懸命取り組む姿の美しさに、またまた心動かされました。


台風11号

[2005年08月26日(金曜日)|No.848]

 昨夜、伊豆東海岸沿いから関東に通り抜けた台風11号でしたが、いかがでしたでしょうか。
我が家でも被害と言えるかどうか、軽微な影響がありました。一部南側の和室のサッシと障子の間の上から雨漏りがするのです。障子を滑らせる鴨居と言うのでしょうか、そこからポタポタと滴が落ちているのです。
 
幸い気がついたのが早かった為か、畳にまでは影響がなく大事には至りませんでした。
でもこのポタポタと鴨居を通じて落ちてくる水って、結構馬鹿にできないものです。敷居にポリの容器を並べて、水を受けていたのですが、あっという間に貯まってしまいます。それだけ雨と風が強かったということでしょうか。朝になって2階からこの場所を覗いたところ、どうやら壁に吹き付けている塗料材が古くなってひび割れを起こしているようです。やはり家も古くなってくると、人間同様いろいろとガタついてくるものです。
 
沼津の市街地でも、狩野川の橋に近いところで川が溢れ、大変だったみたいです。夜中に起こされ、慌てて近くの体育館に避難したと、今朝のニュ−スでも流れていました。各地で被害の少ないことを祈っています。
 
ようやく仕事も一段落し、8月中休みも取らず頑張ってくれた社員の皆さんは、ここでやっと振り替えの休みが取ることができます。遅ればせながらの夏休みですが、今日からの5〜6日間、しばしの間ですがゆっくりと体を休め、また次に向け鋭気を養って頂きたいと思っています。


水を差された優勝

[2005年08月25日(木曜日)|No.847]

 夏の大会2連覇を成し遂げた駒大苫小牧高が野球部長の暴力事件で揺れ動いています。
快挙の立役者である選手達には本当に可哀想な話です。優勝報告会も急遽中止になったとのことで、折角の優勝に水を差されたような形になっています。
 
過日、明徳義塾高代表辞退の時、友人からも下記のような一部HPの情報を提供して頂きました。
 
(途中省略)事件に関係のなかった生徒にとっては無念さと失望感だけが残り、とても教育に役立っているとは思えない。連帯責任というと聞こえはいいが、明徳のように百何十人も部員がいると、同級生であっても三年間名前も覚えないと言う間柄の生徒もいるはず。そう言うグループで連帯責任と言われても生徒は納得の行くはずもないのである。事件に関係のなかった生徒にとっては恨みだけが残ることになるだろう。教育的には殆ど実効性がないどころかマイナスである。
そろそろ高野連にはそう言うことに気づいてもらいたいものである。事件を起したものは、個人的に処罰なり指導なりすればよいことで、何も関係のない者まで巻き込む必用は全くない。
 
ここでも言われているように、高野連がちょっと大上段に構えすぎてるようにも思えます。これを必要以上に気遣うから、今度のような学校側の隠蔽体質がどんどん蔓延ることになるのではないでしょうか。ある関係者に聞いたのですが、甲子園期間中でも代表校の不謹慎な事実がないわけでもないそうです。これは体面上、必死に握りつぶし、見て見ぬ振りがされてるとのことです。
ですから、表面上でのことを取り繕うより、問題はもっと根っこの部分にあるのではないでしょうか。とにかく、関係のない生徒達まで巻き込むことはなく、そんなことをしてしまってはその子達の将来にかけて、消すことのできないトラウマになってしまいます。高野連の善処ある判断を願っています。


難しき選挙

[2005年08月24日(水曜日)|No.846]

 刺客、弾圧、大獄、国替えなどという、物騒な言葉が飛び交っています。また小泉首相が「郵政民営化は、おれの信念だ。殺されてもいい」「民営化に反対することは、手足を縛って泳げというようなものだ」と言って、郵政民営化1本やりのような選挙戦に突入しました。
 
私達、そのドラマを観る方から言えば、こんなに面白い選挙はありません。あの亀井さんが広島で果たしてホリエモンに勝つのか、負けるのか、またク−ル・ビズを提唱した、あの美しき小池百合子環境相が刺客としてとどめを刺すのか、それから静岡では城内前議員に対し、元ミス東大・片山の若き東大卒同士の激突でどちらが勝ち名乗りを上げるのか、いずれも興味は尽きないところです
 
でもよく考えてみると、私達国民が小泉劇場で踊らされているような気がしないでもありません。一番これから考えなければいけない年金問題などは、ほとんど棚上げ状態です。民主党を代表とした野党もこれに代わる、しっかりとした代案も出していないから、余計その選択肢を難しくしています。今のままでは全く郵政民営化だけが焦点となっていますから、恐らく小泉さんペ−スでしょう
郵政民営化をめざして欲しいし、かと言って自民党を中心とした与党が独占するのも癪だし、この選挙、正直言って本当に難しい選挙だと思います。やはり野党がだらしないのでしょうか。


公職の責任の重さ

[2005年08月23日(火曜日)|No.845]

 世の中ここまで落ちたのかという、腹立たしい話です。三重県のとある小学校のPTA会長が、強制わいせつ罪で逮捕されたとのことです。自分の娘の友人で泊まりにきていた女児2人に対し、裸にするなど不埒な行為に及んだという、全くあきれた話です。
 
元々そうした性癖があるとのことですが、その役職ゆえに許すことのできない事件です。
PTA会長が”聖人君主”であるなどといったことは、自分の経験からしても全くあり得ないものですが、せめてその在任中ぐらいは自粛し、できる限り、世間から後ろ指を指されるような真似は慎むよう心がけているものです。「壁に耳あり、障子に目あり」で、いつ誰がどこで眺めているかもしれません。そしてその立場上、不特定多数の方々と接触するのが多いことから、こちらは顔を覚えていなくても先方からは”面が割れている”ものです。従って悪いことなど、できるわけがありません。
 
いつかも書きましたが、責任ある立場の人間のこうした犯罪は許すことができないものです。
えげつないマスコミからも格好の標的にされますし、それに先生同様、何よりも信頼を寄せている子ども達への影響が少なくありません。近年、こうした自分の都合だけで役職を考え、公人としての意識に欠ける人達を見掛けます。TOP自ら姿勢を正さなくて、誰が正すことができましょうか。
このPTAの組織に限らず、私達企業も全く同じことが言えます。とにかく、あってはならない話です


夏の終わり?

[2005年08月22日(月曜日)|No.844]

 忙しい仕事の間に、楽しみにしていた夏の高校野球は終わってしまいました。毎年触れることですが、高校野球と共に今年の夏は終わりかなと、思わせられる時期になりました。
 
南北海道の駒大苫小牧の連覇ですか、大したものです。この選手達に共通して感じられたのが下半身の異常な発達です。ユニフォ−ムの影響もあるかもしれませんが、どの選手もユニフォ−ムの下がはち切れそうなほど、太股から下がどっしり安定していたような気がします。恐らく私達の想像以上に冬場しっかりと走り込んでいるのではないでしょうか。
またピッチャ−は何枚も持たなければ勝てませんね。今大会は特にそれを感じさせられました。
暑い夏の、連戦が続く甲子園ではいくら150kmを超える剛腕でも、1人では無理です。
この快速球を誇る、大阪桐蔭の辻内投手でもやはり1人では無理でした。でも1試合3ホ−マ−の平田選手と並び、将来楽しみな逸材です。
 
この大会で新風を巻き起こしたのが長崎・清峰高です。春夏を通じ初出場ながら、1回戦で春の覇者・愛工大明電、そして2回戦、強豪・済美と、有名校を相次いで打ち破り「ミラクル清峰」と呼ばれたくらいです。惜しくも3回戦でこの大阪桐蔭に敗れたものの、その戦いぶりには清々しいものがあったものと思われます。聞くとこの学校は、長崎県の佐々町という、小さな町にある県立校とのことです。名も知れぬ小さな田舎の県立校が、他県からも選手を集め、野球学校と呼ばれる有名校を相手にしてうち負かすのですから、こんなに痛快なことはありません。
 
我が母校も、先日行われた全体での同窓会総会で、一部の方の挨拶にあった「夢の実現をめざしているチ−ムが2回戦でコ−ルド負けとはいかに」との言葉通り、野球関係者でなくても期待が大きいからこそ、飛び出す発言だと思われます。ただ手をこまねいているだけでなく、こうした清峰高のような素晴らしいチ−ムを見学してくるとか、それぞれのチ−ム事情に合った工夫が必要なことと思います。相変わらず暑い日が続く毎日で、少しは涼しくならないかと望むこの頃ですが、春をめざす秋季大会での我が母校には、まだまだ秋風が吹いて欲しくないと願っています。


ブランド品

[2005年08月20日(土曜日)|No.843]

 ご存知、ナベツネ会長が勢力を盛り返して来るや否や、巷では次期巨人監督に現阪神SD・星野さんを招聘しているとの噂が飛び交っています。ご本人の星野さんはこの話を否定していますが、果たしてその真相はどうなのでしょう。
 
この話を聞いて、またもや巨人はと思わせられました。金の力で4番バッタ−ばかり集めた結果がどうでしょう。言うまでもなく、悲惨な結果に終わっています。皮肉な話なのですが、ここで故障などで、清原やロ−ズなどが抜け、生え抜きの若手にチ−ムに切り替わった途端、本来の巨人らしい粘りのある野球をやっています。野球は、ずば抜けた力を持つ個人を集めただけでできるものでなく、それぞれの組合せの力による総合的なものであることを証明しています。
それから人間ですから、やはり気持ちの問題が左右するのでしょう。いくら陰で努力していても、大きなブランド品がそこにいてはチャンスが少ないというものです。今年こそスタメンやレギュラ−だと狙っていても、頭越しにある日突然、他球団から大物がやってきてはそれも適わないものです
 
星野さんは嫌いではないし、これからのプロ野球にはなくてはならない人だと思っています。
でも巨人の監督というのはどうでしょう。生涯、巨人を倒すことに生きがいを感じていた熱血漢だけに、その力が半減するのではないでしょうか。聞くと昔は大の巨人ファンで、ドラフトの際は清原同様、裏切られた結果がその後の不屈の闘志に火をつけたと言われています。今となっては手遅れの話ですが、清原だってこの巨人に意地を見せ、別の選択をしていればもっと違った結果を残していたのではないでしょうか。
 
とにかく”ブランド品を集めれば何とかなる”といった発想はいい加減にしてもらいたいものです。
「星野がなったら巨人OBは辞める」と言っている広岡さんもどうかと思いますが、もっと生え抜きの選手や指導者を活用しなければと思います。選手の間に自然と沸き上がる”やる気”というものはそういったものではないでしょうか。


出張工事作業が終わって

[2005年08月19日(金曜日)|No.842]

 昨日でこの連休中続いた出張作業が無事終わりました。8日間、3工場に及んだ工事でしたが、お陰様で、すこぶる順調に仕事も進み、滞りもなく予定より1,2日早く切り上げることができました
この暑さをものとしない、社員の奮闘によるもので、有り難く感謝しております。
 
それにしても今年の夏は暑いですね。一部の工場は私達、工事に携わる人間の熱中症を気遣い空調を廻して頂いていたから助かったのですが、その他の工場は暑い中での作業です。
熱中症というものも経験がないからよく解らないのですが、とにかく水分が不足するところから来ているそうです。私もこの暑さを避けるため、ずっと扇風機を廻し放しで作業を続けていたのですが、夕方になってから鼻水が出るような症状に襲われました。慌てて消しましたが、これも水分の補給不足ではないかと思われます。
 
このように現代人は昔と比べてこの暑さ対策に弱いと言われています。エアコンなどの発達で、常時快適な環境に置かれていることが多いからです。文明が進むと思わぬ弊害が出てくるものです。さて今日からは久しぶりの平常勤務です。1日も休んでいない社員の皆さんを早く振り替えで休ませてあげたいのですが、月末まで仕事に追われている関係で、それもままなりません。
とにかく仕事は人が行うものと実感しています。苦楽を共にするからその連帯感が強まるのでしょうが、改めて社員の皆さんの頑張りに感謝しています。


私達の出番

[2005年08月10日(水曜日)|No.841]

 巷では旧のお盆を挟むこの時期は、企業が一斉に夏休みとなる期間でもあります。
そこで少しでも差別化となれる、私達の出番が巡ってくるわけです。元々私達の扱う電気は、その生きているときでは扱いにくく、どうしても装置が止まったときに電源を落として工事をすることが常となっています。従って、こうした時期では比較的引き合いが多く出るときでもあり、いわば書き入れ時とも言えるかもしれません。また、逆に言えばこの時期が暇で、皆と一緒に休んでいるようであれば、企業として注意信号を発していることにもなるわけです。
 
今回は明日11日から20日ぐらいまで、10日間3工場の仕事が待ち構えています。ほとんど連続した日程で、各工場順調に作業が進むと仮定した上での工程です。従って不測の事態を招くと、当該工場だけでなく他の工場にも影響を及ぼしてしまいます。ですから事前での準備は念には念を入れなければなりません。またよく言うことですが、この事前での準備や段取りが、成否の7〜8割方を決めると言っても過言ではないでしょう。
 
この出張を前にして、社内に残っている製作ものの追い込みで、社員は皆、毎日夜遅くまで詰めて頂いています。その仕事ぶりや頑張る姿には、ただただ頭が下がる思いで感謝しています。
7月の末から8月に掛けては休日も取ることなく、処理しなければいけない状態ですので、少し体の方も心配で、何か異常がなければと気掛かりなところです。でも不満や愚痴1つこぼすことなく頑張って頂いています。本当に有り難いところです。当初、20日過ぎぐらいになったら、各自振替で休暇を取ろうと申し合わせていたのですが、次の引き合いも出ていて、それもままになるかどうかは判りません。とにかく終わったらゆっくり休ませてあげたいと思っています。
 
以上のように明日からしばらくは会社を留守にします。21日までの間、カキコミを休ませて頂きますのでご了承下さい。


国民不在

[2005年08月09日(火曜日)|No.840]

 参議院で郵政民営化法案が否決されました。これを受けて政府は直ちに衆議院解散の措置を採り、総選挙と相成りました。8月30日公示、9月11日選挙の予定となっています。
 
この選挙、いまいち焦点が絞れきれないような気がします。確かに小泉首相はここまで来たら、郵政民営化法案と心中するつもりでいるのでしょう。自分の人気で数を増やした自民党が、ここにきてままならないのは腹に据えかねているものと思われます。従って当初、叫んでいたように、「自民党をぶっ潰す」と言った言葉通りの行動です。でも総選挙の結果が連立政権の自公で過半数取れなかったら退陣すると、約束までしています。また一方では衆議院でこの法案に反対した一連の議員は公認しないと言っているから、当選してもその数には入らないでしょう。
こう考えてみると、まず過半数を維持するのが難しいのではないかと推測することになってしまいます。この結果、民営化法案は棚上げとなり、その後手つかずになるものと思われます。
 
小泉さんの意地になっているのは、心情的にはこちらにも解らないわけではありません。郵政の族議員が己の立場や状況だけにとらわれているのに比べれば、一国の将来を見据えた行動は崇高で明らかに大きな違いを感じます。でも選挙はこの二者択一ではないのです。この間隙を縫って民主党が漁夫の利を収めるかもしれません。
 
また一方では総選挙となると、私達が一番関心のある年金問題などの争点があります。でも各党に残念ながら、国民を十分納得させるだけの対案の用意がありません。こう考えてくると、小泉さんは意地になって総選挙と叫ぶことになりましたが、あまりにも失うことが大きすぎて、実利がないように思えます。日本の永い将来を見据えた場合、ここで既得権益に恵まれた自民党が解体するのはいいことかもしれませんが、国民レベルでは八百数十億円とも言われる総選挙費用の無駄遣いと、空白と混乱がもたらす経済損失があまりにも無駄のように思えてなりません。
奇しくも投票日の9月11日は同時多発テロの起こった日でもあります。このニュ−ヨ−ク同様、この日本も大きく変わる日になるのでしょうか。


信頼残高その2

[2005年08月08日(月曜日)|No.839]

 過日触れました”信頼残高”を増やすためには6つの預け入れがあると言います。それぞれを順番に紹介していきましょう。
 
まず1番目は「相手を理解する」ことです。本当に人を理解しようとすることは、最も重要な預け入れの1つで、すべての預け入れの鍵とも言われています。
 
友人の息子は熱烈な野球ファンだが、その父親は野球には全く興味がなかった。ところがある夏のこと、この友人は息子を連れて、メジャ−リ−グの全チ−ムの試合を一つずつ見て回った。
その旅行に6週間という時間と、かなりのお金を費やした。しかしそれは息子と強い絆ををつくる、とても思い出深い経験になった。
帰ってきた時、彼はある人から次のように訊かれ、そして答えた。「君がそんなに野球が好きだったとは、知らなかったよ」「いや、ちっとも好きじゃないさ。でも、それくらい息子のことが好きなんだ」
 
相手を理解する、象徴的なエピソ−ドです。相手のことを大切に思うのであれば、相手にとって大切なことを、あなたも大切に思う必要があると指摘しています。大切な人であればあるほど、そうだと言われています。
 
また非常に素晴らしい親子関係を築き上げている人が、この原則を次のように表現したそうです。
「ひとりひとりの子どもに対して、それぞれ違う接し方をしてこそ、公平に接することになる」
その人を本当に理解していなければ、その人にとって何が預け入れになるかは判りません。預け入れのつもりでしたことが、その人にとっては引き出しになっていては、不本意でつまらないものです。


突然の辞退

[2005年08月05日(金曜日)|No.838]

 高知県の強豪・明徳義塾高が6日からの選手権大会を前にして、その出場を辞退しました。
大会前の不祥事を隠していたとのことで、一部の1・2年生の喫煙と、下級生に対する暴力がその理由です。
 
レギュラ−クラスの3年生はほとんどこれに関与していなかっただけに、本当に口惜しい思いをしているのではないでしょうか。実力で県大会を勝ち上がり、やっと晴れ舞台を前にした突然の話です。昨日の宿舎では、練習を突然切り上げ集まったナインから、号泣の叫び声が外まで伝わってきたと言います。気の毒でその心中、察するに余りあるものがあります。
 
一方、この明徳の事態で急遽、出場することになった準優勝の高知高も面食らったのではないでしょうか。このチ−ム3年生が主体で、県大会終了後、主力は野球を引退し、1・2年生の新チ−ムに切り替わっていたと聞きます。従って5日の開会式リハ−サルには間に合わず、ぶっつけ本番で挑むことになるわけです。裏話的は、よく甲子園出場するとユニフォ−ムを新調するのですが、これも多分間に合わないのではないでしょうか。
 
いつも言うことですが、「人間万事塞翁が馬」、このように良いことと悪いことが繰り返しやってきます。明徳の選手諸君も、今は落ち込んで這い上がることもできないような思いでしょうが、この口惜しさをバネとして、また自分自身の人生を新たに切り開いていってもらいたいと思います。
人生はまだまだこれからです。長い人生を考えた場合、大きく飛躍するのにはそこに必ず失敗や挫折が潜んでいるような気がします。私達が上に飛び上がるときもそうです。大きくジャンプするのには、一旦身を小さく屈まなければなりません。


郷愁

[2005年08月04日(木曜日)|No.837]

 2日ぐらい前にテレビで「二十四の瞳」のドラマをやっていました。ちょうど仕事から帰ると、妻が「ほら、岬の分校が出ているよ」と呼び掛けるので、あわてて途中から見始めたものです。
 
以前、田中裕子主演で同名の映画を撮ったとき、本物そっくりの分校やその他オ−プンセットをこの地に作りました。それを今でも観光用などとして記念に残したのです。テレビは黒木瞳が大石先生の役に扮していましたが、結構はまり役だったように思えます。終戦60年記念とした、このドラマの中ではいつものように先生と生徒のかたい契りや情愛を描くほか、戦争の悲惨さ、残酷さに触れていて、同じスト−リ−ながら、何回観ても壺井栄さんの想いに触れるようで良かったと思います。
 
言うまでもなく、この小豆島は妻の故郷です。私達が結婚した昭和57年にはこの地に1年で10回も訪れたほどの、切っても切れない深い縁(ゆかり)のある土地です。もちろん妻の両親や兄夫婦達は今でもこの地でしっかりと生計を営んでいます。
忘れることのできないのは、私が初めてこの土地を訪れた、結婚する1年前のことです。今ではほとんど肉親のような、またそれ以上の存在でもある、このご両親の歓迎ぶりは私が生まれてこの方、受けたことのないほどの至れり尽くせりのものでした。一緒に訪れた、今は亡き叔父や、叔母との3人をまるで心の底から、もてなして頂いた本当に温かい気持ちは今でも忘れることができません。帰路、大部(おおべ)の港から船がこの地を離れる際、いつまでも見送ってくれるこのご両親達を眺めながら、船尾に佇む私はあふれる涙をこらえきれないほどでした。
 
人間としての優しさ、本当のおもてなしの心に触れることができたからです。ちょっと横道に逸れてしまいましたね。たまたまやっていたこのテレビドラマから、大好きなこの地への郷愁を誘われてしまいました。私にとって第2の故郷でもある、小豆島は本当に良いところです。


民営化採決大詰め

[2005年08月03日(水曜日)|No.836]

 幕末の志士、高杉晋作は何かと仲間に血判を求めた。なのに京都で将軍暗殺の同志を募ると1人しか応じない。高杉の呼びかけでも、企てがむちゃならそっぽを向かれたようだ。
郵政法案をめぐる血判の動きが報じられている。民営化に反対の自民党議員たちが結束を固めるため、誓紙に名を連ね、血の判を押したと。本当なら、何とも時代がかった話ではないか。
 
過日の天声人語にこのように書かれていました。いよいよ民営化かどうかを決定する参議院の本会議が大詰めを迎えます。上記のように参院自民党でも、血判や連判の動きがあると聞きます。
切り崩しや寝返りなど土壇場での攻防がしのぎを削り合い、果たしてその票がいかに分かれるか興味津々といったところです。
 
ところで、この一連の郵政民営化の動きで、自民党の永岡洋治衆院議員が自殺するという不測の事態が起こりました。賛成派と反対派がその原因を巡って、責任のなすり合いを繰り返しているのは見苦しいところですが、ちょっと自殺ということに驚きました。それと言うのも代議士センセイたるもの、自殺などという線の細い人はいないのかなと思っていたからです。この永岡議員、地元に帰っても賛成派と反対派の板挟みになって、思いのほか悩みが増していたのでしょう。やはり政治家は当選してなんぼの世界です。同選挙区のあっせん収賄罪に問われた中村喜四郎元建設相が次回の選挙では再出馬するとも言われているところから、解散総選挙にはいろいろと頭を悩ましていたのではないでしょうか。改めて地域あってのその存在だと知らされるところで、極端に言えば本人あってのないような、地域の請負人のような存在と言ってもよいでしょう。
ご冥福をお祈りします。


人生の転機

[2005年08月02日(火曜日)|No.835]

 新聞のコラムに次のような投稿文が載っていました。(途中一部省略)ちょっぴり引きつけられ、共感しましたので紹介させて頂きます。
 
私は淡路島の寒村で生まれ、全校生徒が50人にも満たない村の小学校へ入学した。ここには競争という意識がなく、みんなと一緒に遊んだ記憶しかない。その後、阪神の巨大な公立小学校へ転校した。僻地と都会の教育には大きな差があり、ここでの学業成績は振るわなかった。
クラスでは「悪い子」の仲間にいて、担任教師によく叱られた。小学4年の2学期の初め、担任の女性教師が産休に入り、「臨時先生」が私達の前に現れた。それまでの先生から申し送りがなかったのか、この先生はクラスの「悪い子」にも平等に接し、私にもまっすぐに顔を見て、何がいけないのかを丁寧に説明してくれた。面食らいながらも何か新鮮なものを感じ、少しずつこの先生の授業に耳を傾け、算数で分数の説明が解ったことが契機となり、他の授業にも感心を示すようになった
 
3学期になり、担任が復帰し「臨時先生」に会えなくなってからでも、授業の楽しみを知った私はその後も落ちこぼれずにすんだ。振り返ると現在につながる原点はここにあり、「臨時先生」はまさしく私のために現れた救いの女神様だった。
 
この方の「臨時先生」との貴重な出会いは、大げさに言えばまさに人生においての転機となったのでしょう。筆者が最後に書かれているように、偏見を持たないでフェアに人を見ることや、人を温かく見守る心があることが、その人を大きく変えたことになるのでしょう。こうしてみると人々にとって教師とは人の一生を左右しかねない、重い責任を背負った、偉大なる存在であることを改めて知らされます。またこの教師に限らず、人の頭に立つたる者、同様ではないでしょうか。その人の姿勢や考え方如何により、人は活かされたり、そうでなくなったりするものです。


夏の甲子園から秋に向けて

[2005年08月01日(月曜日)|No.834]

 いよいよ今日から8月です。8月と言ったらやはり高校野球でしょう。
昨日の山口県・宇部商で全国の代表校が出揃いました。我が県では3度目の決勝で、静清工が初出場を決めました。珍しくベスト16までシ−ド8校が残る、比較的波乱のない展開で、優勝したこの静清工も第2シ−ドでしたから実力校が順調に勝ち進んだとも言えるでしょう。
 
期待した我が母校も2回戦で、ベスト4まで残った常葉橘高に敗れ去りました。1回戦、2回戦共に試合の行われた富士球場まで応援に出掛けたのですが、一口に言って、まだまだ悲願達成には遠い道のりのような気がします。やはり守りは大切です。橘高のような強豪相手では、守りのつまらないミスを繰り返していては、とても勝つことはできません。かなりその守りに時間を割いてはいるでしょうが、肝心要のところで出てしまいます。それにピッチャ−でしょう。どうも近頃の子ども達を見ていると、走り込みが足らないような気がします。
 
新聞等からも、好投したピッチャ−の隠された1面では、常日頃から十分な走り込みが伝わってきます。走り込むことにより下半身が安定し、スピ−ドばかりでなく制球力(コントロ−ル)が増します
最近では冬から春に掛け、ボ−ルを持つのがちょっと早いような気がしますが、もっともっと投手など走り込んだ方がいいように思えます。我が校と同じような環境にある、韮山高が良い例でしょう。
昨秋では大したチ−ムではないように思えたのが、一冬過ぎてから見違えるようにチ−ムが変わり、この春夏と善戦しました。練習時間が少ないのなら、やはりそれなりの工夫が大事でしょう。
人が見ていないところで、己にどれだけ厳しく課すかが大切です。早くも夏の甲子園に出場できないチ−ムは選抜出場の鍵となる、秋の大会に向けスタ−トを切っています。
母校・沼津東高の一層の奮起を願いたいところです。