株式会社 アイソー




2005年09月の日記

歯の大切さ

[2005年09月30日(金曜日)|No.869]

 「口をのぞけば家庭がみえる」こんなフレ−ズが先日の天声人語に記載されていました。
内容は大人の勝手な事情が、大切な子ども達の歯の治療にまで影響を及ぼしているとのことで健全な家庭とこの歯の治療とは、決して相関関係がないとは言えないと説いていました。
 
改めて、人間にとって歯がいかに大切かを知らされます。また過日のラジオでも、一人の歯科医師が効率とか採算を抜きにして、余命幾ばくもない末期患者の歯の治療に多くの時間を費やしていることを取り上げていました。ちょっと考えると、余生僅かの患者には歯の治療など不必要にも考えるかもしれませんが、大きな間違いであることを知らされました。そしてその取り組みに心打たれました。人間にとってモノを自分の口から食べるということは、一番人間らしく望まれていることだと言います。従って最後の最後まで、この人間らしさを失わない意味でも、食べるということは必要不可欠な要素なのです。
 
歯並びの悪い私にとって、比較的食後、人よりは歯を磨くようには心がけています。でも最近ではお付き合いで夜遅くまで飲んで帰宅したとき、ついつい面倒でそのまま寝てしまうことがしばしばです。これが歯周病菌などを繁殖させる原因になっているのではないでしょうか。幸い、友人の歯科医師からはまだまだと太鼓判を押して頂いておりますが、油断は禁物です。今のようにいつまでもモノをおいしく食べ続けられることを強く願っています。そして先日の中学女子生徒の新聞投稿にもあった通り、3食頂けることにいつも感謝し、そうでない人達が地球の裏側には存在することをしっかりと胸に刻んでおきたいと思います。


動物を飼うモラル

[2005年09月29日(木曜日)|No.868]

 ”小さい秋見つけた”昨夜行われたチャリティコンサ−トの素晴らしい歌声ではないのですが、愛犬ク−との朝の散歩では、Tシャツでは肌寒いくらい、辺りはめっきりと涼しくなり、路の陰にひっそりと咲く、赤い彼岸花がよく目につきます。
 
この散歩中、よく気がつくのですが、飼い犬の糞の始末もせず、そのままで立ち去ってしまう人が結構多いようです。犬を飼う資格がない、全く言語同断の話で、飼わない人達からも、この最低限守らなければいけないル−ルの欠如があるゆえ、とかく言われる種にもなるのです。
 
この犬に限らず、最近では飼っていたペットが思いのほか、大きくなったり扱いに困り、野に放つことが増えています。サソリとかワニ、蛇といった、見るからに背筋が寒くなるような類です。
中近東やアフリカなどを旅すると、ワシントン条約で禁止されているのにもかかわらず、これらは比較的手に入りやすいと言われています。小さいときは可愛いかもしれませんが、大きくなった後のことも推測できるように思えるのですが...
 
とにかく動物を飼う、必要最低限のル−ルは守りたいものです。親バカではなく、犬相手では何と言うのでしょうか、愛犬も一緒に暮らしていると情が移り、すこぶる可愛いものです。飲んで夜遅く帰宅しても、彼だけは忘れず迎えてくれます。ですから糞といえども、彼の調子を測るバロメ−タのようなもので、汚いどころか、むしろ愛しさのようなものまで感ずるようになるのではないでしょうか


楽天監督の解任

[2005年09月28日(水曜日)|No.867]

 楽天・田尾監督が解任されました。非常に厳しい措置ではないでしょうか。
契約は3年だったと思いますが、それがたった1年でクビとは、いかにIT企業と言えども、あまりに早すぎるスピ−ド解任劇です。
 
この楽天という球団、そう言ったら悪いのですが、オリックス・バッファロ−ズに拾ってもらえなかった人達の集団からのスタ−トです。いわば雑草集団として、大したそれ以外の補強もなく、初めてのシ−ズンを迎えたことにより、当初から100敗説が飛び交うほど、戦力的には十分ではありませんでした。田尾監督が力を入れていたチ−ム打率も、シ−ズン初めでは2割にも届かなかったものが、今では2割5分まで達しています。ですから言い換えればよくここまでやってきた方ではないでしょうか。
 
ここで次期野村監督説が浮上していますが、監督の手腕の問題ではないように思えます。むしろ興行的には赤字ではないと言われている通り、人気面他、田尾監督の功績のような気がします。
地元の人達の持つ判官びいきの温情に、この田尾監督の人懐っこい温厚な性格が加わり、球団の人気が増幅したように思えます。
 
三木谷オ−ナ−のコメントでは、フロントが決めたことで仕方がないような、さも自身の関与を否定する話をしていますが、不可解なことです。楽天をここまでしたのは全てこの人の才覚とも言われているくらい、今まで全てを取り仕切ってきた人です。ここでの関与がないことはないはずで、潔くありません。このようなことが下手をすると、折角取り込むことができた、地元の方々の熱い支援を失うことにもなりかねません。白黒をはっきりと付けられる、ITなどの割り切った分野とは全く違う野球はモノ言わないコンピュ−タのような機械ではなく、熱い血の通った人間が行うものだと、しっかりと認識してもらいたいものです。
 
蛇足ですが、先日触れた阪神の今岡選手は、2軍暮らしが長かった2000年に当時の2軍・岡田監督から励まされたそうで、こんなことを言っています。「現役をやめるときまで、監督でいてほしいくらい感謝している」人が動くのはまさにこれではないでしょうか。


人という要素

[2005年09月27日(火曜日)|No.866]

 先々週末、中小企業家同友会清水支部20周年記念として開かれた、未来工業(株)創業者・山田昭男相談役の講演を伺ってまいりました。以前にもお聴きしたことがあるのですが、改めて会社は社員のものということが強く伝わりました。
 
この会社、年間休日が何と140日以上あると言われています。それはお客より何よりいかに社員に感動を与え、その気にさせるかを優先して考えているからです。社員が感動することからやる気になり、それが結局はお客様を喜ばせることに繋がるといった論理です。
 
また営業でも他社で盛んに採り入れている歩合制などはないと言います。この歩合制だとやる人間はともかく、そうでない人は余分にもらっていないのだから、成績が上がらなくても頂く収入に、さして罪悪感は持たず、権利のようなものがそこには存在し、働く努力には繋がりません。
一方、歩合制ではなく一律ですと、やる人間とそうでない人が不公平ではないかと思われがちですが、やらない人間がそれでも一律に与えられる報酬に対し、済まない気持ちからやらなければいけない義務感のようなものが生ずると言います。この権利と義務の違いは大きいと指摘します。
 
また残業もないそうです。残業もできず、こんなに休んだら働く時間が少なく大変だということから社内は一層仕事に集中し、効率化が図られているのではないかと推測できます。また社員に全て任せるシステムを随所に導入しているとのことですが、言外に秘めた社員一人ひとりの自己管理と責任の重さを感じます。それなくしては社員数700名あまり、売上げ236億円、利益32億円の素晴らしい会社は築かれません。やはり人・モノ・金・情報の要素のうち、人という分野は限りなくそのやり方で夢が拡がるように思えます。


自分の実力とは

[2005年09月26日(月曜日)|No.865]

 衆議院選後、国会も始まりいよいよ郵政民営化法案も、ここで晴れて日の目を見れそうです。
自民党ではこれに先駆け、行われた総務会でもこぞって反対組が賛成派に廻り、たった10分でこの法案が了承されたそうです。また首相指名も野呂田氏1人を除く、反対派全員が小泉さん支持に廻ったと言われています。
 
これを聞いて、やはり長いものにまかれるのかなという気持ちです。信念を持って反対したのなら最後まで貫き通すぐらいの、骨のある人がいないというのもちょっと寂しいところです。
まあ、しかし議員を辞めればただの人という言葉がある通り、自分の足下が危なくなってくるのならやむを得ないところかもしれません。
 
こんな中、新人議員の初登院が伝えられています。歳費がこんなにもらえるのかとか、宿舎が立派でびっくりしたという発言に、党内からも物議を醸したりして、早速かん口令がひかれようとしています。でもその議員を候補にしたのは同党ですし、何だかおかしな話です。
私の県の、ある注目選挙区で、それこそ数百票差で現役議員を負かした女性議員の発言も少し気になるところです。私はエリ−トの財務官僚出身だから、ただの新人議員ではないという意識が見え見えです。でも有権者の反応はご本人が思っている以上に敏感です。あまり鼻持ちならなくならないよう、老婆心ながら忠告しておきたいところです。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」ご本人は自分の実力で当選したものと思っているでしょうが、大きな間違いです。全て小泉さんの力です
このことを是非お忘れなく!


昨今のプロ野球あれこれ

[2005年09月24日(土曜日)|No.864]

 3連休の狭間の1日ですが弊社は出勤日です。ちょっと目にしたのですが、今から5年後ぐらいの9月のこの時期、祭日に加え国民の祝日が手伝って、どうやら5連休になるみたいです。先のことですが、ちょっと楽しみですね。
 
プロ野球も終盤を迎え、セリ−グでは阪神がマジック5とし、いよいよ秒読み体勢に入ってきました
大阪の道頓堀・戎橋では優勝ダイブを懸念して、防護壁まで作られています。阪神の中で、金本選手はもちろんですが、5番の今岡選手の打点が凄いですね。この時期で140近い打点を稼ぎ出しています。打点が多いってことはそれだけチャンスで打っているという証明で、何よりもチ−ムに貢献しているということになるわけです。優勝の暁にはこの選手の存在がまた新たにクロ−ズアップされることになるのはないでしょうか。
 
一方、パリ−グではソフトバンクがプレ−オフを前にして、単独1位をほぼ確定的にしていますが、ここにきて投打の要、城島選手が骨折してしまい、今シ−ズンを絶望的としてしまっています。
日本シリ−ズに出ることがあっても、その影響は少なくないのではないでしょうか。注目するのはロッテの活躍です。バレンタイン監督の采配がいいですね。先日の試合では助っ人外人達が下位の7番からを打っていました。日本人監督なら彼らに遠慮して絶対ない起用法です。外人監督ならでの采配で、プレ−オフでも面白い試合を見せてくれるのではないでしょうか。
 
星野さんがきっぱりと否定した巨人の監督に、原さんの復帰が濃厚となってきています。また次期ヤクルト監督にもプレ−イングマネ−ジャ−として、我らの古田選手が有力視されています。
こうしたスト−ブリ−グを含め、まだまだこれから目が離せないプロ野球です。アンチ巨人の私の本音では、やはりこれに強い巨人が加わると、一層盛り上がりを見せるのではないでしょうか。


「愛・地球博」最終編

[2005年09月22日(木曜日)|No.863]

 明日からの3連休は愛・地球博にとって本当のオ−ラスだけに、大変な人出になることが予想されます。やはりこれで最後だと思うと、寂しい想いに駆られてしまうものです。
 
この地球博に先日、法人会研修旅行で行ってまいりました。9月の平日は空いているとのことでしたが、どうしてどうしてどこも人の波です。終演を惜しむ人達が繰り出しているのでしょう。
人気のパビリオンはいずれも短くて120分、長いところで180分以上の行列です。
この行列にはとても並んで待つ気持ちにはなれません。幸いインタネットで事前予約した三菱館が11:00、そして午後2:30頃はオレンジ・マンモスラボに集合とのことでしたので、長い行列を横目に申し訳ないような気持ちですぐ入館させて頂きました。ちょっと優越感に似たような気持ちに、恐縮する想いが少し加わった複雑な気持ちです。どちらも巨大スクリ−ンにまるで飛び出してくるようなリアルな映像が素晴らしいものでした。オレンジ館への入館前に説明があり、後で映像で映し出された、大勢の中での自分自身の画像は全く鮮明なものでしたから、しっかりと確認でき、嬉しい気持ちにさせてくれました。これがハイビジョンの技術を超えた、ス−パ−ハイビジョンの力です
また三菱館では”もしも月がなかったら地球は”と称し、お互いの衝突により、かなりの低い確率でできた月の有意義な存在を、環境の視点からも説いていました。
 
今回の万博において共通テ−マは、「自然の叡知」として地球環境の見直しを訴えています。
最近読んだ本の中にこんな件(くだり)がありました。
 
松の苗木を植えていた老人に、通りがかった君主が年齢を問うたそうです。「85になります」と答えると、君主は笑いながら「その松が立派な木材になっても、自分では使えないだろうに」と。
すかさず、85翁は「国を治めている人のお言葉とは思えませぬ。私は自分のためではなく、子孫のために植えているのです」君主は恥じ入るほかはなかったそうです。
 
自分さえ良ければいい、また今が良ければ後はどうでも、という昨今の風潮は私達自らが見つめ直していかなければ、世の中はいつまで経っても改まりません。そうした意味でもこの万博を契機として、私達の行動や環境を見つめ直す、良い機会ではないでしょうか。


キノコ狩り

[2005年09月21日(水曜日)|No.862]

 社員の皆さんが休出してくれている中、私はお休みを頂き、19日に同級生と約束をしていたキノコ狩りに出掛けました。もちろん生まれて初めての体験ですので、出掛ける前からとても楽しみにしており、目的先の富士山の5合目・須走口までは車中ルンルン気分でした。
 
国道138号線を富士五湖有料道路に向かう途中から、この須走口への道は分かれ、後はダラダラの登り坂を上りきった所が目的地です。この坂、思ったよりきつく、車が調子悪いかなと思ったほどです。この5合目で沼津から出掛けた一行12人と、足柄組8人が合流したのです。
 
この足柄組は大手写真会社のキノコ愛好会の一行です。その一人が同級生で役職を務めている関係で、面倒を見てもらうことになったのです。一同集結して注意事項等を受けた後、山頂への登山道ではなく、小富士と呼ばれている場所に向かったのです。5合目到着時には眼下に少し立ちこめていた雲も晴れ、この場所からは、山中湖から御殿場周辺がきれいに見渡すことのできる見事な絶景です、早速、山中に入り、それぞれが思い思いにキノコを採り始めました。菌の繁殖の関係で根こそぎではなく、ナイフで切りながら採るのがル−ルとのことです。私達が出掛けた前日2日間が休日だったこともあり、愛好家に言わせるとちょっと少ないとのことでしたが、どうしてどうして初心者の私達にとっては、どれが毒でどれがよいのか、様々な種類の多さに面食らうほどでした。こうして各人が採ってきたキノコを拡げ、メンバ−の中でキノコ博士と呼んでもおかしくない方に見てもらうのです。さすがに良いか悪いかは一目で見分け、アシナガとかハツタケなど、ありとあらゆる名前が次から次へと出てきます。私も量的には結構採ったつもりでしたが、ダメなものが多く捨てるものばかりで持ち帰れるものはわずかでした。それでも中にはタマゴダケとかアシナガなど貴重で比較的おいしいと言われているキノコも、少し含まれていたみたいです。
 
このキノコ狩り、富士山は裾野が広いだけに迷いやすくなってしまいます。私達もグル−プが20人もいるわけですから、採るのに夢中になっていると、どうしてもバラけてしまいます。ですから何度か各自が持参している笛を吹きながら集結したものです。もし迷ったときは裾野が広いので下るのではなく、上りながら向かって左に進んでいくのが重要なポイントとのことです。上りながら左に進めば必ず登山道に突き当たるからです。
 
こうして一同と再会を誓い、この場所に別れを告げ、心地よい疲労感で家路に向かったのですが、家内共々努めたいくらかの収穫が盛り込まれた、このキノコ汁はたいそう舌鼓を打てるものでした
1日経った今でも、こうして変わりありませんから博士の鑑定も折紙付きです。来年も是非行きたいと思っています。久しぶりに足を通した登山靴はやはり満足できるものです。山はいいですね。


森永卓郎氏講演より

[2005年09月20日(火曜日)|No.861]

 中断していたカキコミの再開がすっかり遅くなりました。14・15日と、遅かりし夏休みのつもりが仕事が詰まってしまい、予定が少し狂ってしまいました。従って愛・地球博など行くことは行ったのですが、早朝より会社に出たり、戻ってきてからもまた仕事で、のんびりとした気分にはなれずじまいでした。またこの万博に関しては後日触れたいと思います。
 
さて、先日、経営講演会と称した沼津法人会が主催する、経済アナリスト・森永卓郎さんの講演に行ってきました。「たけしのテレビタックルで一緒に出ている浜幸さんは、怖いヤクザみたいな政治家だが、あの人は本物のヤクザが政治家になったと言える、ヤクザそのものです。」と、まずは過激なイントロから講演に入った森永さんですが、さすがにその語り口は聞きしにまさる流暢そのものです。そして東大卒だけに次から次へと飛び出してくる数字の羅列には、やはり頭の良さを感じさせられます。以下、少しその講演内容を紹介します。
 
一流経営者を比べた場合、日本とアメリカでは極端に所得格差の違いがある。アメリカ時代を過ごしたことのある竹中さんは、自身の薄給に比べたことから、この格差の激しいアメリカ社会に強い憧れがあるのではないだろうか。一方、誰もがまだ行き来してない時期、父親の関係で渡米し、現地の小学校に通った自分はよくいじめられたことから、今でもアメリカが好きでない。
中小企業家の為にも言っておきたいことは、これからの日本が目指すのはイタリアである。日本のダメになる中小企業のトップに会うと、そのパタ−ンはほとんど同じで、誰もが暗い。大切なのは①暗くなったらダメ、とにかく明るく生きること②思い切った権限委譲をすることの2つである。
明るく生きるという点については、イタリアでは歌う・食べよ・恋をしようよというのが、人々の常々持っている3要素である。またイタリアは権限委譲が進んでいる国である。常にチャレンジという精神で、多様化の時代、失敗を積み重ねて成功をとるという考えがベ−スにあるわけである。日本も時代の求める感性に合っている、思い切った若い人達の登用や権限委譲が、これからの時代を新たに切り開いていけるのではないだろうか。
 
さすがに面白い話でありました。その講演料は決して安いものではないでしょうが、私達に語り掛ける、その姿勢はいつも庶民派代表の立場をとっているのが好感の持てるところです。
とにかくどこかの敗れた代表ではないのですが、暗くなったらダメです。いつも笑顔を絶やさず、明るく生きることを心がけたいものです。またオ−ストラリア留学中の娘からのメ−ルにもあった、”easygoing”の姿勢も大切です。
 
私がまとめた森永氏講演内容は右記ご参照下さい。 森永卓郎氏講演


選挙から学んだこと

[2005年09月13日(火曜日)|No.860]

 今回の選挙で学んだことが1つだけあります。
それは現代人は結論を早く求める傾向が強いということです。YESかNOか、二者択一で中間というものがないのです。
 
自民党と民主党の各代表者には、そういった意味では大きな違いがあったかもしれません。
方や全て感覚だけでと言ってよいほどの典型的な人、YESかNOかが極めてはっきりしている人で、単純明快。
またもう一方は比べれば頭は良いでしょうが、結論が遅く、よく解りにくい。いろいろなことに細部まで富んでいるでしょうが、そこまで人を引きつけることができないので、結局理解されない。
 
なぜかと考えてみたのですが、これはやはりテレビなどのビジュアル的な影響ではないかと思います。パッと見て解らなければ通過してしまうのです。これはホ−ムペ−ジにアクセスしようとして、デ−タが重いためか、なかなか開かないので中止してしまうこととよく似ています。
時間を惜しむところもあり、昔のように気長には待ってくれません。
 
従って私達がこれから努めていきたいことは、人に話すのには結論を手短かに早く伝えること、そして聞く立場になったら、他人の話はできる限り聞くことではないかと思います。
でなければ聞いてくれていると思っていても、結局伝わらず、マスタ−ベ−ションで終わっていることになります。それでは徒労に帰すことになり、こんなにつまらないことはありません。
 
明日から2日間、法人会研修(愛・地球博)と、遅かりし夏休みを取らせて頂くため、会社を留守にします。カキコミを休ませて頂きますのでご了承下さい。


国民の審判

[2005年09月12日(月曜日)|No.859]

 自民党の圧勝で選挙戦の幕は閉じられました。こういう結果は予想していたものの、ここまでの大差になるものとは思いませんでした。全国の比例を含めた選挙区では大波乱が起きています。
郵政民営化反対議員も各地で厳しい結果が出ています。小池百合子氏の圧勝で、思いのほか票の集まらなかった小林興起氏などはあきらめがつきやすいでしょうが、僅差で敗れた静岡7区の城内氏などは複雑な想いに駆られているのではないかと思われます。
 
今朝のニッポン放送・朝の番組でパ−ソナリティの森永さんが今回の選挙をこう述べていました。
「自民党の圧勝ではなく、小泉さんのひとり勝ちです」確かにこの言葉が当てはまるかもしれません。どの政党より、誰よりも小泉さんの言っていることは単純だし、国民にとっても解りやすかったのではないかと思われます。そしてその言葉通りに、民営化に反対した議員を締め出し、自民党をぶっ壊しました。かつてない、この行動力は何よりも人々の共感を呼んだのではないでしょうか。
 
これで郵政民営化は実現することになるでしょう。これは私も望むところだし、今後郵貯などの資金が外資に流れることなく、日本の財政再建に向け有効な役割を果たすことと、郵便局の過疎対策等、しっかりと詰めていってもらいたいものです。それにしてもちょっと自民党は勝ちすぎですね
今までは少し形(なり)を潜めていた傲慢さとか横暴な部分が出てこなければいいのですが、憲法改正や靖国問題などがこの先、気掛かりなところです。また「敗戦の将、兵を語らず」という言葉がありますが、民主党の岡田代表、いつにも増して暗かったですね。後出しジャンケンではないのですが、後手後手で国民にすこぶる解りにくいものがありました。組織を刷新して捲土重来を期してもらいたいものです。


何が起こるかわからない

[2005年09月09日(金曜日)|No.858]

 全く何が起こるかわからない世の中です。神奈川県では中学生の登校の列に、通りすがりの車から白い粉が撒かれ、生徒66人が被害を受けました。粉は消火剤と言われていますが、通学路におよそ200mに渡って、車の窓からホ−スのようなものを出して撒き続けたとのことです。
ずいぶんひどいことをするものです。
 
またその前日の新聞には、大阪で道を歩いていた女性が、やはり車から糞尿をかけられる被害を受けたと載っていました。何も知らずに歩いていた女性はさぞかしびっくりしたものと思われます。
 
そしてもう1つは埼玉県で起こった、駅のホ−ムでの突き落とし事件です。これは西武鉄道の駅で電車を待っていた高齢の方が、電車が着く直前、見ず知らずの女にホ−ムから突き落とされ、死亡するという痛ましい出来事です。この女はその後、意味不明なことを言っていて、精神鑑定が必要なようですが、何とも被害者にとってはお気の毒な話です。
 
どれも見ず知らずの方々が巻き込まれている出来事です。なぜ、どうしてと思われるものばかりですが、オ−ム事件に始まって日本でもこの種の、何の関係もない人達が巻き込まれるものが急激に増えてきました。子ども達にも元気よく挨拶をしましょうと言っても、学校では道で会う知らない人には声を掛けないようにと教えなければならない、矛盾した時代です。
とにもかくにも、この無差別的な犯行は全く許されるものではありません。多様な社会が原因で引き起こしているかもしれませんが、人間として今一度自分の脚下(あしもと)を見つめ直し、最低限のモラルだけはしっかり守っていきたいものです。そして自衛には以前にも増して努めなければなりません。


職員講話

[2005年09月08日(木曜日)|No.857]

 今週の初め、隣の小学校教頭先生から電話が掛かり、職員対象に少し話をして頂けないかとの依頼がありました。その職員会にPTAとして話をして欲しいそうです。PTAと言っても、その道はもう卒業していますし、先生相手に恐れ多いと思ったのですが、何とかお引き受けすることにしました。
 
20分ぐらいの持ち時間で、依頼のテ−マは最近よく聞かれる先生のセクハラやわいせつ行為、また体罰や飲酒運転等のモラルを中心にとのことです。
偉そうな話をするつもりは全くありませんが、子ども達にとって、先生との出会いはかけがえのないものに違いありません。先日も触れた通り、一人ひとりの子ども達の将来を担っている先生の責任は極めて重いことを是非伝えたいと思っています。
 
また私達トップもそうですが、言うだけで行動が伴わなくては誰も従うことはありません。いつ何処で会っても気持ちのよい挨拶ぐらい、自分から率先してできなくてはなりません。先生もその例外ではありません。折角頂いた機会ですから、この際思い切って歯に衣着せずして伝えなければと思っています。


選挙四方山話

[2005年09月07日(水曜日)|No.856]

 日本中、11日の投票日に向け、選挙一色に塗られているようなこの頃ですが、今日は選挙に因んだウィットな話題を提供したいと思います。
 
1つ目は、よく出口調査と言われているものについてです。テレビの開票速報の番組が始まるや否や、当選確実と伝えられることが最近少なくありません。私達はなぜ開票が始まったばかりなのに判るのと、訝しくそれを感じています。これがその出口調査というものです。投票が終わった人達を各投票所の出口で捕まえ、誰に入れたのか聞き出し、その傾向を分析するのです。時には誤った情報を流すこともありますが、おおよそその分析は的を外れていません。
それでも投票数全体に比べれば、この調査数はほんの僅かの割合です。どうしても信じられなくてある人に尋ねたらこんな答が返ってきたそうです。
「お前の所だって、味噌汁の味をみるのにお玉ですくって確かめるだろう。この味見するのに鍋全部を飲み干すか?」仰るとおりです。
 
また立川談志さんが、かつてこの選挙に出たとき、当選確実が深夜まで出ないで周囲をやきもきさせたことがあるそうです。後から悠然とこの事務所に入ってきたご当人、たった一言こう言われたとのことです。「がたがたするな。真打ちは一番最後だよ。」
ラジオからちょっと拾った話題です。失礼いたしました。おあとがよろしいようで...


ハリケ−ン「カトリ−ナ」

[2005年09月06日(火曜日)|No.855]

 アメリカ・ニュ−オリンズがハリケ−ンに襲われて大変です。当初アメリカだから、被害があってもそんなに拡大しないだろうと、高を括っていたこともありましたが、日増しにその深刻さが伝わってきます。
 
知らなかったのですが、このニュ−オリンズという街、湖と川に挟まれた海抜以下の地域だとのことで、その面積が東京23区の2/3もあるそうです。ルイ・ア−ムストロングに代表されるジャズの街としても知られているわけですが、メキシコ湾に面し、その油田がアメリカ生産の1/4を占めている重要拠点でもあります。従って今回の「カトリ−ナ」によって、この石油生産設備をことごとく破壊された関係で、続いている石油価格の高騰に拍車をかける結果にもなってしまいました。
真ん中を流れるミシシッピ川を通じ、さまざまな物資の流通拠点でもあるわけですから、今回の被害による影響は重大です。
 
こうした地形に加え、都市化に伴う建設や地下水の汲み上げ、そして近隣の油田の採掘により、1m近くの地盤沈下をもたらしているとも言われています。そして激発している台風やハリケ−ンも単なる自然災害とは言えない地球温暖化現象等、人間の関与している部分を感じさせます。
現在ヒュ−ストンのアストロド−ムには25000人ぐらいの被災者が収容され、日毎に高齢者等死者の数も伝えられています。本当にお気の毒のことと思いますが、大国アメリカの意外な弱点を知らされています。いち早く被災者に十分な援助物資の供給と、これ以上被害が拡大しないことを強く願っています。


決算書の提出

[2005年09月05日(月曜日)|No.854]

 先週、木曜日にようやく取引先の金融機関に前期決算書を提出してまいりました。
会社は5月31日決算ですから少し提出が遅くなってしまいましたが、いつもの通り、予め支店長の予定を伺いながら、私自らが先方に出向き説明するものです。
 
このような形で決算書を提出するようになってから、もう5年以上になるのでしょうか。やはり担当者に催促され、ただ手渡すだけのものとは全く違う、何かがそこには存在します。
最近では支店長も早くて2年以内、通常でも3年ぐらいで交替してしまいます。従って金融機関内でもある程度の引き継ぎがあるにせよ、取引先1社1社の細かな事情や経緯など、いちいち把握できるものではありません。このためにも経営者自らが出掛けていって、現在の自社を取り巻く内・外部環境や、これからの方向性をしっかりと説明するのが当然の責任と考えています。
 
ですがその結果が少しでも良いときはいいでしょうが、昨年までのようにあまり良くないときでは学校からもらってきた悪い成績表を仕方なく親に見せなければならないように、なかなかしんどいものです。でも重い腰に鞭を打ってでも出掛けていました。その財務内容から逃げ出すことができないように、嫌だからと言って逃げ出していては、いつまで経っても始まらないからです。こうしているうちに前向きな何かが芽生えるのです。直接話し合っているうちに、弊社のことを真剣に考えた貴重なアドバイスも頂けるのです。
 
また直接お会いして話しているうちに、いろいろな接点も生まれてきます。ある金融機関では話に花が咲き、気がついたら2時間を優に超えていました。先方にはご迷惑を掛けたかもしれませんがこちらにとっては有意義な一時だったと思います。このことが先日も触れたプレイングマネ−ジャ−がただのプレイヤ−に留まることなく、少しでも経営の時間に割くように努めるということではないでしょうか。金融機関の方々をお呼びして、全社的に弊社も早く、決算の発表も兼ねた経営発表会が開けるようになりたいものです。


「愛・地球博」その4

[2005年09月02日(金曜日)|No.853]

 いよいよ大詰めが近づいてきた地球博ですが、子ども達の夏休みも終わった関係か、9月の平日はとっても見頃だと載っていました。それに各外国館で売り出されている、おみやげがそろそろ売れ残りを懸念して、ダンピングし始めたそうです。
 
値札の半額以下をつける品もあり、「今さら本国には持ち帰れない。閉幕までに何とか在庫を売り尽くさなければ」と、“在庫一掃バーゲン”にやっきになってきたとのことです。でも記事では結構、日本人は見るだけで渋く、安いものしか買わないとも言われているところが多いと述べていました
これもいまいち火がつきそうでつかない景気のためでしょうか。
 
今月14日には私も1日、遅かりし夏休みを頂き、法人会研修旅行でこの万博に初めて行っていきます。予め何とか事前予約できた、三菱館とグロ−バルハウス・オレンジ・マンモス館だけは、入館が保証されていることから、今からとても楽しみにしています。
とにかく泣いても笑ってもこの地球博は今月25日で閉幕となってしまいます。おそらく自分の生きているうちには、日本で開催される最後の万博となるでしょう。そういった意味でももっともっと行きたかった万博ですが、ちょっぴり名残惜しいような口惜しさと寂しさを覚えているものです。


プレ−イングマネ−ジャ−

[2005年09月01日(木曜日)|No.852]

 中小企業家同友会で発行している新聞に、以下のような記事が載っていました。
 
中小企業家はプレ−イングマネ−ジャ−が多いが、ほとんどの時間をプレ−ヤ−として過ごしてしまっていることが問題だ。たとえ少人数の会社でも経営者が経営の仕事をせず、目の前の仕事に没頭していては将来のことを誰が考えるのか不思議でならない。
まず最初は1週間最低10時間は経営のことを考える時間を確保する。次は1ヶ月で何日間はプレ−ヤ−をやらない日を決める。同友会の全国行事や経営研究集会に出席することができる。
会社を留守にすることが幹部を育てる良い機会であることを知るわけである。計画的に時間を使う習慣を身につけることが良い経営者の第1歩である。
 
なるほどその通りです。「時間はないのではなく、自分自身で作り出すものだね」と、かつて言われたことがあります。確かに目の前の仕事に没頭していれば、正直楽なこともあり、私自身も人事ではありません。でも会社をこの先、具体的にどうしていこうかと真剣に考えた場合、いつまでも目先のことばかりに追われてはいられません。またそれが、社員の豊かな暮らしを少しでも考え、目指していかなければならない社長の責任というものではないでしょうか。