株式会社 アイソー




2006年12月の日記

中村文昭さん講演(主催分)より その2

[2006年12月28日(木曜日)|No.1133]

いよいよ今年最後のカキコミとなりました。本当に1年があっという間に過ぎ去っていくものです。
 
先日の中村さんの講演会の続きです。当日、中村さんはもう2時過ぎには沼津に着いていました。ひきこもりくん達との集まりと聞いていたのですが、夕方その場に行ってみると一人の青年と彼の家族だけでした。たぶん中村さんが沼津にお見えになると聞き、きっと事前に相談があって、中村さんのことですから気安く引き受けたのではないかと思われます。
 
一生懸命、沖縄に行こうと誘っていました。ニ−トやひきこもりクンたちとの活動への参加の呼びかけです。面白かったのは「君は選ばれた人間なんだよ、誰でも行けるといったものではないのだから」と語りかけていたことです。こうした本当に目立たない所でも活動を続けているのが、中村さんの凄さです。
 
講演でその活動についても今回はかなり紹介して頂きました。北海道でも沖縄でも彼らの食事の世話を一切引き受けているのが真理ちゃんです。中村さんの本にはよく紹介されている人ですが、大分に住むファンの一人です。先天的な体に障害を持つ彼女ですが、料理の天才で、レストランを営む中村さんが言うのだから間違いありません。中村さんに誘われこの活動に参加しているのですが、料理がうまいと言っても、不自由な体で必死になって料理を作っている姿は、見ていてもとても耐えられないほどだと言われています。こうした真理ちゃんが長い時間を掛けて必死に作った料理ですから、それを眺めている、ひきこもりクン達は誰一人として残さず全て食べつくすとのことです。体の上での障害者が健常者の面倒をみているのです。何とも感動的な話ではないでしょうか。
 
余分なことですが、ある方が私に冗談半分にこのようなことを言われました。「暮れのここに来て、500人もの人を集めようとするのは政治家ぐらいしかいないよ。秋山さんはその気があるのではないか」と。この際だからはっきり申し上げておきます。私は政治家は嫌いだし、そんなことは露ほども考えておりません。しがない経営者で十分満足しているものです。
 
中村さんがいみじくも触れていました。お金には入口と出口があります。ほとんどの人はどうしたら得ることができるか、お金の入口だけを考えていますが、出口を考えなければいけないとの指摘です。人生はたった1回、今まで精一杯生きてきた証しを示すためにも、どうしたらお金を有効に使うことができるかを考えなければいけません。政治家になるためにこのようなイベントを組むのでは、それはもう出口ではなく入口に過ぎません。そうした計算されたものではなく、せめて無力な自分にでも今できることは何かと、願いや熱い思いを秘め、行動するだけでも意義あることではないでしょうか。
 
市内のある中学に通う、13歳の女子生徒がたった一人で、学校経由でこの講演会への申し込みがありました。当日のチケット半券の中にも確かに来場されたものが残っていました。極端に申し上げると、これだけでも開催した意義があったと、何とも言えない嬉しさが込み上げてきたものです。
 
とにかく、今年も1年間多くの方々に支えられ、無事過ごすことができました。心より感謝申し上げます。来る年が皆様にとって良き年でありますよう祈念申し上げます。ありがとうございました。
 
来年は1月5日より始業いたします。どうぞ宜しくお願い申し上げます。 


思わぬネットのダウン

[2006年12月27日(水曜日)|No.1132]

ホ−ムペ−ジをリニュ−アルするのに伴い、プロバイダ−とホスティングの契約を以前の業者から新たにここで変更しました。HP切替時にホスティング契約の方はすんなりと移行できたのですが、プロバイダ−の移行は旧接続の契約が12月の今月いっぱい残っていたため、予め新プロバイダ−のniftyには申し込みはしてあったものの、切替はこの年末か正月中に行えばよいものと思っていました。
 
ところがです。27日の早朝、会社に出ていつものようにメ−ルを開きにいったのですが、ままなりません。それならインタネットはと接続してみたのですが、これもうんでもすんでもないのです。メ−ルのエラ−メッセ−ジを見てみると、何と接続が解除されていたのです。既に旧業者より郵送されてきた解約通知書に記入し返送はしていたものの、契約は今年いっぱい残っている関係で接続はまだ大丈夫と安心していました。こちらに何の連絡もなしに、いきなり接続が解除されてしまったのです。
 
もう抗議する余裕もなく、メ−ルとインタネットの復旧を真っ先に願い、ちょうどniftyから送られてきたIDとパスワ−ドをもとに新規接続設定を行わざるを得ませんでした。でも素人の悲しいところですが、フレッツADSLでの接続をル−タ経由で複数のパソコンに取り込むため、このル−タの設定替もしなければならず、とりあえず1台だけでもと果敢にチャレンジしたのですがままならないのです。
 
実感したのが、いまどきメ−ルとインタネットが開けないと、まるで陸の孤島に取り残されているようなものです。全ての情報が遮断され、メ−ルによっては業務にも支障が出てしまうのです。もちろんこのカキコミもできなくなってしまいました。そしてなぜだか今でも解らないのですが、プリントサ−バ−と言って社内では複数のプリンタを複数のパソコンで共有しているのですが、そのネットワ−クも立ち上がらなくなってしまったのです。もうややくそな状態ですっかりお手上げとなりました。
 
こうして1日経った28日になって、同友会の仲間でもある専門家に来ていただき、処理をして頂いたのです。こちらの悪戦苦闘とは異なり、いとも簡単に復旧できて、本当に神様のように思ったものです。それにしても、やめた業者の悪口は言いたくありませんが、一事が万事のようにも思えます。元々窓口の対応が悪く、あまり好ましく思っていなかったところへ、ドメインの管理料が大幅に異なると聞き、移行する決断をしたのです。やはりお客様の喜ぶ姿を思い描き、仕事のできる人とそうでない人では大きな開きがあるものです。


見事な引退

[2006年12月26日(火曜日)|No.1131]

この日曜日、ディ−プインパクトが有馬記念を圧倒的な強さで制し、見事な引退を飾りました。私は大学時代の友人が癌で突然この世を去ったため、横浜まで葬儀に参列していた関係で、この引退レ−スは見ることができませんでしたが、後のニュ−スで眺めその強さを改めて知らされました。
 
とにかく怪我がなくて何よりです。有終の美を飾った有馬記念の次の日には、もう第2の人生に向かって北海道へと旅立ちました。51億円という、これからの種牡馬生活も半端ではない額ですが、多くのファンが無事競争馬としての生活を終わることを望んでいたはずです。しかも引退レ−スを制してのことでしたから、駆けつけたファンにとってはこれ以上のことはなかったはずです。
 
鞍上の武豊騎手が言っていたように、やはり世界一強い馬だったと思います。返す返すも口惜しいのは世界に挑戦した凱旋門賞で汚点がついてしまったことです。でもこれも馬の責任ではないし、このように引退が早まったきっかけともなったことを考えると、これで良かったかもしれません。「無事これ名馬なり」の言葉があるとおり、いくら輝かしい戦績を残したとしても最後に傷ついたのでは哀れです。それに相応しいこれからを送ることができ、何よりだと多くの人々が喜んでいるのではないでしょうか。
 
そのくらいこの馬は夢と感動を与えてくれました。もしかしたら、これから先、不世出の馬になるかもしれませんが、名馬の名を馳せた父サンデ−サイレンスからそうであったのように、このディ−プインパクトの子が桁外れの遺伝子を受け継ぐかもしれません。これからはそれに期待するしかありません。亡くなった友人には申し訳ありませんが、やはり死んでしまったらつまりません。生きているからこそ夢に向かえるし叶うというものです。友人の死を突然知らされただけに、元気が何よりと、勝ったことよりむしろ無事で引退できたことに、なぜかホッとさせられたものです。


中村文昭さん講演(主催分)より その1

[2006年12月25日(月曜日)|No.1130 ]

中村文昭さん講演会が無事終了致しました。弊社社員、及び家族総出の妻や子を含め、スタッフとしてお手伝い頂いたのが全部で30人を超える人達です。そして翌日、回収したチケットの半券を数え上げたら、来場者は376人でした。ですからこのスタッフを併せると400人余りの方々が来て頂いたことになります。
 
当初のチケット販売数は500(定員526名)を優に超えていましたから、20%余りの方が何らかの事情でお見えにならなかったわけですが、暮れのしかも会社などの忘年会ピ−ク時でしたから、多くの方々に来て頂いたと言えるのではないでしょうか。冒頭のご挨拶でも述べさせて頂いたとおり、全て手作りの講演会でしたから、大きな抜けもなく、まずは大成功だと思っています。ただチケットが全て売れているからと言って、即満席というわけではなく、素人ゆえにこうした入りの読みは難しいものと思ったしだいです。
 
やはり講師の中村さんの力は偉大です。講演開始後、しばらくしてから中村さんの講演を聴いたことがあるかどうかの、講師からの問いかけに、かなりの方が初めてとの手を挙げました。それゆえ、講師自身は今取り組まれている北海道や沖縄でのひきこもりクン達との活動を、早く話したかったみたいですが、持ち前の優しさとサ−ビス精神から、人生の師との貴重な出逢いの部分も省くことはありませんでした。その中でも、師である田端さんのお父さんが教師にどうしてもなりたいとの夢から、大学入学資金を工面するため、自身の手を回る旋盤機械の中に突っ込んで落としてしまう話は、やはり衝撃的のようでした。
 
そして内容はまた別の機会に触れますが、現在の活動についての話も大きな感動を頂きました。主催者として唯一我がままを言わせていただき、我が母校の現役野球部生徒諸君たち38名を招待したのですが、ぐらぐら揺れていた彼らの後姿が次第にシャキとしていき、話に引き込まれていくのがよくわかったくらいです。
 
とにかく講演終了後、帰られる人々の表情が何よりも素晴らしいものでした。どの方も、聴いて本当に良かったとの言葉が口々に聞かれ、主催者側としてもこれ以上の喜びはありませんでした。お世話になったスタッフ全員に言えることでしょうが、こうした事後の達成感と充実感は何にも変えがたい、何とも言えない素晴らしいものです。全ての関係者に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。


いよいよ本番!

[2006年12月22日(金曜日)|No.1129]

いよいよ弊社が主催する、中村文昭さんの講演会当日です。会場は526人が定員の沼津市民文化センタ−小ホ−ルですが、お陰さまでチケットも私の手元には何もなく、全て完売です。ですから盛況のうちに開催できるものと確信しております。
 
これも何と言っても中村文昭さんという素晴らしい講師の力でしょうが、ここまで支えてくれたスタッフの協力のお陰だと心より感謝しています。とにかく中村さんという方もお忙しい人で、先日遅くはなりましたが今日の開催に至るまでの経緯やら、講演について改めてのお願いを記した手紙をお送りしたのですが、会社のクロフネカンパニ−の方に聞きますと年内はもう28日まで戻らないそうです。
 
それゆえ果たしてその手紙がご本人の手元に着くのかどうか、少し不安に思ったのですが、何とか届けて下さると聞き安心したものです。またその活動も相変わらず凄いもので、本日夕方お迎えに行くスタッフのところへ昨日電話があり、沼津には午後早々に着き、講演会の前にひきこもりくん達の集まりに参加するそうです。講演で紹介している北海道や沖縄での活動だけではなく、地道なこうした地域に根ざしたものにまで活動を下ろしているのだからさすがです。
 
それにしてもよく今日までたどり着きました。私自身はお神輿を上げただけで、それらしき本格的な活動は何もやって来なかったような気がしますが、支えてくれたスタッフの偉大な力によるものと思っております。
 
余分なことですが、今日はたまたま冬至です。家内のアドバイスがあり、終了後来場の皆さんにゆずのお風呂にでもゆっくり入っていただこうとの趣旨で、ゆずの入浴剤の1袋をささやかですがお配りします。帰郷した娘たちまで巻き込み、昨夜までその準備に努めている姿を眺め、自画自賛ですが、これも手作りの良さかなと思っております。とにかく、この講演会のタイトルどおり、「出逢いを活かせば道は開ける」と、この開催から強く学ぶことができました。


ノロウィルス

[2006年12月20日(水曜日)|No.1128]

ノロウィルスが猛威を振るっています。ある人が言っていたように、大昔の恐竜の名前のようで、初めは何のことか解らずにいたのですが、ここにきてその勢いに嫌でも知らされるはめとなっています。
 
ノロウィルスとはこの時期冬から春先4月ぐらいまで発生するもので、人から人へと感染し、人の腸内で増殖する関係で、その排出物例えば便や嘔吐物にウィルスが大量に含まれていると言われています。そしてその症状は吐き気や下痢、腹痛を伴うものです。
 
現在、日本中あちこちでその感染が聞かれ、小中学生が集団食中毒とか中学が休校になったなど、その対策に追われています。そしてここでとんだとばっちりを受けているのがカキ養殖業者です。二枚貝のカキやアサリが、海水中のこのウィルスを溜め込む性質があることから、さもこれが感染源であるかのごとく思われているためです。しかし、現段階でもカキが感染源であるといった事例は一つもなく、菌をばらまくのはあくまでも我々人間であり、もし不幸にしてそうなったとしても海水に排出物を出す人の仕業が原因とのことです。
 
本当に可愛そうなものです。これによりカキの卸売り価格は1/3にまで下がっており、影響で多くの生産業者が生食用カキの出荷を停止しているとのニュ−スも入っています。このままでは死活問題にまで発展しかねないもので、関係者はもうすぐ来るお正月も迎えられません。何とかこれを防ぐ良い方法がないものでしょうか。
 
牡蠣鍋などのおいしい季節でもあります。値段も安くなることでしょうから、こういう時こそ、進んで食してみたらどうでしょうか。とにかく予防にはしっかり手を洗い、排出物の処理にはマスクや手袋が必携と言われています。つまらない流行はもういいですから、各自が予防に努め、これ以上の拡大を何とか防ぎたいものです。
 
明日21日は終日東京出張のため、カキコミを休ませていただきます。


慈善バザ−

[2006年12月19日(火曜日)|No.1127]

この日曜日、静岡の目抜き通りである青葉公園で、慈善バザ−を開催しました。中小企業家同友会の各会員企業からの提供品を一般の方に販売し、その収益を全額、社会福祉協議会に寄付するというものです。
 
今回が4、5回目ぐらいになると思うのですが、恥ずかしながら初めて参加しました。沼津支部会員の福祉委員の方がこぞってこれに参加してくれるというからです。早朝7時半過ぎの電車で静岡に向かい、8時半には事務局に入り、早速品物の運搬やらその準備に入りました。会場の青葉公園には歩いても数分の距離ですから、最後の荷物を車に積み終えた後、一同は歩いてこの会場に向かいました。
 
毎年その場所は決まっているみたいですが、お隣は養護学校の先生方が一生懸命ブ−スの設営に努めていました。我がブ−スに運び込まれた品数の多さにまずびっくり、こんなに果たして売り捌くことができるかと思うくらいの量です。またさすがは会員企業の社長からの好意で、無償提供して頂いたものだけに、良い品ばかりです。そしていくら仕入れがただと言っても、こんな安い値段で売ってよいものかと思わせられたものです。
 
安くて良い品物ならやはり売れるはずです。10時半という開店を待ちきれずに、もう10時前にはお客さんが押し寄せる始末です。ブ−スに買い求めにやってくるお客さんを眺めていると、同じ人が何回もやってくるほどで、設営側に回っている他のブ−スからも例年のことだからよく知られているのか、買い求めていかれます。すこぶる大好評で、午後2時を過ぎる頃にはあらかた売り尽くすことができました。こうして収益金も13万ちょっとの過去最高額に達したのです。
 
このような趣旨で、汗を流して売り尽くすというのはすこぶる気持ちが良いものです。後片付けを終え、事務所でささやかな祝杯を挙げてからは、もうお定まりのコ−スです。夕方前、4時ぐらいですから、まだ開店しているところは少なかったのですが、やっと見つけた静岡おでんのお店に始まり、いつの間にやら時間はどんどん流れ、静岡発の最終電車にようやく間に合ったという始末です。とにかく早朝から深夜まで、よく働き、よく遊んだ心地よい休日でした。


電子マネ−

[2006年12月18日(月曜日)|No.1126]

ICカ−ドや携帯に入金すれば素早く簡単に支払いができる、電子マネ-の利用が増えています。これは利用できる場所が増えてきたことからでしょうが、今までは相互の互換性がなかったものが、来年には共通して使える読み取り端末機が新たに登場し、ますます便利になるとのことです。
 
電子マネ−はその支払い方法から次の2つに分かれるそうです。前もって一定額を入金してから利用するプリペ−ド式とクレジットカ-ドで支払う後払い式です。プリペ-ド式ではJR東日本が発行しているスイカがよく知られています。通勤客の多くが定期券を改札機に接触させて通り過ぎていくものです。これは定期券の区間外を乗る場合でも切符を買わなくて済むし、精算の必要もないのでとても便利だと言われています。また乗車券だけではなく、最近では自動販売機やコンビニ、飲食店、ガソリンスタンドなどでも多く使われています。
 
またエディと言われるものは企業などとの提携カ−ドの発行が多く、いろいろな特典を付けて顧客の囲い込みやサ−ビスの向上に役立てているそうです。飲み物や弁当などを買うときでも、マイレ−ジカ−ドについているエディで払っていれば、支払いするたびにANAのマイルが貯まっていくからです。実際に飛行機を利用しなくても、こうしたことによりマイルを貯めて、その特典により旅行などに出掛けるといった人も増えているみたいです。
 
このようにカ−ドの使い方を知っているのと知らないのでは、そこに大きな違いが生まれるというものです。マイルやポイントなど知らない間に貯まった特典で、また新しい世界に飛び出してみたらどうでしょうか。それにしても一昔前には考えられなかった、便利な世の中になったものです。


レッドソックス入団

[2006年12月15日(金曜日)|No.1125]

日本中の多くをやきもきさせた、この松坂投手の入団劇だったのですが、昨日晴れてレッドソックス入団が決まりました。6年契約、約61億円の契約です。
 
何とも凄い額ですが、これでも彼の代理人を務めていた辣腕ボラス氏は納得せず、最後は松坂投手自身がボラス氏を説き伏せる形で契約を進めたと言われています。やはりここまできて、メジャ−でできずおめおめと日本へ戻ってくるなどとは、本人は少しも考えていなかったものと思われます。従ってもう本人は金の問題ではなかったはずです。
 
このへんがドライでお金が全てというアメリカ人と、お金よりもっと大切なことがあるだろうといった日本人の心意気との違いではないでしょうか。それにしても晴れてメジャ-の松坂投手を見ることができて何よりです。彼の力がバリバリの大リ−ガ−にどのくらい通用するか、興味深いところです。
 
入団の記者会見の中で、家族が安心して住むことのできる環境を保障してくれたことが決め手になったと述べていました。これを聞き、やはり今どきの若い人なんだなと知らされました。昔の選手だったら夢を現実にできるのだから、きっと家族のことなんか後回しになっていたことと思われます。決して悪くも何でもない話ですが、全ての点でやはり時代の差異を感じたものです。


マサオくんの死

[2006年12月14日(木曜日)|No.1124]

昨日の出張時、ラジオからマサオくんが亡くなったとの報が飛び込んできました。いったいそれは何と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、テレビに出ている可愛いペット犬です。
 
テレビ東京で毎週金曜日よる7時から放送している「ペット大集合!ポチたま」という番組で、人気を集めていたラブラドールレトリバー犬です。まだ7歳だったとのことですが、悪性リンパ腫にかかり、今年の10月からその息子だいすけくんに譲ったばかりのことでした。
 
マサオくんはこの番組で6年余りに渡り、日本全国を旅したそうですが、犬好きの方なら本当に可愛くなるほどのルックスで、多くの方々から愛されていたとのことです。と言う私自身もこのテレビは観ていなかったのですが、息子の保護者仲間から、会うたびに我が愛犬ク−をマサオくん、マサオくんと呼ばれていたことから、少なからずその存在を気にしていたものです。
 
犬もタレントになると忙しくストレスが溜まったのでしょうか。わずか7歳では人間で言えば、50歳ぐらいだと思うのですが、まだまだこれからのときです。可愛そうなことをしました。
 
こうしたストレスのない我がク−ちゃんはそういった意味では幸せかもしれません。朝晩、毎日好きなように散歩に連れていってもらえるし、夜はぬくぬくと家の中でゆっくり休むこともできます。朝6時には毎日散歩に出るのですが、早く連れて行けとそれこそ精一杯催促を求めている姿が何とも言えないものです。人間もそうかもしれませんが、平凡がやはり一番かもしれません。マサオくんの功績を偲び、冥福を祈ります。


感動しました!

[2006年12月13日(水曜日)|No.1123]

やあ、感動しました。先日の中学での職業講話の感想文が、早速昨日届けられたのです。7日の話ですから、その間休みも2日挟んでいるわけで、まずその仕事の早さにびっくりしました。
 
そして生徒たちからの内容を見てまたびっくり、嬉しくなって思わず40人近くの全員分を一気に読みきってしまいました。その感性の豊かさというか、一番印象に残っていることを書いてくれてあるのですが、それぞれの受け取り方が様々で異なっていることに目を見張りました。
 
14歳はまだ人生の1/6、君たちの今までの人生はまだ1日にすれば夜明け前だから、大切なのはこれからだよ。また失敗を恐れてはいけない、人間は一生で1000回転ぶと言われている、大きく跳び上がるのだって一回しゃがみ込まなければできないでしょう。それから自分がこの仕事に就いたのは、一生懸命夜遅くまで一人で黙々と仕事をやっている、親父の背中を見たから。その他、人は何のために生きているのかとか、良いことと悪いことは繰り返しやってくるから、悪いときに決してあきらめてはいけない、ましてや自分の命を粗末にするなどとんでもない等、思いつくままに好き勝手なことを言わせてもらいました。
 
嬉しかったのが、各人各様で、印象的なことは分かれていますが、それぞれがしっかり受け止めてくれているのです。感想文を読んで下手な迂闊なことは決して話せないことを悟りました。それくらい真剣に聞いてくれたのです。今年1年を表わす漢字が「命」だと昨日伝えられていました。多くの尊い命が絶たれた今年ですが、極めて単純な私には、この彼らから伝わってくるものに安心し、むしろ力強い手ごたえさえ感ずることができました。


ワ−キングプア

[2006年12月12日(火曜日)|No.1122]

最近よく耳にする言葉です。「はたらけどはたらけど猶わが生活(くらし)楽にならざり じっと手を見る」まさに石川啄木が一握の砂に詠んだ通りの、この生活環境にある方々を指して、ワ-キングプアと呼ばれています。
 
日曜日の夜もNHKスペシャルでこの問題を取り上げていました。子供二人抱え、朝から深夜まで2つの仕事を必死にこなしても18万円足らずしか稼げない母子家庭の母親、高校は最優秀で卒業したものの父親の病気で専門学校をあきらめ、パ-トでしか働けない月8万円ぐらいの病院での栄養士業務、また中国人研修生の安い労働力により、どんどん追い込まれている岐阜の繊維業界・零細企業の実態、年金支給がないため街のアルミ缶等を回収して、月々5万円足らずの収入で細々と生活しなければならない80歳の老夫婦。
 
どれも身につまされるような厳しい環境ばかりです。病院で働く、この23歳の女性は病気で寝込んでいる父親を抱え、少しでも収入を増やそうと栄養士の資格までとるのですが、病院と委託契約を結ぶ会社からはパ−トの時給をたった10円しか上がてくれないのが実態です。これがこうした正社員でないパ−トの実状かもしれません。
 
日本において格差社会はどんどん拡がり、数字の上からは現在がいざなぎ景気を超えるもののように伝えられていますが、依然として私たち庶民の間ではその実感がありません。大企業だけがよく、また大手金融機関においては未曾有の利益まで出していると聞きます。その一方ではこうした一生懸命働いていても少しも楽にならない、ワ-キングプアなる存在が出現せざるを得ません。
 
これってやはり世の中のしくみが少しおかしいですね。昔から努力すれば報われると、聞かされて多くの人たちが育ってきたはずです。でも上記事例を見る限りでは根本的制度を大きく改めない限り、今すぐ急には暮らしが変わらないものと思われます。何よりも明日に繋がるやる気のようなものがそこには求められています。


忘年会兼社員旅行

[2006年12月11日(月曜日)|No.1121]

土曜日は今週から始まる、ちょっと込み入った仕事の関係もあり、忘年会を兼ねた社員旅行を実施しました。
生憎のお天気でしたが、24人乗りの貸切サロンバスで和気藹々と、東京お台場周辺や横浜・中華街まで繰り出しました 昼食をホテルのランチビュッフェでとり、夕食兼忘年会を中華街で満喫しようと、もっぱら飲んだり食べたりを中心としたものです。
 
この社員旅行もやろう、やろうと思っていたものの、なかなか目先の仕事の関係やら、私自身の都合もあって、つい延び延びとなっていたのです。仕事関係先やその一部家族まで声を掛けさせていただき、総勢で19人の旅となりました。
 
このくらいの人数が揃うと、結構賑やかで楽しいものです。雨が降っていたこともあり、外からの誘惑も薄れ、もう行きのバスからご覧のような宴会が始まりました。首都高が少し渋滞していたため、ちょうど12時ぐらいに昼食会場の品川プリンスホテル・レストラン ハプナに入りましたが、暮れのシ−ズンでもあることから、会場はかなり混雑しているように思えました。
 
忘年会が連日となっていた私は、少し控えるつもりでいたのですが、やはりいろいろなものを眺めてしまうと駄目ですね。つい食指が動いてしまい、ここでの知られているズワイガニなどに、はまってしまいました。いつものことながら食いしん坊は嫌ですね。この食事のあと、出掛けたお台場の科学未来館がとてもよかったのですが、また詳細については後日触れさせて頂きます。とにかく久しぶりの社員旅行ができて何よりです。初めてのサロンバスでの旅でしたが、帰りは盛り上がってカラオケ大会にまで発展し、皆本当にくつろぎ楽しめて良いものでした。


職業講話

[2006年12月08日(金曜日)|No.1120]

昨日は母校、片浜中で総合学習の一環として、職業講話をさせて頂きました。ちょうど今から3年前になるでしょうか、長男が中学3年生のとき、PTAの役をしていたこともあって、初めてこの講話の依頼を受けました。そのときは体育館で学年全体だったのですが、昨日はクラス単位で教室にて行われました。
 
この少し狭い教室ゆえ、生徒たちの反応がシビアに伝わってきます。嬉しいことに最初の挨拶からとても元気のよい大きな声が聞けたのです。確か3年前も体育館とは言え、せいぜい3クラスぐらいですから、子ども達の顔は十分窺えました。そんな中で一人だけ下を向いて顔を上げていない子がいて、よく見たらそれが我が息子だったことも懐かしく思い出すことができました。
 
さてそんな制約も全くない昨日は、こちらもすこぶる気が楽に、好き勝手に話をさせて頂きました。働くとははた(周囲)を楽にすることだよといったところから始まり、好きこそものの上手なれとか、夢は大きく等、いつもの通り拙い話をさせていただいたのです。
 
でも嬉しかったことに、生徒たちのこちらを眺めている瞳が心地よいものでした。そう言っては何ですが、昨年の春先だったでしょうか、ある高校のクラスで同様な機会を得た時とは違っていました。このときはしっかり書いてくれてあった、後の感想文とは違って、聴いてくれてるのかどうか不安に思ったほどです。
 
そうした高校生のような衒(てら)いみたいなものが全くない中学生は本当によいものです。最後に、他人の痛みの解る、思いやりのある優しい人になれれば、どんな地位に就こうと、それが結果的には自分自身の大きな力になると伝えて、話を締めくくりました。生徒たちの素敵な真剣そのものの目の輝きはこちらまで勇気づけられ、その気にさせられるものでした。


自分が悪い

[2006年12月07日(木曜日)|No.1119 ]

常々思っていることです。弊社ではその行動目標の1つに、挨拶をきちんとしようということを掲げているのですが、これがなかなか徹底されないのです。
 
正社員の皆さんはかなり意識してくれて、気持ちよいやりとりができているのですが、これがパ-トさん達にまでなかなか行き渡らないのです。もちろん、お互い顔を合わせればそれは挨拶をしないといったことではないのですが、一番気になるのは工場見学などの来客時です。
 
自分が逆の立場になったとき、訪問時とても気持ちの良い挨拶が返ってくると、嬉しくなりその会社そのものが素晴らしく見えるものです。それゆえ自分の会社もこうしたいなと誰もが願うのですが、そう簡単にはなかなかいきません。
 
仕事に夢中になっていることもあり、見学のお客さんが来ても声を掛けるのが一部の社員のみで、自分からは積極的に声を掛けません。従って工場全体から伝わってくる雰囲気としては、とても元気よく感じがいいとは言えません。
 
こうしたところをいつも不満に感じていたのですが、先日のテレビで、ある成功した事業家がこう話していました。「思い通りにいかないのは全て自分が悪い」。まさにその通りです。とかく人のせいにしがちなこうしたことも、自分がその仕組みをしっかり作っていないからです。
「ロ−マは1日にして成らず」気長に、心してその役目を果たしていきます。


ゲ-ム脳

[2006年12月06日(水曜日)|No.1118 ]

4歳半児の約3割がコンピュ−タゲ-ムをすると記事に載っていました。
また5人に1人はテレビを見ていて食事に集中しないとも伝えられています。
それから朝食などを一人でとることがあると答えているのが1/4ぐらいいます。
 
それだけ子を育てる親の方も忙しいということかもしれませんが、ちょっと見過ごせない話です。この傾向は他に兄弟がいる子どもより、一人っ子の方に多く見られます。ここにも少子化の影響が出ているわけですが、何よりもまだ幼稚園にも行かない幼児たちが、ゲ-ムをするというのも考えものです。
 
以前にも触れましたが、ゲ-ム脳と言ってゲ-ムばかりに集中していると、まだ発達しきれていない脳にとっては問題が多いと言われています。ゲ-ムを長時間していると、脳の中の視覚に係わる部分と指を動かす運動に係わる部分だけが活動し、他の大部分の脳は完全に休んでしまいます。これが習慣化すると、見たり思いついたりしたその瞬間に行動してしまう、いわゆる「切れる」状態が起きやすくなると言われているのです。
 
これとは反対に、全ての脳の機能を活用し、じっくり考え総合的に判断し行動できる状態を作るのに、一番良いのが読書とのことです。これからの日本を背負って立つ次世代の貴重な人材だけに、我が子でなくてもこのゲ-ムを少し戒め、読書を薦めていくことが私たち大人に求められているのではないでしょうか。


黒田選手の男気

[2006年12月05日(火曜日)|No.1117]

広島カ−プのエ-ス黒田投手がFA権を獲得しながら球団残留を決めました。
これにつけての話がとてもよく、日本プロ野球選手会が主催したファン感謝デ−で「ええ話」NO.1に選ばれたそうです。
広島に育ててもらって、カープの選手に投げるのが自分の中で想像がつかなかった」何とも広島ファンでなくても、嬉しくなるようなコメントです。
 
こうした男気を感ずることのできる選手が少なくなりました。このように黒田投手を動かしたのも、やはりファンの力だと思われますが、セリ−グを代表するような投手が、そうころころと変わってもらっても困るというものです。かつての勢いのなくなったジャイアンツですが、このマンモス球団を相手に縦横無尽のピッチングを見せてくれるのがファンの望むところです。
 
一方、あれだけのファンの声がありながら、おめおめと巨人の誘いを受けた小笠原選手にはちょっと失望しました。トレ−ドマ−クのひげも剃り落としたとのことですが、あの野武士・小笠原はどこに行ってしまったのでしょうか。まあ、小笠原選手は自宅も千葉に残したままと聞いていますし、その家庭事情からも仕方ないところですが、相変わらずのこの球団のやり方には辟易します。
 
これで本当に球団生え抜きの選手が育つのでしょうか。ちょっと1軍に定着しその気になった若手選手の気持ちを考えたら、果たしてやる気が継続できるのでしょうか。黒田投手の男気から少しそれてしまいましたが、この巨人のやり方からしても、男・黒田投手の爽やかな生き方に心からエ−ルを送りたいと思います。


武士の一分

[2006年12月04日(月曜日)|No.1116]

同友会沼津支部の今年最後の行事である忘年会も、昨日の日曜日に終わりました。今年はシャレたフランス料理のコ−スでしたが、多くの会員とそのご家族に参加して頂きました。その席でのご挨拶でも述べたのですが、1日の映画の日に封切られた「武士の一分」という映画が好評です。
 
ご存知、キムタクこと木村拓哉さん主演の映画ですが、山田洋次監督がメガホンをとり、初めて時代劇に挑戦しているものです。でもさすがキムタクですね。初日、2日と大盛況で好スタ-トを切ったとのことです。その内容は、キムタク扮する盲目となった下級武士の今後の処遇をお願いしている過程で、その愛する妻が卑怯にもその身を捧げることになってしまいます。これに怒った本人が妻に離縁を言い渡し、藩内きっての剣の使い手である、憎き仇敵に復讐を誓うといったものです。
 
この一分という言葉を辞書で調べてみたら、一身上のめんぼくと載っていました。譲れないものを奪われたとき、妻は夫のために身を捧げ、夫は妻のために一分をかけて自らの命を賭ける。人には命をかけても守らねばならない一分がある。これを山田洋次監督が一番伝えたかったのではないでしょうか。
 
とかく希薄になりがちの、すぐ結びつき離れてしまう傾向のある現代だからこそ、かつての日本人が持っていた心と情愛の念を、今あるべき愛の形として描きたかったものと思われます。主演のキムタクを監督がとても褒めていました。見掛けよりずっと役者魂に満ちた、今までにない役になりきったキムタクを眺められると。
 
さて私たちにとって、その一分とは何でしょうか。さしずめ、自分にとってはこの忘年会にも出ることが適わず、ひたすら認知症の進んだ母親の介護に努めてもらっている、愛する妻やその家族に対し、感謝の気持ちを抱きながら仕事に精出すことだと思っています。


コンビニのアルバイト

[2006年12月01日(金曜日)|No.1115]

いよいよ今日から師走ですね。1年過ぎるのは本当に早いものです。
先週の女子プロ最後の公式戦で優勝した、横峯さくらさんの話題です。
最後まであきらめないで優勝できたのは、夏休みの一期間コンビニでアルバイトしたお陰だと言っていました。
 
たぶん、お客さんには女子プロのさくらさんとは気が付かれずにやっていたものと思われますが、この短期間のアルバイトでお金を稼ぐという大切さを教わったそうです。時給750円か800円ぐらいのアルバイトでは1、2万円稼ぐのは本当に大変です。このト−ナメントの賞金では桁が違うお金を手にしているだけに、普通に働いてお金を稼ぐということがどんなに大変なことか、自分で体験してみてしっかりと解ったのです。
 
ですからプレ−中にも今までにあった、切れかかった投げやりなプレ−がそれから一切無くなったそうです。働いてお金を稼ぐということは、投げやりではできないと知らされたからです。
貴重な体験をされました。父・良郎氏は何かと話題に事欠かない人ですが、やはりこの人の教えであり、人生哲学なのでしょう。このように一流のプロが私達のような、いわゆる一般人としての庶民感覚や常識的なものを持つことができたら、それはいっそう磨きが掛かるというものです。
この話を聞き、藍ちゃんとはまた違った意味で、益々応援したくなりました。