株式会社 アイソー




2007年09月の日記

無念の死

[2007年09月28日(金曜日)|No.1297]

子どもが斧で父親を殺害したり損傷する事件が続いて起こりました。ここまできたかという、恐ろしい話です。事情はどうあれ、親を普通では考えられない、斧という武器で襲うなんて背筋まで凍りつくような時代になったものです。
 
神戸でも先に学校の校舎から飛び降り自殺した、高3の高校生について、ここにきて恐喝まがいのいじめが続いていたことが判明しました。既に3人の生徒が逮捕されたのですが、学校側の対応に首を傾げてしまいます。
 
当初はいじめなど全くなかったと発表していた学校側ですが、インタ−ネットに載せられていた被害者への中傷記事は把握していたと言われています。そのサイト記事の内容はかなりひどかったらしく、被害生徒の裸の下半身の写真や、被害者対象に誹謗するものがいろいろと書き込まれていたとのことです。
 
これでどうしていじめなどなかったと、公表できるのでしょうか。こうした事件がある度に、いつも思うことですが、学校側の臭いものには蓋的な対応が目立ち、訝(いぶか)るものです。
 
また大相撲でもいじめというか、リンチがあったみたいです。時津風部屋の元力士・時太山の死後、遺体から不審に思った父親が、いろいろと捜査の上、事の真相が明るみに出てきたものです。
 
まず死後遺体を「こちらに任せてくれ」と火葬にしようとしたこと、また遺品の携帯電話が真っ二つに折れていたこと、それから送られてきた遺体に体中あちこちに打撲のあとや、火のついたたばこを押し付けられた跡などが残されていたことです。
 
また調べが進むにつれ、親方がビ−ル瓶で顔を殴ったことまで判明しています。とにかく私も許せないと感じたのが、荷物か何かを送ってくるように、誰も付き添わず遺体を実家までただ送り届けたことです。宅急便の荷物ではないのですから、亡くなった遺体に誰か付き添うのは常識というものではないでしょうか。
 
無念の想いを引きずりながら亡くなられた方は本当にお気の毒です。いじめを仕掛ける人間に対しては、あまりにも人が傷つき、死に至らしめる場合に及んでも、人の痛みや死に対する意識が軽薄で無配慮すぎます。
 
簡単にリセットすれば元通りに戻るとも思っているのでしょうか。人の死というものをもっと真剣に考える必要と、絶え間なく見守り続けてやる、親はじめ学校関係者など周囲の温かい眼差しが何よりも求められる時代だと思います。


店長の機転

[2007年09月27日(木曜日)|No.1296]

地元・沼津で起こった事件ですが、パチンコ店の店長が機転を利かせて犯人を逮捕したという記事が載っていました。捕まえてみれば何と自分のところの店員だったわけですが、映画「マルサの女」さながらの手法で御用にしたとのことです。
 
このパチンコ店では、少し前より従業員の財布から現金だけがなくなるという事件が、相次いで起こっていました。そこで店長が考え出したのが、被害に遭いそうな女性従業員に、紙幣の端に自分だけが判るような印をつけるように指示したのです。
 
そして24日の午後にもまた被害が発覚しました。そこで従業員を一人ずつ呼び出して、財布の紙幣を確認したのです。そうしたところ、店員の一人の財布の中に、この印をつけた紙幣が見つかったのです。
 
マルサの女では、国税査察官がパチンコ店の脱税を摘発するため、紙幣の右上に赤い横線を入れ、動かぬ証拠としたわけですが、査察官ばりに見事、店長が犯人を暴きました。
 
このようなちょっとした工夫や発想転換が求められています。なかなか聞いただけでは誰にでも考えられそうですが、いざその事態に直面すると良いアイディアが浮かばないものです。機転が利くということはやはり大事なことですね。


健全なる精神は健全なる身体に宿る

[2007年09月26日(水曜日)|No.1295]

福田新総裁が選出されましたが、取り巻きも面白くも何ともありませんね。各派閥の領袖が雁首並べて党の主要ポストに就きましたが、これでは少しも新鮮さを感じないし、古い自民党に逆戻りです。
 
だいいち自分達のグル−プの中で、後継とか若手にチャンスを与えるという発想が浮かばないものでしょうか。これでは国民だって馬鹿ではありませんから、益々自民党離れが進むと言うものです。かつての小泉さんの手腕を改めて感じています。
 
まあ、そんなことを言っていてもきりがありませんから話題を変えたいと思いますが、一昨日そんな裏で安倍前首相が会見を開きました。テレビで眺めたのですが、何か気の毒のようでした。あんなに溌剌としていた人があのような姿になるものでしょうか。
 
言葉には精気はないし、入院して治療中とのことですが、むしろ病状が悪くなっているようにも思えたものです。今までの疲れがどっと出てきたものと思われますが、何よりも自分の手で憲法改正等、大きな変革を夢見て破れた精神的なものが大きいのではないでしょうか。
 
会見ではかなりそれ以前から自身の健康状態が悪かったことに触れ、国民に謝罪していました。大志は抱いていたものの、度重なる周囲の不祥事から少しずつ身体が蝕まれ、ついには気力も損なわれるほど体力が低下していったのでしょう。
 
気の毒なものです。こうなるとやはり健康が一番ですね。私などそういった意味ではまだまだ胸を張れるものですが、改めて「健全なる精神は健全なる身体に宿る」ことを知らされています。
 
よく言われることですが、どんなにお金があろうと、またたくさんの名誉や地位に恵まれていても、何よりも健康が欲しいと願ったりしているものです。丈夫で健康な体さえあれば前向きな意欲も生まれるというもので、その大切さを今回のことでも知らされました。安倍さんの早期回復を願っています。


日曜日とは言えども(丸山先生セミナ−よりその1)

[2007年09月25日(火曜日)|No.1294]

日曜日だと言っても、中小企業家同友会の仲間は遊んでいることもなく、熱心な勉強家が多いものです。シリ−ズで開催している”経営指針を創る会”が行われ、講師にお馴染みの丸山博先生が来ていただきました。
 
沼津からも私を含め3人の会員が、11時半ごろにはもう電車で静岡に向かい、13時から夜の9時過ぎまで、少しでも会社の変革をめざし研修に励みました。
 
丸山先生が話されていたキ−ワ−ドだけ、何点か整理してみたいと思います。まず第1部の講演では、私達を取り巻く経営環境を見つめる視点について話されていました。
 
過去最大のいざなぎ景気を追い抜き、2002年2月から68ヶ月以上も続いている現在の景気を、私達はなぜ実感できないのでしょう。この問い掛けから始まりました。
 
結論は同友会が新聞などでも表現している一国二経済という、景気拡大を示す様々な要素、例えば率、生産拠点、素材費、公共事業等に示されるように、経済構造が大きく変わったことによるものですが、それより何より私達、経営者自身の問題だと指摘しています。
 
こうした場で景気の実感を問い掛けたとき、あまり実感していないとか、全くその実感がないといった人たちが9割を占める中、1割の方々に過ぎないが必ず景気拡大の実感があるという人がいるものです。
 
その人たちとの違いを比べた場合、着眼点として二極化とIT活用を挙げていました。過去の大量消費の右肩上がりの時代と異なり、バブル崩壊以降、デフレ化が進み少量多品種の時代に変遷してきました。
 
こうした中で、同一人物が使い道を分けながら、100円ショップに見られる低価格と、癒しや差別化をより多く求める高価格商品への、同時消費を求める二極化の構造が鮮明となっているのです。従ってコンセプトのない中間商品は受け入れられないのです。
 
また1990年以降に出現した携帯、インタ−ネットにより、宅急便と併せた購入形態や管理会計、会社ホ−ムペ−ジのスタイルが新たになってきています。まさしくITの活用によるものです。
 
この二極化とITの活用という二点が、それぞれの経営戦略を考えていく上で、現在の経営環境を知る重要なキ−ワ−ドになるという指摘です。これにより、上記一部企業の中には、得意分野への集中を図り、今までの量産型から試作型への業態変更により、活路を見出しているところもあるとのことです。
 
これら戦略の部分での事例やヒントについても、各種教えていただきましたが、また改めて紹介させていただきます。とにかく様々な戦略を打ち出していく上でも、こうした経営環境問題等、しっかりと時代の求めるものに着目しなければいけない必要を改めて知らされました。


ちょっぴり感動・社員編その1

[2007年09月21日(金曜日)|No.1293]

毎朝の朝礼時、当番でちょっとした感動について触れるようになってから、2ヶ月が過ぎようとしています。当番の社員が感動探しに苦労しているようですが、毎日それなりに何処からか見つけてきて発表してくれています。そのいくつかを紹介したいと思います。
 
気持ちのよい運転手
通勤時、乗ってくるバスの運転手の中に、とても挨拶の気持ちの良い人がいます。大きな声で一人ひとりに必ず「おはようございます」の言葉を掛けてくれます。そして降りる時にも「ありがとうございました」や学生さんには「行ってらっしゃい」と元気良く送り出してくれます。
 
この運転手さんに乗り合わせると、朝のスタ−ト時だけに一日がとても気持ちよく、元気に「今日も頑張ろうか」という気持ちにさせてもらえるものです。
 
大阪桐蔭の中田選手の負けて一言
大きな期待を背負っていた大阪桐蔭高が大阪地区大会の決勝で敗れ去りました。甲子園でも中田選手のホ−ムラン記録が期待されていただけに、残念な結果になりましたが、この中田君の敗戦の後のコメントにちょっぴり感動しました。
 
「甲子園に出れなくて残念ですが、ここまで一緒にやってきた仲間に感謝したい。今日があるのも彼らがずっと自分を支えてくれたからです」見掛けよりずっと爽やかな好青年です。
 
挨拶
普段、自分の方から挨拶を大きく呼びかけている人は、挨拶をしない人でも、その人に会うと自然と挨拶を交わすようになるものです。やはり挨拶は自分のためにするものなのですね。
 
どうでしょうか、私にはちょっぴり視点が変わってきているようにも思えます。継続は力なり、もっともっと社員とともに感動を見つけていき、お客様に少しでも感動を与えることのできる会社をめざしていきたいと思っています。
 


同友会9月例会より

[2007年09月20日(木曜日)|No.1292]

昨夜は中小企業家同友会沼津支部9月例会が市民文化センタ−で開催されました。報告者に会員の板橋工機(株)社長の河合浩史さんを迎え、いつもの通り、「我が経営を語る」形式の40分の報告とバズセッションを行いました。
 
報告者の河合さんは会歴12年のベテラン会員で、設営側のこちらとしては何も心配ない存在ですから、ひさしぶりにそうした立場ではなく、1会員として報告内容にのめり込むことができました。まさに聞き惚れたと言ってもよいかもしれません。
 
入会は平成7年で私より数ヶ月早い先輩です。と言っても、年齢は現在40歳ぐらいですから、ずっと若く、当時は経営者であるお父さんの後継者として、この同友会に深く関わっていました。
 
そして平成17年に正式に社長に就任してから、現在3年目を迎えているわけですが、様々な会社変革の実践を試みているのです。その詳細は省かせていただきますが、永年同友会と関わり、いろいろな学びから自社と照らし合わせ、変えなければと気づいていたものを、ようやく自分の手で実行しているのです。
 
入会当時、河合さんは20代でしたから、この歳から同友会に深く関わっていることより、「将来的には末恐ろしい経営者になるだろう」と常々思っていました。まさにこの報告からも、その通りに進展しているものを感じています。
 
学びから自社をすぐ変えることのできない、ジレンマのことを話していました。前向きな2代目の宿命的のようなものかもしれませんが、河合さんはそれを全て自分の仕事にぶつけました。他の社員より2倍、3倍仕事をこなしながら、その時に備えたのです。
 
こうして満を持して社長に就任したのですから、ありきたりのものではなく、この先おのずから結果は異なるものに違いありません。会社のみならず同友会活動においても、近い将来就くであろう、この若きリ−ダ−に全面的にエ−ルを送りたくなったものです。
 
爽やか語り口と、その性格の良さに、誰からも好かれる所以があります。やはり人間的な部分を量る意味で、可愛げという要素の占める割合は少なくありません。17名にも及ぶゲストの大勢の参加もあり、盛り上がった9月例会は、事後の反省会でもいつまでも心地よく酔いしれながら、秋の夜長を楽しむことができました。


ママでも金

[2007年09月19日(水曜日)|No.1291]

さすが世界の柔ちゃんですね。山下さんが世界連盟の理事から外され、エ−スである井上康生選手や鈴木桂治選手が不可解な判定負けで思いがけない敗退を喫し、日本柔道に暗雲が立ち込めている中、田村亮子選手、いや谷亮子選手が窮地を救ってくれました。
 
田村で金、谷でも金」そして「ママでも金」の言葉通りを実践してくれました。32歳、世界選手権7個目の本当にアッパレな金メダルです。
 
それにしてもこの選手ほど、普段の顔と勝負に挑むときの顔が異なる人もいないものと思われます。戦いに挑む時の顔はまさに勝負師そのもので、優しい柔ちゃんのイメ−ジが一変します。
 
テレビで金メダルを取った数試合を眺めたのですが、どれも堂々たる勝利です。そうしてみると、男子の試合が不可解な判定どうのこうのと言ってはいますが、文句なしで勝てば何も問題がないものと改めて感じました。
 
庇を貸して母屋を取られるとか、柔道の精神そのものより商業主義が蔓延っている等、これからの日本柔道にとって、決して山積している問題は少なくありませんが、要は誰が見ても文句なしの勝利を収めればよいのです。
 
そういった意味でも第1人者に求められる何かを、この谷選手に学ぶべきではないでしょうか。とにかくママでも金の谷選手は物凄い存在です。またそれを祝福するかのように、その日、巨人の谷選手も祝砲の一発を放ちました。この人の強い支えも人並みではないからでしょう。
 
こうなったら、私達もどんどん欲が出てきます。とてもしんどいことでしょうが、北京まで頑張り続けてもらって、是非、有終の美を飾ってもらいたいものです。


法人会イベントから

[2007年09月18日(火曜日)|No.1290]

昨日の振替休日に行われた法人会のイベントに参加しました。「ドリ−ムフェスティバル2007〜みんな同じ空の下」というタイトルのイベントで、障害者のことをもう一度見つめ直そうというものです。
 
このイベントは弊社HPのリンク先にも挙げさせてもらっている、石塚久美子さんが中心となって立ち上げたものです。ご主人が同友会沼津支部会員でもあることから、奥様とも日頃から親しくお付き合いを頂いているものです。
 
この石塚さんがビッグなことをやり遂げました。その地域社会貢献事業の一環として、沼津法人会を動かし、障害のある方と法人会企業とのコラボレ−ションを図り、合同イベントを開催したのです。
 
もちろん、この石塚さんが中心となってやるイベントですから、法人会でなくても我ら中小企業家同友会の仲間が集まってくれました。福祉委員会を中心としたメンバ−が10数名も協力してくれたのです。
 
イベントはテレビでお馴染みのさかなクンのステ−ジもあることから、ちびっ子達を連れた大勢の親御さんが会場に押し寄せてくれました。聞くと3000人以上の方々が来場されたとのことです。大したものです。
 
会場には障害者の視点に立った疑似体験コ−ナ−がありました。私もスタッフの一人としてお手伝いをさせてもらった、白杖体験コ−ナ−では、参加者にアイマスクをしてもらい、実際に歩いてもらいました。
 
ほんの10数メ−トルの距離ですが、全く目が見えないで歩くのは大変なものです。改めて付き添いの方の大切さや、私達が何をお手伝いできるのかを教えて頂きました。
 
びっくりさせることは一番いけないことや、引っ張ったり押すのではなく、一歩前に出ながら、自分の折り曲げたひじとか肩を貸して、安全に視覚障害者を導いてやるのです。
 
また道路に備え付けられている、点字ブロックのことも知りました。まっすぐ平行に延びているものはそのまま真っ直ぐ行けるというもの、またイボ型のものはこの先、交差点とか段差などの障害があるよと示しているものです。
 
これですから、この点字ブロックを自転車とか何かを置かれて妨げられるのは、道案内が消えてしまうということになるわけです。
 
またその他、実際に自分で車椅子に乗ってみました。ただでさえ移動するのに大変ですから、行き先に段差などの障害があっては、極めてその移動が難しいと身をもって知らされたのです。
 
とにかく何よりも良かったのは皆、楽しみながら、そういったことを体験できたことです。まさにタイトルのように、みんな同じ空の下を感じさせる素敵なイベントでした。ボランティアで出ていた女子高校生が、綾香の歌でしょうか、その曲に合わせて全員手話で踊っていたのも感動的でした。真剣に取り組む彼女達の姿に、思わずグッときたものです。
 
主催者である石塚さんにとっては、この日を迎えるまで、どんなにか乗り越えなければいけない壁が高かったか、推察されます。でもそんなことはおくびにも出さず、明るく笑い飛ばす彼女の笑顔は輝いていました。まさに彼女こそ、真のボランティアではないでしょうか。準備や後片付けの疲れも、彼女の素敵な笑顔で吹っ飛んだものです。
 


大人の責任

[2007年09月14日(金曜日)|No.1289]

安倍首相退陣を受け、政局は一気に次期総裁選び一辺倒となり、忙しくなってきました。当初は麻生幹事長有力との見方が強かったのですが、昨日以降の動きからは、ここにきて福田さんという目が確かなものとなりつつあります。
 
たぶん、その線で収まるのではないでしょうか。イメ−ジ的にはちょっと暗いようにも思えますが、政界の中でも、名立たる人格者との評判もありますので、その手腕に期待したいものです。
 
さて、今朝の新聞の読者投稿欄から拾った話題です。12歳の少年からのものでしたが、ちょっと現在の世の中を象徴しているようで、面白かったので紹介します。内容はだいたい以下のようなことだったと思います。
 
放課後、忘れ物があったため学校から一旦家に戻る途中、雨がだんだん強くなってきました。傘を持っていなかったため、早足で交差点の歩道を渡ろうとした時、信号で停まっていた車の中から男の人の声が掛かりました。
 
お-い」と。てっきり不審者に違いないと思い、そちらを見ないで通り過ぎようとしたところ、さらに声がして「私は使わないから、これを持っていきなさい」と呼び止めて青い傘を渡したのです。
 
そんなことを予想もしていなかったことから、どぎまぎしているうちに、満足に礼の言葉もはっきりと言えないまま、車は走り去ってしまったのです。そして少年の最後の言葉は「私は傘をもらっただけではなく、今の世の中にも希望をもらいました」と締めくくっています。
 
見知らぬ人から話しかけられても、むやみに言葉を交わさないことと、今の少年達は小さな頃から聞かされて育ってきたからでしょう。様々な突発な出来事から、それは致し方ないことと思われます。
 
でも私達大人からすれば、こうした前提を踏まえて、傘を差し出してあげた方のように、もっともっと彼らに関わっていく責任があるのではないでしょうか。たとえ、彼らが一旦はしり込みするようなことがあっても、少しもひるむことなく、しっかりと大人の責任を果たしていきたいものです。


安倍首相退陣

[2007年09月13日(木曜日)|No.1288]

いやはや、多くの国民がびっくりしたのではないでしょうか。追い込まれていていつかはと思っていたのですが、とうとう安倍首相が辞任しました。
 
国会が始まり、所信表明演説も済んだ後なのになぜと、マスコミや多くの方々があまりにもタイミングが悪すぎると指摘されているとおりですが、私は正直、もっと頑張り続けてもらいたいと思っていました。
 
ご存知のとおり、先の参議院選は歴史的な惨敗を喫しました。この時点で多くの人が辞めるかなと思ったことでしょうが、必死に踏みとどまった安倍首相に、私はむしろ秘かにエ−ルを送っていたのです。
 
というのも、辞めてもそれに続く人がいないのではと思ったからです。麻生さん、谷垣さん、福田さん、みんな正直言ってイマイチです。この人たちに安心してこの国の将来を任せられると思われますか。
 
私の答えはノ−です。しいて挙げれば小泉さんの再登場ぐらいしか、大きく何かを変えてくれるという期待が持てなかったからです。
 
それから任命した自分の責任だと言われれば仕方ないところですが、本人の意図しないところで、周囲の不祥事があまりにも多すぎました。これには運が悪い人だなと思っていましたが、今となってみればそういった巡り会わせだったかもしれません。
 
そしてもう一つの秘かなエ−ルの理由は、厳しい時だからこそ耐えてもらいたかったのです。行き詰ってしまったからあきらめ、全てを投げ出していては、安倍さんが在任中、力を入れていた子ども達への教育といった面でもどうでしょうか。
 
自殺とか逃避と同じではないでしょうか。苦しい時だから歯を食いしばり、必死に耐えて頑張るからこそ明日が見えてくるというものではないでしょうか。
 
でも今となってみれば後の祭りです。死者に鞭打つわけではないのですが、これではやはりお坊ちゃまだからと言われても仕方がないところです。誠に残念な結果となりました。こうなったら、一度大きく日本の政治を変えてみるしか、方法がないかもしれません。


日本語の難しさ

[2007年09月12日(水曜日)|No.1287]

日本語の難しさをまた知らされました。先日の新聞に、多くの慣用句が誤った使い方をされていると指摘されていました。以下、例文を挙げ、正しい使い方を再確認したいと思います。2つの例文のうち、いずれも後者の方が正解です。
 
① 上や下への大騒ぎ → 上を下への大騒ぎ (混乱した様子)
 
② そうは問屋が許さない → そうは問屋が卸さない (そう思い通りにはいかない)
 
③ 熱にうなされる → 熱にうかされる (夢中になって見境がなくなる)

 
上記はその使い方に触れたものです。いずれも並べてみれば解りやすいのですが、単独で使うとしたら①や③などは間違いやすいのではないでしょうか。
 
次はその意味について指摘されたものです。
 
① 本人の力量に対して役目が重すぎる → 本人の力量に対して役目が軽すぎる (役不足)
 
② 傾向に逆らい勢いを失わせる行為 → 傾向に乗って勢いを増す行為 (流れにさおさす)
 
③ 相手に遠慮をしなくてはならない → 相手に遠慮をしなくてよい (気が置けない)
 
④ 恐ろしくない → おもしろくない (ぞっとしない)
 
⑤ いきなり、急に → ゆっくりと (やおら)

 
どうでしょうか、ご自分は正しく使われていたでしょうか。私もあやふやだったのが①と⑤です。また、情にさおさせば流されるなどと、漱石の草枕の冒頭に出てくる、このさおさすという意味もいまいち解っていなかったのが本当のところです。
 
こうしてみると日本語という言葉は本当に難しいですね。改めてその奥の深さを感じさせられるものです。ただ格好良いからと言って、むやみに横文字に飛びつくのではなく、この意味の深い我が国の言葉をいつまでも大切にしたいものです。 
 


期待外れの中で輝いた人

[2007年09月11日(火曜日)|No.1286]

多くの人が感じられたことと思いますが、大阪で久しぶりに開かれた世界陸上で、日本の不甲斐なさが改めて浮き彫りになりました。また北京五輪の前哨戦となった、ドイツでの体操世界選手権も開催地・中国にはすっかり水を空けられているのが鮮明となる結果と相成りました。
 
誠に残念なことですが、仕方がありません。日本の実力というものがよく判ったのではないかと思われます。その結果から言うわけではありませんが、日本のマスコミはちょっと騒ぎ過ぎです。
 
もう少し本当の実力を伝えてやるべきです。よく考えてみるとハンマ−投げの室伏選手を除き、後の人たちは決して世界のトップレベルにいるわけではありません。自己最高記録を伸ばせば、もうちょっとでそのレベルにやっと到達できるぐらいの位置です。
 
ですから必要以上に囃し立てても、それでなくても本番には弱いのですから、結果は推して知るべしのことと思われます。従って期待に応えられなかった選手達を、決して責めれないのではないでしょうか。
 
こんな中、特筆すべき二人の選手の活躍は嬉しかったですね。一人はマラソンの土佐礼子さんです。真夏のマラソンですから、それこそ劇走そのものだったのですが、最後の粘りは驚異的でした。
 
今までのパタ−ンでしたら、最後の最後までトップ集団にいなければ、まずメダルなど届かないものでした。それが終盤、一旦は5人のその集団から脱落した時には、多くの人たちがああ、ここまでと思われたことでしょう。
 
それを必死の粘りでまた二人抜き返したのです。3位以内まで北京五輪への出場切符が渡されるという、ニンジン作戦がたとえあったにせよ、ずいぶんとしんどかったことと思います。とにかくアッパレです。
 
それからもう一人は体操の水鳥選手です。団体での銀メダルの他、個人総合、種目別鉄棒、同ゆかのそれぞれ3位と、一人で気を吐きました。
 
聞くと負傷の鹿島選手の代役として急遽メンバ−に入ったとのことです。それがエ−スの富田選手の思いがけない不調をカバ−する、団体での一人全種目出場という、銀メダルの立役者になったのです。
 
元々は実力のある選手ですが、代表を外れた時点から人には言えない意地があったのでしょう。また昨年の世界選手権では個人総合も種目別も決勝には出られなかったそうです。この挫折感からスタ−トした、私達では決して解らない1年間の苦労の積み重ねがあったからこその結果です。
 
これで間違いなく来年の北京五輪は日本のエ−スとなりました。地元・静岡には水鳥記念館もあるほどの体操一家に生まれ育っているものの、競技人生を脅かされた二度の大きなケガに悩まされました。それを克服しての今日です。
 
やはり「禍福は糾える縄のごとし」です。人生は良いことと悪いことの繰り返しです。悪いことにもめげずそれをバネとした前向きな努力が少しずつ実を結ぼうとしているのです。こうなったら北京でセンタ−ポ−ルに是非日の丸を揚げてもらいたいものです。体操ニッポンの復活を強く願っています。


アドバイスの大切さ

[2007年09月10日(月曜日)|No.1285]

中小企業家同友会の良いところに、考え方の違いを学ぶという点があります。結論は決して1つではなく、会員が様々な経営手法を採っている中から、自分に一番合っているものを選択し、実践していくというものです。
 
ですが、自分に合っていないと言っても、聞く耳を持たないということではなく、素直に聞きながら「ああ、そういう考え方もあるのだ」と、考え方の違いを認めていくというものです。
 
ですから中には耳が痛くなるような聞きにくいものもあるわけで、そんな時の対応がいろいろと勉強になるものです。でも時代が変わってきたのでしょうか、最近の傾向としては直接、ご本人に苦言、提言を発することが少なくなっているように覚えます。
 
私が入会したのは平成7年の9月ですから、ちょうど丸12年になります。当時は諸先輩方の中に歯に衣を着せず、遠慮なく指摘してくれる方が多かったように思えます。
 
これがこの会の、他とは違った長所であり、特色なんだと恐れ入ったことを思い出します。しかしズケズケと言う言葉の中には、しっかりと本人のことを思った温かさが秘められていたように思えます。
 
しかし、前述のように最近ではご本人を目の前にしてはあまり鋭い指摘がないばかりか、先日はこんな意見が取り上げられていました。バズセッション(討議)では報告者がグル−プ討議の中に加わらない方がよいのではと。
 
報告者を目の前にしては話し辛いというのがその意見です。でもよく考えるとそれもおかしな話です。報告者に聞かれはまずい話などあるものなのでしょうか。あるとすればそれは悪口と捉えられても仕方ないものです。
 
ですからそういったものを排除しながら、直接苦言、提言を本人のために述べていかなければなりません。それはとても勇気がいることでしょうが、心の中に本人のためを思った、温かい気持ちがあれば、たとえ苦言でも必ず相通ずるというものです。
 
そう言っておきながら、自分も反省することが少なくありません。陰口はなくてもストレ−トに発することが多いからです。そもそも他人は自分の生き写しかもしれません。こちらの受け取る気持ち次第で、事柄が180度がらっと変わってしまうからです。
 
そういった意味でも、もっともっと自分に厳しく、他人よりまず自分を律していかなければと感ずることが多い昨今です。


台風の中で

[2007年09月07日(金曜日)|No.1284]

遠くの西の空には少し青空が覗いていますが、台風一過の気持ちよい天気にはなれませんでした。明け方まで強く降っていた雨は、県下でも600mmを超す箇所があったそうです。未だに地元の狩野川は警戒水位を超えているとのことですから、まだまだ油断はできないものです。
 
それにしても昨夜からの雨は凄かったですね。夕方、会終了後会社に戻る途中も、横殴りの物凄い雨が叩きつけていて、会社帰りの人たちが傘も差せず、ずぶ濡れとなって帰宅する姿が本当にお気の毒でした。
 
ですからアパ−トまでいつもは自転車で帰宅する、弊社の実習生のことが気にかかり、帰社途中で会社に電話を入れました。幸い、まだ帰宅していなかったので、自転車は会社に置いて送っていくことにしたのです。とにかくそのくらいの凄い天気状況だったのです。
 
こんな中でちょっとした感動に出会うことができました。クロネコヤマトでお馴染みの、宅急便の荷物を置きに行った時のことです。折しも荷物を出しに行ったその時は、ちょうど横殴りの雨が吹きつけていて、車から入口まではすぐの距離ですが、車のドアを開けた途端、かなり濡れるのではないかと思われる状態でした。
 
そんな時、す-っと傘を差し伸べる人がいたのです。そうです、この会社の女性職員なのです。お陰でほんのちょっとの距離でしたが、少しも濡れずに済みました。
 
以前、鍵山さんのイエロ−ハットの店員がこうしたサ−ビスをしていると聞いたことがありますが、実際に体験したのは初めてです。やはり嬉しいものです。何気ないことかもしれませんが、それを実行に移すのはなかなか大変です。
 
本当にこちらも、心から「ありがとうございます」という感謝の言葉が出るものです。このようなちょっとした親切や気遣いで、まだまだ根強いファンを獲得できるのではないでしょうか。やはり、私達は温かい血の通った人間ですから...


どちらが常識的なのでしょう?

[2007年09月06日(木曜日)|No.1283]

台風の影響なのでしょうか、昨日のカキコミ分(9/6)を翌朝HPに転送する際、保存というボタンを押した途端、サ−バ−が見つかりませんという画面表示が出て、全て文章が消えてしまいました。
 
全く初めての経験なのですが、いくら探しても書き込んだものが出てきません。たぶんサ−バ−にアクセスする際、繋がりにくかったため、そのような事態になったものと思われますが、一度書き終わった後だけにショックでした。
 
従ってすぐには再度書き込む気力が起こらなかったのですが、時間を置いてようやくその気にさせて、改めて画面に向かっています。でもなかなか、もう一度同じ作業をやり直すというものも辛いところがあるものです。
 
行列のできる法律相談所でお馴染みの、茶髪の風雲児こと橋下弁護士がちょっと窮地に立たされています。これは私もこの欄で取り上げたことのある、山口での母子殺害事件について、先日の差し戻し審における弁護団に対し、橋下弁護士がテレビを使い、視聴者を無責任に扇動し不法行為を働いたというものです。
 
ご承知のとおり、この差し戻し審においてはちょっと不可解な弁護団の対応がありました。いくらこの弁護団が死刑廃止論者といえども、私には納得のいくものではありませんでした。
 
押し入れに入れれば、ドラえもんが何とかしてくれると思った」。また亡くなった弥生さんを乱暴するのが犯行目的と主張する検察側に対し、被告は「弥生さんを通して(亡くなった)母を見ていた」「甘えるつもりだった」と否認し続けたのです。
 
そして極めつきは、弥生さんの遺体に性的暴行を加えたことへの弁明で、「生き返ってほしいという思いだった」と、伝奇小説のなかにあった死んだ女性を復活させる儀式をまねたと主張したのです。
 
これでは最愛なる妻と子どもを奪われた、被害者の本村さんでなくても、あきれ返って言葉が出ないというものです。このことで橋下弁護士は以下のように述べたのです。
 
ぜひ全国の人ね、あの弁護団に対してもし許せないと思うんだったら、一斉に弁護士会に対して懲戒請求をかけてもらいたい。懲戒請求ってのは誰でも彼でも簡単に弁護士会に行って請求を立てれますんで、何万、何十万という形で、あの21人の弁護士の懲戒請求を立ててもらいたい。
 
1万、2万とか10万人くらい、この番組を見ている人が一斉に弁護士会に行って懲戒請求をかけてくださったら、弁護士会の方としても処分を出さないわけにはいかない。

 
これを無責任に扇動したと捉えられたら仕方がありませんが、橋下弁護士はその対応に納得がいかなかったところから、正義感を持って行動したものです。問題があるのはこの橋下さんではなく、21人の不可解な弁護団の方ではないでしょうか。
 
わが身に起こったこととして考えてみたらどうでしょう。この弁護団のうち、誰かの最愛なる妻や子が、このような惨い仕打ちを受けたら、とても「ドラえもんが何とかしてくれると思った」などとは言ってはいられないでしょう。他人事ではなく、自分の問題として考えてみるべきです。


7年連続200本安打

[2007年09月05日(水曜日)|No.1282]

海の向うでは日本人選手の活躍する球団が最後の凌ぎを削っています。理想的なのは松坂投手のレッドソックスが地区優勝し、イチロ−選手率いるマリナ−ズも西地区で勝ち、そしてワイルドシリ−ズでヤンキ−スが出場を決めたら、この上ないプレ−オフになることと思われます。
 
でも現状ではちょっと無理でしょうね。ワイルドシリ−ズにヤンキ−スかマリナ−ズのいずれかが出るのでたぶん精一杯でしょう。
 
こんな中、イチロ−選手が7年連続200本安打を達成しました。本当に見事なものでその偉業に敬服しています。今年は苦しんだ昨年よりずっと楽しんで野球をやっているように感じます。それがオ−ルスタ−でのMVPにも繋がり、早々にマリナ−ズでの5年110億円という契約を獲得するに至ったのでしょう。
 
今年の200本目の安打は好投手・クレメンスからの本塁打でした。昨年とのの違いについて「プラスというよりマイナスがゼロになったという感じ」と答えています。この選手ならではの何とも重い言葉です。
 
従って200本安打の大リ−グ記録8年連続を抜くのは、もう時間の問題で、来年、再来年と難なく達成されるものと思われます。またこの技術的な問題もさることながら、本人の野球へのモチベ−ションが上がっていることが何よりの強みです。
 
やはりチ−ムが優勝争いに残っているということが、相乗効果をもたらしているのでしょう。どんな状況でも個人の仕事はやり遂げなければいけないと言っているイチロ−選手ですが、この効果は少なくないものと思われます。
 
こうなったら私達の欲望はどんどん広がっていくものです。次は262本の最多安打更新です。本人の車のナンバ−が262とのことで、それだけ思い入れが深いものですが、近いうちにプレ−トもあっさりと変えてもらいましょう。270、いや夢の300かもしれません。


24時間テレビ

[2007年09月04日(火曜日)|No.1281]

先日放送された日本テレビの24時間テレビからは多くの感動を頂きました。特に66歳で70kmマラソンに挑戦した萩本欽一さんこと、欽ちゃんには、惜しくも時間内には間に合わなかったものの、ゴ−ル時点での瞬間最高視聴率に示されているとおり、多くの人たちがテレビの前に釘付けとなりました。
 
この24時間テレビについて、新聞に次のような記事が載っていました。
 
さすがにここまで来ると何か違うんじゃないかと考えさせられた。マラソンへのチャレンジ精神は素晴らしいことだと思うが、この猛暑の中で大丈夫なのかと思っていたら案の定、走っているシ−ンはあまり映らず、2日目はほとんど歩いているシ−ンが多かった。
 
よれよれになってゴ−ルすると坂上二郎がバンザイして、パ−ソナリティの黒木瞳が涙を流して「感動を頂きありがとう」と声をかける。タカアンドトシは「すごいものを見せてもらいました」。でも、あれだけの歩きのシ−ンが多いと「作られた感動」に見えてくる。
 
ゴ−ル直後の瞬間最高視聴率は43.9%を記録、上々の視聴率を稼ぎ日テレは欽ちゃん様々だろうが、熱中症で死者も相次いでいる中、炎天下で長時間歩くことさえ危険ゆえ、万が一のことがあったらどうするつもりだったのか。
 
一説には欽ちゃんにかなりの高額ギャラが支払われていたという。これが事実なら、チャリティ−番組としてはおかしくなってくるのではないか。だいたいチャリティ−番組と言いながら、出演者にギャラが出ていること自体おかしな話だ。
 
チャリティ−はギャラを伴うものではないはずだ。無償でやるからチャリティ−なのである。チャリティ−をやるというのなら、出演者はギャラをチャリティ−に回すべきだが、そうした話は聞いたことがない。
(中略)炎天下に無理してタレントを走らせて募金を集めるというやり方は、そろそろ考え直した方がいいのではないか。

 
私もこの記事を読んで考えさせられましたが、出演者はボランティアではなかったのですね。何かちょっぴり寂しい思いがしました。また、今回のように視聴率を取れるドル箱・欽ちゃんまで担ぎ出したら、次の人が困るのではないでしょうか。
 
一説には森光子さんだというジョ−クが飛び交っていますが、なかなかこの先大変のようにも思われます。とにかく、番組の中では人々の感動を多く呼び起こしていて、番組そのものは決して否定するものではありませんが、無理をしないで続けていって欲しいものです。欲を言えば、出演者が皆、ギャラをいただいてもチャリティ−に回してもらえば、もっと人々の胸を打つことでしょうね。


子育てと省エネモ−ド

[2007年09月03日(月曜日)|No.1280]

またまた、親ばかだと言われそうですがご容赦下さい。昨日は次女が1ヶ月のドイツ留学を終え、無事日本に戻ってまいりました。
 
これに向け、日帰りで関西国際空港まで妻と二人で迎えに行ってきました。朝4時前に家を出て、帰宅は日付が変わった12時半頃という、極めて強行軍の車での往復の旅です。
 
たった1ヶ月の留学ですから、留学とは名前が付いているものの、半分お遊びのようなものですが、本人に肩入れしている祖父の協力もあり、実現したのです。
 
1ヶ月ぐらいだからよいといったわけではないのですが、たまたま他の用事と重なり、出発の日は見送りに行けませんでした。そんな関係で、この日は地域の運動会と重なっていましたが、何としてでも迎えに出てあげたいと思っていたのです。
 
と言っても、迎えに行っても本人は沼津まで帰って来るわけではありません。そのままもうすぐ始まる大学生活に備え、関西に留まるわけです。それならどうしてと思われるかもしれません。
 
何よりも本人の気持ちになって考えてやりたかったのです。姉の時は8ヶ月でしたが、しっかりと見送りに行って、しかも出迎えまで行きました。それが短期間だと言っても、一度日本を離れたことにより、半分不安な思いも入りまじりながら、この1ヶ月を他国で過してきたわけです。
 
そんな時だけに差別することなく、温かく迎え入れてあげたかったのです。我が家での唯一の自慢は三人の子どもを一切分け隔てしないことです。決して三人とも特別出来が良いとは言えませんが、これだけは家内の子育てに何の異議もなく従っているものです。
 
近年、都会の裕福な医者宅で、兄妹間での殺人事件にも及んだ確執がありました。これなどは物質的な豊かさでは決して満足するものではないという、典型的なケ−スです。やはり小さな時だけではなく、物心ついた後でも、どの子にも公平に目を掛けていくことが必要ではないでしょうか。
 
余分なことですが、朝早くの出発と夜遅いご帰還のお陰で、だいぶ省エネモ−ドになったことをお知らせしておきます。まずETC深夜割引のお陰で、行きのゲ−ト通過時間が4時ちょっと前、そして帰りが12時過ぎの通過ですから、往復とも3割引です。
 
従って本来なら8900円のところが6350円ですから、往復では5100円もお得ということになるわけです。また朝晩は涼しくエアコンも不要ですから、ガソリンの節約にも繋がります。しかも煩わしい渋滞もないときていますから、いい事づくめです。
 
どうですか、お考えになりませんか。お出掛けの節はちょっと考えてみる価値があるようにも思えるものです。