株式会社 アイソー




2009年05月の日記

ある放火殺人事件から

[2009年05月29日(金曜日)|No.1630]

風薫る5月も終わってしまいます。鬱陶しい梅雨のような天気が昨日今日と続いていますが、6月になるとこの季節がやってくるのですね。食べ物だけでなく私たちの体もカビが生えないように努めたいものです。
 
さて東京板橋区で大資産家の夫婦2人が殺されてしまいました。放火殺人ということでお気の毒のことですが、74歳のご主人と69歳の奥様夫婦の生活ぶりに少し驚かされました。
 
何しろ樹木がうっそうと茂る1500の広大な屋敷に二人だけで住み、池袋までの3.5km、他人の土地を踏まずに行けると、豪語していたほどの資産家なのです。
 
聞くとこのご主人、生まれてこのかた、ほとんど仕事らしい仕事についたこともなく、賃貸住宅や駐車場を多数保有することから、その賃料収入で十分暮らしていけるだけの生活だったと言われます。
 
ですから夜も飲み歩くことが多く、月の飲み代は300万円とも言われています。また結構、親分肌で飲み屋で居合わせた人たちの分まで自分が支払うことが多く、支払いも全て現金で釣り銭も受け取らず、取り巻きからは会長と呼ばれて囃し立てられていたとのことです。
 
一方、この奥様の方も同じように姉御肌で、飲みに行っても周囲に絶対払わせないような気風のよい人だったそうです。こうした気風に惚れたのか、ご主人が飲み歩いていた若き時代に知り合い、結ばれたとのことです。
 
こうした一見、気前のよい善良そうな人たちがなぜこのように襲われ、惨い死を遂げなければいけないのか分かりませんが、その生活ぶりから全く油断がなかったとは言えません。
 
過去長者番付にも何度も顔出した人が、銀行を信用せず、家に全て多額の現金を置いてあるとか、奥さんが3000万円の札束につまづいて足をくじいたなどと、周囲に平気で洩らしていたからです。
 
でも家の周囲には赤外線センサを設置し、見知らぬ人は絶対家に上げず、昼間も電話には出ないほどの用心深いところもあったそうです。従って犯行はきっと見知らぬ人の仕業ではないものと思われます。
 
いろいろと考えさせられてしまう事件です。人間って多額なお金さえあれば幸せなのでしょうか。働くことで生きがいとか、他に替えれない人間同士の絆とか素晴らしい出会いが生まれます。そうした人間としての貴重な人生経験を積むこともなく、薄っぺらな表面的なお付き合いだけでただ済まされるものでしょうか。
 
被害に遭われたお二人を決して冒とくするわけではありませんが、人間の幸せは単なるお金などでは替えられるものではありません。また、かく言うのも、貧乏人のひがみからだけではないと思うのですが...


ビッグ3の再建

[2009年05月27日(水曜日)|No.1629]

ハイブリッド車のトヨタ・プリウスが発売後1週間で受注が11万台を突破したと言います。他人の懐勘定をしても仕方がないところですが、売上はざっと200万円×11万台で2200億円ですか、すごいものです。車不況なんて言ってはいますが、信じられない話です。
 
さて、一方アメリカではビッグ3と呼ばれる自動車会社の再建が、政府を巻き込んだ大きな問題として注目を集めています。
 
そのうちの一つ、クライスラ−社は既に連邦破産法第11条の適用を申請し、経営破綻しました。破産といっても、日本の民事再生法と同様に、米政府の支援の下で再建を進めるわけです。
 
これまで金融機関の救済で多額の税金を投入して破産回避をしてきたオバマ政権ですので、このビッグ3の1社を破産させるのは予想外のことでもありました。
 
しかしこの政府の判断は、企業自身の自助努力を求めている米国民からは歓迎される結果ともなっています。
 
こうした状況の中、クライスラ−の次は再建計画の期限が6月1日に迫っているGM社の問題です。昨夜もNHKの番組でも採り上げていましたが、破綻かどうかは微妙なところになっているようです。
 
驚いたのは組合員の保護の厚いことです。退職後10年以上経っている旧社員に対しても、病院の治療費等、少なくない補助を与えているのです。
 
これはビッグスリ−に30年間勤続すれば、年金や医療保険など安泰な老後を約束されていたからです。前世紀の大半を通じて米国経済の成長を支え、生活水準向上に貢献してきた実績と引き換えに得た権利なのでしょう。
 
今後に向けた再建計画では、この全米自動車労働組合(UAW)に対し、レガシ−コスト(負の遺産のコスト)と呼ばれる既得権益を半減する代わりに、株式を39%譲るという案について承認を受けたようです。
 
しかし一方では、こうしたオバマ政権誕生に大きな功績のあったUAWの比較的優遇措置に比べ、債権者に対してのその計画(債務削減交渉)はとても呑み込めない厳しいものがあるようです。
 
従ってこのままいくと、クライスラ−社と同様に経営破綻に追い込まれることになってしまいます。そうなると、米国を長年にわたって支え続けてきた自動車産業の総崩れとも言える事態です。
 
果たしてグリ−ン政策を掲げるオバマ大統領の手腕を見せつけることができるのでしょうか。全て環境のことなどお構いなしで、ただ大型好みのアメリカ人志向が招いた自業自得の結果かもしれません。
 
明日は一日会社を留守にするため、カキコミは休ませていただきます。


大統領の被爆地訪問

[2009年05月26日(火曜日)|No.1628]

馬鹿な北朝鮮が今度は核実験をやりました。おまけにミサイルまで放ったと言われています。いったい何を考えているのでしょうか。
 
全く泣き叫ぶ子どもより始末に負えないものです。駄々っ子の火遊びも放っておくと、いったいどこまでエスカレ−トするのか判りません。もっともアメリカのオバマ大統領に、こっちへ振り向いてもらいたい強いアピ−ルでしょうが...
 
このオバマ大統領、先日プラハでの演説の中で「核兵器を使用した唯一の国として米国は道義的責任がある」として「核なき世界」の追求を宣言しました。
 
そしてこの後、日本側から総理の親書を携えて、安倍元首相がホワイトハウスを訪れ、今年と来年秋に訪日する可能性のあるオバマ大統領について、米側に被爆地訪問を打診してきたとのことです。
 
これが実現すると、アメリカの歴代大統領の中で、初めて在任中に被爆地の広島と長崎を訪れることになります。一説には比較的滞在時間がとりやすい、来秋の横浜でのAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の折ではないかとの見方もあります。
 
でもなかなか簡単に話がまとまるわけではなく、アメリカ国内の保守派や退役軍人団体が大きな障害となっているようです。
 
彼らは伝統的な歴史観に固執していて、保守的なウォ−ルストリ−ト・ジャ−ナルでも「広島への謝罪は日本本土侵攻作戦を避け、一滴の血も流さず第2次大戦を終結させ、100万人の命を救ったトル−マン(原爆投下を決めた第33代大統領)の記憶への侮辱である」として、道義的責任に踏み込んだオバマ大統領に対して酷評しているのです。
 
いわば原爆投下が多くの米兵の命を救ったという、自分たちの勝手な言い分で正当化を図ろうとしているのです。
 
それでは何の罪もない多くの市民が巻き添えとなり、虫けらにように殺されていったあの広島と長崎の惨状はいったい何だったのか、改めて強い憤りがふつふつと沸き起こってくるものです。
 
ですが、オバマ大統領の被爆地訪問が実現すれば、核兵器の非人道性と核廃絶の必要性を訴える上で、これ以上の機会はなく、新たな世界史の1ペ−ジにもなり得るものです。
 
広島と長崎の地から、アメリカ大統領が「核なき世界」の実現を世界に呼びかける意義は大きく、是非その訪問を実現してもらいたいものです。
 
蛇足ながら、北朝鮮の核施設に働く人々は歯が抜けたり頭髪が抜け続け、生きて日の目を見ることもないとも言われています。こうした国民の犠牲に立った威嚇行為でもあり、全く腹立たしく馬鹿馬鹿しい話です


国技・大相撲から

[2009年05月25日(月曜日)|No.1627]

日頃、大相撲などあまり観たことのない私ですが、珍しく土、日の2日間、テレビでこの熱戦を眺めることができました。この相撲の持つ醍醐味を存分に味わえたような気がします。
 
ご存知のとおり、大関・日馬富士が見事、初優勝を飾りました。その気風のよい相撲に2日間、魅せられたものです。
 
まず前日の14日目、横綱・朝青龍との一戦、切り返しと言うのか、はたまた呼びもどしと呼ばれるのか、詳しいことはよく分かりませんが、横綱を破った一番は見事なものでした。
 
倒れた瞬間、腰を強打したこともあるのでしょうが、朝青龍が負けてから土俵上でしばらく動けなかったのも、日馬富士の強さを認めざるを得ない、精神的なショックが少なからずあったからではないでしょうか。
 
また千秋楽の本割の一番である琴欧州戦、終始不利な体勢だったのですが、いちかばちかの首投げが決まり、優勝へのチャンスを残したのです。
 
こうして迎えた横綱・白鵬との優勝決定戦、立会いから鋭く突っ込んで頭をつけ、相手にはまわしも与えない有利な体勢から、左を深く差し入れ、下手投げで破って優勝を決めたのでした。
 
126kgという幕内最軽量の力士の堂々たる相撲でした。本人も自身のブログに書いているとおり、それでもここまでの道のりは決して平坦ではなかったようです。
 
今場所にしたって、11日目の稀勢の里戦で立会いで右に変わったことに周囲からクレ-ムがつきました。大関が平幕に対して、胸を貸さず変化したことからです。これについて以下のように述べています。
 
稀勢の里関とは場所前、30番以上多くの稽古をやりました。本場所の相撲は一番だけ。あの一番は体が感じたままの自然な流れだった。
 
そして力はスピ−ド×体重、スピ−ドは毎日の稽古で自信があるが、体重はまだ126kg、幕内の平均体重が今157キロなんだけど、それ以上に重い力士とも戦わないといけない。体重を増やす努力はしてるけど、まだまだ今は理想の体重にはなれていない。
 
だから土俵の上では、そのときの体の流れや相手の流れを大切に相撲をとっています。
と冷静に分析しています。
 
とにかく軽量力士ゆえの大きな悩みなのでしょう。でもその稽古たるや幕内力士の中でも屈指とも言われています。
 
また横綱・白鵬と比べ、角界への入門は自分の方が1場所早いとのことです。それゆえ2年前、横綱・白鵬誕生の折にも、同じ立浪一門として土俵入りの露払いか太刀持ちに声が掛かったのですが、拒否したそうです。
 
いつかライバルとして肩を並べたいという強い思いがあったからでしょう。その思いがやっと花を咲かせようとしています。やはり努力に勝るものはありません。大相撲がここにきて、やれ日本人だとかモンゴルだとか言っている余裕はもうありません。
 
これからも軽量力士ゆえに、判官びいきのファンも少なくないゆえ、その謙虚な愛くるしさを捨てない限り、もっともっと注目される力士になっていくのではないでしょうか。


巨人潰し

[2009年05月22日(金曜日)|No.1626]

プロ野球もほぼ2ヶ月が経過し、ある程度今年のペナントレ-スの展開が見えてきました。セリ-グは予想していたとおり、巨人が強く、ご贔屓のヤクルトもなかなか善戦しています。
 
一方、パリ-グの方はと言うと、何と言っても楽天が頑張っているのが嬉しい限りです。やはりマ-くんこと田中投手の頑張りが大きいのでしょう。野村監督が春が終わったなどと言っているとおり、チ-ムはここにきて少し息切れしそうですが、何とか最後まで頑張ってもらいたいものです。
 
そして今週火曜日からセパ交流戦が始まりました。意外とこの交流戦でトップを走っているチ-ムに破綻が生ずるものです。過去にもそれまで俄然走り続けていた中日や巨人が、この交流戦になってから調子を崩していた例が見られます。
 
またパリ-グがこのところ5連勝と、断然セリ-グに勝ち越しているのが興味深いところです。ですからちょっと独走ぎみの巨人に対して、一部ではそう伝えられているところですが、パリーグの全球団が巨人潰しを狙って、エ-ス級をぶつけてくれば面白くなります。
 
もう既に対戦した日本ハムなど、エ-ス・ダルビッシュが投げなくても2連勝と、また1回戦などは16点も上げて圧倒的な強さを見せつけています。
 
これからのペナントレ-スをもう少し面白くさせるためにも、是非パリ-グの優秀な投手に期待したいものです。先のWBCで活躍した投手を見ても、岩隈、涌井、杉内、田中投手等、全てパリ-グの投手ゆえに大いに期待が持てるのではないでしょうか。
 
ある記事にWBCでなぜ今の現役メジャ−リ−ガ−である、城島、福留、岩村選手が下位の7,8,9番を打っていたのかということが載っていました。
 
日本チ-ムで原監督の補佐役としてコ-チを務めた、西武・伊東勤前監督がこう答えたそうです。「日本チ−ムの中で、彼らの力はそれだけのものにすぎない。3人とも日本にいたときの方がずっと力は上で、大リ−グに行ってから落ちている。それは投手の差ではないか」
 
伊東さんが言われるように、日本の投手の方がずっと精度が高く、特に投手不利のカウントになってくると違いが出るそうです。日本の投手はカウント不利でも際どいところに変化球を投げてきますが、メジャ-のピッチャ-は大雑把でチェンジアップなどと相場が決まっているそうです。
 
こうした環境でやっている3人はそれゆえ力が落ちているのではないかと指摘します。そうしてみると、日本のプロ野球のレベルも満更ではなく、それなりに上がっているということになります。
 
従ってこうした日本プロ野球の持つ、優秀な投手の力を是非見せつけてもらいたいものです。単なるアンチ巨人の立場からではなく、プロ野球をもっと面白くさせるためにも、是非そうありたいと願っています。


会社は何のためにあるのか

[2009年05月21日(木曜日)|No.1625]

昨日は忙しい一日でした。朝7時に会社を出発し、9時過ぎから行われる経営革新事業の補助金申請審査会に社員と共に臨みました。
 
静岡県産業経済会館で行われたものですが、HPによるとその計画承認を受けた企業が20年度で約300社、そしてその内、今回の補助金申請審査会への参加企業が49社とのことですから、およそ1/6の参加です。
 
審査は3日間に分けて行われ、1社の持ち時間は15分です。企業から7分のプレゼンテ−ションを行ない、それを受けて6人の審査官からの質疑が7分間です。
 
そして6名の審査官が事業遂行能力など4項目を各5点満点で採点し、総得点上位の事業から順番に予算範囲内で採択となるのです。ですから審査に臨んだからと言って、必ず補助金をもらえるというものではなく、例年でも約半数以上の企業が認められていないのです。
 
このプレゼンの7分間というものは結構きついものです。パワ-ポイントに内容をまとめ、予めキッチンタイマ−まで手元に用意していきましたが、時間に追われるようで十分内容を伝えきれていたかどうか定かでありません。
 
でもやれることはやったし、たとえ補助金の認定が下りなくても悔いはありません。やはり結果はともかくとして、こうしたものに対し前向きにチャレンジしていきたいものです。
 
またこの審査に臨む前、一番の顧客でもある工場から電話があり、高圧盤の37KWの電磁接触器が動作しないから何とかならないかの依頼を頂きました。
 
こちらの事情を説明し、終わり次第駆けつけるからとの返事をし、社に戻ってから社員を直ちに向かわせました。生憎、私は午後から秦野の別のお客様との約束がありましたので、とりあえず社員だけで対応させました。
 
こうして秦野の仕事が終わった後、電話を入れて様子を聞いてみたところ、夕方5時にならないとその取り替え作業ができないとのことでしたので、私もそちらに向かうことにしました。
 
その夜は同友会沼津支部の例会が予定されていましたが、まずは仕事優先で、そんなことは言っていられません。こうして使用していない盤から機器を取り外し、故障盤への乗せ替えも終わり、8時過ぎになって無事作業が終わり復旧を果たすことができました。
 
退社時、私たちに対して、お客様からは丁寧なお礼の言葉を掛けていただきました。それだけで、お役に立てて本当によかったと思えるものです。会社は何のためにあるのか、やはりこうしたお客様の喜ぶ顔を描きながら仕事をすることにあるのではないでしょうか。
 
特に私たちのような小規模な企業では、困っているときにまずは早急に駆けつけて対応することが一番求められているように思い、一層その感を強く持ったものです。やはりお客様の喜んでいる姿が一番の仕事のいきがいとも言えるものではないでしょうか。


お米の炊き方

[2009年05月19日(火曜日)|No.1624]

日本人だから、もう少しお米にこだわってみたいというお話です。コシヒカリとかササニシキといったブランド米のことではなく、お米の炊き方についてです。
 
最近、我が家では次女が就職したことから、通勤を考えてアパ−ト住いを始めました。と言ってもアパ−トは同じ沼津の街中にあるのですが、比較的夜も遅いゆえ、JRの乗り換えもなく歩いて駅まで通え、会社での補助も大きいことから、この一人住まいを始めたわけです。
 
これに伴い、我が家で使っていた5合炊きぐらいの炊飯器を引越し時、持っていくことになりました。もう少し大きい、1升炊きぐらいの、研修生から譲られた炊飯器が、我が家には別にあったからです。
 
ところが、普段、家の中の飾りつけが少し変わったぐらいでは気がつかない私でも、このお米の味が変わったことはすぐ分かりました。お米の種類ではなく、炊飯器が変わったからです。
 
以前でのお米はもう少しピカピカと輝いているように思えました。1升炊きの炊飯器だって日本の有名メ−カ−製ですし、決しておかしなものではないはずですが、以前の炊飯器で炊いたお米の味と違うのです。
 
やはり水加減の具合や微妙な調整が変わってくるのでしょう。この以前のものは決して高級品ではないと思われるのですが、炊飯器が変わるだけで味が全く変わってくるのです。
 
過日の新聞にも、今、30〜40歳代のファミリ−層を中心に、5万円以上の高級炊飯器が人気を集めていると載っていました。健康志向の高まりに加え、毎日食べるご飯だからこそ、こだわりたいという人が増えているためだと言われています。
 
製品も炭や銅製など釜にこだわったものから、お米の旨みが増すような新機能を搭載したものまで、各社の選りすぐられた最新技術を導入しているとのことです。
 
特に人気の高いのは三菱電機製の水蒸気の出ないIHジャ−炊飯器などで、7〜8万円台の高価格ですが、独特のにおいや室内の蒸れなど、これまで蒸気に悩まされていた消費者の心を強くとらえているそうです。
 
やはり日本人であるがゆえにお米にはこだわりたいものです。「初めチョロチョロ、中パッパパッパ」などと言われている、炭火で炊くご飯なら申し分ないでしょうが、そこは時間に追われる現代、せめて炊飯器だけでも、ちょっとだけこだわりたいと思わせられました。
 
明日20日は経営革新計画承認企業に対しての補助金申請審査会が県にて開かれます。弊社も申請し、午前中そのプレゼンの予定となっており、また終了後も秦野に出張しなければなりません。このため一日会社を留守にしますので、カキコミは休ませていただきます。


党の顔が変わっても

[2009年05月18日(月曜日)|No.1623]

兵庫、大阪を中心に、いよいよ国内感染が広がっています。この新型インフルエンザ、ここ数日であっという間に100名に達しようとしています。やはり懸念されたとおり、水際対策が本格的に実施される前に、いくらでも国内に持ち込まれる危険があったのではないかと思われます。
 
さて民主党代表選挙で鳩山さんが新しい代表になりました。大方の予想通りですが、多くの皆さんも指摘しているように、この代表選挙自体、「そんなに慌ててどこへ行く」といった感を強くしています。
 
出来レ−スだったかもしれませんが、かつての自民党総裁選挙のように麻生さんが勝つと判っているのに、小池さんや石原さんが賑やかしのように出てきて日本全国を行脚して、人々の注目を集めていました。
 
それがなぜ出来ないのか、またせめて1回の日曜日ぐらいを挟んで、国民にも注目される機会をなぜ作らないのか、不思議で仕方ありませんでした。
 
もっとも、あと1週間経っていたら、その結果は逆転していたのかもしれません。それが新聞でも言われているとおりの、傀儡(かいらい)とか院政と呼ばれる所以です。
 
ここで、民主党は自民党にとって代わる政党としての大きなチャンスを失ったように思えます。自民党同様、やはり不透明な部分が多く、開かれた政党としてのイメ−ジを国民に与えることができなかったからです。
 
五十歩百歩と言われてもしようがないでしょう。ここで実施した世論調査の結果では、鳩山さんの方が麻生さんより総理大臣に相応しいという結果が出たようですが、単なる比較論で、大きな変革は期待できないのではないでしょうか。
 
その調査結果でも、どちらも相応しくないという人が42%と、一番多かったことにも表われています。また自民党にとっては岡田代表に比べればくみしやすいと思ったのではないでしょうか。
 
とにかく私たち国民からすれば、アメリカ・オバマ大統領のように、画期的に国を変えれるような可能性を秘めた人の出現を望みたいところです。でも残念ながら、今の日本にはそんな人材はとてもいませんね。


これでいいのかニッポンその9

[2009年05月15日(金曜日)|No.1622]

馬鹿馬鹿しくて触れたくもないような話題ですが、国会議員の中にはこんなあきれた人もいることを、私たち国民がよく知っていなければいけないと思い、敢えて触れさせていただきます。
 
時はインフルエンザ騒ぎが既に起こっている5月連休の最中、官房副長官ともあろう人が騒ぎをよそに、28日から30日までの3日間、知人女性と熱海温泉の同じ部屋に宿泊し、その間ゴルフも楽しんでいたりして、うつつを抜かしていたと、ある週刊誌に報じられました。
 
30日朝には、この新型インフルエンザ対策本部の幹事会を、首相官邸で開いていたのにもかかわらずにです。しかも熱海までの移動は、国会議員に許されているJRの無料パスを使い、新幹線グリ-ン席を往復利用していたとのことです。
 
おおよそこの週刊誌の報道は事実として認めており、既にこの副長官は責任をとって辞任し、使った無料JRパスに相当する金額を弁済したとのことですが、ただ辞めたりそのお金を返せばいいのかという問題です。
 
聞くとこの元副長官、今年の1月にも同じ女性に、東京・麹町の参院議員宿舎のカードキーを貸与し、宿泊させていたと、同誌に報じられていました。
 
このときはうまく誤魔化したようですが、どうやら女性にはだいぶ、だらしないみたいです。一説にはこうした女性癖は自ら代々のDNAを引き継いでいるからと、開き直った発言もしているようです。
 
ちょっと奥様がいるのかどうか定かではないのですが、もしいるとすれば、他人事ながら心配になってしまうくらいです。
 
また、これをかばった麻生首相もだらしないですね。同氏の辞任が健康問題として、自らの任命責任がないとした発言を、ここにきて取り消しました。いくら同じ麻生派の盟友で、自分の後ろ盾になっているからといって、こんな見苦しい言い訳が通るわけがありません。
 
こんなことで日本を代表する政治家にむめむめと収まっているのが信じられない話です。官房副長官どころか、良識の府とも言われている参議院議員を務めているのがおかしなものです。即刻、議員を辞めてもよいような問題ではないでしょうか。


平和憲法

[2009年05月13日(水曜日)|No.1621]

話題が少し古くなってしまいましたが、去る5月3日は憲法記念日、この日にちなむ日本国憲法について、歌手のジュリ−こと沢田研二さんが自身で創った詞をつけた歌で呼びかけています。
 
世界に誇る、平和憲法であるこの第9条を、「我が窮状」と題した歌に託し、守りきりたいと強く訴えているのです。
 
ジュリ−と言えば、勝手にしやがれとか、その歌のように、比較的軟派で一見遊び人風なイメ−ジを持っていただけに、とても意外に思ったものです。でもそれだけに、そうした取り組みは嬉しく思いました。
 
その思いを以下のように述べています。(一部省略)
 
アメリカから与えられた憲法だと言う人もいるけど、世界に誇れる宝物だと感じています。特に引かれるのは、9条にある戦争などを「放棄する」という部分。「やられたら、やり返す」じゃない。日本人の宗教観で、受け入れられる感覚だと思うんです。
 
子どもの頃、僕も激しく喧嘩しました。でも石や刃物を持ち出して、とんでもないことになる前に、近所のおばちゃんとか誰かが止めてくれた。
 
世界中で宗教絡みの争いが多く、たくさんの人が亡くなって、どっかで止めればとか我慢すればいいのに思ってしまう。
 
仮に他国に宣戦布告されて、迎え撃ちに出ることになったら、ぼくら年寄りは手を挙げても、もう行かせてもらえず、若い人が召集されて命を失う危険にさらされる。国の未来を考えると、いいことではないですよ。
 
結局、普通の人が巻き込まれ、亡くなっていく。自分の家族が死傷者に含まれていたら、みんな「国のために、大義のために」で気持ちを片付けられないでしょう。
 
難しいことは分からず、正面切って訴えていこうとは思わないんです。こういう歌を歌うこと自体、僕に似合っていないかもしれない。
 
でも、何か言わずにはおられない。もどかしくて、しようがない。若い人は自分のことで手いっぱいでしょう。長く生きてきた僕らが、考えないといけない問題なのだと感じます。

 
本当に言われるとおりだと思います。もしあなたの息子さんが、ある日突然戦争に駆り出されたらどんな思いになるでしょうか。おそらく、愛する息子を失いたくないという気持ちから、自分が代われるものなら代わってやりたいときっと思うことでしょう。
 
でも沢田さんが言われるように、身代わりはできないのです。ですから、昨今どんどんエスカレ−トしている、この憲法改正の動きに歯止めを掛けなければなりません。世界に誇れる平和憲法を子々孫々まで守っていきたいものです。
 
明日は一日、会社を留守にしますのでカキコミは休ませていただきます。


信念のある人

[2009年05月12日(火曜日)|No.1620]

とうとうと言うか、やっと民主党・小沢代表が辞任を表明しました。ご承知のとおり、西松建設の違法献金事件で公設第一秘書が逮捕された問題から責任を取ったものですが、次期政権として期待されていた民主党にとって、あまりにも遅すぎた決断だったような気がします。
 
逮捕されてからの2ヶ月の間、党の支持率は低迷し、死に掛けていた麻生政権も、復活させるかの勢いをつけてしまったからです。ご本人は元々ずっとやり続けるつもりはなく、一番よいタイミングでの辞任を図っていたのでしょうが、少し引き伸ばしすぎたようです。
 
こうしたこの先、政権がどうなっていくのか、混沌としてきた政界にあって、元自民党の平沼赳夫さんに少しスポットを当てた記事が載っていました。
 
ご承知のとおり、平沼氏は郵政民営化に反対し続け、自民党を離党し、衆院選後に復党を誘われたのですが、署名を求められた誓約書の内容が屈辱的で意に沿わないとして、断固として拒んだ人です。
 
この時、復党した議員の中には党四役や閣僚になる人もいましたが、有権者を裏切ることにもなりかねないとして、未だに無所属を貫いています。いわば昨今の政治家には珍しい、信念を貫いて人でもあるのです。
 
記事によると、一見、故平沼騏一郎元首相の養子で、条件に恵まれた二世議員のようですが、元首相は選挙に出馬したことがなく、継ぐ選挙区はなかったとのことです。
 
また1980年の初当選までに、2度の落選も経験している苦労人でもあることから、一緒に離党し、落選した元議員の復党を自民党が一蹴していることへの怒りも大きく、この落選組5人を含む17人を物心両面で支援していると言われています。
 
それから最近出版した「7人の政治家の7つの大罪」という著書の中では、対立した小泉元首相にとどまらず、安倍さんや麻生さん、そして自らも厳しく批判したり、新党結成を麻生さんやここで辞任した小沢民主党代表からも促されたことを明かし、不快感をにじませているそうです。
 
次期衆院選には保守系無所属の平沼グル-プで臨むとのことですが、どうしても無所属では不利なことからご本人はともかくとして、やはり苦戦は免れないものでしょう。
 
でも自民、民主の両党とも過半数を獲得することが難しいと予想されていることからも、せめて6〜7人がこのグル−プから当選すればキャスティングボ−トを握るのは間違いないとも言われています。
 
とにかく記事の結びにもありましたが、自己の信念より、党や自らの損得を優先する風潮や政治家の軽い言動が目立つ中、平沼氏のような信念を貫き通す政治家は重く、貴重な存在です。やはり目先の利益だけで動く人は駄目です。是非、世襲制度の改革にも手を貸して欲しいと願っています。


待つことで深まる楽しさ

[2009年05月11日(月曜日)|No.1619]

連休明けの週末の土・日曜日はすこぶる良い天気に恵まれました。暦では初夏と言うものの、まだ5月初旬に過ぎませんが、もうすっかり夏がやってきたようでした。やはり天気の良い方がアクティブになれるというものです。
 
弊社ホ-ムペ-ジもここで新たに中国からの研修生・劉慶くんが担当になり、最新情報やこれまでの実績欄など、新たに作成することになりました。また是非一度ご覧頂けたらと願っています。
 
さて新聞のコラムに「待つことで深まる楽しさ」と題して、次のような内容での記載がありました。
 
携帯電話を含めデジカメで写真を撮る方が多い中で、フィルムで本来の写真の楽しさを味わっている人たちも少なくありません。
 
フィルムカメラを使うとシャッタ−を下ろしても確認ができなくて、現像が出来上がるまで待つことになります。しかし、その待つ時間があることで、出来上がった写真がよりいとおしく思えるとの指摘です。
 
そしてお茶農家である筆者にとって、このフィルムカメラの楽しさとお茶の淹(い)れ方とがよく似ていると言われています。
 
おいしく淹れたいと思っているが、一度急須に入れてしまったらお湯は戻せません。おいしく淹れるためには、好みの茶葉、お湯の適温、適量などいろいろあり、お湯を冷ます手間、お茶が出るまでの時間を楽しむことになるというのです。
 
そしてピタッと揃うと、何とも言い表せない奥深い味と香りに巡り合えることになり、そんなゆったりとした「待つこと」の楽しさを味わってみませんかという提案です。
 
こうしたゆったりとした待つことの楽しさを味わいたいものです。私もその一人なのですが、現代に生きている人たちって、ただ時間に追われているだけで、なかなか気持ちにも余裕を持てないものです。
 
それゆえ、デジカメのように写した結果をすぐに見たくなったり、お茶の本当のおいしさも知らず、ただ無味乾燥的に味わっているに過ぎないのではないでしょうか。
 
従って養老先生が言われるような、ものの哀れとか風情や惻隠の情などが生まれるはずがありません。日本古来からのこうしたものは、悠久の時を経てゆっくりと育まれてきたに違いありません。
 
ですから結果をあまり急がず、そのプロセスを大事にしたいものです。またせめて1週間に1度ぐらいは、ユックリズムで、心にゆとりを持ったひと時を持ちたいものだと思っています。


ちょっと良い話part45

[2009年05月09日(土曜日)|No.1618]

4日間降り続いた雨が嘘のように、ひさしぶりに富士山がその艶やかな姿を覗かせてくれています。弊社は出勤日となっていますが、連休明けの週末の土曜日ともあって、今日は静かに落ち着いて仕事ができそうです。
 
さて、WBC優勝の原動力ともなり、シ-ズンが始まってもそのまま好調を持続している、楽天の岩隈投手に関わる素敵な話題を、あるブログで見つけましたのでそのまま紹介させていただきます。
 
月刊誌「潮」5月号に、岩隈久志・まどか夫妻のインタビュー記事が載っている。そのなかに、こんなやりとりがあった。
 
<——熱心になさっている社会貢献活動も、奥様からの影響が大きいとか。
 
夫人  わたしはもともと保育士を目指していて、乳児院(乳児を対象とした児童福祉施設)で恵まれない赤ちゃんのお世話をする仕事につきたいと考えていました。短大時代に主人と出会って結婚するとき、こういったんです。「あなたにはプロ野球選手として、いろんな福祉活動をやっていってほしい。そうすると約束してくれるなら、わたしも保育士になる夢をあきらめられる。あなたを通じて別の形で夢がかなえられるから」と。そのとおりがんばってくれています。
  
岩隈  正直いうと最初は積極的ではありませんでした。でも、やってみたら社会貢献の喜びと楽しさがわかってきて、いまでは自分のライフワークだと感じています。活動の柱は公式戦での1勝ごとに「ハビタットフレンズ仙台」というNPO法人に10万円を寄付するというもの。その寄付金で、タイの孤児院に給食支援をおこない、タイの小島にある学校に図書館を建てることができました。
 
夫人  10万円といっても、日本でちょっと贅沢したらすぐになくなってしまう金額。それで図書館を建てられるんだから、これほど有意義はお金の使い方はないと思います。
 
岩隈  それも21勝を支えた原動力の1つでした。「もう1勝すれば、もっとたくさんの子どもが救える」……そう思って投げたのです>

 
また女子ゴルフの上田桃子選手についても次のように記載しています。
 
上田選手の公式ウェブサイトに「桃犬プロジェクト」という項があって、「バーディー獲得数41」(5月3日現在)とある。バーディーを1つとる度に、上田選手と協賛5社が5千円ずつ計3万円を盲導犬育成のために寄付するのだ。
 
2008年度のバーディー(イーグル)獲得数は349(うちイーグル9)だった。349×3万円で、合計すれば1047万円になる。早くからのファンだったが、この話を知ってから、なおいっそう上田選手に声援を送るようになった。

 
ただ野球やゴルフに打ち込んでいるのかなと思っていたのですが、こんな知られざる一面があったのですね。岩隈投手については奥様の影響がだいぶ強いものと思われますが、イケメン投手のさらに素敵な部分です。
 
また、世界で羽ばたくのにはちょっと愛想がないなと懸念していた上田選手ですが、この話を知って応援したい気にさせられたものです。
 
私たち企業も存在している以上、何らかの社会貢献を果たしていかなければなりません。岩隈投手や上田選手のように、華々しい活躍とそれに相応しい社会貢献はできないかもしれませんが、こうして生かされていることに常に感謝の気持ちを持って、それなりのお役立ちを図っていかなければいけないものです。


片手落ち

[2009年05月08日(金曜日)|No.1617]

連休も終わってしまいました。このゴ-ルデンウィ−クとは黄金週間という意味ですが、元々は映画界から来た言葉のようです。そう言えばかつて、とっておき映画の特別3本立てがあったようなことを思い出しました。
 
この期間中、「安い東名遠い我が家」新聞にこのような見出しが載っていました。まあ事前に予想されていたことではありましたが、一時は高速道路で何と70kmもの渋滞が起こっていたみたいです。
 
やはりETCの休日特別割引の影響は少なくなかったものと思われます。連休の2日、私たちは工事で早朝、秦野まで上り線を使用し出掛けたのですが、反対車線の下り線は沼津から私たちがICを降りた大井松田まで繋がっていたように思えます。
 
またちょっと仕事が早めに終わった関係で、午後の比較的早い時間で戻ってくることになったのですが、この東名は終日動いておらず、迂回路の246号線もその影響からか渋滞がひどかったので、大回りして箱根経由で帰社したくらいです。
 
こうした連休での人出は高速道路で例年の20%増と言われていました。やはり1000円でどこまでも行けるとなると、行かないと損したような気持ちになるのでしょうか。
 
聞くと、この時期は例年もそうですが、普段は運転もしない人達が多く繰り出すみたいで、今年はその傾向が特に強かったようです。このため、ウィンカ−も出さず、いきなり進路変更をして割り込んだり、追突するような事故やトラブルが少なくなかったようです。
 
一方、新幹線をはじめとした列車での移動は7%減、またフェリ-にいたっては17%もの落ち込みを見せたとのことです。これって前にも触れましたが、緊急経済対策と銘打っていますが、少し不公平で片手落ちではないでしょうか。
 
フェリ-にいたっては死活問題にまでなっていると聞きます。大阪南港から九州までの長距離のような場合、多少料金が高くても休んでいけるという、それなりのバランスのとれたメリットがあるから利用できるというものです。
 
また長い歴史のある宇高連絡船のように、瀬戸大橋を渡ればその価格が1/3でしかも早く行けるとなれば、誰も振り向いてくれないというのは当たり前の話です。
 
こうした均衡のとれていないお互いの価格帯では、そちらに走ってしまうのは止むを得ないもので、残るは特典割引のない営業のトラックしかありません。そもそも、この営業車だって流通価格の値下げに反映させたいのなら、割引対象に入れてやらなければいけないもので、片手落ちだと思うものです。
 
とにかく、経済対策を考えて安くするのなら一律、新幹線やフェリ−に対しても考慮しなければいけません。それがただ二酸化炭素を多く撒き散らす自動車だけに、その特典をつけるというのも、とても理解できる話ではないというものです。


新型インフルエンザ

[2009年05月01日(金曜日)|No.1616]

爽やかな5月に入りました。中には既に連休真っ只中の方もいるかもしれませんが、弊社は明日からが連休です。この素敵な季節にそぐわないような、豚インフルエンザという新型インフルエンザが猛威を振るっています。昨日はその警戒水準を示す数値(フェーズ)がとうとう4から5に上がってしまいました。
 
このフェ−ズという言葉も初めて聞くものですが、4の段階では新型インフルエンザが人から人への感染があるものの、まだ比較的小さな集団の範囲に収まっているという見方ですが、5になると大きな集団に広がっているという判定です。
 
そしてパンデミックと呼ばれる、最高基準であるフェ−ズ6の急速に拡大した危機的段階の一歩手前でもあるわけです。
 
従って十分この先、警戒が必要になることと思われますが、日本でも昨日カナダ帰りの高校生がそれらしい兆候を示していることから、初めての感染者が出るかもしれません。また同高校では1学年500数名で出掛けた研修旅行とのことですので、ひょっとしたらもう少し拡大するかもしれません。
 
こうした感染拡大を防ぐため水際対策といって、メキシコのみならずアメリカやカナダなどの北米からの便についても、機内検疫の他、10日間の健康状態の追跡を行って、もし感染者がいたとしても隔離してそれ以上の感染を防ごうとする対策が始まっています。
 
しかしながら完全にその感染を断つのは高校生の事例に見られるように難しいものです。メキシコで最初の感染被害が起こったのが3月中旬、既に1ヶ月以上も経っているわけで、その間にも感染者の何人かは入国しているかもしれず、また健康状態についてもあくまでも自己申告ゆえ、完全にシャッタアウトというのも無理かもしれません。
 
でも先の鳥インフルエンザと違って、ウィルスは弱毒性とのことで、その治療薬としてタミフルが有効と聞きます。ですから、もし広がったとき、世界的な危機と言われている鳥インフルエンザに比べては、パニックは少ないのではないでしょうか。
 
この新型インフルエンザ騒ぎが起こり始めたのがちょうどゴ−ルデンウィ−ク前、国内ならまだしも、海外への旅行を計画していた人達にとっては、思いがけないことで行き先が北米のみならず、少なからずその影響があるものと思われます。
 
ここで旅行会社の株価も下がっていると言います。とんだトバッチリではないでしょうか。従って今年の連休は一向に上向かないこの景気も手伝って、安全な安近短を考える人が増えるかもしれません。
 
とにかく世界中において、これ以上の被害の拡大がないことを願いたいものです。弊社も例年、何かと工事が予定されるこの時期ですが、寂しいかな今年の連休は、一昨日の29日と2日、4日の3日間だけが出張予定になっているに過ぎません。
 
でも贅沢を言ってはいけませんね。その3日間だけでも有難いと思い、精一杯努めなければいけません。皆様方の連休が天候に恵まれ、健康で意義深いものになりますよう祈っております。
 
連休明け7日は代休をいただくため、カキコミは8日から開始いたします。