会長の”三行日記”

2014年11月

2014.11.07

スロ-ジョギング No.2642

 鹿児島川内では原発再稼働が実施されようとしています。福島第一原発が被災後、廃炉に向けてもあれだけの大変さを示しているのに、有事の際の教訓をさも忘れ去ったかのようです。それにしても新しく経産相に就いた大臣、この川内の地をかわうちと読んだとのことですが、あまりにも認識が乏し過ぎるものです。

さて、スロ-ジョギングということが新聞に載っていました。私自身はそんなことはありませんが、健康のために歩いているけど効果が実感できないという方にお勧めのようです。

これは歩くのと同じスピ-ドでゆっくり走るということらしいのですが、このコツさえ習得し続けていれば、シニアでもフルマラソンが可能な体力が自然につくと言われています。

開かれたそのスロ-ジョギング教室では、刻むような歩幅で早歩きなら一緒について行けそうなスピ-ドですが、指導者からはまだまだ速いという指摘を受けています。

それはニコニコペ-スと呼ばれているくらい、笑顔で疲れずに続けられる速さと言われます。常に片足が地面に着いている歩行に対して、一瞬でも両足が地面から離れるスロ-ジョギングは、筋肉の中で一番大きな尻やもも、腹の筋肉を全て使います。

このため同じ運動時間でも、消費カロリ-が歩行の2倍にもなると言われているのです。ですからウォ-キングをこれに切り替えるだけで倍の運動効果が得られるわけです。

ただちょっとしたコツがあり、かかとではなく足の親指の付け根で着地するのです。慣れないうちはこれに違和感があるそうですが、そのゆっくりしたペ-スと併せて重要なポイントらしいのです。

かかとで着地するとすごい衝撃がありますが、親指の付け根の着地では衝撃はかかとの1/3と言われ、故障が起きにくいからです。そして目標は一日30分ですが、最初は10分でもよいそうです。

それも1分スロ-ジョギングして1分歩くということを、10回繰り返して合計10分でよいらしく、慣れてきたら徐々に30分を目標にと指摘しています。こうしてこのことを3か月続ければ、1時間以上走れる体力がぐんぐんついてくると言われているのです。

そして体重の減少や階段で息切れしないといった、体の変化も実感できるようになると言われています。まさにフルマラソンが夢ではなくなるのです。このスロ-ジョギングのスピ-ドが時速6キロ程度と言いますから、制限時間7時間の大会では42.195キロを走り切ることができるのです。

実際にこうしてフルマラソンに挑戦した60代、70代の方も何人もいるらしく、俄然マラソンが現実味を帯びてくるのです。こう聞くと、私も一度は挑戦したくなるもので夢が広がりますね。

来週月曜日の10日は私用で一日休ませていただきますので、カキコミはお休みさせて下さい。

2014.11.06

ちょっと良い話115 No.2641

 新聞の投稿記事にこんなちょっと良い話を見つけましたので紹介します。人気観光地で心地よい対応という話です。

先日、九州へ旅行に出掛けた。人気の観光地、由布院の週末ということで、土産店が並ぶメインストリ-トは、とてもにぎわっていた。

幅は狭いが、週末でも歩行者専用道路にならず、車も通常走行であるが、歩行者が前を歩いていてもクラクションを鳴らさず、歩行者が気づいて避けてくれるまで、後方で徐行していた。タクシ-、旅館の送迎、地元の車もみなそうなのである。

宿泊先の旅館の方に聞いてみたところ、条例で決まっているわけでなく、観光で成り立っている地なので、お客さまに向かってむやみにクラクションを鳴らすことは、暗黙の了解で、しないようにしているとのこと。

また露店、個人店、駅、九州どこで買い物をしても、おつりを両手で丁寧に渡してもらえる。片手で「ハイ」というのはないのである。熊本のボランティアガイドは雨にぬれながらバスの停留所まで誘導してくれた。

一般の人に道を尋ねても、気持ち良く細かく丁寧。すべてにおいて気持ちの良い対応で、また訪れてみたいと思った。同じ日本人なのに、日本人に「おもてなし」の神髄を教えていただいた気がした。

こうした心地よい気遣いが本当に嬉しくなります。特に旅の途中では一層、その楽しさが増幅されるものです。これも日本人ならではのもので、観光地に住む人々が自分たちが誰によって活かされているのか、よく理解しているからのことだと思います。

よく旅の恥はかき捨てなどと言って、旅行者の方が好き勝手に振る舞いがちになる関係で、おもてなしをする側の立場の人はいろいろと大変だと思われます。それだけにちょっとした気遣いはやはり有難いものです。

クラクションで思い出したことです。かつて一度だけしか中国を訪れたことがありませんが、上海に着いてから車で移動したとき、クラクションのけたたましさにはびっくりさせられました。

道路は渋滞中だったのですが、その停まっている車や合流したりするところで、ひっきりなしにその音が鳴り止みませんでした。日本なら喧嘩になるようなところですが、その民族性の違いに驚いたものです。

とにかく、日本人が持ち合わせている、こうしたおもてなしの優しい心を大切にしたいものです。いつも反対側の立場になって考えれば、それはきっと容易なことではないでしょうか。

2014.11.05

ゴルフ女子アマの台頭 No.2640

 最近女子のゴルフ中継を眺めていると、依然として韓国勢が強いのが気になるところですが、それ以外に目立つのがアマチュア選手の活躍です。彼女たちのプレ-を観ているとレベル的にはほとんどプロとの差がなく、むしろ下手なプロ選手顔負けの活躍を見せています。

まず今年4月に開催したKKT杯バンテリンレディ-スでは、何とアマチュアの高校1年生・15歳の勝みなみ選手が並み居る屈強のプロを退け、優勝までしたほどです。

これに勇気づけられたのか、2週間後の5月にはやはりアマチュアの17歳・森田遥選手と、18歳・堀琴音選手がトップで最終日を迎え、結果は優勝こそ逃したものの、それぞれ2位、4位という好成績を収めました。

このように6月までのプロト-ナメントでも、16試合のうち9試合で延べ11人のアマチュア選手がトップ10入りしているくらい、プロ選手を脅かす存在となっているのです。

こうした現象に対して日本ゴルフ協会(JGA)の川田太三さんは「道具の進化でゴルフが易しくなっているのは確か。パットはジュニアの世代の方が迷いなく打てるという面もある」と指摘しています。

またJGAのトレ-ニングコ-チのある教授は「お金持ちのスポ-ツが一般的になって、体力のある選手が出てきた。その人材が主に体幹を鍛えることにより、ぶれないスイングができている」と言っています。

確かに昔描いていたような、お金持ちのスポ-ツというイメ-ジは払拭されてきたものと思われます。このことは現在活躍している韓国の第1線の一部選手を眺めてみても、失礼ながら決してそうではないことが推測されるものです。

また2000年以降の女子アマ日本一の座に輝いているのも、全て10代の選手だと言われています。このように女子ゴルフは若年齢化が進み、その層は厚みを増しています。これではプロもうかうかしていられません。

でも近い将来、この彼女たちがこれからの主役になっていくのではないでしょうか。また思い出されるのは全米女子オ-プンという本場のメジャ-でも、16歳の高校生・橋本千里選手が見事予選を突破し、世界の檜舞台でも活躍したことです。

それからつい最近でも、森田選手が来季の米女子ツアーの出場権をかけたクオリファイングトーナメントに挑戦しています。まさに日本ツア-を飛び越えて一挙に本場のアメリカで腕を磨こうとしているのです。

このように人材は楽しくなるほど豊富にいるのです。以上のことからも6年後に東京で開かれるオリンピックが楽しみになるものです。多分、そのときは正式種目になると思われる女子ゴルフで、日本人が1~3位のメダル独占というのも夢ではありません。今からそれを願って待ちたいものです。

2014.11.04

香港の学生デモ No.2639

 先週は業務多忙の為、火曜日からカキコミができず失礼いたしました。このカキコミも稚拙なものですが、日々ノルマとしていることだけに、カキコミができないとなかなかすっきりせず、いつもやり残したような気持ちが抜けないものです。今週はしっかりとフォロ-していくつもりです。

さて香港での学生デモが長期化しています。一口に言ってこのデモは一国二制度の中にある香港が、本国中国の共産党にのみ込まれ、このままでは自由を貫いていた香港でなくなるという怖れからです。

1997年の香港返還以来、その制度導入から17年経ち、常々人々が本来の香港の自由が風に揺らぎ、灯が消えるのではないかと懸念していたことが今、現実味を帯びようとしているのです。

それは中国が香港政府のトップを選ぶ2017年の行政長官のトップについて、立候補するには親中派が多数を占める指名委員会の推薦を必要とする制度を発表したからです。

これにより民主派は事実上、立候補できなくなる仕組みで、本国にとってただ都合の良い名ばかりの選挙に過ぎないのです。このことは中国が一国二制度を約束していながら、二制度より一国を前面に出した政策を打ち出してきたということです。

しかし学生たちのデモに見られるその姿は必死の抗議とも言えるもので、警察の催涙ガスに対しても傘を差して座り込みを続ける、いわゆる非暴力の平和的デモに、多くの人々の支持をとりつける声が世界中に広がっているようです。

これでは習政権も迂闊なことはできないもので、最近でもこの中国に対してアメリカが異例とも言える、かつての天安門事件のような武力による排除を行わないよう警告を発しています。

でも11月に北京でアジア太平洋経済協力会議(APEC)が開かれる関係で、中国政府としてはこの香港情勢を巡って対中批判が集中する事態を避けたいところです。こうしたことから一部では、中国当局とつながる親中派は暴力団関係者なども動員してデモに混乱を与える動きも見せているようです。

とにかくアメリカが警告をするように、悲惨な天安門事件のような武力による強制排除だけは起こらないよう願いたいものです。この学生たちの民主化運動も起こるべきして起こったようなもので、共産党1党支配の終焉の始まりのような気がします。