--------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年7月31日(水) NO.138 沼津の花火大会     我が街、沼津の花火大会がこの土・日曜日の2日間、開催されました。いつもこの期間、大概は   1日ぐらい雨にたたられるのですが、今年は珍しく雨の心配が要らない、好いお天気でした。   この時期、日本全国でもあちこちで花火大会が開催され、東京の有名な隅田川や静岡の安倍川   でも行われたそうです。   インタ-ネットで調べたら、打ち上げ花火の数は、このメッカでもある隅田川は2万発、そして安倍   川は1万発とのことです。共に1日での量ですが、一方沼津は2日間で9000発と比べると少し差   が出てしまいます。   私も金融機関の同友会が毎年行っている花火見物で、この河畔に建つホテルの屋上から眺めま   したが、なかなか盛況でそれなりに堪能することができました。花火も結構、新種が登場していて、   ハ-ト型をしたものや、ポカ物と呼ぶのか、あちこちに散らばりながら柳のようになって光を放つ   タイプが現れ、見事なものです。   この厳しい経済環境を一時たりとも忘れることのできる、風流でのどかな、ひとときを過ごすことが   できました。やはり夏の風物詩と呼ばれるだけあります。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年7月30日(火) NO.137 高校野球静岡代表決まる     全国高校野球選手権大会の静岡代表を決める、決勝戦が昨日行われました。   結果は6-4で興誠高校が浜松商を下し、見事甲子園初出場を果たしました。   この興誠高はノ-シ-ドの為、1回戦からの出場で何と7回勝ち抜いたことになります。   いくら燃えたぎる球児といえども、毎日の猛暑の中、投手を初めとしてそのコンディション調整に   いろいろ大変だったことと思われます。   戦前で評判の高かった、春の東海4県大会優勝の沼津学園も静岡高に敗れ、その静岡高と、   やはり2位だった浜松商がこの興誠高に敗れたのですから、実力あるチ-ムだと思います。   この中でも投手の小泉君と、4番の朝比奈君が前評判高かった選手です。確か静高戦だったと思   いますが、この右バッタ-である朝比奈君は満塁でライトスタンドに入るホ-ムランを放ちました。   過去、いろいろと優れた選手が静岡県からも出ましたが、流してあのような見事なホ-ムランは   後にヤクルトに入った静商の奥柿選手以来、私は見たことがありません。やはり通算で40何ホ-   ムランを打っているだけの選手です。   甲子園での活躍を期待したいものです。久しぶりに野球王国静岡、ここにありと言ってもらいたい   ですね。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年7月29日(月) NO.136 命の軽視     先週もあちこちで凄惨な事件がありました。   1つは東京駅でたった550円の品物を万引きしたばかりに、予期せぬ殺人まで展開してしまった   事件です。   また群馬県では高校1年生の女生徒が、道を尋ねられ親切に教えようとしたばっかりに、車で連れ   去られ殺された誘拐事件です。   そして近くでは今年初め、三島の短大生が山中で生きたまま、焼殺された無残な事件がありまし   たがその犯人がやっと捕まりました。   どれも惨い事件です。他人の命がこんなにも軽視されている、代表的な事件だと思います。   メディアの悪影響もあると思いますが、命を絶つという意味や人を殺したらその先どうなるかなど   深く考えず、行き当たりばったりで、しでかした仕業のように思えます。   聞くと東京駅のコンビニの亡くなった店長は人一倍、正義感が強かったと言います。そして親切に   道を教えてやろうとした女生徒と、どちらにも共通するのは被害者が無関心派でないということで   す。今、私達も親の立場で少しでもその環境が良くなることを願い、夜間パトロ-ルを実施していま   す。こうした何かあった時どうするのか、というのが保護者からよく聞かれる質問です。   非常に難しい問題なのですが、だから何もしなくてよいのかということです。やはり勇気を持って   私達にできる事から、少しでも無理なくやり続けていくことが大切であると考えます。    --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年7月26日(金) NO.135 いつの日か悲願のメジャ-タイトルを!     ちょっと古くなってしまいましたが、この前の日曜日、マルちゃんこと丸山茂樹選手が全英オ-プ   ンで頑張りました。優勝者とたった1打差の堂々たる第5位です。   私も眠い目をこすりこすり、14番ホ-ルぐらいまではテレビを見ていましたが、ボギ-が出始め   トップと一時5打差まで開いてしまったとき、あきらめて床についてしまいました。   翌朝、ニュ-スで見ると、何とまた盛り返し1打差まで迫ったとのことです。惜しかったですね。   途中、9番ホ-ルでは一時6アンダ-で単独トップにも立ちました。でもこの辺りから、ちょっと意識   してきましたね。テレビで見ていても、それ以前の彼本来の伸び伸びとしたプレ-が、変わってきた   のが判るくらいでした。これがメジャ-のプレッシャ-というものでしょう。   こうした経験を何度か積んで、ようやく獲得できるビッグタイトルだと思います。   でもこの丸山選手は、いつか近いうちに必ず取ってくれるでしょう。   日本人がまだ一度も取っていない、悲願のメジャ-タイトルですが、彼ならきっとやってくれるでしょ   う。丸山選手にはそんな大きな期待を持つことができる、爽やかな何とも言えない魅力が秘められ   ています。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年7月25日(木) NO.134 歯切れの悪さ     ニュ-スでやっていた、田中真紀子さんの公設秘書疑惑を問う、政治倫理審査会の様子をちょ   っと眺めました。率直な感想ですが、真紀子さんも来るべきときが来たという思いです。   元々、この方はマスコミをうまく利用しながら、その人気を高めていった人です。それが昨日の様子   では、本来の歯切れの良さが感じられず、同席させた弁護士等に振ることが多く、むしろその疑惑   を深めたというのが印象です。   異様だったのが、野党のみならず、与党のお膝元、自民党にまでいろいろと突っ込まれていたとこ   ろです。野中さんに至っては、ああいう弁護士等が肩代わりしてやる方法があるんだと、後で皮肉   たっぷりのコメントを残しています。出る杭は打たれるという言葉がありますが、これで事実上の政   治生命が断たれるのではないかと思います。別にその肩を持つわけではありませんが、この疑惑   に絡む給与等の流れについては本人の言われる通り、細かなことは何も分かっていなかったかも   しれません。でもそれで良いことにはなりません。先に辞めた辻元清美さんと同じケ-スです。   いくら偉大な親父の力があると言えども、片方には辞職させ、もう一方はそのままでは片手落ちで   す。潔く野に下り、捲土重来を期したらいかがでしょうか。野に下れば今まで見えなかったものも   きっと見えてくるはずです。   お嬢様育ちで、人心掌握ができなくては人の上に立つことはできません。こうした要素を兼ね備え   たとき、人々の間に再度その待望論が生まれるのではないでしょうか。    --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年7月24日(水) NO.133 差別化(女性の進出)     朝から1日、お客様廻りをしてきました。これは営業活動だけではなく、お客様から依頼された   こともあり、現場調査を兼ねてのものです。   私達が少しでもその差別化を望むなら、やはりこうした要素は不可欠のものと思います。   ただ何か仕事がありませんかと訪問しても、望んでいるものが出てくるほど現状は甘くありません   「今、お客様は私達に何を望んでいるか」その立場で考える姿勢が私達には問われています。   オムロンのお客様相談室に、技術的相談があり電話してみました。出てくれた方は女性だったの   ですが、その応対は素晴らしいものでした。女性には失礼ですが、こちらが持ち合わせていた、女   性だからどうせ突っ込んだ技術的なことは無理だろうという、先入観はものの見事に打ち破られま   した。親切丁寧に、こちらの立場になり、いろいろと教えていただきました。   後で考えたのですが、細かな技術的な話に入り込むことができると、かえって男性より女性の方が   その特性上、優れているのではないかと思います。やはり一部上場の会社の技術的な窓口は   さすがに差別化されているなというのが実感です。もちろんその女性の担当者のお名前をしっかり   聞き出しておいたことは言うまでもありません。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年7月23日(火) NO.132 PTA開催バザ-から     日曜日、小学校のバザ-が開催され、私達中学PTAの立場でも何か応援をとのことで、参加し   てきました。   かき氷、たこ焼き、焼きそばなどの売店設営から、文房具用品・衣類・雑貨に至るまで、ありとあら   ゆる品物を格安で売りさばいていました。時間も10時から2時までの予定になっていたのですが、   1時過ぎにはもう後片付けをしていたブ-スもあるくらいですから、それなりに売上げはあったので   はないでしょうか。   私達中学の協力ブ-スは、子供達が喜ぶ缶バッチやラミネ-トカ-ドを製作しながら、無償で提供   するコ-ナ-です。子供達が順番を待ちながら、長い列を作る程の盛況でした。   無償で提供していた関係で、売上げには直接貢献できませんでしたが、癒しの場として、間接的に   他の売上げを手助けする役割を、それなりに果たしていたものと思います。   母親代表を筆頭に、蒸し暑い体育館の中、顔から流れ落ちる汗を拭う暇もなく、働き続けている   その姿を眺め、こうしたボランティアの持つ素晴らしさを改めて感じさせられました。   人が私利私欲でなく、こうしてひたむきに一生懸命打ち込んでいる姿って、本当に美しいものです --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年7月22日(月) NO.131 未来型企業     先週の末、商工会議所主催の環境施設見学会に参加してきました。対象先は静岡県磐田郡   豊岡村にある、(株)ロックフィ-ルドという会社です。   私は知らなかったのですが、最近「デパ地下」という言葉が流行っているそうです。デパ-トの地下   の商戦(総菜市場)を示したことらしいのですが、この中でも特に女性に人気のある、神戸コロッケ   やRF1というお店で売っている、人気のサラダを作っている工場です。   「Are you Fine」 今日も健康?と書かれた入口で、外からの履いている靴をスッポリとビニ-ル   カバ-で覆い、通されたゲストル-ムで迎えてくれたコンダクタ-は、鮮やかな真黄色のユニフォ   -ムです。案内用のビデオによると、この会社は健康・安全・安心・新鮮・環境のそれぞれの分野   で宣言を発した、こだわりを持しているとのことです。   まず主要製品としては、農薬を使わない農家との提携で、有機野菜を使用した、20アイテムを越   すサラダや、北海道北見からの直送の男爵いもを使った、冷凍ものでないコロッケ作りなどを通し   て、おいしさと素材にこだわった生産を心がけています。   次に工場敷地内に、1基当たり1日100kwhもの発電が可能な風車3基を設置し、得られた電力   を排水処理施設に活用しています。   また工場で出た生ゴミはたい肥化し、有機栽培に活用され、排水同様資源としてリサイクルされて   います。そして社員用の託児所を備え、緑化した工場の屋根をテラスとして眺めることのできる、   明るく開放的な社員レストランを設けるなど、人々が安心して働ける環境を整えています。   この工場の設計は有名な建築家、安藤忠雄氏です。初めて手がけた工場とあって、エントランス   から細部に至るまで、いろいろと素敵な配慮が行き届いています。   また建物全体としては、氏の独特なコンクリ-ト打ちっ放しが基調に施されて、周囲との調和を醸   し出しています。   これが未来型企業なのでしょうね。本当に羨ましくなりました。まずお客様とそこに働く社員あって   のファクトリ-なのです。こんな素敵な会社を持ちたいと、夢が大きく広がり、改めて元気づけられ   た見学会でありました。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年7月19日(金) NO.130 キレる     「キレる」要因は家庭にあり、「キレた」場所は学校が圧倒的、と新聞の社説から。   家庭の不適切な養育態度がキレた要因の76%を占めている。   両親の虐待、父親が子育てに全く無関心で逆に母親は過干渉、両親ともにしつけはせず食事も   不規則、要求通りにものを与える、などの家庭生活の積み重ねが、衝動的な暴力行為を引き起こ   すことになるという。   このような記事が載っていました。ムカツクとかこのキレるという言葉は、現在の若者達を代表され   るようなものに聞こえますが、そんなに悲観的には思いたくなく、やはり一部に限られているもので   はないでしょうか。特に父親の存在がかなりその影響を持つものと思われます。   しっかりと子供達に目を向け、少しでも彼らの声に耳を傾けていかなければと、この新聞でも説い   ています。私達中学PTAでもこの夏休み期間中、子供達を再度見つめ直し、その危険から身を守   る為、10日間夜間パトロ-ルを実施いたします。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年7月18日(木) NO.129 田中知事の退職金     長野県の田中知事が議会を解散せずに失職という形を選択しました。これは知事と反対派が   多数を占めている議会を、今解散しても準備不足で、選挙をやってもその構成が変わらないと判   断したからだと思います。それよりも脱ダム宣言をした自分の県政を、再度県民に問い掛け、信任   を頂いた後、少しでもその後の展開を有利にしようとの狙いからだと思います。      でも失職した知事に支払われる退職金の額を聞いてびっくりしました。   1年9ヶ月の在職で、何と2376万円と言います。全国でも高い部類に入る県であるそうですが、   たった2年足らずで、そんなにもらって良いものでしょうか。私達庶民の感覚では到底理解できま   せん。県の財政もひっ迫していることですし、政治家は究極的なボランティアだと日頃言われてい   る田中知事のことですから、いっそのこと全額返上してみたらどうでしょうか。   そうしたら随分と男が上がり、期待通りの知事だと県民のみならず、日本全国に多くの支持者が   生まれるものと思われます。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年7月17日(水) NO.128 台風と追いかけごっこ     昨日は折しも通過していった台風7号と、追いかけごっこの様な形になってしまいました   これは11時から平塚で予定されていた、客先の葬儀参列の為、ちょうど9時から10時にかけて、   車で箱根から西湘道路を通っていたからです。仕事ではその方面にしょっちゅう出掛けている私で   すが、昨日の台風の雨はちょっと違いました。よくバケツをこぼしたような雨と表現されますが、まさ   にその通りで、箱根の山の中など怖いほどでした。幸いに前に大型トラックがいて、程良いスピ-   ドで走ってくれていた関係で、前がほとんど見えない状態でしたが何とか通行できました。   霧の中でもそうですが、こうした状況の時トラックの後につけるのも良い方法だと思います。   特に昨日のような台風の場合は、突然何が進路を塞ぐか、判らないものです。落ちてきた木や障   害物があっても、トラックがついたてのような役割を果たしてくれます。   今月になって、6号、7号と立て続けに台風に直撃されています。南方で発生する地域がいつもよ   り東よりになっている関係で、日本に向かいやすくなっていると言われています。   これもエルニ-ニョ現象の現れです。各地での被害が少ないことを祈念します。    --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年7月16日(火) NO.127 ゴミの多さ     一昨日の日曜日、地域一斉の海岸清掃に参加してきました。これは各自治会が協力し合い、   校区中が定期的に行っているものです。私も何度か出ているものですが、いつも感ずる通り、この   ゴミの多さには考えさせられてしまいます。   今この状態ですから私達の死後はいったいどうなるのでしょうか。過日も新聞の片隅でこんな記事   を見つけました。カメが産卵で海岸に上がってきた後、溢れているゴミで動けなくなっているところ    を近くにいた人達が救出したという話です。   自然界も人間のわがままで狂い始めています。ゴミに限らず、この大気汚染しかり、生物がしっか   りとその生命を維持していけるだけの環境遺産を、私達の子々孫々に至るまで、しっかりと継承で   きるのでしょうか。それが今はやりの、自分さえ良ければとか、自分達が生きている以外はもう知   らないでは済まされません。例え子供を持たない親であっても、人間として生きていく上で、しっか   り果たさなければいけない義務であると思います。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年7月15日(月) NO.126 沼津市民大学よりその2     先週の木曜日、第3回目の市民大学がありました。お酒と脳の関係について、浜松医科大学   名誉教授の高田先生が、いろいろと述べていただきました。   人間の神経細胞は1000億とも言われていますが、一般には生まれてからこの細胞は増えること   なく、減る一方だと教えられていました。それがどうやら増やすこともできるという話で、下記の要素   がそれに該当するとのことです。   ①散歩等運動する。②閉じこもらないで、刺激に触れる。③頭を使って勉強する。   この要素は以下にあげるボケの原因となる、βアミロイド(老人斑)が増えるのを抑制しているとも   言えます。   ①頭蓋の打撲 ②ストレス ③頭を使わない ④女性ホルモンが少なくなる ⑤脳梗塞   がβアミロイドを急速に増やす要因とされています。   この内、何と言っても現代病とも言われている、ストレスの占める要因が大きいとのことです。   最近のコマ-シャルではないですが、私達は何のために勉強するのと問い掛けられると、なかな    かすぐその答えが出なくなっています。これは決して良い学校に入って、良い会社や官庁に入る   のが、その目的ではありません。良い官庁に入っても、どこかで見られるように人々から軽蔑され   るような事をやらかしていたのでは、今までの勉強も無意味となり、目的としたものを見失うことに   もなります。   それでは何の為か、勉強は自分のこの脳をより良くするためである、と言われています。   強度のストレスは脳を死滅させ、逆に心の安定と愛情は脳細胞を増やします。   そういった意味でも、私達が日頃親しんでいるお酒が、ストレス解消の役割を果たし、飲酒されな    い方に比べて、アルツハイマ-などの痴呆からも防ぎ、死亡率を低下させているとのことから、   このお酒との良い関係を再度見直していきたいということが、この講演の主旨だったと思います。   「酒は百薬の長」と言われているだけありますね。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年7月12日(金) NO.125 国民性の違い     日本人とアメリカ人の国民性の違いを知らされました。これは先に行われた、米大リ-グオ-ル   スタ-戦のことです。延長11回、7-7で打ち切り引き分けとなった試合に対し、観客から大ブ-   イングが起こりました。野球に引き分けはないというのが、このファンの不満なのですが、両軍11   回までに選手60人を使い切り、これ以上投げる投手がいなかったことによる決断です。   いくら史上初の引き分けと言っても、試合は追いつ追われつの好試合で、昨年73本のホ-ムラン   を打ったバリ-・ボンズにも一発が出、観ていて面白い打撃戦だったから、日本では申し分ないよ   うにも思えるのですが、これが国民性の違いなのですね。   「YES」「NO」をハッキリさせる、米国民の気質が強く表れているとも言えるでしょう。   それにしても、史上唯一の4割打者と言われ、先日亡くなったばかりのテッド・ウィリアムスの名前   をつけた、MVP賞は該当者なしで、取り損ねたボンズはさぞ口惜しかったことでしょうね。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年7月11日(木) NO.124 無言電話     世の中にはいろいろな人がいるものですね。女性らしいのですが、友人宅に2年間、約5万回の   無言電話をかけ、友人とその家族を不眠症などにしたとして、逮捕された人がいます。   この理由が仕事や交際相手のことで相談したら、厳しいことを言われて憎らしくなったということで   すが、ある意味では今の時代を象徴しているような事件です。   同容疑者は舞台女優とのことですが、深夜から早朝にかけて、多いときには1日300回以上の   無言電話をかけていたそうです。   自分が気に入らなければ、人のことはお構いなしといった典型的なパタ-ンです。   最近、読んだ本の中にこんなことが書いてありました。   「若い子が自分勝手になってしまったのは、個室・個食が悪いので、他人の考えや他人が見えな   いからである」と指摘しています。   いくら憎らしいとはいえ、これだけの時間を費やし行動するのは大変なことと思いますが、こうした   エネルギ-をなぜ、その本業の舞台にぶつけないのか不思議です。   もっとも、人の気持ちが解らなければ優れた女優にはなれっこありませんが。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年7月10日(水) NO.123 叔父の13回忌から     過日、私の仲人である、亡き叔父の13回忌が行われた際、東京の永福町、大円寺の僧侶から   法要の最後に釈迦についてのお話がありました。      お釈迦様は仏教の開祖と呼ばれていますが、元々はインドのある王国の王子として、生まれ育ち   29歳の時、ガヤ地方に下り出家したと言われています。   そして6年の苦行と瞑想を繰り返した後、35歳で悟りを開かれたわけですが、これが有名な菩提   樹の木の下です。この日が後に中国や日本で記念し、その祝いを行う12月8日です。   またその生誕は4月8日で、一説には生まれてまもなく、「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆ    いがどくそん)」と唱えたとのことですが、信じがたい話です。これはこの世において私が最も優れ   ているとの意味ですが、釈迦ゆえに事の真偽が問われるところです。   そしてよく聞く、涅槃という言葉の意味を知りました。一般には究極的な悟りの境地として、知られ   ているところですが、元々はこの釈迦の死を意味するものです。またその涅槃に際し、枕を北にし    て寝ていたことから、北枕と呼び、後に引き継いでいます。   このお釈迦様の涅槃は、2月15日、やはりよく耳にする、2本の沙羅双樹の下で80歳の生涯を   閉じられたと言われています。   こうしたお話を、本当に何とも言えない、優しそうな素敵なお顔をされている、方丈様の口から聞か   されると、いつにもなく厳粛で素直な気持ちで、そのまま受け取れます。   素敵に年を取るという言葉がありますが、穏やかで柔和なその風貌は、とても一朝一夕にできた   ものではないことを強く感じさせられました。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年7月 9日(火) NO.122 ワ-ルドカップのもたらしたもの     先に行われたワ-ルドカップが、経済的にもその効果を上げたのではと思っていたのですが、   昨日発表された景気調査によると、かえって逆効果だったとのことが言われています。   埼玉の一部のコンビニのように、年間の売上げを数日であげたような、景気の良い話も聞かされ   ていましたが意外なことです。   自宅で観戦していたことにより、外出を手控える傾向が強まったことが主な原因とされています。   政府は景気はもう底を打ったなどと、楽観的なことを言っていましたが、その政策同様、全く当てに   ならず、相変わらず頼りにはならないものです。   郵政の民営化は何が何でもやり遂げるなどと、骨太なことを息巻いていましたが、それは経済的    方針の一部の名ばかりで実態が少しも伴っていません。小泉さんならと当初、多くは期待を持ちま   したが、こういつまで経っても変わらないと、「ブル-タス、お前もか」ということになります。   期待が大きかっただけに、その効果が少しも上がらないと、落胆の度合いはむしろ強まるものです --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年7月 8日(月) NO.121 変えることの難しさ     昨日は七夕でした。織り姫と彦星が年に1回会うことのできる、ロマンチックな夜でしたが、果た   して会うことができたのでしょうか。スポ-ツニュ-スを見ていたら、背番号77の星野監督の日で   あるとか、いろいろと勝手にこじつけるものです。   そして昨夜の巨人-阪神戦で、好調巨人にやっと一矢を報いた阪神でしたが、その得点がラッキ   -7の7回に7点入れたのもまた事実です。ちょっとした偶然で面白いですね。   ところで長野県はどうなるのでしょう。脱ダム宣言をした知事の不信任案が可決され、10日以内   に議会を解散するか、知事自ら辞職するか失職して出直し選挙となるのか、その去就が注目され   るところです。   ダム建設に癒着する、利権体質の多くの議員は問題外ですが、この田中知事、子孫に美しい河川   や沼を残し、コンクリ-トダムは造るべきでないという理念は大賛成ですが、どうもそれに代わる   具体的な治水対策がはっきりせず、パフォ-マンスだけが目立つようにも思えます。   必ずやり遂げるという強い信念を持つならば、もう少し自分の味方を増やすとか、独善的で稚拙と   も呼ばれる、その政治手法を見直すべきではないでしょうか。   この旧態依然とした古い地方政治を画期的に変えるには、並大抵のものではないでしょうが、あり   きたりの人では変えられないと、県民が期待して選んだはずの知事です。この期待を裏切ることの   ないよう、スマ-トさはもういいから、泥まみれになって頑張ってもらいたいものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年7月 5日(金) NO.120 意地を見せよ     中村俊輔選手がイタリアのセリエAでプレ-することになりました。来年からまたAに昇格する   レジ-ナというチ-ムに入るという話ですが、このリ-グ入りは日本人で4人目とのことです。   中村選手といえば、今回のワ-ルドカップでその代表に漏れ、悲運のレフティと呼ばれたのは、   まだ忘れられた話ではありません。この選手がもしいたらという話は、今更すべきものではありま   せんが、本人にとっては巷で騒いでいるほどのお祭りではなく、このイベントに対しては心中複雑   なものがあったことと思われます。   口惜しさをバネに、ということで、セリエAに中村ありと、今回の雪辱を期してもらいたいものです。   2006年は日本も、あのブラジル出身の神様と呼ばれた名選手、ジ-コが率いる可能性が高まり   ました。   ワ-ルドカップが終わり、強者どもが夢の後のような、ある種の脱力状態に置かれている昨今で   すが、次回はもう始まっているのです。中村選手もそのウィ-クポイントである、当たられても潰さ   れない体力をつけ、意地を見せて大きく羽ばたいてもらいたいものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年7月 4日(木) NO.119 ある新聞の社説から     ある新聞に「車内暴力/背筋が冷たくなってくる」という見出しで、こんな社説が載っていました。   2件とも東京の私鉄で起こったことですが、1つはプロ野球観戦帰りの若い会社員が、車内に詰め   て下さいと言ったばかりに、殴られて死んだこと、もう1つは足を踏んだということで口論になり、4   人の少年が銀行員に暴行し死なせたということです。   そして以下このようにまとめています。     2つの事件の加害者に、共通していることがある。暴力を振るって逃げたあと、報道で死亡した   ことを知って、警察に出頭してきたことだ。死亡させるとは思っていなかったという。自分に不都合   であれば、感情を爆発させて襲いかかる。それが、どんな結果になるかを想像できていない。       以前、作家の向田邦子さんが、雨の日の若い女性群を指して「無敵艦隊」と呼んだことがある。   傘を差して、道一杯に横一列で進んでくる。道を譲るのは、対向者と決め込んでいる。自分の都合   だけで、他人の都合は頭からない。       わたしたちは一人では生きていけない。だから、お互いの都合に目配りしながら、暮らしを成り   立たせてきた。そんな当たり前のことを思い出そう。やりきれない事件のせめてもの教訓にしたい   とても考えさせられる事件だと思います。相手の都合より、自分本位の人達が増えているような気   がします。車を運転していても同様なケ-スによく遭遇します。私は結構、こうした時熱くなる方で   すが、最近ではできる限り自分の方から道を譲ることにしています。   昔から「命あっての物種」とも言われています。間違いでも、そんなはずではなかったとしても、こん   なことで命を落としてはつまりません。でも「馬鹿っじゃない、ムカツク」と言われようとも、悪いこと   は悪いとハッキリ言える勇気を、いつまでも持ち続けていたいと思います。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年7月 3日(水) NO.118 受け入れ易さとその難しさ     歴史は繰り返される、なんて大げさなものではありませんが、最近若い人の間で、亜麻色の髪   の乙女という歌が流行っているそうです。島谷ひとみとかいう人が歌っているそうですが、私達が   まだ若かった時代、グル-プサウンズのワイルドワンズが、歌っていたものです。   (実は4日に、遠くバンコクにいる友人からメ-ルが入り、ワイルドワンズではなく、ヴィレッジシン   ガ-ズだとの指摘がありました。すみません!私もボケてきましたかな?)   私もこの歌が好きで、よくカラオケでも歌います。   今の人達にどうして受けているのか、よく知りませんが、やはり時代を超えても良いものは良いと   評価されているようで、少し安心しています。   昨日、テレビでプロジェクトXをひさびさに見ることができました。カシオのデジタルカメラ誕生までの   物語を眺め、良いものでも人々に受け入れられない難しさもまた知らされました。   いつもこの番組を見て感じるのですが、栄光の陰に必ず大きな挫折や苦悩を伴っていることです。   でも行き詰まった段階で、ひょんなことからちょっとしたヒントが発生し、光が見え始めるのです。   それが時によっては川を流れる落ち葉であったり、昨日のように販売店に追いやられたプロジェク   トの一員の閃きによるアドバイスだったりしています。   よく運を天に任せると言いますが、こうした極限状態に近いまでの努力に対してのみ、見えない力   が働いているようにも思えます。   ですから私達の苦しいときの神頼みは、まだまだその努力が足りないものゆえ、通用しそうもあり   ません。またいつも感動しているこの番組ですが、登場者はどの人も、何とも言えない良い顔を   しているのが不思議なところです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年7月 2日(火) NO.117 友人の13回忌     先週の土曜日、友人の13回忌が行われました。早いもので癌で亡くなってから丸12年が経過   したわけです。当時中学1年生だった娘さんが、今はきらめく24歳、また小学校5年生だった長男   が大学4年生で、来春は一流企業へと就職も内定しています。   光陰矢の如し、とか歳月人を待たずと言われますが、本当に月日の流れるのは早いものです。   いくら生前中、亡くなった後のことまで、故人である友人が配慮していたにしても、この子ども2人を   抱え、残された母親1人の力でここまで漕ぎ着けるのには、並大抵のことではなかったものと推察   されます。   法要の後の宴席で、「12年間頑張って来れたのも、お集まりの皆様方はじめ周囲の方々の温か    い励ましのお陰です。これからは忘れていた主人のことを、少しづつ思い出しながら、また違った   生き方をしてみたいと思います。」と言われていたのがとても印象的でした。   それにしてもこの法要に限らず、毎年1回この時期に、故人のお墓に集まり冥福を祈る仲間達が   10人余りいるわけですが、故人の力も偉大ながら、随分とまとまりが良いものです。   次は誰かなどと戯れ言を言っていたものの、段々それぞれが年を重ね、満更冗談にはならない   年代を迎えて来たわけですが、いつまでも欠くことなく元気でいたいものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年7月 1日(月) NO.116 ワ-ルドカップ閉幕     丸1ヶ月に及び、日本中いや世界中が熱くなったワ-ルドカップが、昨日でとうとう終わってしま   いました。昨晩はブラジルの見事な5回目の優勝を、テレビで眺めることができました。   ロナウドやリバウドの前には、さすがの名GK、オリバ-・カ-ンでも、とことん防ぎきれなかったの   が残念です。すっかりカ-ンの虜になった私は、このブラジルの猛攻に対し、その都度足が出たり   良いタイミングで飛び出し、ボ-ルのコ-スに素早く反応する、この怪人の活躍に大きな拍手と   声援を送っていました。でも個人技のブラジルと言われていますが、総合力でも優っていたのでは   ないかと思います。リバウドを見ていて、主役のロナウドをしっかり使えるよう、自分は脇役に徹し   アシストしていた姿に感ずるところがありました。サッカ-の持つ組織力の素晴らしさです。   得点王争いでもまだチャンスがないわけでもない彼が、自分を捨てチ-ムの勝つことだけを願って   いた結果でしょう。   今回のワ-ルドカップに触れ、様々なことを知らされました。ワ-ルドカップ自体、よく解っていなか   った私ですから、尚更の話です。多くはこのイベントの持つ、想像以上の凄さに感動した点です。   そしてスポ-ツと言えども、世界の平和を考えた場合、決して無視できない政治の舞台でもある   ような気がしました。   極論すれば、下手な政治家が何年掛かってもできないことを、たった一晩でやり遂げる可能性を   秘めているということです。   前日の韓国-トルコ戦でも、戦い終わった両チ-ムの選手が交互に肩を組み合いながら、一列で   場内に挨拶している、美しい姿がありました。   また日頃、日の丸とか国歌に縁のない世代が、この時とばかり振りかざし熱唱している姿も見られ   ました。それはサッカ-という1つのスポ-ツの持つ醍醐味だけではなく、全世界を1つのスポ-ツ   に巻き込む特殊性ではないかと思いました。   ともかく、4年後の日本サッカ-に期待することにします。今度は我らの小野伸二クンの大活躍を   夢に描きながら... --------------------------------------------------------------------------------