--------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年8月31日(土) NO.155 商業車は走る広告塔     いよいよ8月も今日で終わりです。長かったようで短い気がしています。先週は朝晩が涼しく、秋   の気配も感じられたのですが、今週は暑い夏が逆戻りで、本当に暑い日が続きました。   車を運転していて、よく感ずることが、社名とか商品を大きく載せている商業車のマナ-について   です。良心的な運転をしていれば、その会社にとっても良い効果が上がるのですが、逆に会社の   名前を大きく付けて置きながら、割り込みとか意地悪な運転をしていたらどうでしょう。   車の運転は会社ではなく、一個人がしているものですが、対する相手は往々にして会社や商品に   対して、悪いイメ-ジを描くことがないでしょうか。こうした人間の心理とはとても不思議なもので、   一度悪いイメ-ジがついてしまうと、なかなか消えず、時には自分で買い物をする時でも影響する   ことがあります。それではいくらテレビやラジオでCMを繰り返しても、効果半減です。   こうしたことって、比較的おざなりにされているものです。もう少しこんな小さな事でも、商工業者は   気を配る必要があるのではないでしょうか。   あそこの運送会社はいつもすれ違うとき、道を譲ってくれるとか、あの会社の運転手はさわやかな   笑顔を絶やさないなどの、良い評判が立てばその企業イメ-ジは上がります。   今はやりの、昼間からライトをつけて走るのは安全サイドからの配慮でしょうが、少しでも他社と   差別化するため、車の運転についてもこうした社員教育を徹底し、企業イメ-ジを大切にする必要   があるのではないでしょうか。   --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年8月30日(金) NO.154 監督の役割     昨日の引き続きの話になるのですが、今年のプロ野球、巨人と西武の快進撃の原動力は何だ   と思われますか。私は監督の違いだと思います。昨年までの巨人の監督は言わずと知れた、栄光   のミスタ-巨人軍、長嶋茂雄さんです。この人はプロ野球を面白くするためには最高の人です。   しかし、人心把握といった面ではどうでしょうか。今年の原監督は、主力選手がケガで抜ける度に   齊藤・福井・宮崎・山田といったニュ-ヒ-ロ-を生み出しています。聞くと今年、野手で1軍に上   がっていないのはたった2人だけと言います。しかも上に上がれば、何らかの形でその出番もすぐ   作っています。ですから選手達の間で、やれば認めてもらえるという、その気が芽生え、チ-ムが   活性化されているものと思います。   一方、西武の伊原監督はこう言ったら悪いのですが、12球団一、地味でネ-ムバリュ-がない方   です。「監督と呼ぶな。コーチに戻ったときに困るだろう」と選手に注文をつけた話は有名ですが、   コ-チ時代から名三塁コ-チャ-でもあったのは、知る人ぞ知る話です。かつての日本シリ-ズで   巨人のクロマティの緩慢プレ-を見て、一塁走者を一気にホ-ムインさせたのも、この伊原さんで   す。そしてこの自分の”売り”を監督になっても見事活用しています。   やはり選手をいかにやる気にさせるかが、その力量として一番求められるものではないかと思い   ます。長嶋さんのように、あちこちから力のある選手をかき集めてきても、それだけですぐ結果に   繋がったでしょうか。結果は明白です。原監督も名選手ではありましたが、引退直前の晩年、ベン   チを温めることが多くなって、初めて下積みの選手達の想いが解ったそうです。ミスタ-との違い   はそんなところから生まれたのではないでしょうか。   私達経営者にも共通して求められるのが、このいかに社員をやる気にさせ、進む目的を同一化す   ることにあるのではないでしょうか。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年8月29日(木) NO.153 ソフトボ-ルから学ぶ     この間の日曜日、父親ソフトボ-ル大会の沼津予選がありました。これは小学校区別にそれぞ   れチ-ム編成され、35~39歳代2名、40~44歳代3名、45歳以上4名が選抜された選手とし   て出場できるものです。この父親とは名前だけで、子供がいなくても出場できることから、各校区の   優秀な選抜選手対抗と言ってよいものです。   今年は我が片浜地区の監督を仰せつかったことから、7月ぐらいから練習を開始し、今年こそ優勝   して県大会へとその意を強くしていました。こうして大会初日の18日は、1日3試合の強行軍であ   りましたが予定通り勝ち進み、25日の準決勝を迎えることができました。   相手はここ何年も負けている大平地区です。何とか一矢を報いようと、事前に秘策を練り、いろい   ろ関係者に相談した結果、実力はあるものの、今まで練習にもほとんど顔を出さない選手を、その   名前だけで使ってしまったのです。結果はその投手の不調で惨敗でした。勝負は時の運と呼ばれ   ますが、やはりこれは監督である私の采配ミスを後になって感じました。   試合後のお酒の入った反省会で、主力のある選手がこっそり私にこう言っていました。   「同じ負けでも、いつもの投手で臨んで負けたら、こんなに悔いが残らないですよ」   私もこの準決勝を迎える前、どうしたら2試合勝てるかということばかりに頭がいき、チ-ムの和と   いうことを忘れていました。負けてこうやって指摘されて、初めて気がついたのです。   やはりソフトボ-ルも野球と同じく、チ-ムプレ-です。この9人の実力以外に無形のプラスアルフ   ァ-をいかに引き出すかも、その裁量に違いありません。   たかがソフトボ-ルですが、こうしたことからも私達会社経営に繋がるヒントを、改めて教えられた   ような気がします。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年8月28日(水) NO.152 タマちゃん     ここのところ、マスコミをアゴヒゲアザラシの”タマちゃん”が賑わせています。元々、多摩川に   出没し、人気を集めていたものですが、今度は横浜の鶴見川に再び姿を現したとのことです。   ただ、この鶴見川は水質汚染で全国でもワ-スト3に入るくらいの汚い川だけに、このタマちゃん   の今後の生育に懸念が持たれています。アザラシは元々北極圏のきれいな海に生息しているだ   けに、こうした汚い川では1ヶ月以上いた場合、感染症などで死亡すると言われています。   日毎に見物人も増え、すっかりアイドルとなったタマちゃんだけに、その去就が注目されているとこ   ろです。   捕獲して水族館にという声もありますが、自然の流れに任せ、願わくば自力で元の大海に戻るの   が一番良いと思うのですが...Come Back Nature! --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年8月27日(火) NO.151 夜間パトロ-ルを実施して     先週でこの夏休み中実施していた中学PTA夜間パトロ-ルが終了しました。お盆休みを挟み、   7月末より10日間、夜9時から1時間ちょっと行っていたものです。   今年は昨年と違い、子供達の目立った動きもなく、特にこれといった問題がありませんでした。   運動中ほんの一部の高校生は見掛けたものの、中学生はほとんどと言ってよいほど外出している   様子を目にしませんでした。予め実施日を通達してあるとは言え、やはり何もないのがベストです   不幸にも大阪の池田小学校のように、何かあってからやり出すのでは、こうした運動は手遅れだと   思います。転ばぬ先の杖という言葉があるように、夏休みのとかく開放的な気分になりやすい時期   それぞれの親が、せめて自分の子供だけでも気を配っていこうと、保護者の方々の同意と協力を   得てこの運動は出発しました。   我々の地区で、例え何も問題がなくても、こうして勤めを終わり疲れて戻った親達が、子供達の為   に一生懸命行動を起こしている事実だけで、周囲に与えている効果は決して小さくなく、無意味な   ことではないはずです。   従って執行部は変わっても、来年も是非引き続き、行って頂きたいものです。この10日間、私と行   動を共にしてくれた、副会長と母親代表の見識の深さに、改めて敬意を表します。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年8月26日(月) NO.150 大学の見学     先週の末、大阪にある大学を見学してきました。これはこの先どうなるか判りませんが、上の娘   が現在進学を検討している候補の1つとして、見てみたいと言い出したからです。   校内見学は事務局が営業中の平日のみということで、社員の皆さんには悪かったのですが、私用   で1日会社を休ませて頂き、車で高速を飛ばし出掛けたわけです。   まずびっくりしたのが、大学のキャンパスのゆとりあるスペ-スです。かつて私が通った大学は、   ユニバ-シティ-ではなく、カレッジであった関係もあり、緑の空間である芝生の広々したスペ-ス   がなかったことから、こういうのに憧れてしまいます。今年の4月から現在の地へキャンパスを移し   た関係で、それぞれの建物も全体の調和を考え、作られています。   建物の一部の図書館にも入ってみました。蔵書も多く、広々した空間に、夏休みにもかかわらず、   一生懸命勉強している姿があちこちに見掛けられました。学生が勉強している姿は良いものです。   全体的にその大学が醸し出している雰囲気がとても良く、すっかり虜になったような娘の上気する   横顔を眺め、思わず自分までが”あの日に帰りたい”想いに捕らわれた、素敵な小旅行でありまし   た。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年8月23日(金) NO.149 自分勝手は死を招く     自分の大型トラックに急ブレ-キをかけて、乗用車を追突させた運転者が殺人未遂で逮捕され   るという出来事が島田でありました。これは数キロにわたって、パッシングをかけたり、あおり行為   を繰り返して来たことに対し、腹を立てたトラックの運転者が、わざと急ブレ-キをかけ、追突した   乗用車の運転手を意識不明にさせたことからです。   供述の中で、相手が死んでもよいと思い、それをある程度予想に入れた行為だったとの判断から   です。   私も車を運転していて感ずるのですが、ハンドルを握ると人格まで変わるという人達がいるもので   頭に来ると見境がつかなくなる光景をよく見掛けます。普段は本当に大人しく、よく見える紳士やご   婦人までそこに加わっています。車の持つ魔力だとも思います。でも昔からよく言われるように、   命あっての物種だと思います。一時の感情がエスカレ-トし、自分の命まで落としてしまっては、   こんなつまらないことはありません。   冷静になって振り返れば、事の発端は大したものではないことが多いはずです。   この事故も、もちろん追突させたトラックの運転手が悪いことに違いはありませんが、それを誘発し   た乗用車の運転手に過失はなかったでしょうか。聞けばトラックは80km/hぐらいで走っていて   決して遅くはなかったと言います。自分勝手で自己中心的な運転マナ-について、私達もこの事   件から他山の石とせず、大いに反省し見直すべきではないでしょうか。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年8月22日(木) NO.148 夏の終わり     ようやく13日から始まった連休工事が一段落しました。小さなものまで含むと、この連休中4箇   所のお客様から引き合いを頂いたわけですが、どれもお陰様で無事終了することができました。   お客様からいろいろなご配慮を頂いたお陰ですが、その取組体制として、現地でなくてはできない   ものを除き、できる限り事前に社内で準備作業を進めていたのが、やはり作業効率を高めたので   はないかと思います。いつも言うことですが段取り七分という通り、こうした暑い時期ゆえに尚更の   ことと思われます。何はともあれ、無事終了しほっとしております。   会社を留守にしている間、甲子園では高知の明徳義塾高校が初優勝を飾りました。この明徳と言   えば、思い出すのが何年か前の、当時星陵高の4番だった松井に対しての、5打席連続敬遠の   話です。この時が就任2年目だったという馬淵監督は、試合には勝ったものの勝利至上主義と非   難され、大変だったと思います。この監督がやっと高校野球の頂点に立ち、男泣きしたと新聞には   書かれていました。この社会現象にもなった出来事から、今日に至るまでの苦労がいっぺんに   走馬燈のように頭を過ぎったのでしょう。よく解る話です。   毎年の話ですが、甲子園の野球が終わると、そろそろ秋の気配が漂い始めます。今朝などは布団   をかけないと寒いくらいの、涼しい気温でした。夏の疲れがそろそろ出始める季節でもあります。   くれぐれも個々の体調管理には気をつけたいものです。   --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年8月10日(土) NO.147 居眠り運転     各地でお盆の帰省ラッシュが始まりました。日本の夏の現代風物詩とも言えるでしょう。   そんな中、渋滞で止まっていた車の列に、大型トレ-ラ-が突っ込み、4台が炎上、5人が焼死す   るという、痛ましい事故が起きてしまいました。故郷へ元気な顔を見せに向かうはずが、とんでも   ないことになりました。このトラックの運転手は疲れていて居眠りだったと言います。   私も先程、出張工事で平塚から帰ってきたのですが、箱根を下って三島に入ったら少し渋滞で、   会社に着くまでの間、眠くて仕方がありませんでした。この眠気というのは一旦起きてしまうと、   始末が悪いものです。ほんの1秒まで満たない時間だと思うのですが、ふうっと眠りが襲い、車が   蛇行してハッと気がつくようなことがよくあります。自爆するならまだしも、尊い人様の命を奪ってし   まったら、取り返しがつきません。やはり眠くなったら、少しでも車を止め、休むしか他に方法が   ないものと思います。くれぐれも気をつけたいものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年8月 9日(金) NO.146 休 養     昨日は仕事中夕方から、なぜか体がだるくて、膝から下に力が入らないような異様な感じでした   専門的にはこうした疲れの症状は、乳酸が溜まった現象というかもしれません。   出掛ける用事があったのですが、無理せず、これは休めという忠告だと思い、早めに帰宅しゆっく   り食事をとることにしました。考えたらここずっと毎日、出掛けることが続いて、優雅に家でゆっくり   と食事をとっていないことに気づきました。   工事での出張、中学のPTA夜間パトロ-ル、父親ソフトボ-ルの練習、異業種の集い、各種研修   会など、出掛けることが多い毎日です。   気力だけで、ついつい自分の年のことを忘れてしまいがちです。   一杯やって食事を終えたら、もう眠気が襲ってきて、9時過ぎには床につきました。   死んだように眠ったせいか、朝もいつもの時間には目が覚めず、日課の掃除も勘弁してもらいまし   た。10時間近く、日頃の分までまとめて眠ったせいか、今日は極めて快調です。   やはり休養は必要ですね。   ちなみに疲労の原因となる乳酸を防ぐには、アミノ酸の摂取が良いそうです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年8月 8日(木) NO.145 ヘルメットの茶番劇     今日から夏の全国高校野球選手権大会が始まります。注目は兵庫、報徳学園の春夏連覇が   できるかということですが、実力伯仲している49校ゆえに、なかなか難しいものと思います   我が郷土の興誠高も宮崎の日章学園と大会5日目に当たります。両校とも初出場同士で、比較的   良いクジを引いたのではないかと思います。頑張って、いつまでも私達の目を引きつけていてもら   いたいものです。   ところで一方のプロ野球は、巨人の独走態勢で少しペナントレ-スの興味が薄れかけていますが   新聞にこんな話題が掲載されていました。      巨人・清原の故障リタイアで、改めて見苦しいヘルメットが問題になっている。戦線離脱選手の背   番号を書く、ワンパターンのお涙ちょうだいものの茶番劇だ。こんなことばかりしているから、日本   のプロ野球人気は凋落するのだ。   確かに最近はヘルメットとか帽子に、ケガで抜けた選手の背番号をつけるのが流行っているみた   いです。巨人の元木に至っては、背番号のみならず、「キヨ」と名前まで書き、一番の子分を自称   している始末です。かつてダイエ-の王監督が、骨折した城島の背番号を書き入れようとしたナイ   ンに向かい、こう言って激怒したそうです。   「そんなバカなことを言っているから、勝てないんだ。プロの選手が、傷をなめあうようなことをして   どうするんだ」と。   言われる通りだと思います。この弱肉強食の世界ですから、他の選手のリタイヤは本人のビッグ   チャンスです。かつての名選手は、こうした数少ないチャンスを生かして、先輩を乗り越え一流の道   を歩むことができたのです。私もこうした、つまらないことに拘っているから、だんだんそのスケ-ル   が小さくなっているものと思います。唯一嬉しかったのは松井が王監督同様、これには反対してい   るということです。自分のヘルメットには誰かが勝手に書いてしまったそうですが、やはり大打者の   風格が備わってきています。この大打者、松井にイチロ-同様、そっぽを向かれてメジャ-に逃げ   られることのないよう、日本のプロ野球ももう少し危機感を持った方がよいのではないでしょうか。   でも私の予想では、今年三冠王を取って、松井は日本のプロ野球を見限るような気がしています。    --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年8月 7日(水) NO.144 ノ-モア・ヒロシマ     広島で57回目の原爆記念日を昨日迎えました。「ノーモア・ヒロシマ」を願う、毎年恒例の式典   が行われたのですが、今年改めて考えさせられたのが、日本人の寛容と忍耐ということです。   原爆を投下されて、何年経っても、関係当事者は怒り心頭、恨み骨髄までの気持ちが変わらない   ことと思われますが、そんなことはおくびにも出さず、この悲劇が2度と繰り返されることのないよう   世界の平和に一役買っています。      一方、アメリカはどうでしょうか。昨年9月の同時多発テロ以来、アフガニスタンへの攻撃の手を緩   めず、何の罪もない市民まで巻き込んでいます。イスラエルとパレスチナもそうですが、「憎しみと   暴力、報復の連鎖」が繰り返されています。   やられたら、やりかえすがアメリカ流でしょうが、そんなことを繰り返していたら、いつまで経っても   世界の平和などやってくることはなく、事件の被害者同様、また悲しい被害者を作り出してしまいま   す。当時の力関係の違いがあったにせよ、この広島であった悲劇を、少しも報復に繋げることなく、   「人類にとって2度と引き起こしてはいけないこと」として世界に訴え続けている日本の存在を誇り   に持ち、日本人に生まれて良かったと改めて感じさせられています。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年8月 6日(火) NO.143 暑さとマナ-     昨日は工事で1日中、お客様の工場の中におりましたが、本当に暑いですね。   ひさしぶりに真夏の現場を味わいましたが、やはり夏は大変です。飲み物等をしっかり用意して   置かないと熱中症にもなりかねません。私達の稼ぎ時とも言える、お盆休みから始まる1週間ぐら   いの工事は、毎年慣れているとは言っても、今年の暑さは格別です。心して掛からなければいけ   ません。   今日のニュ-スで耳にしましたが、歩きながら携帯電話を掛けていて、ついに踏切で電車にはね   られ亡くなるという事故が起きてしまいました。お気の毒な話ですが、本当に周囲を見渡すと、あち   こちにこの様子が見られます。   そのうち、この風景が世界中から揶揄されて、日本人の代名詞になるのではないかと、思うくらい   多いのですが、気をつけたいものです。昔、その吸っているポ-ズが似合わないからと言って、   女性は歩きながらの喫煙は控えたものです。それと同じように、もう少しスマ-トで格好良い、携帯   の掛け方があるのではないでしょうか。もっとも今は歩きながら、女性もタバコをくわえているくらい   ですから、それも無理な話なのでしょうか。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年8月 5日(月) NO.142 キレる園児     「他の子の腹を訳もなくたたく」「おもちゃの取り合いで何度も『ぶっ殺す』と言う」「注意されると   自分の手足をひっかく」――先日の新聞に、保育園の全国調査で園児のこんな問題行動が報告   されたと言います。少年犯罪で注目された「キレる」現象の“幼年化”とも言える事実です。   原因を探ってみると、半数以上は虐待を受けている可能性があるとのことです。   「親のストレスは家庭内で弱い立場の子供にぶつけられる。キレる行為は助けを求める悲鳴に思   える」との保育関係者の話もあります。   一体、どうしたと言うのでしょうか。「三つ子の魂、百まで」とも言われます。こんな幼児期に受けた   体験は内部的に生涯引き継ぐことにもなります。よそはいいから、せめて我が子だけでもと、その   役割をしっかり果たせない親の存在に、言いようのない怒りを覚えます。   小・中学校がいくら教育改革を叫んでみたところで、この幼児期に培われたものは消し去ることが   できません。幼児は幼児らしく、変に染められることなく、入学時まで素直で純白のまま、いて欲し   いものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年8月 3日(土) NO.141 私達に求められるもの     昨日の午後に起きた落雷の影響なのか、お客様からちょっと見てくれとの依頼があり、県営団   地のポンプ故障を調査してきました。会社は休日ですが、不具合が続くとそこの住民の飲料水他   使用する水が出なくなってしまうという一大事です。   早速、現地に赴いた結果、幸いにも各家庭の使用する水道の圧力に応じて、ポンプの出力を制御   する回路で使っている、インバ-タ(電源周波数制御器)が一時的に故障検出してトリップ(制御停   止)していただけです。リセットしてすぐ復旧することができました。   もちろん、そこに費用が発生するような内容ではありませんが、こうしたお客様のニ-ズに迅速に   対応し、問題解決していくだけの技術が、これから更に私達に求められるものと思います。   あそこに頼めば安心、誠意を持って対応してくれるといった信頼感は、こうした積み重ねを経て築   かれるもので、一朝一夕に生まれるものではありません。   常日頃、社員に対しては語りかけていますが、これからの弊社の進むべき方向としましては、こう   したニッチの部分で、いかに他と差別化し小回りを利かせていくかが、一層問われているものと   思います。   昨夜、出掛けていった座禅で、老師がこんなことを言われていました。   修行は、その後ろ姿に思わず手を合わせるような存在に向かい、繰り返しているものである。   決してスポットライトをいつも浴びる、前側の部分が本質ではなく、飾ることができずそのまま表れ   てしまう姿勢が大切ではないかと考えます。    --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年8月 2日(金) NO.140 沼津市民大学よりその3     今回の沼津市民大学は「これからの男女の生き方」と題して、東京大学助教授の瀬地山 角   先生のお話を聞きました。39歳と若く、とても気さくな先生は、まず東京大学を取り巻く、その職員   の数の多さを紹介して、そんな大勢な中の1人ですから気楽に構えて下さいとのプロロ-グから、   会場の雰囲気を和らげ、本題に入っていきました。   ちなみに、同大学は教授が1400人、助教授1200人、学生数28000人、コミュニュティ全体とし   ては実に40000人の大所帯とのことです。私達の予想をはるかに超える人数でありました。   結論はこれから迎えていく高齢者時代に対して、税金・年金・医療保険などの各制度は、かつて   高度成長化時代や団塊の世代と呼ばれる、いわゆる少子化傾向ではない時代に作られ、整備さ   れたものだから、今、制度疲労していると言うことができる。   男女についても、かつてはその離婚率は10数%に過ぎなかったが、2001年のデ-タは36%と   (2001年に結婚したカップルが離婚した割合)驚異的な数字を示している。   このことは「別れても好きな人」と言った、かつての歌の題名ではなく、「別れたら次の人」の時代を   迎えていると言うことができる。従って妻子を養うといった1頭立て馬車の時代ではなく、2頭立て   に変え、男女の自立により、皆で労働力再生産を負担するシステムへ見直していかなければなら   ない。元々、この男女のジェンダ-(社会的性差)については、生物学的性差は少なく社会的に決   めつけられているところが多いとされているからである。   こう話されている先生自身も、共稼ぎの身で朝夕の保育園への子供の送迎役は自分の役目であ   り、たまの帰りに仲間と一杯やりたいと思っても、そうはいかないそうです。   1つ面白かったのは、高齢者時代が来ない方法はあると言われていまして、それは高齢者の定義   を変えよとの話をされていました。現在の65歳から70歳に定義を変更し、その職場をどれだけ確   保するかに掛かっているとのことです。   こうして雇用の場を見出した人々は、生き甲斐を見つけるからいつまでも元気でいられ、寝たきり    になることなく、ある日突然死を迎えることが可能です。   これを名付けて「ピンコロ運動」と呼ぶそうです。   こうした冗談はともかくとして、団塊の世代の私達がその時期を迎えるに当たって、財政の面から   も抜本的な改革が求められるものです。でないと若者達はその負担を怖れて、この産業空洞化同   様、日本脱出ということになるかもしれません。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年8月 1日(木) NO.139 トイレの掃除から     7月も終わり、今日からもう8月を迎えます。毎日うだるような暑さが続いています。   この暑さの影響もあって、営業日毎日続いていたトイレの掃除も、最近ちょっと中だるみです。   1週間のうち、1日か2日抜いてしまうことが出てきています。   冬のバケツの中に手を入れるのも億劫な寒さを、何とか乗り切ったから、もう継続は安心と勝手に   決め込んでいましたが、どうしてどうして夏の暑さも本当にきついものです。   終わった後、もちろん着替えはしますが、着ているTシャツはビショビショで汗が絞り出せるほどで   す。   小さな会社でも、このように社長がなぜトイレ掃除なのとよく聞かれます。本来は社長にはもっと   やらなければいけない、重要な任務があるはずです。もちろんそれも十分解っているつもりです。   でもまず自分自身の改革なくして、会社の変革もないものと思っています。まずできることから   着手し、実行型の人間に変わらなければなりません。私のようなタイプはこの掃除を止めたら、   きっとこんなに朝早くから動き出すこともなく、布団の中に留まる時間が長くなるだけと推察されま   す。それなら早めに意識を高めることができるだけ、その効果はあるものと思います。   でも近い将来、これをやりたくても業務多忙の為、とてもそんな時間が惜しまれるほどの会社に   ならなければいけないと、いつもその願いだけは持っています。 --------------------------------------------------------------------------------