--------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 6月30日(水) NO.595 感じさせる     「感じさせる」と題して、メルマガにこんな記事が載っていました。   人は感じると行動する。これは商品開発の話ではないが、こんな例がある。   Sステーキチェーンの社長は、皿洗いからたたきあげた人だが、当初はその皿洗いが辛くて仕方   がなかった。なにせ社員食堂の皿は 毎日400人分もでるのである。その上少年だから気がきかな   い。先輩達は陰に陽に意地悪をする。辛い辞めたいの毎日を送るうちに、ふと気をまぎらわす方   法を思いついた。それは時計を前において、「10分間で何枚洗えるだろう」と自分に挑戦してみるこ   とだった。やってみるとおもしろい。次第にもっと増やすためにはどうしたらいいだろうと考えるよう   になってきた。そして気がついたら、仕事が楽しくなっていたというのである。これが信念となり、彼   はやがて全国にネットワークを持つチェーン店のオーナーになるのだが、この時、こういう気づき   方、感じ方をしなかったら、今の彼はないのである。   ちょっとした発想転換で、自分自身の人生が大きく開けるのですね。そして原点である、仕事を楽   しくさせる工夫がそこにはあります。もっともっと自分の置かれている周囲に、目を凝らし、仕事に   楽しさを見つけていかなければいけません。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 6月29日(火) NO.594 映画の見直し     この7月1日より全国の映画館で、夫婦50割引が実施されるそうです。これは映画館に足を運   ばなくなった、私達、団塊の世代をタ-ゲットにしたキャンぺ-ンで、夫婦のうち、どちらかが50歳   以上なら2人で3600円の料金を2000円に割引するとのことです。   来年の6月末まで、1年間実施してくれるとのことですから嬉しい話です。こう言っても映画を前回   観たのが今年の正月で、例のラストサムライですから、あまり偉そうなことは言えません。   もっともこのキャンぺ-ンはそうした人達が対象なのでしょうが...   とにかく、これを機会に少しでも暇があれば映画館に足を運ぼうと思っています。   テレビや、今はやりのDVDにはない、壮大なスペクタクルと独特の音響効果から、映画は私達を   夢とロマンに包んでくれるものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 6月28日(月) NO.593 積み重ねの大切さ     あるイベントとか事業があると、必ずそれに向けてプロジェクトが構成され、それなりの期間を   準備に当てます。私もその性分で、そうしたものに一旦入り込んだら抜けられない一人です。   最近特に思うのは、結果より何よりも、学びはその過程(プロセス)にあるのではないかということ   です。極端な言い方をすると、ただ結果オ-ライだけを願った辻褄合わせより、たとえ運悪く失敗が   多少出ようとも皆が力を合わせ、コツコツと積み重ねていくことに意義があるものと思います。   しかし、結果が出なければ何にもならないと指摘する方もおられるでしょう。確かにその通りなので   すが、往々にして結果はその蓄積に比例するのではないでしょうか。   また、人の作り上げてきたものを批評することは容易(たやす)いことです。中には作り手には気が   つかなかった指摘もあることでしょう。でも大切なのは、多くの時間を費やしてきた作り手に対し、   アドバイスは構わないのですが、その中に労りの気持ちをいかに持ち合わせているかだと思いま   す。その気持ちさえあれば、聞き手は素直に耳を傾けます。   人が気持ちよく動いてくれるのは、やはりこうした相手の立場に立って考えてやることではないでし   ょうか。ある事業に向け、努力を積み重ねていると、このように学ぶべきことが多くあるだけにその   意義を感じている昨今です。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 6月25日(金) NO.592 親の役目     昨日の夕刊にこんなことが書かれていました。   子どもの背中をしっかり見守ることが親の役目であるということです。   それは1歳の末っ子を連れて川べりを散歩していたときのこと。どこまでも続く一本道を歩く娘を後   ろから見ていると、流れる風が木や草を、柔らかな娘の髪を揺らす。まっすぐに歩く娘は、ふと不安   げな表情で振り返るものの、私を見つけるとほほ笑み、また背を向けて歩き出す。遠く離れた時は   大粒の涙をぽろぽろと流しながら走って抱きついてくる。   娘を抱きしめながら、常に子どもの背中を見守り、優しく迎える居場所を作ることこそが私の役目   だと気付いた。   この短い文章の中に、子育てのヒントが集約されているような気がします。過干渉ではなく、子ども   を信頼しながら、その成長を温かく見守ってやる。そして必ずやってくるはずの、つまづきや揺れ動   く時にこそ、親が温かく迎え入れる場所を用意し、しっかり受け止めてやるべきだと。   この親でしか果たすことのできない役目を、現代はあまりにも軽く考えてはいないでしょうか。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 6月24日(木) NO.591 ネチケット     ネチケットという言葉があります。メ-ルとかチャットなどのカキコミにおいてのエチケット(基本   ル-ル)です。   日頃、他の方とお話をしている時に、その方を傷つけるような発言はしないように気をつけている   はずです。MLへの投稿をする場合も同じで、他の方を傷つけるような表現をしてしまうと、そこから   思わぬトラブルに発展していってしまうことがあります。特に相手の顔が見えない分、その文章の   表現いかんによって、受ける印象を大きく変えてしまいます。   従ってこうしたネット上では、相手の悪口や相手をおとしいれるような表現はタブ-とされています   とにかく読んでいて好感の持てる、気持ち良いものでなくてはなりません。   過日起こった佐世保での事件でも、この種の配慮が働いていたら、殺人とまでも行かなかったかも   しれません。後の祭りですが、これからも二度と悲劇が起こらないよう、一人ひとりが心がけたいも   のです。人間の口から出る言葉は、そのイントネ-ションで血の通った温かいものになりますが、   文章だけで示されると、同じ言葉でも冷たくなることがあるわけです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 6月23日(水) NO.590 小食は健康の原点     先週の木曜日より、1日2食を開始してから今日で1週間が経ちました。   これは送って頂いたメルマガの、天風哲学のすすめによるものです。小食は健康の原点と題し、   現代人はどうしても栄養過多の傾向にあるもので、肥満とかその種の病気はこの食事の摂りすぎ   によるものと指摘しています。   私も例外ではなく、一向に痩せる気配がないどころか、むしろウェイトオ-バ-が続いているため   思い切ってこの方法にチャレンジしてみました。   今までがしっかりと朝食を摂っていただけに、お昼までの時間が一際長いことは言うまでもありま   せん。でも昔から言われている「茶腹も一時」の言葉通り、500ccのお茶のペットボトルで凌いで   います。   この説は今までの常識であった、三食をきっちり食べよう、特に朝は必ずとること、を覆すものです   従ってちょっと半信半疑のところもありますが、確かに、夜遅く食事をした次の朝でも、きっちり朝食   を摂っているのもどうかと思います。半月ほどひもじい空腹感にさいなまれるとのことですが、85   kgの体重が75kgになったということを信じて試してみたいと思います。   さていつまで続くでしょうか。そしてその成果は上がるでしょうか。まずは1ヶ月先が楽しみです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 6月22日(火) NO.589 いつの日かメジャ-制覇を     日曜日、そして昨日の月曜日の朝、早起きをされた人が多かったのではないでしょうか。   全米オ-プンで日本人代表、丸山茂樹選手が惜しくも優勝にはあと一歩手が届きませんでした。   日本人初のメジャ-制覇なるかと、多くの方々が朝早くから応援したものと思います。   でも今回の結果で、その悲願達成にだいぶ近づいたのではないでしょうか。さすが丸ちゃんこと、   我らの丸山選手です。何よりもその明るさに好感を持つことができます。そしてプレスなどのインタ   ビュ-を聞いていると、英語でしっかりと受け答えしています。こうしたまず現地に生活の軸を移し   溶け込むことが大事のような気がします。かつて日本を代表する選手が、その時だけ現地に出掛   けて行って、期待外れで帰ってくることが続きました。こうしたことに比べれば、その姿勢からして   なるべくしてなっているような気がします。   それにしても難コ-スですね。グリ-ンが固くて速いので、ボ-ルが止まらず、乗っても傾斜でダラ   ダラとこぼれるのを何度も眺めました。また最終日のベストスコアがパ-プレ-と言っていました。   選手は18ホ-ル終わって上がって来るときには、胃が痛くなっているのではないでしょうか。   来月中旬に今度は全英オ-プンです。ここでも一度優勝争いに絡んでいる丸山選手ですから、   大いに期待できるのではないでしょうか。見事栄冠を手にして、あの丸ちゃんスマイルを見たいも   のです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 6月21日(月) NO.588 父の日に     この欄でも紹介した愛犬ナナが見つかり、無事飼い主の元へ戻ったとのことです。本当に良か   ったと思います。   さて昨日は父の日でした。母の日に比べ、いまいち盛り上がらないような気がしますが、それはや   はり存在価値と比例するようなもので、仕方ないことかもしれません。   その前日、出張で出掛けた道すがら、ラジオでも取り上げていましたが、著名人の中でこの父親   NO.1は前阪神監督、星野さんをあげていました。   怒るときにはメチャクチャ怒っても、優勝を決める一戦で見せたような、選手を抱きしめるまでの   熱い気持ちの持ち主がその理想像のようです。ちょっと解るような気がします。   我が家でも大阪に出ている長女から、嬉しいメ-ルがありました。いつもご苦労様という何気ない   ものですが、やはり嬉しいものです。一緒に住む別の二人は朝早くから部活に追われ、そんなの   どこ吹く風と、全くその素振りを見せるものではありませんが、これでいいのかもしれません。   一生懸命やっているもの、夢中になるものがあれば、時代はそれに優るものはありません。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 6月18日(金) NO.587 住みやすい地球を残すためには     2050年には世界で約20億人が大洪水の危険にさらされるとのことです。以前から指摘されて   いる地球温暖化現象の影響です。現在でも世界的に急増している洪水の被害が、今後さらに深刻   化すると言われていました。   これは異常気象の増加や海面上昇など今後予想される自然環境の変化に加え、発展途上国で   土地や水を入手しやすい河川敷などの低地に人口集中が続くとみられることが大きな要因とされ   ています。そして懸念されるのは中国やインド、インドネシアなど以前から洪水が多発しているアジ   アの途上国との指摘です。   2050年までは生きていないからいいのではなく、私達の子どもや孫の代にしっかりと住みやすい   環境を残さなければなりません。その意味でも「今を生きる」私達の役目は極めて重要ではないで   しょうか。CO2の削減など、少しづつでもその対策を、私達が実践して積み重ねていくことが何より   も必要と考えています。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 6月17日(木) NO.586 犬の恩返し     インタ-ネットのニュ-スの中で、愛犬が熊から飼い主を守ったという記事を見つけました。   山梨県南アルプス市の峠で下山途中、クマザサのやぶから飛び出してきた体長80センチぐらい   の熊に襲われたそうです。この人は抵抗したが、手足をかまれてけがをしてしまいました。その時   愛犬が激しく吠えて走り出したために、熊がこの犬を追って難を逃れたそうです。   この犬は捨て犬だったとのことですが、「犬の恩返し」の現代版ですね。   私も犬を譲ってくれるという方がいて、ラブラド-ルとビ-グルのミックス(雑種)犬を、飼い始めて   からちょうど2ヶ月が過ぎました。一緒に住むと本当に可愛いものです。我が家は1男2女の子ど   も達ですが、まるでやんちゃな次男坊が一人増えたようです。   一生懸命世話をする妻のお陰で、今では決まった所で排泄することと、食事の時にお座り、待てが   できるようになっています。家族7人(現在は6人)で住んでいると、それぞれが様々なことを引きず   って家に戻ってくるものです。そんなとき、愛犬の存在が単なるペットに留まらず、それぞれの癒し   の対象になり、家族の潤滑剤となっているような気がします。   熊から助けてその後不明となっている、この愛犬ナナが早く飼い主の元に戻ることを祈っています   それから熊に襲われた時は慌てず、絶対逃げ出したりしないとのアドバイスが書かれていたことを   付け加えておきます。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 6月16日(水) NO.585 モハマドくん退院     一昨日、手術後の経過も順調でモハマドくんが無事退院しました。退院したその足ですぐに橋田   さんの奥さんとも会うことができたとのことです。とても喜ばしいことです。   このモハマドくんに一目でも会いたいとの声が、市内学校の子ども達の一部から上がっているそう   です。この声を受け、モハマドくんを受け入れた聖隷病院の院長である矢部先生が、関係者に依   頼、調整して頂き、彼の市内学校訪問が可能となりそうです。この矢部先生が市内第4中のPTA   会長で、市P連の理事にもなって頂いていることから、先日の日曜日、私のところへその旨電話が   ありました。そして翌日、市内各校宛に案内文書を作成し、教育会館事務局より発送して頂き、希   望を募ったのです。本人にとっては少し大変だと思いますが、6月21~25日の期間で、希望する   学校には出掛けてくれるとのことです。   このモハマドくんの支援募金も、先週既に1000万円を超えたとの記事を見ました。有り難いこと   です。イラク全土にとっては、モハマドくんのケ-スはほんの一部分に過ぎないものと思いますが、   やらないより、このようにやった方がましです。橋田さん・小川さんの遺志を継ぎ、少しづつでもこの   ような活動を続けていくことが、日本にできる本来の支援であると考えます。モハマドくんに会った   子ども達も、ただ興味本位ではなく、戦争の悲惨さやそれを絶対起こすべきではないことを、しっか   り感じ取って頂けたらと思います。   蛇足ですが、この豊かな日本をしばしの間でも眺めたモハマドくんが、再び自国へ戻ったとき、日   本とのギャップをどう受け止めるかが唯一、気掛かりになっています。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 6月15日(火) NO.584 日本プロ野球の危機     野球ファンには衝撃的なニュ-スだったことと思います。近鉄とオリックスの合併話です。   本体の経営難により、昨年から球団の身売り説が飛び交っていた近鉄ですが、合併という新たな   方法を見出しました。球団の赤字が年間40億円と言われていますから、仕方ないことかもしれま   せん。   でも新聞にもいろいろと書かれていますが、ファンあってのプロ野球です。これでセ・パ2リ-グ制   の存続が危ぶまれています。この話に加速され、他の一部球団でも1リ-グ制に移行するならば   球団合併という話がチラホラ出つつあります。しかし本来子ども達やそれを目指す人達に、夢を売   るのがプロ野球だったはずです。いくら経営難と言っても、そこには単なる一般の企業とは違った   特殊性があるものだと考えます。   従って特定球団の問題ではなく、日本のプロ野球の将来が関わってくるのではないでしょうか。   それでなくても近頃、人気はアメリカ大リ-グに傾きつつあるのが現状です。スタ-選手である一   流は日本を離れ、その上を目指します。奇しくも今年がプロ野球創立70周年、真剣にその運営を   考えなくては将来的な存続すら危ぶまれてきます。やはりそこに大きな夢がなければいけません。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 6月14日(月) NO.583 夏、近づく     梅雨時になると、高校球児だった10数年前に痛めた古傷がうずき出す。3年間ずっと球拾い。   左手の血豆が何度もつぶれるほど素振りもしたが、ベンチにさえ入れなかった。背番号をもらえな   かった瞬間の情景は、今も時々夢に出てくる。卒業後の何年かは高校野球を一切見なかった。   それが、記者になり、最初の取材が夏の県大会、しかも母校の試合。因縁をかみしめながらパソコ   ンに向かったことが、記者生活の原点となった。悔しさがバネになるかは分からないが、全力で打   ち込んだことは自信になる。夏の開幕まで約1ヶ月。最後のひと踏ん張りを選手に期待したい。   何気なく見た新聞の編集後記欄です。読んでいて、何かとても胸の中が熱くなるものがあり、紹介   させて頂きました。これが高校野球の原点ではないでしょうか。たとえ選手で試合に出られなくても   こうした人達に支えられているものと思います。私は人数も少なかったこともあり、こうした経験が   なく、高校野球に携わることができましただけに、記者のような存在を偉大に感じます。   梅雨の合間とも言えるこの時期、本番までもう残すところあと1ヶ月になりました。球児たちの熱い   夏はすぐそこです。母校、沼津東高も創部100周年を迎えた今年、きっかけの年になることを強く   願っています。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 6月11日(金) NO.582 少子化     一人の女性が一生のうちで産む子どもの平均数を表した出生率が発表されました。   1.29と過去最低の数字を示し、少子化に依然として歯止めが掛からず、ますます進んでいる状   態を表しています。   理想では兄弟が3人いるとよいと言われています。それは実社会に飛び出す前に、ミニ社会を体   験できるからです。3人いると、どうしても全てが自分の思い通りにはなりません。兄弟の中で、自   然と皆の意向に合わせなければいけない協調や我慢を学ぶことができます。また喧嘩からもその   時は口惜しくても、きっと何かを学び取ることができるでしょう。   ところが一人だったらどうでしょう。遊びや喧嘩がしたくても相手はいません。そして時代の流れか   子どもをペット化しているようなところも見られます。これでは望むべき子ども達が育まれないのは   無理ないことではないでしょうか。他人の痛さを知ることができるのは、まず兄弟関係から育まれ   るものと思います。小さな喧嘩から、絶対死には至らない、手加減を学びます。私はこの少子化の   持つ意味は決して見過ごしてはならない、小さくないものと考えます。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 6月10日(木) NO.581 差別化その5    八幡屋という優良旅館のお話です。業界のすき間をつき、団体客特化の戦略で売上げを急速に   伸ばしています。福島県母畑温泉にあるこの旅館は、20年前までひなびた湯治宿で無名の存在   でしたが、団体客にターゲットを絞った豪華施設路線が当たって、低迷する他の温泉地を尻目に   好調を維持しています。   600人収容のコンベンションホールなど、この八幡屋が導入している豪華施設路線は業界の常識   の裏をかくものと言われています。90年代後半から対象をこうした大口から、個人グル-プへと   ほとんどが転換していった業界の中で、八幡屋はバブル崩壊後もこの路線を貫き通し、その業績   を伸ばしていったとのことです。   特化された営業戦略や社長の考えなど、その差別化を紹介します。   ① 中途半端が一番だめ、まだまだ各県で2,3カ所の旅館を満室にするだけの団体客需要は見      込めるといった社長の先見性。   ② 一部にはこだわりを追求した、他にない設備を充実させ、お客様から選んで頂ける地域一番      旅館をめざす。   ③ 集客を旅行代理店に販売委託している業界の中、人任せにしない全室を自前で販売する営      業。   ④ ケ-キバイキングや土産物の品揃えなどソフト面への配慮。   ⑤ 団体客が相手だけに、コンパニオンを含む宴会代や土産代など、客単価の上昇とうまみ。   ⑥ 団体客に代わる、中高年層や家族・カップルに客層を絞った新しい施設の計画や、あらゆる      客層に対応できる「温泉テーマパーク」の構想など、常に時代を先取りした新たな戦略。   ⑦ 産業再生機構の支援を受ける他の温泉旅館の再建など、たゆまない経営への挑戦。   とにかく他人と同じではなく、そこに常に前向きな差別化がなければ駄目ですね。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 6月 9日(水) NO.580 たった一言     友人が「これいい文句だね。デジカメで撮らせてもらっていい?」と弊社の応接室に掲げてある   下記の言葉が入っている額を指摘していました。     たった一言が  人の心を傷つける                               たった一言が  人の心を暖める   1週間ぐらいして、再び訪れた友人が「俺、前の言葉はここ1週間で何度かやってしまったが、後者   はなかなかできないものだよ」と、ポツンと洩らしていました。   本人が何気なく口に出した言葉が、人を傷つけることがあっても、なかなか人の心を暖めることは   難しいものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 6月 8日(火) NO.579 男・キヨハラ     ジャイアンツ清原が2000本安打を達成しました。王手をかけてから、たった1日であっさりと見   事に成し遂げました。この清原選手、ちょっと見直しています。   今シ-ズン当初から、ご存知のようにペタジ-ニとの併用が続いています。経営者の感覚からす   れば、2人で10億以上も使っていて、1人はベンチに置いているわけですから、こんな無駄なこと   はありません。このことは前にも触れたとおりですが、ちょっと置いておき、別の視点からの感想で   す。正直、ここまでよく清原が腐らずやってこれたと思っています。   よく知りませんが、今までのイメ-ジ的な清原だったら、「なんで俺を出さないんや」と、ふて腐るの   ではないかと思っていました。でも予想に反し、「ここまでやれたのは、ファンの皆さんのお陰です」   とヒ-ロ-になる度、ファンの多くを味方に取り込んでいきました。そして口惜しさをバネとして、ファ   ンの力で一層増幅された結果を残したのです。その姿はアッパレ!男キヨハラだったと思います。   特に2000本安打達成の次の日、ほとんどゲ-ムが決まっていた試合展開の8回、慰労休養で   ベンチにいた清原を、多くのファンの声援で引っ張り出しました。その大歓声に本人もきっと熱いも   のを感じたものと思います。   これもいつか書きましたが、「本気でしていると誰かが助けてくれる」証明ですね。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 6月 7日(月) NO.578 前向きに生きる     もうずっと以前になりますが、「とうちゃんはエジソン」という番組を観ました。   ある時不幸にして右手を失いましたが、そのお陰でもっと大切なものを得たというドキュメンタリ-   です。   「発明は1%のひらめきと99%の努力」と言ったト-マス・エジソンの日本版である、この方は   自助具の館と呼ばれる工房から、次々とアイディア品を生み出します。最初は不自由な右手など   をカバ-する自分のためのものだったのが、今では周囲の人達に活かしてもらえたらと、全国から   この工房を訪れる方も少なくありません。製品は「ホセ-ル8号」などと呼ばれる洗濯ばさみから   種々雑多にあります。またその名の通り、改良を繰り返し施しているのです。   「休むことはさびつくこと」「発明よりそれを事業化する方が難しい」「考えてばかりでは良い考えは   浮かばない」それぞれの言葉にそのうんちくを感じます。   ここまでの原動力はやはり困っている人の喜ぶ顔を見たいという、人間が本来持つところの、素直   なこころにあるのではないでしょうか。いつも前向きに生きなければいけませんね。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 6月 4日(金) NO.577 最後のパ-トナ-     「最後のパ-トナ-」という本を紹介している記事を読みました。   犬の年齢は人間のおよそ5~6倍と言われています。視覚障害者の支えとなっている盲導犬は   12歳ぐらいになると年老いて視力が落ちたり、病気になったりして引退しなければなりません。   この盲導犬の引退後の、人間との触れ合いを描かれたものです。   この犬に残されている時間はあとわずかなのですが、これを承知で引き受け、世話を続けてきた   ボランティア夫婦の、死んでいった犬たちへの思いをつづった本です。   著者は「人を信じ、人とともに生きてきた彼らを人として最期まで裏切ることなく、その犬生をまっと   うさせてやりたい」と考え、最後の家族として「ゆっくりお休みなさい」という気持ちで接してきたと   言われています。   この紹介だけでも、とても心が温められるものです。モノの使い捨ての現代、用が済んだら終わり   というのではなく、そこに今までの功績に対する労いや感謝の気持ちがなければなりません。   中には重い病気や痴呆症にまでなる犬に対して、昼夜もない介護もあると言われます。   「そんなにまでして、なぜ」と思われるかもしれません。是非読みたくなる本ですね。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 6月 3日(木) NO.576 運転中の携帯電話使用     運転中の携帯電話使用に5万円以下の罰金が科せられ、年内にも施工される見込みです。   行き交う車に、相変わらずの使用が多く見られます。日本損害保険協会が実施した調査では、   運転中の着信時に7割の人が電話に出るとのことです。私もその一人ですが、なかなか不使用が   徹底されず、ドライバ-のマナ-向上に繋がりません。   この罰金や罰則を設けないと、こうしたことが一向に改善されないというのは残念なことですが、   やはり仕方がないでしょう。自分にしても着信に出るどころか、ちょっと車が渋滞していると、こちら   からも掛けているような始末です。でも狭い道など対向する車の運転手が、電話を掛けながらハン   ドルを握っている姿はあまり格好いいものではなく、時には不快感も持ちます。   実施されると、運転中にメ-ルなどを防ぐ関係で、手に持っているだけで処罰の対象になるとのこ   とです。こうした形をとらないと姿勢を正すことができないというのも、ちょっと情けない気がします   が、これを機に自分も改めたいと思います。「電話に出たい、掛けたいと思ったら車を止める」   この簡単なことを一人ひとりが守り徹底していけば、事故も未然に防ぐことに繋がります。   やはりそれぞれが他人に優しい、思いやりとその心がけしだいではないでしょうか。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 6月 2日(水) NO.575 命の大切さ     長崎・佐世保で悲惨な事件が起きてしまいました。   小学校6年生によるものと聞き、何ともコメントができないような出来事です。   原因はよく解りませんが、自分にしろ他人にしろ、命そのものの大切さが薄れているような気がし   ます。ある講演で、現在の年齢は一昔前のものの3/4と考えたらよいと言っていました。そうする   と12歳と言ったら、まだ9歳ぐらいでしょうか。この幼児化だけが原因でもありません。   テレビとかメディアも含め、私達の周囲から人を簡単に殺すような場面もなくしていかなければい   けないのではないでしょうか。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 6月 1日(火) NO.574 1枚の小さなレシ-ト     この欄でも、ときどき触れるのですが、まだまだ日本も捨てたものではないという話です。   先週の土曜日、小豆島から妻の両親が我が家を訪れてくれました。今回は珍しく車で来られ、沼   津の前に新潟の知人に会われたとのことで、およそ1300Kmの道のりを運転されてきたのです。   こちらに着くや否や、荷物の中からカメラを捜しているのですが見つかりません。どうやら、この日   の出発地である新潟のどこかに忘れてきたようです。その後、宿泊ホテル他思い当たるところに   電話したのですが、良い返事は返ってきません。半分あきらめて、その日は旅の疲れを癒すため、   一緒に一杯やりました。でも置き忘れたバッグの中身が、ちょっと高級なデジカメと一眼レフ用の望   遠レンズで、金額に換算すると30万円ぐらいすると言いますから、なかなかあきらめつかないもの   と思われました。   休みの翌日、団らんの中で口にしていたおみやげから、ふと妻が気づき、ここへ電話してみたらと   いうことになりました。帰路立ち寄ったはずの、おみやげを買った、新潟の物産展会場のことです。   早速、電話したところ、親身になって聞いてくれ調べて頂けるとのことでしたので、こちらの電話番   号もお伝えし、一旦電話を切りました。この数分後、嬉しい電話があったのです。親切な人がちょう   どこの日になってから届けてくれていたそうです。   本当に有り難いことで、それから家中が一気に明るくなったことは言うまでもありません。   これも考えてみると1枚の小さなレシ-トのお陰です。レシ-トに記載された電話番号を頼りに電   話したのです。もしこのレシ-トがなかったらと思うと、どうなっていたか判断がつきません。   こんなちっぽけなものでも、ずいぶんと役に立つものです。レシ-トをいつまでも保存しておく必要   はありませんが、ある期間は持っていた方がよいのではないでしょうか。お陰で、晩は両親が奢っ   てくれた、おいしいお寿司にあやかることができました。親切な方とレシ-トに感謝!です。