株式会社 アイソー




2005年01月の日記

事故からの対応あれこれ

[2005年01月31日(月曜日)|No.724]

 気になっていた、ある沼津市内の小学校の先生の処分が下されました。昨年11月の話ですが酒気帯び運転で追突事故を起こした件です。
 
言語道断と思われるかもしれませんが、この先生、教育熱心で子ども達や保護者からも、とても信望の厚い方でした。市P連と教職員との懇談会の席でも、何度かお目に掛かっている関係で私もはっきり憶えています。そういった席でも、一番発言の多い方で、とても前向きに物事を捉えています。ですから、なぜと多くが疑問を持った失態だったのです。
 
事故直後、この小学校のPTA会長さんも、事態を憂慮し、子ども達に与える影響をとても心配していました。そして居ても立ってもいられないのと、多くの保護者の気持ちを代弁する意味で、保護者有志として、この先生の処分が少しでも軽減化されるよう、それなりに働きかけました。そのことを私も知っていましたので、ずいぶんと今回が待ち遠しかったのです。
 
処分は停職6ヶ月という重いものでした。しかし、免職という最悪の処分を免れただけ良かったと思っています。これでまた子ども達が待ち望む教壇には復帰できるからです。
「罪を憎んで人を悪まず」本人も今回のことでずいぶんと悩み抜いたことでしょう。
その大いなる反省をまた子ども達への大きな力に変えていってもらいたいと願います。
それにしても、新聞にも書いてありましたが、同種の事故を起こしながらの市議会議員の対応にも首を傾げてしまいます。辞職勧告決議も受け入れず、働かずしてぬくぬくと、公費だけを受け入れている、厚顔無恥さに出る言葉もありません。


差別化その6

[2005年01月28日(金曜日)|No.723]

 去る14日、金融機関主催の新春講演会に行ってまいりました。講師は岡野雅行社長です。
岡野社長は知る人ぞ知るという存在で、たった6人の会社で年間6億円もの売上げを持つ、東京にある岡野工業(株)という会社を経営しています。
この会社は金型の設計・製作からプレス加工まで請け負い、「難しすぎて誰もできない仕事」と「安すぎて誰もできない仕事」だけを手掛けると言います。「深絞り」という独自の加工技術を有し、この演題にもなった「不可能を可能にする」、人ができないモノを作ることに、徹底してこだわっている方です。
 
ご本人が言われるとおり、喋らせておけばいつまでも話してくれる、サ−ビス精神旺盛の岡野社長ですが、現在のような差別化された会社になるのには、夜中でも厭わない技術へのこだわりと、言外に秘めた弛まない努力と情熱を感じさせられました。それから何よりもこの仕事が好きです。
また昔、玉の井の遊びで鍛えたようで、小さなことには拘らない、おおらかな性格の持ち主です。
全体的に人生豊富な経験からの話で、肩が凝らず、あっという間に終わってしまった講演ですが豊かな感性から繰り広げられた指摘を少し披露します。
 
まずノ−ベル賞を取った田中さんや青色LEDの中村さんのように、企業の中で浮いている存在を大切にしよう。横並びではなく、ちょっと人と変わったくらいの奴が案外面白い。
人間には頭の良い人間と、利口な(世渡りのうまい)タイプと2通りあるが、そのいずれでもよいがこれを直せば成功する。1つは100mの内、70mしか走っていないで残りを走り切っていない。
また、先を次々に読めるから引き出しを開けっ放しにしてしまう。
 
面白い指摘だと思います。この岡野工業、数ある大企業との付き合いがあるものの、調達や購買との付き合いは一切ないと言います。そのほとんどが研究所からのもので、人にできないものを頼まれるからです。ですから社長の言葉どおり、営業したことがないということになるのでしょうか。
とにかく、思い込みでやっていては新しい発想がない、見方が違えば何でもできるとの、貴重なアドバイスをしっかりと心に留めて置きたいと思います。


率先垂範

[2005年01月27日(木曜日)|No.722]

 小泉内閣が週1回発行している、メルマガの総理メッセ−ジの欄にこんな文章の記載がありました。Tsunami(津波)に関してです。
 
今から百年以上前の1854年12月24日、安政南海地震が起こったとき、今の和歌山県広川町の郷土の豪族浜口梧陵は、地震の直後、海岸からはるか沖まで波が引いていくのを見て、「これはきっと津波が来る」と、夕闇の中、取り入れるばかりになっていた大切な田んぼの稲むらに火をつけて村人たちに知らせ、避難の道しるべにしたそうです。そしてこの多くの村人を津波から守った浜口梧陵は、その後私財をなげうって地元の海岸に堤防を築きました。それから約90年後、再び村を津波が襲った時には、この堤防のおかげで被害を食い止めることができたそうです。
この話は、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が短編小説に書き、それを子供向けに書き改めたものが1930年代と1940年代の小学校5年生の国語の教科書に載せられていたそうです。
 
とても心が動かされる話です。言いたくはありませんが、ずいぶんと今の豪族、特に政治家とは違うものです。格好良く、振る舞っているようですが、国民に年金改革から重い負担を押しつけ、自分達は特権とも呼べる、議員年金の廃止やら改革を口だけで一向に進めません。一部にはそれだけ重い仕事をやってきているのだから、引退後は保障されて当然だと口にするバカな議員もいるくらいです。
首相はこのメルマガの指摘を、私達国民ではなく、私利私欲を肥やし、国民の方を少しも顧みない今の議員達、政治家に向けるべきではないでしょうか。
私財をなげうってまでとは言いませんが、せめて一人でも二人でも、こうした浜口梧陵さんのような永く後世まで美談として残る人物が、政治の世界にも現れなければ一向に世の中は大きく改まらないものと思います。率先垂範という言葉を彼らにプレゼントします。


ガンバレ楽天!

[2005年01月26日(水曜日)|No.721]

 プロ野球も今季から楽天の加入で、少し面白くなりました。
この楽天イ−グルスの出陣式が地元・仙台で開かれ、約3万人の市民が集い、田尾新監督が感激のあまり、目頭を熱くしたというニュ−スを聞きました。
 
とても良いことではないでしょうか。既成球団にない、フレッシュなものを感じさせます。
杜の都の人達がずいぶんと待ち望んだのでしょう。一部、福岡や名古屋、広島など熱狂的ファンを有する球団もありますが、また違った地域との密接な繋がりが生まれるように感じます。
 
待ち望んだエ−ス岩隈投手も晴れて入団しました。この人も意地があったのでしょう。バッファロ−ズという名ばかりで、有名無実の合併球団のやり方に、心底腹に据え兼ねていたのでしょう。
でもエ−スはいるものの、新主将になった磯部選手など一部選手を除き、全体的には何としてもコマ不足は免れることができません。一部には100敗説も早、飛び交っているほどの低い前評判です。
 
野村監督ではないのですが、再生軍団とも言える選手層です。ですから何とかその雑草魂を見せてもらいたいものです。今年からセパ交流戦も始まると言います。その雑草球団が高額年俸のエリ−ト球団をやっつけるのが楽しみです。魅力がまた1つ増えました。


スキミング

[2005年01月25日(火曜日)|No.720]

 ゴルフ場の貴重品ロッカ−などからカ−ドを抜き取り、スキミングと呼ばれる方法で、偽造キャッシュカードを作って現金を引き出すという事件が多発しました。幸いにも10人に及ぶこのグル−プは逮捕されましたが、被害額は数億円以上にも達するとのことです。
 
ゴルフをやる方ならお分かりだと思いますが、財布などは普通のロッカ−では盗難の危険があるということで、わざわざ貴重品ロッカ−に預けるわけです。一部未だに貴重品袋に入れてフロントに預ける所も残っていますが、大概はこのロッカ−に暗証番号を登録して預けます。この暗証番号とカ−ドの暗証番号がほとんど違わないことから、これに着目し、抜き取ったカードの磁気記録情報を専用の機器(スキマー)で盗み取り、それを別のカードに転写するといった方法(スキミング)で偽造カ−ドを作り、調べた暗証番号で現金を引き出すという手口です。
 
しかもびっくりしたのは、ゴルフ場の支配人まで事件に関与していたことです。安全なはずの貴重品ロッカ−がこれではいたたまりません。内部関係者はマスタ−キ−を使用して、登録した暗証番号などを忘れた人などに対処できるからです。
 
このように近年、様々な安全神話の崩壊が見られます。社会の多様化に伴うものでしょうが、一体何を信じて生きていったらよいのか迷うこともあります。でも大切なのは自分のことは自分でしっかり守っていくという、毅然とした姿勢ではないでしょうか。それにしても安心と安全が溢れていた、かつてのニッポンは一体どこに行ったのでしょうか。


禅話会よりその5

[2005年01月24日(月曜日)|No.719]

 昨年はほとんど出られなかった座禅の会に、去る10日久しぶりに参加してまいりました。
毎月2日が定例日となっているのですが、正月だけは10日と決められています。
 
まず30分の瞑想に耽るわけですが、なかなか私のような凡人は頭が空っぽになりません。たった30分ですが、走馬燈のようにいろいろな雑念が頭の中を駆けめぐります。でもそれでもよいと思っています。修行を積んでいない私達にとって、無理なことに臨むのではなく、ありのままの自分でしばし沈思黙考の時間を持てるだけで十分だと考えています。
 
さて龍沢寺・中川球童師の法話です。相変わらずのうんちくのある話を聞かせて頂いた中で、憶えているものだけ紹介させて頂きましょう。
 
オレオレ詐欺が続いていますが、人間は口によって誤魔化されることが多い。口は災いのもとで少し口を慎みたい。またこちら側が欲を持っていなければ詐欺に引っかかることもない。
「あてと褌(ふんどし)は前から外れる」という言葉があるが、思うようにならないのが人生。
現実をないがしろにして、未来を描いても何もならない。
命は努力して長らえることはない。分からないから一生懸命生きるもの。
 
そして続けて言われた、この言葉だけは憶えて帰りたいと思いました。
 
人間いくら努力しても、その人の持っている徳の分より生きられない。徳を積むことが大切。
 
最後に、お金があろうが、地位があろうが、そんなことより元気が何よりと結んだ老師は、顔の艶のよさといい、まさにその言葉そのもので、私達をいつも元気にして頂ける、嬉しい存在です。


先生について

[2005年01月21日(金曜日)|No.718]

 文科省から発表された先生についての資料を見て驚きました。
学校教員に休職者が多く、心の病気で休んでいる先生が3000人を超えているそうです。
またこの数は休職者全体の53%に当たると言われています。
 
それから今盛んに指摘されているわいせつ教師が196人、体罰で処分された先生は494人とのことです。全く、何をか言わんやです。
 
多くの真面目な先生達が頑張っている中、こうした一握りの先生達の素行で、全体評価されがちです。先生が聖職と呼ばれていた私達の時代、ずいぶんとその先生から影響を受けたものです。
小学校時代、先生から褒められたことを、今でもしっかり記憶に留めているくらいです。また今がどうこう言うわけではありませんが、私達の教わった先生方は身だしなみも、上着にワイシャツ、ネクタイをきちんと着用していたように憶えています。
 
また子ども達にとって、その人生において、先生は親以外に初めて接する大人であると言われています。こうしたことからも、ずいぶんとその責任は重いのではないでしょうか。
指導者である先生が元気にならなければ、子ども達が元気になるはずがありません。教育改革とか、またその見直しとか、いろいろとコロコロ変わる現在ですが、子ども達に一番の影響を与える先生に、何よりも大きな情熱と気概を持って頂くことを期待します。


発明対価

[2005年01月20日(木曜日)|No.717]

 ちょっと話が古くなってしまいましたが、先週、一審で会社側に200億円の支払いを命じられていた、青色LED訴訟が控訴審で8億円余りの金額で和解したとのニュ−スがありました。
 
現在、米カリフォルニア大に勤務する、ご存知、中村教授と会社側・日亜化学工業との間に起こっていた発明対価の問題です。ずいぶん金額が目減りして、納得してない中村教授でしたが、このくらいで妥当ではないでしょうか。金額の基準等、詳しくは解りませんが、技術者が発明するということは、とても金額には換算することができないくらいの、大それたことです。でも会社側の肩を持つわけではありませんが、研究設備や環境なくして発明は生まれません。
その投資金額を考えたら、一方的に会社側に非があるとは言えないのではないでしょうか。
 
ただ、会社側のまずかったことは、2万円という、それこそ今どきの子どもも喜ばないような、せこい手段を使ったことです。それでは中村教授でなくても問題にしてしまいます。発明に見合う、正当な報酬や処遇を少しでも配慮していれば、ここまでの問題にはならなかったものと思われます。
 
青色LEDの発明のお陰で、赤・緑・青の光の3原色が揃い、様々な色を生み出すことができるようになりました。昨年暮れのクリスマスにはあちこちで、この光の素敵なファンタジ−が見られました
そうした意味からも、この発明は偉業とも言えます。従って長く、後世に中村さんの名前が残る故あまりお金にこだわることもないと思います。お金は名誉を傷つけやすいものです。


ちょっと良い話 part 6

[2005年01月19日(水曜日)|No.716]

 県中小企業家同友会の代表理事はじめ3名が、昨年暮れの12月30,31日、雪の降る中、新潟までトラックでみかんを届けたと聞きました。被災者に少しでも温かい正月を迎えて頂こうとの配慮からです。
 
この話を聞き、とても嬉しくなりました。農園を経営するお二人から、静岡特産のみかんを新潟に送りたいと聞きつけ、運送会社を経営する代表理事自らがハンドルを握り、事務局長と併せ、4人で夜通し走っていったとのことです。まさに同友会がいわんとしている、良いことや学びを直ぐに実践に結びつけるお手本を、トップ自らがその行動で示したのです。
 
また、みかんの数も8kg×500ケ−スというから半端ではありません。農園経営者の温かい気持ちに頭が下がります。少しでも平等にとの配慮から、山古志村の仮設住宅2ヶ所、320世帯に後で配られたそうです。
 
山崎さんと言われるのですが、私はこの代表理事が大好きです。いつもニコニコしていて、見るからに温かい方です。そしていくらトラック会社の社長と言われても、規模が大きくなった現在、自分でハンドルを握ることはないでしょう。しかも朝方、現地に着くやいなや、その日の夜には営業でトラックを使うとのことで、交流もそこそこに引き返したとのことです。その強い、熱い気持ちがなければこうしたボランティアはとても可能ではありません。
静岡県中小企業家同友会もトップである代表理事、山崎さんによる率先垂範の行動で、今年も円滑な運営が図られるのではないでしょうか。何よりもその熱い心意気に、人は感ずるところがあるものです。


震災から学ぶ教訓

[2005年01月18日(火曜日)|No.715]

 昨日で阪神大震災からちょうど10年の歳月が流れすぎました。6000人以上の多くの方々が犠牲になったわけですが、改めてそのご冥福をお祈りいたします。
 
スマトラ沖地震の被害も残念ながら、どんどん拡大しています。過日、地震による津波の被害が起こったばかりの時、この欄では確か14000人ぐらいの死者だと書き込んだ記憶がありますが、今では1桁違う、15万人を超え、16〜17万人とも言われています。
 
その後、続々と入ってくる津波の映像等をテレビで眺めてみると、改めてその怖ろしさを感じます。でも地域によっては、昔からの言い伝えで、”海が大きく引いたら山に逃げよ”との教えを忠実に守り、たった2名ぐらいの犠牲者にとどめた地域もあると聞きます。
また今回初めて知ったことなのですが、津波というのは日本語に留まらず、tunamiという世界共通の言葉なのですね。そのくらい、日本では知られていても他の国々では馴染みのないものだったとも言えるわけです。
 
阪神といい、中越といい、いつか起こるであろうと予想されている東海地震の我々の地域を避けて起こっています。でも絶対、他山の石としてはいけません。それを願うわけではありませんが、被害に遭われた方々の体験を参考に、起こってはいけない、いつの日かに備えなければなりません。またそうした意識を持ち、いつも被害者の立場になって物事を考えていかなくては、体験を活かしていくという意味でも、そうした方々に対し、あまりにも申し訳ないのではないでしょうか。


ソフトバンクの野球戦略

[2005年01月17日(月曜日)|No.714]

 プロ野球・ダイエ−ホ−クスを引き継いだソフトバンク・孫社長が考えていると聞いた、IT野球戦略というものは本当の話でしょうか。私もちょっと小耳に挟んだだけですが、選手交代のタイミング等、球場に詰め掛けているファンのネット投票を採り入れていくというものです。
 
私は反対です。そんなことは野球を知らない人が考え出すことです。ファンの動向によって選手の交代が決められるなんてことになったら、一体監督はどう対処したらよいのでしょう。このホ−クスを率いる王監督にしたって、全く寝耳に水の話と思われます。それに選手がファンに媚びを売るようになりがちです。新庄みたいに華やかな選手に、ファンはどうしても肩入れします。昨年の赤ゴジラこと嶋選手のような、たたき上げの選手が苦労して芽を出すのもプロ野球の魅力の1つです。
また過日取り上げましたが、去年優勝した中日・落合監督のように、わざわざ自分自身がマウンドに行って、投手交代を図っていたからこそ、他のチ−ムにない選手の次に繋がるやる気が生まれていたものと思われます。
 
孫社長も頭の良い方ですから、この話はその真偽が問われます。とにかく、いくら新たなファン獲得を願うにしても、姑息の手段に走らず、元々大きく掲げているような、日本のプロ野球の世界戦略を志してもらいたいものです。それにはやはりソフトバンクが得意な、豊富な資金力がものをいうことでしょう。


一小燈、一隅を照らす

[2005年01月15日(土曜日)|No.713]

 久しぶりの雨、所によっては雪でしょうか。2番正月と言われるこの時期、比較的こうした天候が多いように思われます。
 
雑誌「致知」の中にこんな言葉が載っていました。
「一小燈、一隅を照らす」一人ひとりが、たとえ小さくても一隅(かたすみ)を照らす生き方を貫くことによって、全体が輝き始め、世の中は良くなっていくという教えです。
 
この言葉は禅の哲学で知られる、安岡正篤(まさひろ)先生がよく使われますが、元々は比叡山、延暦寺を開いた伝教大師こと最澄の言葉「一隅を照らす、これ即ち国宝なり」から引用されたものと聞いています。
 
豊かさにあぐらをかき、周囲を見回しても腹立たしいことや、劣悪な事件が続く中、なぜ自分達だけがという考えにとらわれがちですが、一人ひとりの正しい倫理観を持った行動の積み重ねによって、必ず世の中は良い方向に動いていくということだと思います。逆にそうした人達を少しでも増やしていかないと、いつまで経っても世の中は良くならないのではないでしょうか。
 
沼津市P連で各学校に呼び掛け、集めた中越地震義援金の集計額が162万円を超える金額に達したと聞きました。こうした善意の積み重ねこそ、標記の言葉そのものではないでしょうか。


ちょっと耳寄りな話その1

[2005年01月14日(金曜日)|No.712]

 ラジオ・ニッポン放送、朝の番組でお馴染みの森永卓郎さんから、こんな耳よりの情報を仕入れました。
 
森永さんが新幹線でしょうか、電車に乗るとき、買ったはずの切符がどうしても見つかりません。
それで仕方なくもう1度買い直したそうです。そうしているうちに、どこからかこの前に買った切符が出てきました。その旨、あとから駅員に告げると、こう言われたそうです。
 
再度切符を購入する際、紛失したと告げてから買えば、所定の用紙をもらうことができ、紛失した切符が後で出てきたとき、たとえ乗ってからでも全額払い戻しができます。
しかし、この旨告げないと、乗ってからでは払い戻しが全く効きません。
 
森永さんの面白いのは、無効と聞いた後、仕方なく、自分で買った2つの座席に座ろうとしたことです。そのどちらにも座ろうとしたため、行ったり来たりで疲れちゃったと話していました。
東大卒の経済学者でインテリではありますが、ちょっとエッチで憎めない、なかなか面白い人です


欽ちゃんの仮装大賞より

[2005年01月13日(木曜日)|No.711]

 土曜日の夜、久しぶりに家で過ごせたため、のんびりとテレビと首っ引きを決め込みました。
最近観たいという番組が少なくなった中、1年に1〜2回放映される、欽ちゃんの仮装大賞があったからです。この番組が好きなのは、作品に夢を感じられ、何よりも出場者の一生懸命なひたむきさに惹かれるからです。また何が出てくるか、分からないところが面白いところです。
 
今回もまた新たな作品がいろいろと登場していました。「赤トンボ」という作品は数百もの手作りの竹とんぼを一斉に発射できる装置を作り、ものの見事にとんぼが舞う、美しい光景を描き出していました。この装置を作り出すのに、5年ぐらい掛けていると言うから驚きです。
またスト−リ−のある作品もいくつか見られました。「大空の友情」と称し、ダイビングでの麗しい連携や、「そしていなくなった」という題材は、幽霊ものを仮装大賞的に、リアルに取り扱っていました
この作品は大賞を獲得しただけに、出来映えは見事なもので、スト−リ−性や意外性、緻密さ、どれを取っても群を抜いていたと言えるかもしれません。
 
この他、「花火大会」や「ペンギン大パニック」「ピザ」などの作品も、色彩鮮やかで十分堪能させて頂きました。合格の知らせを聞いたとき、出場者の喜びの顔がいいですね。ずいぶんこれに備えて努力を重ねているのでしょう。思わず観ているこちらまで胸が熱くなるものです。
このように人が精一杯、打ち込んでいる姿は、人々の胸を打ち、ときめかせるものです。


健康志向

[2005年01月12日(水曜日)|No.710]

 肥満している人が体重を数キロ減らすだけでも、低下した肝機能などが短期間で改善する可能性が高いと指摘されていました。γ−GTPや尿酸値など、いろいろな数値が異常を示している私にとってはちょっと朗報です。
 
昨年の6月ぐらいになりますか、朝食抜きを始めて、ほぼ半年以上になります。
成果は体重が4〜5kg減となって、すこぶる体が軽く感じます。それと犬を飼い始めてから、毎朝というわけにはいきませんが、ときどき行っている朝の散歩も効果があるのでしょうか。
とにかく、ひと頃より快調に感じられますから、誕生日の近くで実施している年1回の人間ドックが少し楽しみです。
 
この朝食抜きについて、いろいろな方から、それではかえって体に悪いのではないかとご指摘を頂きます。確かに朝しっかり食べないと、脳に十分栄養が廻らず、1日のスタ−トを爽やかに切れないと言われています。ですから私の場合は牛乳とノニジュ−スでそれを補っています。他には何も入れないわけですから、少しもの足りませんが、それで私にはちょうどよいのではないかと思っています。夜のお付き合いなど、結構遅くまで飲み食いをしているのが多いからです。
カロリ−を摂った後、定期的な運動など、それに見合う消費が果たされていない現状では、昔からよく言われているように”腹八分”を心がけるべきではないでしょうか。
そして少しでも補う意味でも、今年の目標の1つである、楽しい山歩きができればと願っています。


娘の成人式に想う

[2005年01月11日(火曜日)|No.709]

 昨日が成人の日でしたが、成人式はその前日の9日に行った所が多いのではないでしょうか。
これはそれに託(かこつ)けた同窓会とか、遠方から駆けつける人への配慮からだと聞いています
市町村の単位で式が行われる所が多いと思いますが、地元・沼津では各中学校単位に分かれて開かれます。
 
またまた親バカちゃんりんの話となりますが、私の長女も晴れて成人式を迎えることができました。
1日、彼女のアッシ−くんを引き受けました。と言っても、半分嬉しがって自分から引き受けたようなものです。早朝、5時半に着付けや髪のセットで美容室まで送り届け、8時過ぎにICの近くにある此処に迎えに行きました。そこにはすっかり大人びて、我が娘とは思えないものが待ち受けていました。身長が170cmもある彼女ですから、着物をきて、頭をそれなりに結うと、まるで東京タワ−だと妻共々、冷やかしたほどです。でも大きいからそれなりに見栄えもしたのではないでしょうか。
 
何か感慨無量のものを感じていました。結婚してすぐ子どもが欲しかったのですが、2年経ってやっと待ち望み誕生した最初の子です。それがこうして成長し、早20年も経ち、成人式を迎えることができた嬉しさからです。私のお客様には叱られてしまう話ですが、この子が妻のお腹の中に宿り、連れていかれた子育て教室で勧められた禁煙を実施したのもこの時です。
内祝を届ける中、本人が世辞でもしっかり伝えていたように、周囲の温かい見守りや支援があったからこそだと感謝しています。
 
その彼女も今年の4月末からオ−ストラリア留学が決まり、また新たな旅立ちです。親の負担は増すことになるかもしれませんが、子ども達の望む道をできるだけ叶えてやりたいと思っています。成人式の前日、ボ−イフレンドから届いた素敵なバラの花束のように、彼女の進むこれからは輝かしいものに違いありません。またそれを願わない親はどこにもいないものです。


企業として求められているもの.その3

[2005年01月07日(金曜日)|No.708]

 今日は東京・千葉方面、昨日は西の磐田・焼津・清水・富士と地元へ、そして一昨日は小田原平塚方面へと、年始のご挨拶に出掛けてきました。
この年始挨拶廻りも、もう何十年になるのでしょうか。毎年のことですが、少しも苦にならず、結構楽しいものです。振り返ってみると、毎年この時期雨に降られたような記憶がありません。神様が日頃動かない人達がやっと重い腰をあげるのに、味方してくれているのでしょうか。
 
今日もよく歩きました。南船橋、浜松町、大崎のお客様、5箇所にすぎませんが、東京のような都会は電車が主流ですから、私達田舎の車依存社会とは違って、比較的よく歩くものです。
私は歩くのが、どちらかと言うと好きな方ですから、よほどの時間のない時を除き、タクシ−などあまり使いません。それに不経済ですし、何よりも健康的です。出掛けた後、失敗したなと思ったのが、万歩計を忘れたことです。付けていたら、たぶん2万歩以上歩いていたのではないでしょうか。
また都会の人達はすこぶる歩く足が早いものです。ですから一層健康的とも言えるのではないでしょうか。
 
週の最後の一言ということで、朝礼で担当の女子社員がこんなことを言っていました。
例年、我が社にも年賀のご挨拶にいろいろと来て頂くのですが、今年は仕入れの代理店などの営業担当が少ないような気がします。これも部品などの機器を以前は担当が配達していたのを近頃はやりの宅配運送屋さんに切り替えるところが多くなった影響でしょうか。
 
鋭い指摘だと思います。だんだん顔が見えない取引が多くなってきています。それだからこそ、1年に1回ぐらいは日頃ご無沙汰している方に、ご挨拶に出掛ける必要があるのではないでしょうか。
先方のお客様にとっては時には迷惑になることもあるかもしれませんが、日頃のご愛顧に対し、しっかり礼を尽くすことは必要です。いつまでもそこに人が感じられる、温もりのある営業に心がけたいものです。


管理責任と想像力

[2005年01月06日(木曜日)|No.707]

 昨日から3日間、恒例の年始挨拶廻りに出掛けており、まだなかなか正月気分が抜けない毎日ですが、この欄はいち早く抜け出したいと思います。作家、倉本聰さんがこんなことを言われていました。
 
今の子ども達がいまいち想像力に欠けているのは、管理責任などと大人が勝手に持ち出したからです。かつてある親が自分の子どもの、貯水池に落ちて亡くなった事故を、国や地方などを相手に訴えたのがその始まりと言われています。
それ以来、この管理責任という言葉が重くのしかかり、学校でも子ども達に自由に冒険させるということが無くなりました。氏の住む北海道でも、昔はスキ−やスケ−トの選手をいっぱい輩出していました。それが近年、めっきりその数が減ったのも、先生が子ども達を自由に滑らしていた山に全く連れて行かなくなったことも影響しているのではないでしょうか。
 
ラジオで話していたのは、だいたいこんな内容ではなかったかと思います。
ここで、倉本さんは昔からよく遊ばれていた”○○ごっこ”を取り上げていました。お医者さんごっこやお母さんごっこにしても、そこに必ず想像力をかき立てる世界が潜んでいると指摘します。
何でも危ないから近づくなとか、何かあったら心配だからやるなでは、いつまで経ってもこの子ども達に一番必要なイマジネ−ションは育まれないのではないでしょうか。このようにしてしまった大人の責任は極めて重いものです


本年も宜しくお願い申し上げます

[2005年01月05日(水曜日)|No.706]

 大晦日とはうって変わって、3が日は穏やかな天気の正月でした。たった1日か2日しか違わないのに、暮れの慌ただしい気持ちから、すっかり優雅な気持ちになるから不思議です。この日本の正月とは独特な雰囲気を醸し出すもので、つくづく日本人で良かったと実感させられるものです。
 
例年通り、元日はソフトボ−ルの集まり、また2日は高校野球部OB会の新年会に参加し、少し酒浸りの日々を過ごしました。また元日には、久しぶりに地元の香貫山に登り、初日の出を拝むことができました。朝がめっきり冷え込むくらいの時は、この日の出が綺麗なものです。2005年の美しく輝く初日の出に、すがすがしい思いで1年の誓いをしっかりと立てました。
 
日が変わって、3日は子ども達と久しぶりのドライブを楽しみました。すっかり正月の箱根の風物詩となった、駅伝復路のスタ−ト地点はもう元の静けさを取り戻していました。その先の箱根神社に初詣に立ち寄った際、今年の干支である酉(トリ)について下記のように書かれていました。
 
長い間のこつこつと地道に築き上げてきたものが、ようやく花が開き、実を結ぶときです。2月、3月の上昇運の時は、外に向かって展開を図る攻め時、また衰運となる10・11月は外へは少し控え、内にパワ−を蓄え整備をするときです。
 
少しでも社員全員が豊かになれるよう、今年も精一杯社業に励みます。益々のご愛顧、ご指導を宜しくお願い申し上げます。