株式会社 アイソー




2006年06月の日記

拉致問題会見から

[2006年06月30日(金曜日)|No.1030]

 横田めぐみさんの夫と言われる韓国人拉致被害者・金英男さんの記者会見は、やはり予想通りのものでした。めぐみさんが自殺したということと、自身は拉致ではなく北朝鮮によって救助されたとの説です。でも終始その会見はしっかりと用意されたメモを見ながらのものだったと言われます。
 
この北朝鮮の対応は全くお話にならないくらい仕組まれていて、それこそラチがあかないもので、腹立たしい限りです。繰り返されるその死亡説に、横田さんご夫妻の胸中、ほんとうにお気の毒でお察しするものがあります。過日の元内閣官房参与・中山恭子さんのお話によると、北朝鮮との数少ない交渉の中でも、「めぐみさんは必ず生存している」という、ほんのちょっとした会話やニュアンスから、そう確信できるものを掴み取っているとまで話されています。
 
また昨日の会見内容にしても同様ですが、いつ誰がどこで何を話したか、必ず始終監視付で見張られているとのことです。ですからジェンキンスさんが後で述べて判明したことですが、第1回の訪朝のとき、小泉さんとの密室での会談にしても全て盗聴マイクが仕掛けられ、迂闊なことは一切話せなかった状況だったと言われています。
つまり北朝鮮で生きていく限りは、自分の身の保障を考えたら、昨日のように現状を肯定するしかないのです。従ってこのような立場にある人に対しては、必ず周辺に人が配備している関係で、北朝鮮が話すような、その後の情報が全く掴めないなどあり得ないことだと、中山さんは指摘します。
 
実際には、大方の予想通り、たぶん政府高官の夫人や特務機関など、抜き差しならないところに位置しているのではないかと思われます。でも早くその生存を確認したいものです。70を過ぎてまで、ただひたすら娘の生存を信じ、孤軍奮闘している横田さんご夫妻の姿は哀れで見ていられません。やがては訪れるであろう、ご自身の死と照らし合わせても、死んでも死にきれない想いで、いたたまれないのではないでしょうか。このお二人のためにも、めぐみさんは必ず生きていると固く信じ、問題の早期解決を図れるよう祈りたいものです。


野球雑念

[2006年06月29日(木曜日)|No.1029]

 ひさしぶりに野球のことを書かせて頂きます。
まず日本プロ野球ですが、いったい巨人はどうしてしまったのでしょうか。4月開幕時でのあの勢いがすっかり影を潜めてしまいました。私もこの欄で、今年の巨人は怖い(アンチ巨人の自分の立場では)、原監督の見事な手腕だと、書いていたとおり、ちょっと他が追随できないものを正直、感じていました。
 
ところがです。今は毎日が日替わり打線で、しかも他球団の方がむしろ著名なくらい、あまりお馴染みでない、選手達のオンパレ−ドです。若手にチャンスを与えるという点では少しも不満はないのですが、清水選手などは使い続けなければいけない選手です。そのバッティング技術からしても左投手が出てくるだけで引っ込めていては、いつまで経ってもその気にはならないのではないでしょうか。昨日の敗戦で8連敗ですか、かつての栄光が信じられなくなるほどの低迷ですが、こういったときはベテランの力で盛り返すしかないでしょう。
とにかく巨人が弱いと野球は面白くありません。サッカ−と野球ではそのファン層は異なるものと思っていますが、ワ−ルドカップの惨敗からも、野球が面白くならなければ元気が出ません。その奮起を促したいところです。
 
海の向こうでは日本人大リ−ガ−が皆、頑張っていますね。田口、井口、城島選手など見事な活躍です。それからイチロ−選手も予想通り本領を発揮してきました。毎日いとも簡単にヒットを打ち分けているようで、さすがイチロ−選手です。
 
また今週の土曜日には夏の高校野球選手権大会の県大会組合せが決まります。今年は母校と共に、息子が頑張る高校の行方が大いに気になるところです。どちらも勝ち進んだ後に、当たるような組合せを願っています。この両校が最後の練習試合として来週対戦します。どちらも思い入れが深いだけに、果たしてどう応援してよいのか、ちょっと複雑な思いに駆られている昨今です。


不可解な事件

[2006年06月28日(水曜日)|No.1028]

 またまた不可解な事件が続いています。
一つは自宅に放火し、母と妹たち3人を死なせてしまった高校1年生の事件です。
医者の家に生まれ、過度な期待から追い詰められ、行き場を見失ったように伝えられています。
「3人が死ぬかもしれないと思ったが、全てを忘れ何もかもなくしてしまいたかった」と、この子が述べている通りのものです。
 
医者の家に生まれ育つと、やはり世襲でどうしても継がせたくなるものなのでしょうか。また、逆に言えばそのくらい守りたいほど、安定した生活が保障され、おいしいところがあるわけなのでしょうか。でもだからと言って、人が眠る家に火を放ったらどうなるかぐらいは、子どもだって知らないわけではありません。またいち時の悩みから、自分を解き放ちたいと言ったって、自身の人生を全て否定することはありません。極めて短絡的で、不可解なものです。
 
それから暴行を受けた友達から依頼され、逆にその仕返しとして集団でリンチを加えたうえ、生き埋めにするという、惨たらしい事件が岡山で起きてしまいました。
主犯格の人間やリンチに加わったのはまだ21歳、また亡くなった大学生らも同世代の若者です。
仕返しに自分の手を汚すのではなく、全く被害者に面識のない主犯の友人に依頼するというのも卑怯なやり方ですが、頼まれたからって、そこまでやるかというのが何よりも不可解です。
 
たぶん、ある意味では人に頼まれたら嫌だとは言えない人の好さを持ち合わせていたのでしょう。
そうしたつまらないメンツやプライドみたいなものから、エスカレ−トしていったものと思われますがいったい、自分の人生をどう考えているのでしょうか。たった1回しかないだけに、そんなに粗末に扱うことはできないはずです。
 
人は何のために存在し、何のために働き、何のために生きているのだろうか。先日、涙ながらに感動し、共鳴を受けた、中村文昭さんの講演を是非、少しでも多くの若者達に聴かせてあげたいと思っています。この講演時、招待されて最前列にいた高校生4,5人が1時間半もの長い間、微動だにせず、聴き惚れていたその姿が全てを物語っています。講演内容はまた追ってお伝えしたいと思っていますが、「何のために」と、もう少し一人でも多くの若者達に考えて頂きたいと願っています。そしてそれを伝えていくのが、私達熟年世代の役割だと思います。


PDCAの実践

[2006年06月27日(火曜日)|No.1027]

 中小企業家同友会三重県代表理事・宮崎さんのお話です。
 
弊社では今、分からないことはお客に聞けというスタンスを採っている。
年末になると毎年必ず営業と製造現場サイドが揉める問題があった。お酒の包装紙のことである
営業サイドでは贈答時期からも、目立つ黄色の包装紙は欠かせないとの主張であった。
一方、現場側はそれでなくても生産に追われるこの時期、できれば稼働率からも包装紙をやめたいとのことである。いつまで経っても双方の主張が相譲らず平行線のままであるゆえ、お客のアンケ−ト結果に従うとの結論になった。出てきた結果は皮肉にも、やめた方がよいとするもの51%、残した方がよいとするもの49%であった。でもその理由が違うのである。それは社員のそれぞれの都合などより、ずっとレベルの高いものであり、やめるほうの意見はエコロジ−の観点から過剰包装だという指摘、また残す方の意見としては会社の品質重視の姿勢(クォリティ)が窺えるという鋭いものであった。
この結果を踏まえて、最終的には製品に「品質保持のため、包装紙を使用しています」という文言を付け加えたのである。以上のケ−スはPlan(お客に聞いてみる)、Do(アンケ−トの実施)、Check(結果を分析)、Action(行動に踏み切る)といった、PDCAの成功例の、弊社でも数少ない1つなのである。
 
創業160年という伝統ある造り酒屋である同社は、数あった地域同業者の中で唯一生き残っている所だけでなく、全国的にも品質優秀賞などを獲得している、各種優れたお酒を生み出している素晴らしい会社です。学ぶ手法として同友会の独特な進め方である、グル−プ討論を今では積極的に社内に採り入れ、社員と共に学び合いを深めています。上記もそのお話の一部分ですが、6,7年前静岡で開催された経営フォ−ラムでも一度お話を伺ったことがあります。
素晴らしいと感じたのは、もうその時とは全然お話の内容が変わっているのです。冒頭、「時代の軸ががらっと変わっていることを認識したい」と述べられていた通り、そこに絶えず大きく進化してものを感じました。異業種とはいえ、学ぶものが多かったお話の中から、1つでも我が社にも早速実践していきたいと思います。沼津からは単身、この富士宮会場に出掛けたわけですが、人ではなく、自分が何をやるのかといった観点でも、やはりそれだけの価値は少なくないものです。


早起きの効果 その3

[2006年06月26日(月曜日)|No.1026]

 指摘のあった7つの早起きの効果の、残り4つです。
  
(4) 交友関係や出会いがどんどん素晴らしくなる
 早起きは出会いの機会が増える。景色も違うことから、この朝と夜の出会いは異なり、その違いを活かしたい。またそれはこれからの展開に大きな違いが出てくるもの。
 
(5) 考え方が積極的になる
 発想がプラス思考となり、愚痴や悪口がなくなる。またこの悪口は針小棒大で、ちっぽけなことでも大きく広がるから、告げ口も含め言わない方がよい。褒めてやった方がよい。
 また目覚めてからダラダラしていると、脳の活性化を損なうものだから、目が覚めたらパッと起きる方がよい。
 
(6) 生活習慣が向上する
 早起きをすると早寝になる。家に帰ると本を読んだり、残った仕事をやるというよりか、リラックスタイムが多くなることから早寝の方が時間を有効に使える。また夜のお酒やお付き合いも控えめになるもの。
 
(7) 良い人生をもたらす
 自分の解釈次第で全て肯定的になる。また人生が楽しくてたまらなくなり、全ての人・モノに対し感謝の気持ちが生まれる。
 
このように早起きは様々な良い効果をもたらします。「朝2時間早く起きれば人生が変わる」という本があるように、折角の素敵なアドバイスだけに、たった1回の自分の人生をより高めていくためにも前向きに早起きを実行したいものです。また自分自身を大きく変えるには、この自己啓発の部分で、気づいたらすぐにでも実践に移していくことが大切ではないでしょうか。


象徴的貧困

[2006年06月23日(金曜日)|No.1025]

 やはりサプライズは起こりませんでした。昨日も記したように、日本にとって大きな課題を残した今回のワ−ルドカップでしたが、もういいでしょう。厳しいでしょうが、次回南アフリカに向け、捲土重来を期すリ・スタ−トを切ってもらいたいものです。
 
象徴的貧困という言葉をご存知ですか。私も知らなかったのですが、ここのところ耳にすることが増えてきました。ある記載によると、「象徴的貧困」(経済的貧困とはちがって)とは、人々の生活圏がメディアによって全面的に包囲されることによっておこる想像力の貧困、イメ−ジの過剰の社会が生み出すイメ−ジの貧困の問題であると言われています。
 
報道の仕方に何か変だなと感ずることはありませんか。ただ目新しいものだけにマスコミが追っかける姿勢、また事件など再発を防止するための公共的使命があるのにもかかわらず、話題性や視聴率だけを考えての報道スタイル、そしてさも人々を煽るかのような取材攻勢や人間性の欠如等、考えさせられることは少なくありません。
 
皆がただ同一方向だけに進み、流れに乗っていると、自分の頭で考えることのできない怖さが潜みます。また今回のワ−ルドカップでも、実力の分析は棚に上げ、選手や関係者への取材にしても「勝てますよね」という言葉があまりにも多いのが気になるところです。裏返して考えてみれば、そこに本当のことを知るのが怖いという気持ちが潜むのではないでしょうか。こうしてマスコミがただ受け狙いだけで、人々を煽ったかのような報道を繰り返すことによって、過剰な期待と虚しい現実とのギャップが生じ、予期せぬ大きな落胆が発生することになります。
 
これは世界的傾向とのことですが、考えていかなければいけません。人々が与えられる情報や選択の判断について、自分自身で判断すらできず、誰かに委ねることになり、重大な問題についても横並びな同じ意見や感想しか持てなくなってしまったら、これは由々しきことです。
人間として本当に必要な思いやりとか優しさ、また寛容な精神等の本来の人間らしさが、横行するメディア社会に崩されないことをただただ願うだけです。そうした視点で眺めるせいか、残念ですが以前の時代に比べ、あまりにも突飛な、えげつない事件や出来事が増えたことは、満更無関係とも言えないような気がしているのですが...


日本サッカ−とは

[2006年06月22日(木曜日)|No.1024]

 いよいよ明朝、運命のブラジル戦ですね。サプライズを期待して今夜は早く休みたいと思っています。この日本サッカ−について下記のように指摘する記事がありました。要約すると次の通りです。
 
午後3時からの猛烈な暑さは、選手達の体力を急速に奪っていた。しかしこの暑さを理由にするのは簡単だが、2戦とも目前の勝利を掴み取ることができなかった日本には、暑さを回避しても何かが足りなかった。
 
前回、闘将・ヒディングの指揮のもと、その名を馳せた韓国の善戦には今回にも目を見張るものがあり、日本にはない強さが感じられる。ジャ−ナリストに声を掛けてみても、一様に日本の技術レベルの高さを指摘する。個々の持っている技術は世界レベルだろうと。ではどうして日本代表は未だ勝利を渇望するだけのチ−ムなのだろうか。
 
日本はワ−ルドカップへ出るだけの力をつけてきたが、32カ国のうち、突出した力を持っているわけではなく、いわばアベレ−ジ(平均値)のチ−ムであって、それ以上のものは何もない。
強いチ−ムには個性があるが、日本にはそれがない。個性とはその国のサッカ−を体現していく形である。勝つために必要なプレ−を究極の状況で披露する選手がいるわけだが、今回の日本にはその選手が見当たらない。中田英寿のリ−ダ−シップや際立ったキャラクタ−は知られたところだが、このチ−ムの中ではその個性が殺されているように思える。
 
日本に最も必要な個性はゴ−ルを奪う選手である。サッカ−はどんなに守っても99%は勝つことができないゲ−ムであり、攻め抜くことが戦いの全てである。誤解のないように補足しておくと、守備はサッカ−において2次的要素であり、極端に言うとゴ−ルキ−パ−一人いれば守ることができるものなのである。
 
従って日本は攻めて攻めて攻め抜けるフォワ−ドを育てなければならない。決定力の絶対的な不足が日本には重くのしかかっている。いくら調子が悪いと言っても、ブラジルのロナウドでさえ、5秒もあれば形成を逆転し、ゴ−ルを決め、チ−ムに勝利を導くことができるのである。
ロナウジ−ニョのような天からの贈り物のような選手はなかなか生まれない。いわばギフトである。
このギフトをいつまでも待つのではなく、手に入れる手立てはないのか。
 
この手立てこそがその国のサッカ−の行方を左右するものである。ギフトはどこに生まれ育っているかわからない。だから子ども達への教育が大切であり、初期からその才能を見極め、間違った方向にいかないよう教育し、最後には個性を開花させるのである。
ブラジルなど市民が貧困に喘ぐことが少なくない国では、ハングリ−精神がむき出しであり、成功しようと目指すべき道が明確であり、その可能性を見いだせば親子ともその努力を怠らない。
靴が買えず、裸足でボ−ルを蹴っていたロナウジ−ニョしかりである。それをまた見逃すことなく才能を探し、育てていく土壌が培っているのである。
 
最後にこの大会が終われば、日本代表は新たな船出をする。新たな監督が任命されるわけだがス−パ−スタ−が必ずしも名将ではない。確かにジ−コ監督は日本サッカ−界には多大な功績があるわけだが、2002年に韓国を4位にし、今大会でもオ−ストラリアを躍進させたのも、ヒディングという監督の力である。戦術に長け、日本という個性を見極め、それをピッチで指揮する監督が日本には絶対に必要なわけである。必要な監督はフォワ−ドと違い、探し出すことができると言いきれる。推薦できるのはフランス人のデ・シャンである。トルシエとは正反対で沈着冷静、正義感にあふれた性格を有する。それに富豪であるからクリ−ンである。日本が良いリ・スタ−トを切り、新たな力でワ−ルドカップを目指し、南アフリカで会うことを願っている。
 
まさに全く同感であり、先日も書きましたが、この執念というものはハングリ−なところから生まれるものなのでしょうか。この日本の豊かさに起因するかもしれませんが、そう言われてみれば我らの小野伸二選手もギフトのような存在です。聞くとジュニアユ−スで初めて彼を見た小笠原選手はレベルの違いに度肝を抜かれたと言います。決して裕福とは言えない、その生まれ育った環境からは他の選手にない執念が潜むのではないでしょうか。既に日本サッカ−は南アフリカへの再出発が始まろうとしています。個性を見抜き、潜在能力を見極める指導者の出現を是非、望みたいところです。


もしも自分がその立場だったら

[2006年06月21日(水曜日)|No.1023]

 もしあなたが新婚時代を満喫しているとき、ある日突然愛する妻を辱められ、可愛い子どもと一緒に奪われてしまったらどうでしょうか、人々にこの行き場のない怒りを訴え続けていた、事件の最高裁判決が下りました。1審・2審の無期懲役判決を破棄し、審理を差し戻すよう命じたものです
 
これによって、再審で死刑判決が言い渡される可能性が高くなったのですが、ここまでの被害者である本村さんの戦いは凄まじいものがあったようです。
まず考えさせられるのが、犯罪被害者への支援の在り方です。事件後1ヶ月を振り返ると、まず自宅が事件現場となったため、捜査が終了し、転居するまで自宅に立ち入ることができなかったと伝えられています。またこの他にも第1発見者であったため、事情聴取を受けるため会社を休まざるを得なかったそうです。こうした事実は当事者以外には意外に知られていないわけですが、加害者への猛省を促すと共に、被害者の居住と雇用の安定支援を訴え続けられたことが、後の犯罪被害者基本法の制定へと繋がっていったわけです。
 
私達が聞いていても、執拗とも思える加害者への死刑要求も、やはりそれなりの計り知れない裏付けがあってのものでしょう。伝えられる当時18歳の加害者少年の、その後の反省態度、言動等が少なからず、被害者を頑なにさせるものがあったのではないでしょうか。また本村さんは2002年には死刑囚そのものに直接会うためにアメリカにまで渡っています。そこで死と向き合い更正する姿を目にして「死刑を科されたからこそ、人としての心を取り戻していた。被告の反省のために死刑を求める気持ちに今は迷いはない」とまで述べています。当時18歳の少年も今は25歳、現状については知る由もありませんが、罪の重さと人の死ということについてしっかりと見つめ、心からの謝罪が欲しいものです。もしも自分がその被害者の立場だったら、誰もが同様に考え、やはり許すことができないのではないでしょうか。


日銀総裁とは

[2006年06月20日(火曜日)|No.1022]

 日銀・福井総裁が村上ファンドに1千万円を投資していた件です。
その去就が注目を集めているところですが、一口に言ってお辞めになった方がよいと思います。
覆水盆に返らずで、やってしまったことは今さらどうのこうの言っても仕方ないところですが、日銀総裁という立場でまず考えて頂ければ、答えは明白です。
 
まず何よりも日銀は政府とは独立した機関だけに、政府に対しその弱みや借りを作ったらいけません。これから先のやることにつき、今までどおり独自の公平な判断で進めていかなければなりません。従っていかに福井総裁が能力に長けていても、そこに一点の曇りがあったとしたらどうでしょうか。
 
国民はこのゼロ金利政策の余波を受け、耐乏生活を余儀なく求められています。聞くとバブル崩壊後その政策により、国民が受け取り損なった利息は総額で300兆円を超えるという莫大なものです。またこれによって多くのお年寄りの方々が、以後のライフプランを見直さなければならなくなりました。そんな時期に1000万円を投資し、それによって年間数百万円の利益を得ていたとすればどうでしょうか。ただの民間人であれば何も問題ありません。でも自分の一言で金融政策が大きく変わる立場の人でしたら、それはそのまま済まされるものではありません。そしてそこで得たものをいくら国民が納得のいくように使い方を考えると言ったとしても、手遅れというものではないでしょうか。
 
このように、人の上につく立場の方の役割は極めて大きいものです。よく言われる、そこに道路が将来的に通るという事前情報を入手し、二束三文の土地をただ同然で購入し、巨額な富を築く政治家(これもインサイダ−以外の何ものでもないと考えますが)と、ある意味では五十歩百歩ではないでしょうか。福井総裁の能力は折紙付きだとも言われているだけに、惜しい話ですが信頼という観点からは退くしかないものと思われます。
「日本銀行なる者は一人一個の私利を謀るものに非ず」まさに先人が戒めた通りです。


クロアチア戦から

[2006年06月19日(月曜日)|No.1021]

 日本中の期待をそれぞれが一身に背負ってクロアチア戦に臨んだのですが、やはり勝つことができませんでした。後半の残り10分から15分の時間帯、どちらもバテバテで動きが止まりましたので、日本にもチャンスといえばチャンスだったのですが、体力と執念の違いでしょうか。
とにかく残念な結果に終わりました。
 
私が見るところ、昨日の試合は宮本と高原の動きがあまり良くなかったように感じました。それから体調不良のためでしょうか、エ−ス中村もいまいちだったような気がします。
欲を言えば、攻撃のリズムを変える意味でも、大黒などの投入をもっと早くからやって欲しかったですね。
 
前半は先のオ−ストラリア戦より、観ていてずっとこちらがボ−ルの支配も多かったし、良い流れだったように思います。でもペナルティ−エリア内でのファ−ルはいただけませんね。川口の奇跡的なファインセ−ブがあったから救われましたが、それがなければその1点で負けているところでした。また試合後、中田が言っていたように、前半少し見られた緩急をつけた攻撃のリズムが後半は姿を消してしまったのが惜しまれます。
 
その後の試合でブラジルがオ−ストラリアに勝った関係で、これで最終戦のブラジルに2点差以上で勝つことが絶対条件となりました。でもオ−ストラリアが次のクロアチアに勝てば終わってしまうだけに、日本の決勝ト−ナメント進出はかなり難しくなってきましたが、何が起こるか判りません。
ひょっとしてブラジルは主力を温存してくるかもしれません。最後まで望みを捨てないことです。
それにしても昨日の試合は負けなくて本当に良かったですね。負けていたら、大きな期待の裏返しで、その後の日本サッカ−にも少なからずの影響があったはずです。とにかく最終戦は活きの良い選手達のハツラツプレ−を観てみたいものです。蛇足ですが、駒野選手は良いように思えるのですが...


早起きの効果 その2

[2006年06月16日(金曜日)|No.1020]

 梅雨前線の活動が活発なため、今朝はこの地域、かなりの激しい雨に見舞われています。
沖縄ではこの雨のため土砂崩れで、一部マンション等が崩落寸前で避難勧告が出るなど、大変な被害となっているみたいで、これ以上の被害が拡大しないことをお祈りしたいと思います。
 
さて、先日の続きで、早起きの効果を7つ紹介させて頂きましたが、それぞれにもう少し詳しく触れたいと思います。下記のような指摘があります。
 
(1) アンチエ−ジング効果(若返り、年をとらない)
早起きはどんどん若返る効果があり、元気の良い経営者に共通しているのは早起きである
講師は毎朝3時40分には起床している。5時間、目一杯眠りたいため、夜10時半から10時40分には就寝できるように心がけている。また目覚ましでパッと起きるようにしている。
この起き方というのも大切で、グズグズしていては駄目で、決断力にも相通じるところがある
自分はS14生まれ、66歳で普通ではもう悠々自適な生活を送れるのだが、肉体的は問題なく、まだまだ仕事に挑戦していきたい。こうした、朝の気が細胞を蘇らせるものである。
 
(2) 肌が美しくなり、表情がよくなる
朝食をゆっくりとることができ、便秘がなくなる。またよく眠れることができ、この熟睡することは体のためによい。人間、体を壊したら終わりで、数あるおつきあいも年相応にしていかなければいけない。また自分は風邪もひかず、もしひいても気持ちで負けない。この考え方いかんによって、人間の柔軟性が違ってくるものだ。ちなみに朝食は果物とヨ−グルトのみである
 
(3) ダイエット効果があり、健康になる
早起きの人に肥満は少ない。やはり早起きは健康の秘訣である。
 
昔から早起きは3文の得とも呼ばれているように、以上のように効果絶大です。年もとらないで美しくなり、健康的であれば、こんなによいことはありません。どうですか、夜型から朝型にライフワ−クを変えてみるのも一計ではないでしょうか。


人は何のために生きるのか

[2006年06月15日(木曜日)|No.1019]

 「人は何のために生きるのか」すこぶる重い命題ですが、先日雑誌「致知」に京セラ名誉会長・稲盛和夫さんの講話が載っていましたのでご紹介します。
 
まず人がこの世に生を受けた以上、存在すること自体に大変意義があり、不必要なものは何もないと説かれています。そして命題に掲げたその目的は
”世のため人のためにささやかでもいいから尽くす”ことを挙げられていました。
 
ご存知の通り、世界に知られる京セラは1兆円を超える売上げを誇り、もう1つ立ち上げたKDDI(旧第二電電)は売上げ3兆円を超える巨大企業です。どちらもこの稲盛さんが作られたわけですが、この立派な会社を作ったことが、自分の人生の目的ではないと言い切られています。
それは何の手柄にもならず、たった1回しかない人生の目的とは、
”持って生まれた魂が少しは美しい魂になったか、ならなかったか、それだけなのではないか”と思うと言われています。
 
また、生活が貧しかろうと、どんな逆境にあろうと、日々美しい魂になるように自分を磨くよう努めていることこそ、この世に生まれてきた本当の意味があると指摘します。
 
そして不平不満ばかりの暗い思いや、いやな思いだけを持っておれば人生はさらに暗くなってしまうし、明るく前向きな思いを抱いて頑張れば人生は好転していくと述べられていました。
 
頑張って1つの道を極められた人だけに、一つ一つの言葉に重厚さを感じます。ご指摘の通り、受け取り方次第でそれぞれの人生は変わり、その環境は自分自身で創り出していくものとも言えるのではないでしょうか。


指導者の役割

[2006年06月14日(水曜日)|No.1018]

 またまた親バカな話となってしまい恐縮ですが、娘についての話題です。
大阪で大学に通う長女が今、こちらに帰ってきています。3週間の教育実習とのことで、自分の出身校である高校にて教壇に上がっているのです。
 
教壇に上がると言っても、とても教鞭を執るところまではいかないことと思いますが、3日目である今朝も元気に出掛けて行きました。昨日も夕方、私がいつもより比較的早めに帰宅したら、もう布団の中で休んでいました。慣れないことで、いろいろと気遣いやら何やらで疲れるのでしょう。
本人に聞いてみると、とても楽しく勉強になることが多いと言います。教育実習をやったからと言って、果たして先生になるのかどうかは定かではありませんが、本人にとって何よりも貴重な体験ではないかと思っています。
 
このように出身校というのは、皆それぞれ他ならない思い入れが強いのではないでしょうか。私もこの先生ではないのですが、つい最近まで丸4年間、学校と深い関わりのあるPTA生活を体験しました。ここで今まで見えていなかった部分、例えば学校においてはPTAの窓口は全て教頭先生が携わりその執務も大変であることなど、をいろいろと知ることができました。相手の立場に立ってものを考えるという点では、この新しい発見があるのとないのでは大分見方も変わってくるものです。少し横道に逸れましたが、私のこのPTAでの4年間も、果たして自分の出身校でなかったら、ここまで、のめり込んでいったかどうかは疑問です。
 
そのくらい母校については人それぞれ感ずる部分はあるわけです。現在、”教育とは”ということがいろいろと問われているわけですが、この母校に対しての思い入れなどの気持ちが、そのまま繋がっていくものではないでしょうか。自分のしてもらいたかったこと、またやってもらい救われたことなどをそのまま伝えていくことが教育ではないでしょうか。先日の山口先生のように、指導者の深い思い入れや熱い情熱は必ず子ども達に伝わり、大きく揺り動かすものです。また全ての子ども達は必ず良いところを持つわけで、それをいかに見つけ伸ばしていくかが大きな役目であり、問われているわけです。やはり山口先生が言われたように、初めて教壇に立ったときの気持ちを忘れてはいけませんね。「初心に帰る」ことって、とても大切ではないでしょうか。


ワ−ルドカップ・オ−ストラリア戦

[2006年06月13日(火曜日)|No.1017]

 何とも目覚めの悪い朝だったのではないでしょうか。期待された我がニッポンは宿敵オ−ストラリアに撃沈されました。予選突破のためには事実上の決勝戦と言われていただけに、惜しい星を落としてしまいました。
 
ゲ−ム全般を見ている限りでは、前半日本が幸運とも言える中村のクロスがそのまま、もつれあうキ−パ−と攻撃陣の頭をかすめて、直接ゴ−ルした1点をリ−ドしていたとは言え、終始圧され気味の試合でした。ゴ−ルキ−パ−川口のファインセ−ブが何回かあったからこそ、無得点に抑えていたものの、観ている我々は終始冷や冷やし通しで、気持ちの良いものではありませんでした。
 
そして運命的残り6分を迎えるわけですが、まず多くの日本選手は暑さのせいか、バテバテだったような気がします。対するオ−ストラリアは交替した2選手が3得点をあげたわけですから、悔やまれるのはもっと早めの交替があってもよかったのではないかと思われます。
野球でもそうですが、決定的チャンスを何回か逃していると、流れは相手の方に行ってしまいます
まさに昨日の試合もそうで、日本の数少ない決定的チャンスに追加点の2点目をあげれなかったことがこの結果に結びついているのでしょう。
 
ゲ−ムの支配は誰が見ても、圧倒的にオ−ストラリアが握っていました。そしていつもより日本はパスが繋がっていなかったように思えます。また競り合った時、身長差だけではなく、パワ−の違いがありました。そうしてみると、やはり力は相手の方が上だったのでしょうか。
 
これによって残り1敗もできなくなりましたから、もう崖っぷちの瀬戸際です。決勝進出は確率的にも非常に低くなりましたが、ここまできたら開き直るしかないでしょう。我らの小野伸二選手をスタメンに起用し、思い切った手を打ち、切り替えていくしかないように思います。
それにしても、昨晩ハ−フタイムの時、ちょっと車で外に出掛けたのですが、車も少なく人の姿もほとんど見掛けませんでした。日本中が見守っているのですね。ニッポン、頑張れ!


早起きの効果その1

[2006年06月12日(月曜日)|No.1016]

 いよいよ今夜はオ−ストラリア戦です。夜10時には日本中がテレビに釘付けになることでしょう
勝てれば一番良いのですが、悪くても是非引き分け止まりとなるように願っています。
 
さて、先週の火曜日の早朝、モ−ニングセミナ−のお誘いを頂き、会計事務所を経営する、岩崎一雄先生の講話をお聴きしました。先生はこのセミナ−を主催する倫理法人会の相談役でもありまた私達、中小企業家同友会メンバ−でもあることから、お誘いを頂いたわけです。
 
お話は早起きの7つの効果についてです。先生ご自身が毎日3時40分には起床し、日課としているお墓参り等を済ませてから、早々に出社し、社員の来る前にトイレ掃除も済ませている人だけに実に説得力のある話です。以下、7つの効果を最初に記載しておきます。
 
(1) アンチエ−ジング効果(若返り、年をとらない)
(2) 肌が美しくなり、表情がよくなる
(3) ダイエット効果があり、健康になる
(4) 交友関係や出会いがどんどん素晴らしくなる
(5) 考え方が積極的になる
(6) 生活習慣が向上する
(7) 良い人生をもたらす
 
朝は特別な限り、用事は少ない。従ってその気になればできる。また朝の過ごし方には個人差が大きい。従って長い間では、自然と大きな開きが出るもの。
 
全てこの考え方が基調となっています。私も早起き派大賛成です。今朝もそうですが、少しでも早く一日のスタ−トを切れれば、とても気持ちがよいものです。詳細は追ってお知らせしたいと思います。


村上ファンド代表

[2006年06月09日(金曜日)|No.1015]

 村上ファンドの村上代表が逮捕前に、饒舌な記者会見を開きました。ニュ−スでその内容を知ったのですが、初めはずいぶんとこの人、潔い人だなと感じました。でもその後の取り調べが進むうちに、釈明とはずいぶん違った、おかしな点とそのしたたかさを覚えています。
 
聞くところによると、当初の逮捕は記者会見の翌日となっていたそうです。それがあのような会見を開いた関係で、「もうこれ以上、村上に余分なことを喋らせるな」と検察庁が頭にきて、緊急逮捕に踏み切ったとも言われています。その席では、たまたまライブドア側からニッポン放送株を買い占める話を、聞くつもりではなかったが耳に入ってしまった、というような内容の話でした。
 
ところがです。真相は自分に買い占める資金が足りないため、自分の方からライブドアに仕掛けていったとのことです。そして一昨年の10月、ライブドアがその資金200億円の準備が整ったと聞かされるや否や、その日のうちに同株を25万株購入しています。その後11月にも17万株、15万株と大量購入を繰り返し、12月にライブドアの買い占めが進んでいないのを知って、逆に村上側からライブドア幹部を叱りとばしたとも言われています。
 
私は株をやりませんので詳細は解りませんが、これをインサイダ−取引と呼ばずして何を呼ぶのでしょうか。同代表は日本以外にもオフィスを構えるシンガポ−ルで、すぐ近くに12億円の自宅高級マンションを購入したとも伝えられています。おそらく今後は拠点をこちらに移すのでしょう。
でも契約資産残高が4444億円とも言われている、この村上ファンド、あっさり私はこの世界から身を引きますとは言えないくらい、社会的公器となりつつある今、どのような責任をとり、対処していくのでしょうか。せめてそこから出た巨額の利益を社会福祉に廻し、困っている人達を助けてあげたら、この人に再度社会から認められる生き方が残されているように思えるのですが...


シンドラ−社のエレベ−タ−

[2006年06月08日(木曜日)|No.1014]

 去る3日、都立高校2年生の市川くんが自宅マンションのエレベ−タに挟まれ、死亡するという悲しい事故が起こりました。市川くんは野球部にも所属しており、後1ヶ月ぐらいに迫っている夏の全国高校野球選手権地方予選大会に備えて、毎日追い込みで練習に明け暮れていたことと思われるだけに、悔やまれる事故です。
 
ここにきて、このエレベ−タの製造元である、スイス・シンドラ−社の製品そのものに大きな欠陥があるように報道されています。既にそのトラブルが全国で300件近くに及ぶとのことで、市川くんの死亡事故についても、エレベ−タが停止後、ドアが閉まらずに急上昇したのではないかと伝えられています。
 
こうした装置には必ず制御盤が付属し、その制御もシ−ケンスコントロ−ラ(PLC)やコンピュ−タ(PC)により指令が出されているものです。私達も同種の業種であることから、ちょっと理解に苦しむことが今、こうした制御で一番最優先して考えられているのが安全対策です。
閉まり掛かったドアに少しでも触れたらドアは開くとか、内外の扉が閉まらなければ絶対それは昇降できないとか、人が利用するものだけに安全を最優先して、設計・製作されているはずです。
 
ちょっと小耳に挟んだところによると、この会社のエレベ−タは価格的にも日本の同業他社に比べかなり安いとのことです。従って私はその名前すら知らなかったのですが、自治体はじめ全国各地での採用実績が増えていると聞きます。でもこうした移送・運搬装置の極めて基本的なことである安全装置が十分施されていないことには、それは製品と呼ぶことができるのでしょうか。
今回のように、貴重な尊い人命が失われているだけに、安かろう、悪かろうで済む話ではありません。世の中の流れがただ安ければよいと、一部にはあるだけに、今一度信頼性や安全性といった観点で見直す必要があるのではないでしょうか。同社の経営理念をしっかりと問い質してみたいと思います。


「泣き虫先生」講演

[2006年06月07日(水曜日)|No.1013]

 伏見工・ラグビ−部監督の山口良治先生の講演を聴くことができました。
以前、「泣き虫先生」との紹介で、NHKテレビ・プロジェクトXにも放映された方です。
一口に言って、子ども達に対する、強烈な熱い思いを持たれている方で、真の教育とは、また親や教師に今求められているものを熱く訴えかけていました。
 
なるほど、泣き虫先生と呼ばれるだけのことはあり、言葉の端はしから熱くこみ上げてくるものがあるのでしょう。胸いっぱいとなり、語り掛ける姿はまさに真の指導者、教育者以外の何ものでもありません。やはり現代に共通する、どんどんお互いの無関心が進む社会の在り方や、教育の不甲斐なさに対し、強い不満や憤りがあるのでしょう。少子化が進む中、何よりも子ども達よりいっぱいいる大人である私達が、もっと彼らに大きな声を掛け、強い関わりを持って温かく見守ってやらなければと訴えていました。特に感じたのは親はもちろんのこと、教師に対しても、今のままで本当によいのかという警告です。
 
教師が初めて教壇に立ったときの気持ち、我が子が初めて誕生し親となったときの大きな感動、その気持ちをいつまでも忘れてはいけないという指摘です。またもう1つ印象的だったのが、現在の伏見工・ラグビ−部の固い結束です。ジャ−ジを着れない3年生部員から、試合前、メンバ−にその口惜しい気持ちやら、レギュラ−に対する熱い思いをぶつけ合い、お互い涙ながらに誓い合い、泣きながらグランドに飛び出していくそうです。ここに1つにまとまった強さの秘密があるのでしょう。このラグビ−に限らず、この世に生を受けた以上、自分に何ができるのかをしっかりと受け止め、何らかの役割を果たしていかなければなりません。一人ひとり決して不必要な人はいないわけですから...自分なりにまとめた講演内容は下記示しますのでクリックして下さい。
 
伏見工・山口良治先生講演内容


許されないお隣さん

[2006年06月06日(火曜日)|No.1012]

 米山豪憲くん殺害の容疑者が逮捕されました。何と、同じ団地内の2軒隣に住む33歳の主婦です。しかも事件との関連を疑問視されていた、この1ヶ月前に水死した女児の母親なのです。
 
真相はよく解りませんが、何とも不可解な事件です。今日あたりのニュ−スによると、物的証拠からほぼ犯人がこの人間に間違いないと思われますが、水死した娘である彩香ちゃんのことも、こうなると疑い始めたくなります。そもそも、自分の娘が水死したのにもかかわらず、事件や事故のいずれかを問わず、まず自分自身の責任を一番重く受け止めるのが親という存在でしょうが、この人は初めからそれを棚上げにして、さも事件性を匂わし警察とか他人に責任を転嫁しようとしています。
 
豪憲くんと彩香ちゃんは仲良しで、普段は一緒に遊んでいた仲だと言われています。また容疑者はろくに食事の支度もせず、彩香ちゃんの持っていくお弁当はいつもコンビニ弁当であったとのことです。離婚後、自宅への男性の出入りも多く、そんな時は娘にいつも外で遊ぶようにと追い出していたくらいですから、近所での評判もあまり芳しいものではありませんでした。
 
こう考えてくると、自身の娘も邪魔な存在だったのではないかと疑いたくもなります。そして仲良しだった豪憲くんに、そうした過程において、まずい所でも見られたのではないかと邪推してしまいます
とにかく、とんでもない親には違いありません。親というものは、そもそも自身の子どもに限らず、何かがあれば身を投げ出しても助けるという存在だったのではないでしょうか。そして自分の子どものためなら、我が命に換えても惜しくはないはずです。それが逆に無抵抗な、幼き尊い命を無理矢理奪ってしまうなんて、全く世の中、狂っています。知恵がつき過ぎた人間ならではのことかもしれませんが、全ての動物にも劣る、許されない蛮行に違いありません。


位牌岳

[2006年06月05日(月曜日)|No.1011]

 友人が誘ってくれ、今年2度目の山登りに行くことができました。愛鷹(あしたか)山塊の1つである位牌岳です、標高1457mで沼津側から眺めると、ちょうど位牌のような形をしていることからそのように呼ばれている所です。
 
沼津国際カントリ−のゴルフ場の横をすり抜け、友人2人と水神社(私達地元ではすいじんさんと呼ぶ)まで車で出掛け、駐車場に車を停めてから、林道を出発したのがちょうど8時頃だったと思います。目的の1つは、今を盛りとするアシタカツツジを眺めることです。ピンクの可憐な花びらをつけ、頂上に近づくに連れ、見事に咲き誇っていた姿はやはり行くだけの価値はあるものでした。
 
また、以前出掛けてから、もう十数年になるでしょうか、友人が連れていってくれた、頂上手前のブナ平が、紹介していた自身のHPで、ブナの墓場と化していると知ったからです。十数年前はそんなことはなかった、その惨状を自分の目でも確かめてみたいと思っていました。悲しいかな、その指摘どおり、現状は惨憺たるものでした。かつての、踏みしめて何とも言いようのないサクサクした地面の心地よさも消えていました。南に位置する富士市の製紙工場の煙が、この付近で酸性雨に変わる影響からとのことです。ここでも自然界の環境破壊が進んでいるのです。
 
途中、何回か休憩を入れた後、健脚の友人に引っ張られ、その頂上を極めたのはお昼前でした。
位牌岳の頂上は周囲を雑木林に囲まれ、見晴らしは全くと言ってよいほど開けず、期待できるものではありませんが、このちょっと手前に、須津渓谷が足下に拡がり、その向こうに大岳を眺めることができる良い場所があります。以前来たときに、偶然にもシカの親子に出くわした、素敵な思い出のある場所です。でも岩一つを隔てると、真っ逆様に下に落ちていく場所なので、高所恐怖症の方はあまり近寄れないかもしれません。
 
こうして、多くはないがブナが残る素敵な山林で、楽しみの食事も済ませ、往きとは異なるつるべ落としの滝ル−トで、帰途に着きました。このル−トは沢沿いの路で、岩が多く、比較的用心しながら歩いたためか、いつもより疲れが増したのかもしれません。頂上では下界に降りたら、反省会と称し、飲みに行く約束だったのが、車に着いた途端、誰も言い出さず、また今度となりました。
私達、団塊の世代では、山路の下り続きでわらいかけた、その膝同様、油ぎれでなかなか元気が続かないものです。平地に戻った途端、何事もなかったような昔が懐かしく、つくづく無理のきかない、それなりの年齢を感じさせられたものです。でもやはり、山は良いですね。


ワ−ルドカップ近づく

[2006年06月02日(金曜日)|No.1010]

 今月9日に開催されるワ−ルドカップ・ドイツ大会まで、いよいよあと1週間と迫ってきました。
期待される日本代表は先日行われたドイツとの親善試合でも、思いのほか好ゲ−ムを展開しました。私はゲ−ムを見れなかったのですが、ニュ−ス等で見る限りでは先にこちらが2−0とリ−ドしあわや金星というところまでいったようですが、課題となっているセットプレ−での失点により引き分けてしまいました。
 
でも高原のゴ−ル前を抜いた個人技は見事でした。所属するドイツリ−グでは控えに廻ることが多かっただけに、面目躍如でさぞ溜飲を下げたのではないでしょうか。一方、敗れたドイツ側は大変のようです。そのゲ−ム展開は5〜6点取られてもおかしくなかったようで、地元では格下の日本に対する歯がゆさでブ−イングとなっているみたいです。まあ、ドイツがだらしなかったのか、日本のレベルが上がったのか定かではありませんが、当初怖れていた大会直前に致命的なボロ負けをしなければよいと思っていただけに、結果はこちらにとっては弾みをつけるものになったはずです。
 
ここで左太ももの故障で代表から外され、急遽帰国することになった田中選手も可哀想ですね。
ジ−コ監督が100%戦える選手という判断で、茂庭選手と入れ替わったわけですが、お揃いで仕立てたス−ツ姿での帰国は、役目をまだ何も果たしていないだけに、その言葉どおり、さぞかし無念のことと思われます。
 
さて12日の本番、オ−ストラリア戦はどうでしょうか。大きい選手が多いオ−ストラリアには、ドイツ戦同様、やはりセットプレ−が守りでは鍵を握ることでしょう。どうしても高さで競り負けてしまうでしょうから、何よりもフリ−キックを与えない為にはやはりファ−ルをしないことですね。
このように、予選突破に少し光明が見えてきた日本代表の活躍に、当分は目が離せなくなることと思われます。また出番が少なくなっているようですが、我ら地元の代表、小野伸二選手もきっとここ一番でやってくれるものと信じています。


駐車違反の取り締まり

[2006年06月01日(木曜日)|No.1009]

 6月になって、今日からいよいよ駐車違反の取り締まりが強化されることになります。
これは改正道交法施行に伴い、今までとは大きく駐車違反についての考えが変わるもので、新たに警察から委託を受けた民間の駐車監視員が設置されたり、短時間の違反取り締まり等で、違法駐車を大幅に削減する目的によるものです。
 
でもこれによって、影響を受ける方々も少なくありません。プロの運送業者や個人商店主などの納入業務についてです。なかなか短時間と言っても、コンビニへの配送や高層マンションの上階への配達など、それなりの時間を有するものです。また介護についてもしかりです。デイサ−ビス等でお迎えに行っても、体のご不自由な方を案内するのは大変です。一部引っ越し業者に関しては規制対象外となっているようですが、こうした運送業務に携わる方々は死活問題にもなりかねません
 
先日の出張時、流通センタ−のお客様からお話を聞いたのですが、可能な限り、当面はドライバ−2人制を採っていくとのことです。車から離れてもドライバ−が他にいれば取り締まり対象外になるからです。でも他にも、民間委託された駐車監視員との各種トラブル等も予想できます。
また今までは発見後20〜30分までは大丈夫だったのですが、今度は5〜10分で違反手続きが完了してしまいます。こうした時、多くの車輌が対象となっている場合、不公平問題も発生します。
また地域によって規制の差異や、違法駐車に対する認識の違いもあるようです。
 
もっとも歩く人の邪魔になるような、特に目のご不自由な方が歩く指標になる、点字ブロックまで塞いで違法駐車している車に関してはもっての他で、厳罰を課すことを望みます。また夜の銀座についても同様で、むしろもっと以前からその対策をと、一部では願っていただけに救う余地もありません。こうしたものを除き、前述の通り、予想されるだけでも多くの問題を抱える、今回の道交法改正です。廃業に余儀なく追い込まれた個人運送業もいると聞くだけに、ただ杓子定規でないものを求めたいと思います。そしてそうしたつけが廻り廻って、値上げという形で私達・消費者のところへ戻って来なければよいのですが...