株式会社 アイソー




2008年02月の日記

死にたいと思っているあなたへ

[2008年02月29日(金曜日)|No.1382]

4年に1回しかない29日を迎えました。早いものでこの2月も、もう過ぎてしまいます。つい先日、新年を迎えたように思えるのですが、月日の経つのが本当に早く感じられます。これも歳のせいなのでしょうか。
 
死にたいと思っているあなたへ」と題し、自殺した我が子の1周年に、母親が新聞に手記を寄せたとの記事が目に止まりました。その願いは、子どもたちが自ら命を絶つ悲しい事件がこれ以上続かないようにとのことからです。
 
4つに分かれるその手記を読ませていただいたのですが、子を想う親の本当の気持ちが素直に伝わってきます。昔から親より先に逝くほど親不孝はないと言われていますが、自分で命を絶ってしまっては無念の思いが尚更募るというものです。
 
それによると、親ゆえの直感なのでしょうか、帰りが遅い我が子がひょっとして学校にいるのではないかと、不吉に感じて捜してもらうよう頼むのですが、それも叶わず眠れない一晩を過ごします。そして翌日懸念していたその学校の放送室から、首を吊っている息子が発見されるのです。
 
その後、警察でのすっかり変わり果てた姿との対面や、遺体解剖、通夜、葬儀と、目まぐるしく続いた中から、我が子への切ない思いや正直な気持ちを痛々しく綴っています。
 
そんな中で、鉄道マニアだった故人もたぶんそうしたいだろうからと考え、通夜、葬儀の会場にこのコレクションを並べ、祭壇の花も花電車で飾り立てるのに加え、更に銚子電鉄のぬれせんべいを列席者にあげることを思いつきます。
 
しかし3ヶ月前に頼んだ品物が死の2日前に届いたというくらい、注文が殺到しているため、叶わぬ夢かと思うのですが、事情を知った電鉄の、工場をフル回転してでも作るという好意で間に合わせてくれるのです。手記にはこうした隠された美談も記されていました。
 
こうして書き綴るいたるところに、取り返しのつかない事実への、込み上げてくる無念と寂しさを感ずるのですが、最後にこう記しています。
 
我が子の自殺は、本当に多くの友人知人を悲しませ、家族を不幸のどん底に突き落としました。自ら命を絶つことによって、あなたの悩みや苦しみは消えるかもしれません。しかし、そのあと残された家族はそのことによって自分を責め、一生苦しみ続けることを分かってほしいのです。
 
自分で自分の命など絶対に絶ってはいけません。どんなに辛くても、生きていれば必ずその道も開けるというものです。親からもらったこの大切な体を大事に守る義務はあるにせよ、傷つけたり絶つことなどできる権利はないのです。
 
また次世代にしっかりと引き継いでいくためにも、全ての人にしっかりと生き抜くことが求められているものです。


ライバル中国に勝つ

[2008年02月28日(木曜日)|No.1381]

NHKテレビ「プロフェッショナル」で、ライバル中国に勝つとして、繊維機械販売会社の素晴らしい取り組みを観させていただきました。
 
社員はたった14人の会社の熱血社長、片山象三さんの限りない挑戦です。地元・西脇は昔から織物の街として栄えてきましたが、近年、中国の安い人件費による攻勢で、故郷の産業はどんどんと追い詰められ苦境に立たされています。
 
こうした現実をつぶさに眺めてきた片山さんは地域再生と生き残りをかけ、8年前、1台の糸作りの機械を開発します。様々な色を織り合わせるのに、今までは機械の段取り替えが容易ではなかったのですが、発想の転換で違った色の糸を機械で繋ぐということに着目したのです。
 
これは第1回ものづくり日本大賞を受賞するくらいの優れ品で、今でも全国から見学者が相続いているとのことです。そしてもっと素晴らしいのはここ数年、10〜30社が廃業している地元の再生をまず考え、1社では絶対にできないという信念で、地元の会社と連携を強めていることです。
 
例えば糸に取り付けるICタグなどとってみても、釣り針会社やコンピュ-タ会社の協力を仰いでいます。その姿勢には絶えず専門家ではないから挑んでいき、素人力を自らの強みにしているように思えます。
 
その話の中には「素人だから壁を壁と思わない」「素人だから腰が軽い」「動き回っているうちにふと思いつき、何回かトライしているうちにできそうな気がしてくる」など、素敵な言葉がいっぱい詰まっています。
 
そして現在もなおその挑戦は続いていて、中国に負けてたまるかとの思いで、手作り機80台をまとめて織り出す新しい機械の開発に挑んでいます。これは国が数千万円の予算を立てるほどのプロジェクトです。
 
こうした片山社長の熱い取り組みを支えているのは、「あきらめなければ失敗ではない」という、信じている言葉です。また希望がないというのが一番の厳しい状況で、この希望の灯は消したくなく、もっともっと厳しく辛いものがあるのではないかという思いから、挑戦は出発しています。
 
あきらめなければ道は拓ける」「”本気”を伝染させる」これが困難にぶつかったときの流儀だと指摘していました。蛇足かもしれませんが、この片山社長、朝一番の仕事はトイレ掃除だと言っていました。やはり自らを厳しく制し、夢を持ち続けている人は輝いているものです。


アメリカの抱えるもの

[2008年02月27日(水曜日)|No.1380]

新聞にアメリカ大統領選・民主党候補オバマ氏に暗殺の危険が高まっているとの報道がありました。由々しきことです。
 
それだけ依然として黒人差別の思想は根強いものなのでしょうか。ご承知の通り、ス−パ−チュ−ズデイ以後、破竹の勢いで各州予備選で勝利を積み重ねているオバマ氏ですが、通常予備選候補者には付くことのないシ−クレットサ-ビスまで警護に回り、警戒感を強めていると言われています。
 
対するクリントン氏はここにきて焦りが目立ちます。その言動にも相手方を中傷するような、ある意味では本来のヒステリックな彼女の一面が露見しつつあります。
 
報道によると、政策批判に激怒し「恥知らずめ。バラク・オバマ」と叫んだとも言われます。これでは最後の山場と言われている、テキサス・オハイオ両州の予備選を待たずして、どうやら戦いの終わりが近づいているようにも思えるものです。
 
私などは素人考えに過ぎませんが、保護主義的なクリントン氏に比べ、これからの世界をリ-ドする意味でも、オバマさんの方がずっと明るい可能性があるようにも思えます。アメリカは自ら変わっていかなければなりません。
 
つい先日も独立宣言したコソボを巡って、認めるアメリカ、EC諸国と、反対の立場をとるロシア、中国などとは展開如何によってはまた世界を二分する動きにもなりかねません。ロシアが近年着々と力をつけてきた今日、アメリカもいつまでも傍若無人のようには振舞えないはずです。
 
それゆえ力でねじ伏せるのではなく、オバマさんのような良識ある人々の台頭が望まれているのです。
 
こうして今、折角それが現実化しようとしているだけに、懸念されている、万が一の不測な事態はどうしても避けなければなりません。またそんなことがあってはこの先、開かれたアメリカを世界にアピ-ルし、イニシアティブなど絶対にとれるものではありません。アメリカの良識に期待したいと思っています。


賞味期限

[2008年02月26日(火曜日)|No.1379]

人間にも賞味期限があるとの題で、雑誌「致知」に鍵山秀三郎さんが書かれていました。それによると、まず今の日本人は食物の賞味期限に敏感すぎると指摘しています。
 
作りたての新鮮なものを望むのは仕方がないところですが、それに過剰な反応をすることによって、まだ食べられるものまで廃棄してしまうという、大きな無駄が生ずることに繋がります。
 
以前この欄にも書き込みましたが、スーパーで棚の奥のほうからわざと取り出すために古いものが残ってしまうということも、まさにこの通りです。私などはこのことを知って以来、手前から取り、籠に入れるように心がけていますが、そのような人ばかりではないのでしょう。
 
そして今までの日本人はもっとおおらかで、自己の判断と責任において選んでいたため、偽られることもありませんでしたが、現在は他者の基準に頼りきっているため偽りが増えたと言います。
 
また食物に限らずあらゆる商品は、作る人の工夫と努力は大変なもので、その手を離れてからも多くの人々の手を経て、私たちに届けられます。そこまでの過程において、誰一人としていい加減な気持ちで携わっている人はいないわけです。
 
特に食品など細心の注意が払われていて、その骨折りを思いやり、感謝の気持ちを抱くことがこの大らかな心と言えます。しかし店頭に着いた途端、寿命が2,3日や、たった1日しかないのではあまりにももったいないと言えるものです。
 
そして地球上の全ての人たちに行き渡らないのに、自分たちだけ新しく安くておいしいものを望むのは、他者への思いやりに欠けた心になっているのではないかと、指摘し危惧しています。
 
このように自分さえよければいいとする生き方をしている人は、人間の賞味期限切れとも言えると、最後にばっさり切り捨てています。賞味期限は商品だけにあるものでなく、人間にも当てはまり、年齢には関係なく、その期限の基準はその人が他の人から信頼され、社会に貢献しているかどうかにかかっていると。
 
ですから百歳になっても十分まだ余力を残し、期限切れではない人がいるかと思えば、20代で早々と期限切れになってしまう人もいるわけです。
 
私もまだまだ期限切れにならないよう、もっともっと精進を積まなければなりません。やはり人から信頼され、当てにされる対象でなければ、生きていても無意味とも言えるわけです。無駄を省く意味でも、賞味期限切れの人間が少なくなることを祈っています。


隣組から学んだこと

[2008年02月25日(月曜日)|No.1378]

試練と言ったら大袈裟ですが、金曜日の晩から同友会の有志と計画していたスキ−ツア−に、急遽、行けなくなってしまいました。隣組で葬儀が出てしまったからです。
 
しかも任期をあと1ヶ月残した班長に就いているわけですから、当然とも言えることで、少し残念でしたが、これも私に折角の班長職に就いているのだから良い経験をせよとの、お告げだと思い、土・日の2日間これに精出しました。
 
幸い、私の組は何年か前に合併したことから世帯数も増え、一人何役もしなければいけないこともありません。それゆえ男性と女性に分かれることはあっても、班長を除き、お通夜か葬儀のいずれかをお手伝いすれば、ほとんど事足れます。
 
また最近ではセレモニ−のような会館での葬儀ゆえ、こうした組内のお手伝いもだんだん少なくなっています。今回も駐車場係などもなく、通夜振舞や精進落しの女性の手伝いも、以前に比べだいぶその作業が軽減化されているように感じました。
 
感じたのはやはり段取り次第ということです。こうしたお手伝いがある度にいつも感じていたのが、事前打合せの席で役割等がいつまでも決まらず、もどかしく思っていたことです。
 
これも班長のような立場の人間のイニシアティブの採り方次第ではないかと考えます。それゆえ予め施主さんとの打合せ内容をしっかりとまず皆さんに伝えなければと思い、書き出してそのコピ−を配りました。
 
これだけでもその流れを伝えるのが容易くなります。それから、もちろん気遣う必要はありますが、ある程度は班長が積極的に役割をそれぞれにお願いすることも必要となってきます。
 
自画自賛ではありませんが、ある程度こちらで描いていたとおり、皆さんが問題なく引き受けてくれたお陰で、大した問題もなく、その日も迎えられ無事に役割も果たすことができました。
 
終わってみて何よりも感じたのが、うまくいくかいかないかは、人が気持ちよく動いてくれるか否かにあると思われます。それにはやはりリ-ドする立場の人間の細かな気遣いが不可欠です。極端に言えば他の役目はいいから、その立場の人間に一番必要なのはそのことではないでしょうか。
 
弁当の数等、結構、予想外のことも起こるものです。嬉しかったのは施主さんの身内や隣組の人の言葉から、「故人もあなたの班長のときにやってもらいたかったのでしょう」と聞くことができたからです。
 
スキ−には行けず残念でしたが、それ以上に大切なものが何かを教えてもらったようで、有意義な2日間でもありました。人はやはり心意気で動いてくれるものです。そして隣組との久々の交流に、ほんのりと温かいものを感じ心地よいものでした。


福島敦子氏講演会からその2

[2008年02月21日(木曜日)|No.1377]

福島さんの講演の続きです。妹さんがイチロ−選手の奥さんという関係で、ある日突然身内になった、このイチロ−選手について知られざる面まで語ってくれました。
 
今でこそ世界に羽ばたく大選手として認めない人がいないものですが、初めてアメリカに渡る1週間前、福島さんにこう語ったそうです。「人間は365日、毎日、毎日小さな時間でも積み重ねていけば、自分が予期してもいなかった大きなものを手にすることができるものだ
 
そう語る表情はすこぶる感傷的で、これからの不安の色も隠せないほどだったと言われています。それくらい日本人の打者として、初めて大リ−グに挑戦できることは偉業だったし、これからどうなるか全く予測もつかないだけに大変だったものと思われます。
 
本人の率直な思いではなかったかと言われています。万人がこのイチロ−選手について天才との評価を下しているものですが、天才よりかは、とにかく努力の人だと指摘します。
 
というのも、どんなに遅く帰宅しようと、毎日体を鍛える練習は欠くことがなく、その日を締めくくります。またオリックスへドラフト4位で入団後、最初の2年間は2軍でプレ−をしていたわけですが、そんな無名選手だった頃、監督、コ−チが口を揃えて言っていたのが「あんなに練習をしている選手はいない」という言葉です。
 
それから少年時代から高校まで一緒に野球をやり続けていた友人が、小さな時から彼のバットだけはすぐ分かったと述べています。理由はグリップのところがいつも血で赤くにじんでいたからです。
 
それくらい野球に対しては一切の妥協も許さず、人が知らない所で血がにじむような努力の積み重ねがあったからこそ今日があるのです。
 
人間は怠けものの生き物です。努力の継続には大きなエネルギ−を要します。そうした意味では、人並み外れた努力を永年に渡って継続できるという点で、天才と呼べるかもしれません。
 
素敵な言葉がいっぱい飛び交っていました。「成功への近道はない」「成功は永年に渡って積み重ねた努力の継続の向うにある」「1つの世界で一流であるかないかの分かれ目は、どれだけ頑張り続けることができたどうかによる」全てに共通する想いです。
 
明日22日は工事で出張のため、カキコミを休ませていただきます。


これでいいのかニッポンその6

[2008年02月20日(水曜日)|No.1376]

残念で不幸な事件が起こってしまいました。最新鋭の護衛艦である、イ−ジス艦が漁船と衝突し、漁船の乗組員である親子が未だに不明のままです。
 
イ−ジス艦の中でも一番の最新鋭とも言えるこの船が、なぜ事故を回避できなかったのでしょうか。また事故からその通報が2時間近くも遅れたというのも由々しき問題です。
 
一口に言えば、ある意味では平和ボケしている日本を象徴しているかのように思える事件です。ハワイでの演習を終え、一旦横須賀に寄港した後の帰路とのことです。
 
発見が何よりも遅れたというのは言い逃れができない事実でしょう。詳しくは分かりませんが、航海の決まりでは2隻の船が互いを真向かいに見て近づく場合、それぞれが右に回避し、前方を船が横切る進路の場合は、相手を右舷側に見る船が回避するのが原則と言われています。
 
注視していれば、165mもある船がたった12mの漁船を回避することは容易ではないでしょうか。あと少しで航海が終わる、そんな気の緩みもあったのではないでしょうか。
 
またこのイ−ジス艦にしたって安い買い物ではないはずです。最新鋭で高度の防衛機密を有する機能を有しているにもかかわらず、それはお飾りに過ぎないものでしょうか。危機管理体制が甘いと言われても仕方がないところです。
 
国会答弁などでも日本の安全保障のためにも絶対不可欠のように言われています。でももし今回の船が北朝鮮の漁船を偽っているものであったらどうでしょうか。
 
またかつて起こった中国原子力潜水艦などによる領海侵犯だったらどうでしょうか。いずれにしても本気で防衛の任務についているものとも思えません。こうした単なるお飾りに過ぎないなら、予算をもっと他のものに有意義に使ってもらいたいと言いたくなるものです。
 
行方不明の二人の安否が気になるところです。二人の奇跡的な生還を祈ると共に、不祥事が相次ぐ防衛省のおざなりな体質に強く警鐘を鳴らしたいと思っています。


福島敦子氏講演会からその1

[2008年02月19日(火曜日)|No.1375]

先週、金融機関主催の新春講演会で、元NHKアナウンサー・福島敦子さんの講演を聴く機会に恵まれました。「私の取材手帳から」と題した講演は、数多くの出会いや取材体験に基づくメッセージを綴ったものでした。
 
さすがは元アナウンサーです。透きとおった美しい声で、およそ90分もの間、澱みなく語り続けました。全ては紹介できませんが、そのいくつかを紹介したいと思います。
 
まず最初はミスターこと長嶋さんの話です。この福島さん、見かけによらず、結構お酒が好きなみたいで、ほとんど休肝日がないくらい毎日飲み続けているとのことです。そんなお酒との関係もあって、ワインアドバイザーの資格を得ているそうです。
 
あるとき長嶋さんと、このワインの話になり、好きな銘柄を聞き出すことになりました。例によって満面の笑みを湛え、めずらしく、さもワイン通かのように、得意そうにその名前を挙げました。
 
「オマールワイン」何といってもこれが最高だと言い誇る長嶋さんでしたが、福島さんにはその名前がどうしても思い当たりません。ワインアドバイザーの名誉にかけても必ず聞き出したいと思った福島さんは、フランスのブルゴーニュ地方で採れる高品質のワイン「ポマールワイン」なら私は知っているのですがと切り出してみました。
 
そうしたところ、長嶋さんは「そう、それそれ、ポマールワインです。この前、このおいしいワインを飲みながらオマールえびのソティーを食べていたから」と。
 
長嶋さんらしい話です。この愉快な長嶋さんがあるとき、顔を真っ赤にして怒ったことがあったそうです。やはりワイン通のある巨人軍OBであるEさんが、皆で味わう前に延々と講釈を述べていたからです。Eさんが誰かとは言いませんでしたが、きっと元投手で耳の大きい人ではないかと思われます。
 
しびれを切らして我慢できなくなったので「能書きはいいから早く味わせてくれよ。自分の口で味わってみなければ何も分からないよ」素直な自分の感性を何よりも優先し大切にしている長嶋さんならではの話です。
 
この他、福島さんの妹さんがあのイチロー選手の奥さんだけに、期待していた身内ゆえに知りうる話も聴くことができました。その話から改めてイチロー選手の凄さを感じさせてもらったのですが、また次の機会で紹介したいと思います。全体的に福島さんの講演は変にプロらしくないところがよく、爽やかで、とても好感が持てるものでした。


ちょっと変だなNO.6

[2008年02月18日(月曜日)|No.1374]

日曜日ではありましたが、同友会沼津支部の新旧役員会が開かれ、新たに役員に就いていただいた嬉しい仲間も含め、20人以上の方々が集まってくれました。
 
支部長3年目の年度に向け、いよいよスタートを切ろうとしています。新年度支部方針テーマやスローガンが決まり、年間行事予定、委員会メンバーなどもつつがなく定まりました。
 
こうして役員会を無事終了し、晴れやかな気持ちで一同昼食をとりに、予約していたお店に向かいました。ところがこのお蕎麦屋さんの前で先に向かったメンバーが中に入れず、立ち往生しているのです。
 
事情を聞くと、予約をしてありましたが、12時ごろ向かうと言っていた私たちが来ないからと言って、ちょうどその時間にお店に来た別のお客を入れてしまったというのです。
 
でも最初のメンバーが到着したのは12時過ぎていたと言っても、5分ぐらいのものです。ずいぶんと気が短いというか、私たちに信用がないものです。
 
ですが、そこは中小企業家同友会のメンバー、誰一人として文句をつけることなく真摯に大人しく席が空くのを待っていたものです。やがて少しバラバラでしたが席に着くことができ、ようやく注文がとれました。
 
こうしてそれぞれの注文した品が運ばれてきたときです。温かいお蕎麦や冷たいものが分かれていたので、該当するものを近くから手渡しで渡そうとしたのですが、何を勘違いしたのか、今度は奥から順番でないと置きにくいからと言い放っているのです。
 
その口調はまさに何か、こちらが怒られているようでした。そしておまけに、食べていたメンバーの一人が自分だけご飯がついていないのを途中から気がつき、その旨申し出たのです。
 
そしたら返ってきた言葉が「もっと早く言ってください」です。いやはや何をかいわんやというものです。このお店、確かにお蕎麦はおいしいし、お客もよく入ってきます。でもこうした姿勢ではこれから先どうでしょうか、訝しく思ったものです。
 
でもさすがは私たちのメンバー、15人近くいましたが、最後まで声を荒げるどころか、苦情を述べた者もいませんでした。しかし、あまり後味のよいものではありませんでした。
 
お店が忙しくなると、つい目先の利益を優先したり、お客への細かな気遣いを忘れがちになるかもしれませんが、商売たるもの最後まで大事な信用と暖簾を守っていかなければならないものです。


家庭での躾

[2008年02月15日(金曜日)|No.1373]

自宅のトイレに架かっている日めくりのカレンダーにこんな話が載っていました。「五寸釘の寅吉」と言われた大強盗の話です。
 
この大強盗、人を傷つけたり、あやめたりしたため死刑の宣告を受けました。死刑の直前、最後の願いがあったら申してみよ、と問われたとき、「母に会いたい」と申したそうです。
 
前代未聞の悪人でも、死ぬ時には母親が恋しいかと可哀想に思い、役人の特別の計らいで母親を呼び寄せて親子の対面をすることが許されました。親子抱き合って、さぞ喜んだり悲しんだり悲嘆の場が想像されました。
 
ところが寅吉は母親を見るなり、「おっかあ、俺はお前に一言恨み言が言いたくて呼んでもらったんだ。」と。驚く母親の前で「俺が5つ6つの頃、何も知らずにお寺の賽銭を盗んできて、お前にやったら嬉しそうな顔をして受け取った。
 
おっかあが喜ぶ顔の見たさに、毎日賽銭泥棒をした。だんだん手癖が悪くなり、よそ様の家に忍び入って捕われ、刑務所行きとなった。
 
その後まじめにつとめ模範囚となって刑期を終えて、二度と悪いことはしまいと決心して、おっかあの所へ帰った。おっかあは『お前は刑務所へ行った日から勘当したんだから、この敷居はまたがせない。どこへでも行くがよい。』と、家に入れてくれなかった。
 
その時の冷たい目が忘れられない。こんなおっかあなら、勝手にしろと、死刑の破目まで落ちてしまった。なぜ、あの時、悪いことだと俺を叱ってくれなかったのだ。それがうらめしい。」と、大声で泣き伏したということです。

 
ちょっと考えさせられてしまう話です。善いことをしたときにはしっかりと褒めてあげ、逆に悪いことをしたときには毅然として厳しく叱りつけるのが子育てというものです。
 
近年、この基本的な家庭での躾がおろそかになり、ままなりません。そして本当に苦しく親の助けを求めているときに限って、今度は世間体のようなつまらないものを気にして、自身の都合だけで逃げ出してしまいます。
 
これでは子どもはどう生きてよいのか、面食らうのは当たり前です。三つ子の魂、百までとか、鉄は熱いうちに打てとも言われているとおりです。とかく他人のせいにしがちな現世ですが、原点はやはり家庭の中にあるのではないでしょうか。


トップに求められるもの

[2008年02月14日(木曜日)|No.1372]

大阪府知事に赴任したばかりの橋下徹さんがNHKの対応にキレたという話です。これは出演予定の番組に30分遅刻したことから起こったのですが、橋下さん側は公務の関係で予めNHKに予定の番組には間に合わないからと断っていたと言っています。
 
また裏番組でも同じ橋下さんが出演している収録番組があるからという理由で、出演は難しいと言っていたにもかかわらず、NHKはそんなの関係ない、それでもよいからと出演を要請していたとのことです。
 
そしてこうして遅れることを承知していたはずのNHKが、知事が駆けつけるや否や、女性アナウンサーが「30分遅れて橋下知事がただ今到着しました」と、半ば面白おかしく告げたことにより、とうとうプッツンしてしまったのです。
 
また番組の中でも知事の気に障る部分が多かったみたいで、とうとうNHKには金輪際出演しないとまで言い放ち、絶縁状を突き付けたのです。
 
ここまで話の経緯を聞くと、NHKの対応にも問題がないわけでもないのですが、ちょっと橋下さんも大人気ないような気がします。知事本人は全然知らなかったみたいですが、問題のアナウンサーは知事と同じ高校の同級生だったとも言われています。
 
従って片方は決して仕事に持ち込んではいけないのですが、同級生のよしみという感覚から比較的気安さがあったのではないでしょうか。そんなことも露知らず、これをまともに受け取ったのも少し気の毒だったかもしれませんが、もう少し心に余裕を持ちたいところです。
 
というのも、もう立場が今までの一弁護士ではなく、立派な地方一国の主であるからです。トップたる者、そう簡単にキレてはいけません。キレても本人には少しも良いことなどないはずです。
 
また若気の至りというか若さゆえの爆発もあるかもしれませんが、もう一つは知事という奢りもあったかもしれません。今までと違って、それが知事に対しての扱いかと、妙に自分自身を上座においての見方が少しでもなかったか、気になるところです。
 
とにかくトップともなるや、こうした様々な難関がいっぱい待ち構えているものと思われます。それにいちいち突っ掛かっていては少しも前に進めません。またトップたる者、今まで以上に周囲への気遣いが必要です。それなくして周囲が自分の意のままに動いてくれることはないはずです。
 
やはり私の座右の銘でもある、「稔るほど頭を垂れる稲穂かな」の姿勢に学ぶべきものが少なくないはずです。為政者だけにもう少し沈着冷静で、心を広く余裕を持って接したいものです。


頑張れ!ヤクルト

[2008年02月13日(水曜日)|No.1371]

もう各地でオ−プン戦の前哨となる練習試合の話まで聞かれる今日此の頃ですが、好きな球団・ヤクルトについての話です。ご存知のように主砲・ラミネスと昨年の最多勝・グライシンガ−を巨人に抜かれ、石井投手まで西武に移籍した球団です。
 
また身勝手な言動が目立っていたということから、藤井投手までトレ−ドに出されました。ここまでになると、いくら新戦力として高校球界の速球王・佐藤由規投手が入団したからと言って、如何せん今シ-ズンの戦力低下は免れません。
 
果たして大丈夫なのでしょうか。気の早い評論家は早々にこのヤクルトをダントツの最下位に予想しているほどです。
 
率いるは今年から再びユニフォ-ムを着た、かつての巨人・塀ぎわの名手、高田さんです。この高田監督が何と今年のヤクルトは面白くなると言い切っています。
 
理由は若手はじめ、全ての選手にチャンスがあるからということです。こう聞くと、どこかの球団とは全く対称的なもので、選手一人ひとりのやる気を引き出すという手法です。
 
もっとも全く悲観的な話ばかりでなく、青木、飯原選手に加え、移籍してきた福地選手などの足の速い韋駄天トリオでかき回す野球が見られるかもしれません。そしてこうした若い選手はその育て方如何によっては、イチロ−選手のように大化けするかもしれません。
 
少し今シ−ズンの野球の見方が楽しみとなってきました。一番から下位まで他のチ−ムなら4番バッタ−級をずらりと並べた巨人がダントツの力を見せるのか、かたや、山椒は小粒でもピリリと辛い、足が速く勢いのある若手を並べたチ−ムが意地を見せてくれるのか、興味深いところです。
 
判官びいきなところからも、是非応援したくなるものです。会社もそうですが、いくら優秀な人間をいっぱい集めたところで、やる気がなければ何も生まれません。人をその気にさせるという要素は予測を超える何かをもたらせてくれるもので、決して侮れないものと信じています。


家族の執念

[2008年02月12日(火曜日)|No.1370]

元時津風親方と兄弟子3人が逮捕されました。亡くなった斉藤俊さんの父親はじめ家族の方々の、執念ともいえる、息子への強い思いが、少しは報われたのではないでしょうか。
 
当初の経緯では、死後家族に遭わせないうちに火葬しようとしたり、ビ-ル瓶やバットで殴ったことを洩らさないよう、部屋中で口裏を合わせるなど隠蔽工作まで謀ったと言われています。
 
そして昨日の報道では、ビ-ル瓶で1回どころか、10回前後も殴り続けたと言います。また兄弟子達は親方からの指示があったと言っているにもかかわらず、本人はこれを否定し、何とも潔くない様子です。
 
また斉藤さんの亡き骸にも誰一人付き添うことはなく、新潟の実家へ送り届けたとのことです。この事実一つとってみても、事件性が高いことは明らかではないでしょうか。
 
こうしてこれからずいぶんと時間が掛かったのですが、愛知県警がようやく重い腰を上げたのです。時間が掛かったのには取り沙汰されていた部屋と警察の何らかの癒着があったからでしょう。
 
でも親方が協会から追い出されたことに加え、マスコミをはじめとした一連の騒動によって動かないわけにはいかなくなった結果です。
  
名横綱・双葉山から始まり先代豊山など、協会理事長まで務めている名門・時津風部屋の継承が、この前親方にとっては大きな重荷だったのでしょうか。一説には酒が入ると人が変わるとも言われていました。
 
それだけプレッシャ-が掛かっていたとも言え、必要以上の意地やメンツが事件をもたらしたのかもしれません。しかし失ったものは取り返しがつかないもので、人の命を虫けら同然に扱ったことは許されません。
 
それよりもっと悪いのは、予期せず過失致死に至ったのかもしれませんが、隠蔽して自己保全に努めたことです。近年、どうしようもない少年を相撲部屋に預け、更生させたいという親も少なくないようですが、今回のケ-スは全く別です。
 
こうした教育という世の中の大きなテ-マや流れが相撲界にも押し寄せているわけですが、そうした意味でもマワシ組だけでなく、外部の協会委員も加え、もっと開かれた相撲界として自浄努力してもらいたいものです。
 
今度、新しく協会理事となった元千代の富士の九重親方は、頭脳明晰で歯に衣を着せない理論家とも聞いています。その人に、さしずめ、もう政界ではご隠居とも言える、「感動した!」の小泉前首相などを加え、新しい相撲界に向けて改革を図っていったらどうでしょう。でもやっぱり無理でしょうね。


食の安全

[2008年02月08日(金曜日)|No.1369]

中国餃子への農薬混入事件の解決が一向にはかどりません。一説にはその基準値が高いことから、ニラなどの野菜への残留農薬というよりは、労働者への不当待遇が原因で、誰かが意図的に農薬を混ぜたとか、製造工程での混入事故説が有力視されています。
 
でも新聞にも載っていたのですが、かつてこの農薬、メタミドホスにより、返還前の香港では広東省産の野菜を食べた多くの市民が食中毒を起こし、そのピ-クでは500人近くに達したとのことです。
 
ですから残留農薬説も決して否定することはできませんが、どうやら今回の事はいずれかの段階で混入されたとの説が強いかも知れません。
 
このように近年、私たちを取り巻く、ごく周辺にまで、食の安全という大きな命題が突きつけられています。賞味期限から始まり、産地偽装、そして毒物混入と、ありとあらゆる問題が出てきています。
 
こうなったら、やはり自分の身は自分自身で守らなければいけません。価格が安いからと言って、安易に飛びつくのではなく、しっかりと中身を見極める目を養うことです。ス-パ-で売られている安い卵など、栄養分はほとんどないと言われているくらいです。
 
そして納得の上で購入し、自分の口に入れることです。1つの方法には食品安全基準をうたった適合マ-クなどの見極めも必要ではないでしょうか。輸入製品の中にはこうした印が付いていないのも少なくないと言います。
 
また生産者の顔が見える地場製品を仕入れる工夫もしなければなりません。多少高くついても、取り返しのつかないよりはずっとましではないでしょうか。そして少しずつ自分自身で野菜を作るのもいいでしょう。
 
とにかく事が自分の口に直接入れるものだけに、十分な吟味が必要です。それにしても今回の餃子といい、ちょっと前のダンボ-ル入肉まんにしても、中国における食の安全基準というのは果たして大丈夫なのでしょうか。北京五輪が近づくゆえに、世界中の少なからぬ人々が懸念を抱いているのではないでしょうか。


ちょっと変だなNO.5

[2008年02月07日(木曜日)|No.1368]

おかしな人、いや大阪流に言ったほうがよいかもしれません、けったいな人がいたものです。普通の線路に、自分の家に近道だといって踏切風に舗装した横断路をこしらえてしまったのです。
 
もちろん逮捕されたのですが、何とこの人73歳と言います。いったいこの歳まで何を考えて生きてきたのでしょうか。その理由が歩きにくいので自分で作ろうと思ったとのことです。
 
幸い、3mぐらいの幅で線路をまたぐように舗装してあるから、列車の運行には支障がなかったからよいというものの、ずいぶんと自分本位で身勝手な人です。また4ヶ月ぐらい掛けて作ったとのことですが、辛抱がよいというか無神経な持ち主です。
 
元々この作った勝手な踏切の両端には、線路ができる前にあった道が残っており、実家とその畑を結ぶ位置にあったと言いますが、その60m先には正規の踏切もあるそうです。
 
やはり自分のことだけしか考えていないと言えるのではないでしょうか。語弊があるかもしれませんが、この種の人間というのは、若い人のごく一部で見られるのかなと思っていました。
 
ところがれっきとした熟年世代の人間です。大袈裟に言えば、これがある意味で現代を象徴しているのかもしれません。隣は何する人ぞなど、お構いなく、自分さえ良ければいいのです。
 
もっともっと周囲との協調を図っていかなければいけません。ちょっと外れてしまうかもしれませんが、最近、細い道を走っているとき、こちらはできる限り譲ってやるように心がけているのですが、通り過ぎる際、何事もなかったかのように無反応な人が目立ちます。
 
手をあげたり、会釈一つがなぜできないのでしょうか。見ず知らずの関係であっても、せめて人としての温もりが欲しいものです。


化け物ル−キ−

[2008年02月06日(水曜日)|No.1367]

いやはや化け物ですね。日本ハムにドラフト1位で入った中田翔選手の話です。
 
ご存知、大阪桐蔭高時代87本の本塁打を放ち、甲子園でも4本の記録を持っている今年注目の選手です。高校時代は投手も務めていましたが、その非凡なる打撃を活かし打者一本に絞るようです。
 
早速、キャンプ初日のフリ−打撃から2発の場外を含む、13本のサク越えを放ったと伝えられています。でも所詮は高卒ル-キ-、皆が見守る中硬くなって2球目には空振りまでして、本人は焦ったと言います。
 
しかし打撃コ-チのアドバイスから力が抜けたのでしょう。それからはバックスクリ-ン直撃や140m弾まで飛び出し、周囲の度肝を抜かしました。
 
何よりもよいのはこの選手、引っ張るばかりでなく広角に打てることです。13本の中でも外角の球を泳ぎながら右翼スタンドに運んだと言います。やはり人並み外れて背筋力が強いのでしょう。松井選手抜けた後、日本プロ野球界に久しぶりにスラッガ−登場です。
 
それからその姿勢もなかなか評価されるところです。モヒカン刈りで登場したかと思えば、2日後にばっさり切り落とし丸坊主でキャンプインです。その形相が似ていたこともあり、清原2世とも呼ばれました。
 
是非この清原選手を超える大物選手になってもらいたいものです。有力選手がアメリカにどんどんと抜けていく今日、日本プロ野球界も旧態依然としてはいられません。やはり必要なのはこうした魅力ある新人選手の台頭です。
 
最近すごく気に入っているのが、こうした有望新人がパリ-グに何の抵抗も見せず、すんなりと入ってくれることです。戦力均衡化にも繋がり、好ましい傾向です。一部、それとは全く逆行している特定球団があるにせよ、中田選手はじめ、こうした有力新人選手の活躍で、日本プロ野球を是非盛り上げてもらいたいものです。


2度目に陥りやすいこと

[2008年02月05日(火曜日)|No.1366]

中年男の儚いあがきと、またまた言われるかもしれませんが、土曜日、同級生との集いに、少しチャレンジしてみました。自宅のある大諏訪から宿泊地である、友人の営む民宿(西浦・久連)まで歩いて出かけたのです。
 
沼津の海岸線、およそ27〜8kmでしょうか、所要時間は4時間ぐらいだったと思います。美しい地元・沼津の海岸線を眺めながら歩いてみたいと思ったのと、友人との遅かりし新年会で少しでもお酒をおいしく飲みたかったからです。
 
天気は良かったし、出発した時刻は13時過ぎぐらいでまだ暖かく、まずは快調な出だしだったのですが、以前にも1回、同じ行程を踏破したことがある関係で、少し甘く見ていたのでしょうか。
 
歩き始めて2時間ぐらいで、足の裏にマメができ、それが次第に大きくなるようで気になり始めたのです。考えてみれば前回は初めての挑戦ですから、リュックや靴、靴下にまでそれなりの気を配っていたはずです。
 
それが今回はさして気にもせず、毎日の散歩のようなつもりで用意周到を怠ってしまったのです。靴底も比較的薄いものでした。
 
また午前中、弊社実習生たちの引越しの手伝いなどで、少し出発が遅くなったこともあり、最初からペ-スを上げていて、休みもほとんど取らずに歩いていたのが悪かったのかもしれません。
 
足のマメも気になるものでしたが、歩いているうちにだんだん冷え込んできたのです。この時期というのは、いくら長距離を歩くからと言って、服装も軽く考えていると、えらい目に遭いやすいものです。
 
せめて手袋ぐらいは用意しなければいけません。この用意もなかったおかげで、指先まで冷たくなる始末です。ですから変に休むと余計冷え込んでしまうし、騙しながら歩いている足のマメも、継続している分には何とか持ちこたえているのですが、少しでも休んだりすると歩き始めが痛くてたまりません。
 
こうしたことで、ほとんど休みもとらずというか、休むことができなくて、目指すお宿に何とかたどり着いたのです。大きな教訓をいただきました。一度経験しているからと言って、二度目を侮ると、思わぬ苦難が待ち構えているものです。
 
今回は幸い、マメとちょっと冷え込んだぐらいで済みましたが、これが山とか大自然を相手にすると、こんなものでは済まされません。やはり念には念を、用意周到、備えあれば憂いなしです。二度目だからこそ陥りやすいことで、それゆえに前にも増して気をつけたいものです。
 
蛇足ですが、着いてすぐに入ったお風呂は感激でしたね。もちろんお酒も、おいしい料理が手伝って最高の味わいでした!


ス−パ−チュ−ズデイ

[2008年02月04日(月曜日)|No.1365]

昨日は東京も名古屋も雪、間に挟まれる我が地方だけが少しも降らないというのは、やはり温暖なのでしょうか。前日久しぶりに同級生の面々と顔を合わせる機会をいただきましたが、1泊してびっくり、帰るはずの東京や名古屋が、この雪のため車で帰れなくなっていたのです。
 
友人はその後、新幹線で移動したのでしょうか。前日とはうって変わった天気に振り回され、可哀想なことになってしまいました。
 
さてス−パ−チュ−ズデイと言って、20州以上の予備選・党員集会が集中する、アメリカ大統領選の候補者指名争いが行われる5日が、いよいよ明日に迫ってきました。
 
民主党はご存じのとおり、ヒラリ−とオバマの一騎打ちですが、果たしてどちらが勝つのでしょう。現在までの段階は全く互角の展開で、どちらに転ぶか予断を許さない状態です。
 
個人的にはオバマ氏に勝ってもらいたいのですが、さてどうなることでしょうか。アメリカではヒラリ−の熱烈な支持者はいるものの、国民の約半分近くが根っから嫌いとのことも伝えられています。
 
それだけ強烈な個性を持ち合わせているのでしょう。二人のことを詳しく研究したわけではありませんが、わが国にとってもどちらかと言えばオバマ氏の方がよいのではないでしょうか。
 
アメリカを大きく変えようと訴えている人に比べ、イラク戦争にも反対の立場もとらず、政策的にも自国の利益を何よりも優先した保護主義的に見えるからです。そして決して女性だからということではなく、性格的なものでしょうが、言動にヒステリックな部分を感ずるからです。
 
対するオバマさんはとにかく演説がうまいとの評判です。そのうまさではJ・F・ケネディやキング牧師の再来とも言われているくらいです。また演説には専門用語がなく、センテンスも短く分かりやすいと言われています。
 
やはり先天的なものに、訓練と努力を積み重ねてきたからでしょう。そしてケネディグル−プもその応援に回ったとも伝えられています。強力な援軍になるのではないでしょうか。
 
とにかく、この予備選の大きなヤマとなる5日を迎えます。満更、わが国にとっても他人事とは言えないものだけに結果がやはり気になるものです。


ハンドボ−ル

[2008年02月01日(金曜日)|No.1364]

あっという間に1月が過ぎ去っていきました。今年は今のところ、全てが順調に廻っているようにも思えます。いよいよ今日から2月、プロ野球は一斉にキャンプインです。球春到来ということですが、本格的な春の訪れが待ち遠しいところです。
 
さて一昨日、中東の笛が魔法を呼び寄せたような、異常な盛り上がりを見せたハンドボ−ルのアジア予選再試合、対韓国戦が行われました。
 
会場の代々木国立競技場には1万人を超える観衆が詰め掛けました。おそらく今までのハンドボ−ルの歴史にはないのではないでしょうか。サッカ−のように観客まで日本が青、韓国が赤と色分けられた熱戦は、国民の多くにも強い関心を呼び起こしたものです。
 
またニッポン放送などラジオまでその中継を急遽、企画したほどです。試合は男女とも韓国との力の差を見せつけられ、男子など得点は僅差でしたが、地の利を持ってしてもあの程度でしたから、やはり力負けとも言えるのではないでしょうか。
 
テレビで眺めたところ、男子の日本は不要なミスも多く、確実に得点できるシュ−トではなく、ちょっと無謀にも見えるシュ−トも少なくなかったように思えます。こうした積み重ねがやはり韓国との得点差に現われたのでしょう。
 
正直に申し上げると、なかなか追いつけそうで適わず、ジリジリとその差が広がり6点差まで開いてしまったとき、あきらめてチャンネルをサッカ−に替えてしまったほどです。しばらくしてまた戻すと2点差まで追い上げていて、再びその気にさせられたという具合です。
 
1日経った昨日はエ−スの宮崎選手など、テレビやラジオに引っ張りだこでした。これでこのハンドボ−ルという競技も少しは人々の関心を惹くようになったのではないでしょうか。
 
私も高校の体育の授業の時、その経験がありますが、競技の詳細などすっかり忘れていましたから、改めて眺めて興味をそそられたものです。特にこうした国際級の選手の、ジャンプしながらのシュ−トには恐れ入りました。足も着いていない空中でよくあんなに力強いシュ−トが打てるものです。
 
これで5月からの五輪最終予選はあるというものの、相手がアテネ金、銅のクロアチア、ロシア戦ですから五輪出場は非常に厳しいものになってしまいました。でもあきらめず、折角呼び寄せたこのハンドボ−ル熱を冷ませて欲しくないものです。人々を更に惹き付けるのは、何と言っても五輪出場が一番ではないでしょうか。