株式会社 アイソー




2008年06月の日記

本当におかしな世の中

[2008年06月30日(月曜日)|No.1447]

秋葉原での悲惨な事件の後、殺人予告などのネットへのカキコミが相次いでいるそうです。この事件を捜査する警視庁が確認しただけで、200〜300件も見つかったと言われています。
 
「今から池袋行って100人殺す」とか「銀座にトラックで突っ込む」という物騒な予告に、いたずら半分かもしれませんが、万が一のことも考え、所管の警察署は街頭警戒に当たる署員を増強して警備に努めたとのことです。
 
いったい何を考えているのでしょうか。秋葉原の事件が起こった直後、その様子を一部始終、携帯やビデオカメラで撮っていたり、ひどいのになると笑いながらその悲惨な光景を眺めている人間なども、後で紹介されたりもしています。
 
信じられない話です。群集心理というのか、自分はあくまで関係ない第3者の目で、冷たく眺めているのです。またカキコミの中には犯人の加藤容疑者を応援するようなものもあると言います。
 
これとは関係ないのですが、先週の土曜日、休みだった会社に午後から出ていたのですが、その自転車での帰り道、追い抜いていく車が助手席の窓を開け、私に向かって罵倒しているのです。
 
こちらはそのわけが分からなかったのですが、きっとこういうことではなかったかと思いました。その前にちょうど踏み切りで電車の通過を待っていたわけです。結構この踏み切りは東進の電車の場合、比較的長く待たされます。
 
私が自転車でこの踏み切りに着いたときは同方向で待っている車が2〜3台しかいませんでした。また踏み切りの幅が狭いため、自転車が通ると車は踏切内を並進できません。従って後から行った私が、先に待っていた車を追い越しては悪いと思い、少なくとも3,4台先に通過させてあげたのです。
 
でも踏み切りで長いこと待たされた関係で、車はかなり繋がっていました。とても全部が通り過ぎるまでは待ちきれないことから、3,4台の後、私の自転車は渡ったのです。
 
これがきっと気に入らなかったのでしょう。もちろん私の方が先に踏み切り手前で待っていたはずなのですが、自分がその間渡れなかったことで腹を立てたのでしょう。
 
でもこんな身勝手な考え方があるでしょうか。自転車や歩行者への配慮など、そこには少しも存在しません。ただ自分中心に物事を考えているに過ぎません。こんな若者が増えているのです。
 
車の窓まで開けて怒鳴っている相手に、こちらも腹が立ちました。でもこんな人間を相手にしても仕方ないとすぐに自分の気持ちを抑えました。一瞬、頭に血の上った人間ゆえ、何をされるか分からないという恐怖が少しはあったのかもしれません。
 
でもこのような人間まで、果たしてしっかりと関わっていかなければいけないのでしょうか。少しは人生の先輩として、その役目も果たさなければいけないような気がしましたが、あまりにもおかしな世の中だけに、残念ながらつい逃げ出したくなるのが現状です。


自社経営指針発表会

[2008年06月27日(金曜日)|No.1446]

さあ本日はいよいよ弊社第36期経営指針発表会です。と言ってもそんな大それたものではなく、弊社社員全員と、担当して頂いている会計事務所の方々、それに取引先金融機関の支店長と同友会の有志の方々ですから、20名弱といったところでしょうか。
 
経営者と社員さんの関係やその想いを少しでも近づけ、同じ方向を向いて歩んでいきたいからです。ただ場所だけは沼津市民文化センタ−の会議室をお借りしました。
 
何よりもそうすれば、経営者である自分自身がそこから逃げられなくなるからです。場所が自社だったりすると、目先の理由をつけ、とかく引き伸ばしたりするものです。
 
そうした自分自身の甘さを熟知しているだけに、わざと追い込む形をとらしていただきました。と言ってもかつての学生時代のテスト前と同様で、今日の13時半からの開催というのに、まだ全部まとめ切れていない状態です。
 
全く情けない話ですが、今の時間も一生懸命、無い知恵を振り絞って最後のあがきをしているのが現状です。
 
というわけで、少しでも時間が欲しいことから、今日のカキコミはこのへんにさせていただきますが、昨日やっと経営革新計画の申請が正式になされたという連絡も入ったことから、これをよいきっかけとして、また新しい展開を切り開くよう努めていきたいと思っています。


キャンドルナイト

[2008年06月25日(水曜日)|No.1445]

キャンドルナイトって知っていますか。昨年に引き続き、今年も全国各地において、電気を消してスロ−な夜をとの呼びかけで、100万人のキャンドルナイトというイベントが実施されました。
 
夏至の日である今月21日から来月の7日までの期間、夜8時から10時の2時間、電気を消して、キャンドルの灯りで夜を楽しもうとのことです。
 
ご存知の通り、地球温暖化の現象からこの環境問題については、人々の意識が以前と大きく変わってきたような気がします。このキャンドルナイトにしても、その節約量というものはたった2時間の節約を繰り返すことによって、私たちの想像をはるかに超える、莫大な量だと言われています。
 
また大手のファミレスチェーンであるすかいらーくは、ここで割り箸の使用を中止し、備え付けの箸に切り替えるとのことです。洗えば何度でも使える樹脂製の箸にするとのことですが、ようやく、この「もったいない」考えが浸透してきたようです。
 
これに先駆け、以前中村文昭さんの呼びかけで、マイ箸を持った自分なのですが、使うときになって持っていなかったりして、なかなか活用していなかったのが本当のところです。
 
これでは持ってないのと何も変わることはありません。今さらながら大きな反省を求められているものです。
 
ところでこのすかいらーくの他、チェ−ンとしては「ガスト」や「夢庵」「バーミヤン」などのお店があるわけですが、全部でその店舗数は約2600店にも上るそうです。
 
この切替によって、年間2億5000万膳の割り箸を使用していたものが、中止したことにより年間で約650トンのごみ削減に繋がると言われています。
 
一方では7月に開かれる北海道洞爺湖サミットに向けて、環境問題への関心を高めようと、東京都内の大学生が東京から洞爺湖まで家庭用の自転車で走る「ママチャリツアー」を実施すると言います。
 
計画では8日に出発とのことですから、既に出発しているものと思われますが、温暖化対策を記した「豪快な号外」新聞や間伐材を使った国産割りばしを配りながら環境問題をアピールして、28日に到着予定と聞きます。
 
環境サミットと言われているくらいの今回ですから、各国の首脳に少しでもアピールできるよう、彼らの願いやその想いが届くことを期待しています。
 
とにかく大きな影響を及ぼしているガソリン等の値上げなどもあることから、ここで私たちの生活そのものを見直す必要があるものと思います。まず身近で自分たちができるところから少しでも行動に繋げていく、という実践が求められているものです。
 
明日26日は1日、工事で出張予定となっていますので、カキコミは休ませていただきます。


いよいよ夏本番

[2008年06月24日(火曜日)|No.1444 ]

夏の高校野球大会静岡県予選もいよいよその組合せが決定いたしました。我が母校は開会式の翌日である6日の第1試合に、地元あしたか球場で地元の私立校・桐陽高と対戦します。
 
昨年の秋の東部大会では大敗していている相手でもあり、この春の県大会にも出場しているチ−ムですから決して侮れない相手です。是非、昨秋の雪辱を見事、果たし、県立高校の意地を見せてもらいたいものです。
 
この組合せの決まった次の日に出た、応援メッセ-ジを綴った高校野球特集の新聞に、大野健介投手が採り上げられていました。ご存知の方も多いかと思いますが、マウンド上でにこにこ笑ったり、ぺろりと舌を出す仕草が可愛かった、あの静岡商の投手です。
 
2年生のとき見事甲子園出場を果たし、昨夏も決勝まで進みましたが、惜しくも常葉菊川高に敗れ準優勝に終わったエ−スです。しばらくその情報が途切れていたのですが、新聞によると早稲田大学に進学して野球を続けているとのことです。
 
それによると、早稲田でも6月9日に行われた六大学野球の新人戦決勝戦でも、5回から登板し4イニングを無失点被安打0と抑え、その優勝に貢献したそうです。体はそんなに大きな選手ではないのですが、なかなか大したものです。
 
この大野投手が高校野球時代を振り返っているのですが、優勝した2年生のときをこう述べています。
 
練習は辛かったけど、最初は弱かったチ-ムが段々強くなっていった。最初はベスト8ぐらいかなと思っていました。それが勝っていくうちに段々甲子園が現実味を帯びてきた。チ−ム自体はあまり強くなかったけど、よくまとまっていたし、勢いであそこまで行けました。
 
確かにこの年の静岡商はノ−マ−クの存在でした。記憶は定かではないのですが、優勝候補筆頭の静岡高校を倒してから勢いに乗っていったのではないかと思われます。
 
こうした高校野球には勢いというか、大会中でも勝つことにより一戦一戦、力をどんどんつけていくチ-ムが生まれます。かつての韮山高校など、その典型で勢いは止まらず甲子園に行ってまでも続いていたほどです。
 
大野投手が最後にこの高校野球を人間的な「成長の場」と言っています。高校に入学したときに比べると、自分が技術的なことはもちろん、すごく精神的にも成長したということです。
 
こうした彼のような終わり方を是非後輩たちにもさせてあげてやりたいものです。願わくば、その活躍で、最後の最後まで目を離せなくなれば言うことありませんが...
 


責任の重さ

[2008年06月23日(月曜日)|No.1443]

三重県の谷本整形で起こった点滴液作り置きの問題です。まさに前回触れたようなリ−ダ−が一番してはしてはいけないこと、部下のせいにするとか、言い訳や弁解のオンパレ−ドです。
 
当初、この作り置きも全く自分が知らないことで、看護婦が勝手にやっていたことと答えていたはずです。それが何日も経たないうちに、大量の作り置きが判るやいなや、今度は涙ながらの言い訳です。
 
それもそんなことまで言わなくてもよいのに、自分の家にはお風呂もなくシャワ−だけの人間が、どうしてそんな儲け主義に走るのでしょうかと、涙ながらの訴えに出ていました。
 
実はそれも嘘らしいのです。この診療所と隣接する自宅は豪華な造りで、お風呂はもちろんのこと、ベンツも2台、それ以外にランドクル−ザ−まで所有している、いわゆるお金持ちなのです。
 
どうしてこのような人が見苦しい言い訳をしたのか、これも解らないところですが、とにかく嘘で固めた、往生際の悪いところをさらけ出してしまいました。
 
それから何よりも医者の風上にも置けない人間ではないでしょうか。亡くなられたおひとりの死亡原因はセラチア菌によるものと言われています。
 
調べによるとこのセラチア菌、仮に100個存在していたとすると、1日で100万個に増殖すると言われています。何とも驚かされる数字ではないでしょうか。
 
そうした事実ぐらい、医者ゆえ解っていたはずです。またこの診療所には1日300人を超す患者が詰め掛けていたそうです。1日平均すると、この1/3の数に当たる100人ぐらいに、点滴を行っていたとのことです。
 
整形外科でこの100人もの患者に点滴をするという事実1つをとってみても、我々素人でも分かるくらい、おかしなことです。またこの医者が一人で診ていたとのことですが、1日で診れる人間の数はせいぜい150人ぐらいだとも言われています。
 
まさにこうした事実を全て取り上げてみても、本人が奇しくも述べていた、儲け主義そのものではないでしょうか。何よりも人の大事な命を預かっている仕事ゆえに、医師にこうしたコンプライアンスが無ければ世の秩序は大きく乱れてしまいます。
 
それよりも何よりも、最初に挙げたように、リ-ダ-としての資質に大きく欠けている人には任せれない職業です。きっと一握りの医者のことと思われますが、人々の大きな信頼が寄せられる仕事ゆえに、責任の重さを十分自覚してもらいたいものです。


リ−ダ−に求められるもの

[2008年06月20日(金曜日)|No.1442]

夕刊のコラムに書かれていた、浜松市長・鈴木康友さんの文章を少し紹介したいと思います。見かけによらずまでとは言いませんが、この方のコラム、結構温かいところもあって面白く読ませていただいています。
 
まず松下幸之助さんが、リ−ダ−の心構えとして、次のようによく話されていたそうです。「リ−ダ−は、成功したらみんなのおかげ、失敗したら自分が悪いと思わないかん」との言葉です。
 
物事がうまくいったらそれはみんなの手柄で、失敗したら自分の責任ということですが、これがなかなか難しい。特にどうしても物事がうまく進まない時は、周りのせいにしたくなるものです。他人任せにしていた時などに、顕著にその傾向が現れます。
 
このように鈴木市長は述べられ、自分自身は生来、気が短く、直情径行型なので、周囲にあたってしまいがちだと自己分析していて、できる限り自分自身が関わり、現場に足を運ぶよう心がけているそうです。
 
それから氏にとって存在感のある言葉を紹介していました。「一流の人物は弁解しない」ということです。
 
ややもすると自己正当化するために、ああでもない、こうでもないと弁解する自分に気がつくことがあります。自分はそれですっきりするかもしれませんが、他人にとっては聞き苦しいものです。弁解ではなく、「生きざまで示す」そんな生き方にあこがれます。
 
どちらも結構できそうでできないことではないでしょうか。ここをしっかり押さえている人は人心把握ができているとも言えるでしょう。今、企業のコンプライアンスを問われるような企業のトップは、ここが全くできていないとも言えます。
 
何かあれば「私は知らなかった。部下が勝手にやったことです」と述べながら、ことの詰まりは全てはその指図で動いていたことが暴露されています。
 
これではトップが社員の信頼を少しも得られることはありません。そうすると、良い企業とはトップが人間的に大きな信頼と信用があり、その生きざまに社員があこがれるようなものと言えるかもしれません。
 
少なくとも見苦しい弁解などは、絶対あってはならないものと戒めなければなりません。そうするとやはり企業はリ−ダ−次第、何と言っても人の要素が一番大きくなるものです。


夏の大会・本番に向けて

[2008年06月19日(木曜日)|No.1441]

今月4日より18日まで、母校野球部が強化練習を行い、間近に迫ってきた夏の大会の本番に備えていました。私もなかなか時間が取れず、空いていた唯一、先週の一日に顔出ししたのですが、残念ながら雨のためグランドが使えない日でした。
 
そしてようやく一昨日の火曜日に、グランドに飛び出し、その練習を見ることができました。全体の印象としては、やはりおとなしすぎるというのが感想です。現在の沼津東高野球部員は私たちのときと違って、50名近くいるわけですから、もっと元気な声が出てよいはずです。
 
この日の練習前半は、下級生に打たせ、ランナ−をつけて実践的な守りの練習に励んでいました。従っていろいろなケ-スがあるわけですが、本番を想定した割にはカットプレ−とかスロ−イングに、まだまだ甘さがあるような気がします。
 
練習だからよいといったものではなく、ちょっとした油断やミスがそのまま本番でも出てしまうものです。特に1点を争うゲ−ムになると、ちょっとしたミスから、相手にやらなくてもよい無駄な点をあげた方が負けるのです。真剣に励んでいるのでしょうが、ちょっと気になるところでもありました。
 
練習終了後、21日の保護者会主催の壮行会に所用で出席できないため、あるメッセ-ジを伝えました。特に3年生に伝えたいことで、自分の経験からでもあり、高校野球をやった人間なら、誰しも後から思うことです。
 
それはもう二度と、この時期を逃しては高校野球ができないということです。厳しい練習など経てくると、早くこの野球が終わらないかなとも思ったりするものですが、いざ夏の大会に負けた瞬間、これで高校野球ができなくなると思うと、その寂しさたるや半端なものではありません。
 
ですから1日も長く、この高校野球を続け残っていてもらいたいのです。これは私たちOBのみならず、多くの同窓生の望むところでもあるわけです。
 
年寄りの冷や水とか言って、馬鹿にされそうですが、久しぶりにノックバットを握って手に豆はできるし、体中がミシミシ悲鳴をあげています。ついつい熱くのめりこんでしまいがちですが、自分の歳も考えなければいけませんね。
 
そんなことはともかくとして、もう2週間と迫った本番で、後輩たちの意地を是非見せてもらいたいと強く願っています。


体の変化

[2008年06月18日(水曜日)|No.1440]

ようやく体調が元に戻りました。あまり綺麗な話ではないのですが、先々週の月曜日の朝から下痢が治らず、ほぼ1週間ぐらい、そんな状態が続いたのです。自分にとっては極めて珍しいことなのです。
 
今まではいくら前日飲みすぎたと言っても、翌朝そんな状態から、お昼になればしっかりと元に戻っていたのが普通でした。
 
それが今回はちょっと異常だったのです。その前日、スペシャルオリンピックスと言って、ダウン症などの障がいを持つ子ども達が果敢にスポ−ツに挑戦しているイベントがあるのですが、地元でも知人がボランティアでこれに深く関わってくれています。
 
ここではボ−リングを採り入れて、アスリ−トである子ども達と一緒に取り組んでいるわけですが、一般の方にも呼びかけ、その第1回チャリティ−大会が開かれました。そんなわけで、及ばぬながら少しお手伝いをしたのです。
 
こちらも一緒になって、久しぶりのボ−リングまで楽しませていただき、ご機嫌で日曜の夜、帰宅したわけです。少し遅い時間でしたが、気分が良かったといえども、缶ビ−ル1本と日本酒をグラスに1杯ですから、そんなに多い量ではありません。
 
そしてその翌日からそんな状態なのです。風邪の菌でもお腹に入ったのでしょうか。でもそれ以外は熱が出るわけでもなく、異常なところは他に見られないし、嫌いなことから病院にも行ったわけではありません。
 
来る日も来る日も、毎日家内が作ってくれる、重湯、お粥、おじやのオンパレ−ドです。もちろん、こちらの体のことを考慮してくれていることからのメニュ−なのですが、毎日続くとやはり飽きるし、今まで食していたものを普通に食べたくなるものです。
 
こうして1週間余りが過ぎ去ったわけですが、改めて健康というか、普通のままでいられる有難さを実感しました。でも満更、悪いことばかりでもありません。お陰でお酒も連続して9日も抜きました。ここ何年、いや何十年と、そんなことはなかったものと思われます。
 
またそれにより体重も2kg落ちました。家内に言われたのですが、いかに普段がいっぱい食べているかということでもあるわけです。またその結論は、確実に歳をとっているということにあるように思われます。
 
やはり無理がきかない年齢になってきたということなのでしょう。今までだったら何でもないことが、時として大きく揺さぶられてしまいます。気持ちだけはいつまでも若い自分なのですが、いつまでも若くはないと、自戒しなければならないことを教えられた、よい機会でもありました。


背後の弱さ

[2008年06月17日(火曜日)|No.1439]

こんなこと考えてもみなかったのですが、先日テレビでふいに後ろから襲われたらといった仮定で、実験する番組をやっていました。秋葉原の事件や、駅のホ−ムでの突き落としなどの影響からです。
 
まず後ろ向きに立っていてもらい、その背後から近づいて、気配に気がついた時点で手を挙げるということを行っていましたが、ほとんどの人がわずか2〜3m手前に来るまで気がつきません。
 
極端な人など、背中に触られるまで気がつかない人までいます。この実験に参加している人は、予め背後から近づくということを知らされているのにも関わらず、この結果です。
 
ですから、こうした意識もなく、立ち話や何か作業でもやっていれば、ほとんど背後からの気配などに気がつかないと言ってもよいでしょう。そのくらい、人間は自分の後ろには無反応で弱いことを知らされたわけです。
 
まあ、こんなことでも取り上げなければいけない世の中になったのはとても残念なことですが、やはり自分自身でその身を守っていかなければいけないことから、知っておく必要があるものでしょう。
 
ということは、背後の気配にはそれなりの意識をとめておくということです。そして前にも触れましたが、駅のホ-ムなど押されても危なくない位置に構えておくといったことも必要にはなるでしょう。
 
でも古来、孟子などが唱えていた、本来、人間は生まれつき汚れを知らない善であるという、性善説をやはり信じたいものです。そして仲良く思いやりの心で、一人ひとりが正しい倫理観を持った行動を積み重ねていくことにより、世の中は必ず良い方向に動き出すものと、いつまでも信じていたいと思っています。


水着問題のその後

[2008年06月16日(月曜日)|No.1438]

またまた地震に襲われてしまいました。中国の四川省大地震から1ヶ月余りが過ぎ、やれやれと思っていた矢先、今度は岩手・宮城の内陸部がその被害に遭ってしまいました。被害者の方々には心よりお見舞いを申し上げ、1日も早い復旧を願っています。
 
水泳の水着問題がようやく一件落着したように思えます。しかしこれは北島選手など、北京でメダルを狙う日本の代表選手にとっての話で、日本にとっての水着問題そのものは果たして解決したと言えるでしょうか。
 
その前にまずは選手にとって、自由に水着を選べることがすんなり決まって安心致しました。それはそうでしょう、誰でも思うことでしょうが、まだ本調子ではない北島選手が先日のジャパンオ−プンでこのスピ−ド社のLR(レ−ザ−・レ−サ−)を着用しただけで、簡単に1秒近く上回る世界新記録を出したのです。
 
これでは北京でこの水着を着れない方が悔いが残るというものです。契約している日本の水着メ−カ−3社の対応も爽やかでよかったと思います。本心は自社の水着で挑んでもらいたいところでしょうが、このくらいはっきりと結果の違いを見せつけられると、やはり退かざるを得ないものでしょう。
 
この3社がこうした対応を間違えなくてよかったと思っています。今一番怖いのは何よりも世論です。もし例えばミズノなど契約問題から変に異議を唱えるようなことがあれば、消費者からの不買運動にまで発展しかねないからです。
 
実利は挙げれませんでしたが、潔い対応から名前はしっかりと残したのではないでしょうか。時にはこうした企業側の潔い決断が、そのピンチを救うことにもなるものと思っています。
 
一方、先日も触れた、この素材を無償提供した山本化学工業の方はどうなっているのでしょうか。過日の新作水着の発表の際、3社のうち2社だけが、ほんの1部分の素材に使用したのみと聞かされました。伝え聞くところによると、メ−カ−側からはこの理由など公表する義務はないとのことで、依然知る由もありません。
 
これでは山本化学工業側も納得がいかないものではないでしょうか。この会社の熱い社長も日本が勝つためにと、開発していた素材を無償で提供してくれたのです。山本社長は次のように現状を訴えています。
 
第1にこの2社に意見や提案を聞いてもらえない。またもう1つとしては素材を全身に使用した水着を試して欲しいが、どの選手が試着を希望しているか、その情報をもらえない。
 
これがある意味では中小企業への扱いを示す、現実のような気がしています。でも中小企業といっても、山本化学工業はトライアスロン用のウェットス−ツでは、世界のシェア90%を持つ優れた企業です。
 
またナイキ社からもオファ−がありましたが、日本が勝つためと言って断ったとも聞いています。たぶん日本のメ−カ−側はその開発に時間がなく、間に合わないものと思われます。
 
この熱き想いに応える意味でも、是非真相を公表し、たとえ北京に間に合わなくても、この先前向きに取り組んでもらいたいものです。私は決してスピ−ド社に適わないものではないと信じています。


たばこ1000円案

[2008年06月13日(金曜日)|No.1437 ]

超党派で組織される「たばこと健康を考える議員連盟」なるものから、たばこ関連税の大幅な値上げを示す、1箱1000円という、びっくりさせられるような案が出されています。
 
私の主たるお客様がJTさんだからという理由ばかりではないのですが、ちょっとそのプランには考えさせられてしまいます。
 
まず最初に気になるのは、取りやすいところからはどんどん取ってしまおうとの考えです。それに健康被害防止のためという、もっともらしい理由をつけてです。いかにもそこには正義を振りかざしていて、問答無用のような姿勢が感じられます。
 
また私はたばこを吸わないから関係ないといった問題でもないような気がします。今まで300円だったものが、いきなり1000円になってしまったらどうでしょうか。愛煙家にとってのことだけではなく、もし同様なケ−スに自分自身が直面したなら、どう思われるでしょうか。
 
近年、そのたばこを売り出しているJT側でも、喫煙マナ−とか清掃キャンペ−ンには特に力を入れています。ゴ−ルデンウィ−クに出掛けた浜松の凧揚げ祭りの会場でも、来場者にしっかりとスティックなどを配ってごみ収集を呼びかけていました。
 
また公共の施設や乗り物などでも喫煙はほとんど禁止となっています。いわば昔のようにおおっぴらにたばこを吸えるような状態ではほとんどなく、愛煙家は小さくなって喫煙しているわけですが、それでも大人しく異議を唱えているわけではありません。
 
私の父は85歳になるわけですが、大のたばこ好きです。半分は本心でしょうが、たばこを吸えなくなるようなら、もう死んだ方がましだとも言っている人です。面白い話があるのですが、子どもたちが小さな頃、しょっちゅう、このおじいさんのあぐらの中で抱かれていたためか、頭がたばこ臭くなるほどでした。
 
そして、今でもこうして元気に吸い続けているわけですが、このような人たちも少なくないものでしょう。中には細々とした年金から、その楽しみとしてやりくりしている人もいるかもしれません。
 
今回の発案は、マナ−を守っていない人ならともかくとして、他人に迷惑を掛けず、静かに吸い続けている人からも、大きな楽しみを奪ってしまうようにも思えることです。かく言う私はもう止めてから25年になろうとしていて、決して愛煙家の立場からの発言ではないのですが、それでも言いたくなる、ちょっと思いやりに欠けた措置のように感じているものです。
 


キムタク総理

[2008年06月12日(木曜日)|No.1436]

キムタク総理の登場するテレビドラマ「CHANGE」が好評です。さすがキムタクで、どんな役をやっても必ずヒットさせています。やはりこの人ならではのものがあるのでしょうね。
ただのイケメンということではなく、本物の役者としての能力に優れているのではないでしょうか。
 
このキムタク総理、本物の永田町でも話題を呼んでいるそうです。それはそうでしょうね、後期高齢者医療制度などの問題がたたり、先の山口補選に続き、沖縄県議選でも野党と与党が入れ替わるほどの惨敗を自民党が喫しているからです。
 
相変わらず本物の福田総理はのらりくらりと、掴みどころのない存在で、支持率に表われているとおり、一向にその人気は上がりません。一方、テレビのキムタク総理の方はと言うと、小学校教師だった主人公が、ある日の突然の代議士だった父の死により、政界入りを果たすわけです。
 
またそれにとどまらず、その人気を利用し総理にまで担ぎ出され、見事総裁の座まで射止めます。そして利用されただけの一時的なポストのはずなのですが、次々に難関を突破し、反対側にいた人まで一人ずつその強い支持をとりつけていくのです。
 
こうしたドラマといえども、大きな違いは言葉が明確であることです。そう言えば、ここで対立していたクリントン候補が下りて、民主党大統領候補の指名を確実にしたオバマさんにも当てはまることです。短いセンテンスですが、はっきりとその明瞭な言葉に熱い想いを伝えています。
 
ところが、わが国のホンモノの方はといったらどうでしょうか。少しも爽やかではないし、その言葉にも明瞭さを欠きます。一昨日出された、温暖化対策の福田ビジョンもいまいち説得力に乏しいような気がするし、ガソリン等の暫定税率問題などをとっても強いリ−ダ−シップに欠けています。
 
ですから国民の間には政治による閉塞感が漂ってしまう始末です。こうした中、民主党他、野党が要求する問責決議案からの衆議院解散にも、今はとても応じられる状況ではないことから、ただ無策な政治を引き伸ばしていると言ってもよいでしょう。
 
こうなればドラマのスロ−ガンに謳われているとおり、「悩んで、立ち止まって、そして恋する総理大臣の誕生!血のかよった人間が日本を変えていく」といった、ドラマの夢のような世界にあこがれるのは当然とも言えるものです。
 
現在の政治家や官僚は少しも国民の方に目が向けられていません。その道のプロがそんな状態なだけに、こうなったらキムタク総理のように、アマチュアでも何でも、夢が持てそれが少しでも膨らむ人の登場を期待したいものです。そう言えば、どこか身近な街にも言えることですね。


秋葉原無差別殺人

[2008年06月11日(水曜日)|No.1435]

パソコントラブルのため、この事件についてのカキコミが遅くなりましたが、とんでもないことが起こるものです。確かその第1報はNHKお昼の、のど自慢が終わってすぐの番組内で聞いたように思います。
 
当初、刃物を持った人間に切りつけられ、秋葉原で何人かが負傷したようですとのニュ−スを聞き、まさかこのような多くの死傷者が出るとは思ってもみませんでした。それが時間が経つにつれ、死者の数がどんどん増えていきました。
 
正直、弊社の実習生たちも、ときどきはこの秋葉原に繰り出すことから、まさかそこにはいないだろうとの願いに似た気持ちもなかったわけではありません。
 
レンタカ−のトラックで歩行者天国で賑わう人だかりの中に突っ込み、車を降りて、はねられ倒れこんでいた人に、さらに馬乗りになって何度もナイフで刺したり、また交差点の中で逃げ惑う多くの人を手当たり次第に切りつけるという仕業は、とても尋常な人間のすることとは思えません。
 
その残忍さに多くの人が自分の目を疑ったのではないでしょうか。でもその犯人からは薬や酒も検出されたわけではありません。25歳のいわゆる普通の人の犯行に、さらに驚かされました。またお隣の町・裾野市に住み、レンタカ−もわが町・沼津の駅前で借りたと伝えられています。
 
良い事ならともかく、こんなことで町の名前が知られるのも、とんだ迷惑というものです。裾野市に住む多くの方々も、きっと同じ思いではないでしょうか。
 
たびたび起こる、アメリカでの銃乱射事件を眺めるにつけ、まだまだ我が日本は安全でよい国だと今までは思っていました。でも今回の事件からはどうでしょうか。銃乱射と少しも変わるものではありません。
 
むしろ事前に計画されていたようなこともメ−ルの記録に残されていることから、一時的な感情のもつれからパニックになったとも思えません。逆に大勢の人が行き交う交差点のど真ん中に、車で突っ込むなど、とても考えられない、身の毛もよだつような恐ろしい犯行です。
 
我が日本はいつからこんなに恐ろしい国になってしまったのでしょうか。ただ自分のことだけを考え、世の中が面白くないからと言って、何の罪もない人たちまで巻き込んでしまう人間は、確かにとても許されるものではありません。でも、かつてはほとんどその数を見なかった、こうした人間を生みだしてしまう社会構造そのものも、この際だから徹底的に見直す必要があるのではないでしょうか。
 
また被害者がもし自分の娘や息子だったらどうでしょうか。手塩にかけてこの歳まで育て上げ、挙げ句の果てが犬死とも言えるこの始末です。おそらく私だってその立場なら、犯人をこの手にかけて殺したくなるというものです。
 
今朝のニュ-スでも、加害者の両親が謝罪する様子を伝えていました。その母親など、土下座までして詫びていました。親にこんなことまでさせるなんて、何という親不孝なのでしょう。本当に大馬鹿野郎だと思います。
 
それより何より被害者である本人たちが、こんな惨い死を遂げるために今まで生きてきたわけではないのです。改めてどうにも収まりのつかない怒りがこみ上げて来て仕方がありません。犠牲になられた方々に心よりその哀悼の意を表し、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。


パソコンのダウン

[2008年06月10日(火曜日)|No.1434]

パソコンがダウンして大変ご迷惑をお掛けしました。弊社HPの管理者の方から、急遽その旨メッセ−ジを入れて頂きましたが、毎日の日課になっていたこともあり、日々何となくやり残しがあるようで落ち着かないものでした。
 
このWebの書き込み以外に、CAD等、日頃の業務に支障が少なくなかったわけですが、システムのバックアップの大切さを痛感しました。
 
そもそも、その原因はさもないことです。最近はCADで図面作成までしている弊社実習生の徐くんが、中国語の変換ソフトをパソコンにインスト−ルしたことに起因しています。
 
本人は自分のパソコンにもインスト−ルしていることから、比較的気軽な気持ちで行ったのでしょう。しかし、翌日、私がいつものように早朝このカキコミをやろうとしたら、どうも日本語の変換がスム−ズではないのです。
 
各変換にもいつもより時間が掛かり、いつのまにかカ−ソルが飛んでなくなってしまったりしているのです。またインタネットの初期画面には中国語の文字まで飛び出してくる始末です。
 
こうしたことから原因を追究したところ、このソフトをインスト−ルしたことが判り、その復旧作業を本人に任せました。そしてアプリケ−ションの削除でこのソフトをアンインスト−ルした途端、システムの不具合が生じたらしいのです。
 
たしか、「システムのファイルが壊れたか、ないため起動できません。システムのCDを挿入して初期画面に戻し“R”のキ−を入力して下さい」のようなメッセ−ジだったと思います。
しかし、リカバリ−のCDはあっても、このOSであるXPのシステムCDは探してもらったのですが見つかりません。
 
こうしてパソコン本体を修理に出し、デ−タ等のバックアップを依頼しなければいけない事態になったのです。後から判ったことなのですが、どうもこういうことらしいのです。参考のためにちょっとお話ししておきます。
 
日本で作られている正規のソフトやアプリケ−ションのほとんどは、インスト−ルはもちろんのこと、それを削除しても(アンインスト−ル時でも)システムそのものに影響が及ばないよう、配慮して作られているとのことです。
 
ところが、どこで作られているか判らないようなソフトは、そうした細かな配慮までされていないことが多いらしく、使っているときはそんなに不具合はないにしても、削除した途端システムに不具合が生ずるというのです。
 
たぶんこのようなことではないでしょうか。起こってしまったことだけに、当事者である本人にはくどくどとした注意はできるだけ控えましたが、今後のために1つだけは厳しく諭しました。本人の持ち物ではなく、会社の業務用機器だけに自分勝手な判断でこうしたインスト−ル等の処理を絶対行ってはいけないことです。
 
往々にして、その道に中途半端に詳しかったり、慣れてきたことにより犯しやすいミスです。いわば緊張感がないとは言わないまでも、慣れによる、ちょっとした油断が招いた事柄です。そういった意味では起こるべくして起こったとも言えるかもしれません。
 
油断大敵、初心忘るべからずとは、昔の人はよく言ったものですね。蒙る被害も大きかったかもしれませんが、失敗から学んでいくことも大きいような気がしています。


「社長の三行日記」の更新が遅れます

[2008年06月05日(木曜日)|No.1433]

いつも「社長の三行日記」をご覧いただきありがとうございます。

「社長の三行日記」の更新に使用していますパソコンにトラブルが発生し、更新が思うようにならない状態です。パソコントラブルが解消するまで、更新が滞りがちになるかと思います。
「社長の三行日記」を楽しみにしていただいています皆様には大変申し訳ありませんが、ご了承下さい。

パソコンが復旧しましたら、またお知らせいたします。(管理者より)


これからの中国との関係

[2008年06月04日(水曜日)|No.1432]

同友会が出している中小企業家しんぶんに、中小企業をめぐる情勢として、日中経済の今後を占う記事がありました。少し紹介させていただきます。
 
日中の経済(GDP)規模は近い将来に逆転する可能性が高くなっています。その頃の中国沿岸部には、一人当たりGDPが1万5千ドルという韓国や台湾並みの豊かさを持った、2億人ほどの人たちが出現します。
 
私たちは日本が先頭を走って、その後に新興工業国(NIES)、中国、インドなどが次々と離陸してくるというアジア観を変えなければなりません。今のアジアはネットワ−ク型で発展しているととらえ、その中で日本がどう関係を作っていくかという構想を持つ必要があります。
 
その点で、アジア諸国は、中国について経済成長のパ-トナ-である同時に競合関係にもあると認識しており、中国との関係は過度な依存関係にならないようにしたいと細心の注意を払っています。
 
中国が強くなり、中国との競合関係が厳しくなるほど、アジア諸国は日本との関係強化でバランスをとることを望む可能性があります。
 
中国の存在感が大きくなるほど日本の役割は重要性を増すと言えます。米国や欧州も対中貿易赤字の問題を抱え、政治経済のさまざまな面で中国との関係は複雑さを増しています。
 
中国は自らの存在が大きくなるほど世界との調和に神経を使わざるを得なくなり、日本との関係をさらに重視すると考えられます。

 
ここでも言われているとおり、近い将来、大きな飛躍を遂げている中国経済が日本とその立場が逆転するのは自明の理のことと思われます。
 
従って好むと好まざるに関わらず、我々日本は中国との関係にそれなりの配慮を示さなければなりません。弊社の夢は現在の実習生たちの力を借り、将来的な中国本土でのビジネス展開です。この日本同様、設備投資の行き着く先はその維持管理であるメンテナンス(保守点検を含むサ−ビス)にあると思われます。そこには私たちがお役立ちを図れるチャンスが潜んでいるのです。
 
そして私たち中小企業の力は、何と言っても人にあると考えます。いかにその力を引き出せるかに掛かっています。またそれは人種や国籍を超えたものでなければなりません。是非近い将来、そうしためざすべき方向で、弊社も展開が図れることができたらと願っています。


白隠禅師座禅和讃その1

[2008年06月03日(火曜日)|No.1431]

早々と関東・東海地方にまで梅雨入り宣言が出されました。ちょっと早いような気がしますが、これからずっと7月初めまで、この梅雨が続くと思うとぞっとしますね。この雨の中、今朝も会社まで徒歩でやってきました。
 
昨夜も雨の中、久しぶりに出掛けた座禅修養会の会場まで、やはり歩いて行ったのですが、人に優しくない車社会を実感しました。通り過ぎていく車の半分は路肩の歩行者に対し、水しぶきを上げて猛然と走り去ります。そんな中、大多数はそうした配慮の感じられる職業運転手の、ちょっとした気遣いのある運転は嬉しいものです。
 
竜澤寺老師の死後、なかなか後任の老師の法話が決まらないのか、会場である東方寺住職がこの代わりを務めていますが、その熱心さの割には参加者が少なくなっているような気がします。
 
昨日の話の中で、この東方寺もそうですが、栄西禅師が興した全国の臨済宗のお寺は、ほとんどこの沼津市原にある松蔭寺から出た白隠禅師宗派が務めていると聞きました。
 
改めて白隠さんの偉大さに気がつかされたわけですが、読み上げるお経でも白隠禅師座禅和讃というものが知られています。結構教えられるものがあるだけに、少しシリ-ズで取り上げてみたいと思います。
 
衆生本来仏なり  水と氷の如くにて  水を離れて氷なく  衆生の外に仏なし
 
衆生近きを知らずして  遠く求むるはかなさよ

 
衆生(命あるもの、人間)はもともと仏さまであり、仏の心は水(悟り)であり、衆生の心は氷(煩悩)のようなものだ。
 
しかしながら、氷は本来、水であり、水があるから氷が存在するのだ。従って私たち衆生を置いて仏はないのである。
 
それなのに衆生は、この身が仏であることに気づかないで、遠くに仏がいると思う。それを追い求めることは、はかないことだ。
 
全ては自分自身の中にあることなのですね。ですから受け取り次第で、180度その展開も変わるというものです。
 
昨日の話にも出ていた、仕事を始める前にこれからあんなにやらなければいけないのか、と思うのと、無心にやった結果、もうこんなにやり遂げたのかと思うことでは、やはり違いが出てくるものです。前向きに全て受け取っていきたいものです。


高校野球夏の大会まであと1ヶ月

[2008年06月02日(月曜日)|No.1430]

昨日の日曜日はすこぶる良いお天気でした。その前日の31日には、夜遅くまで値上げを見越してガソリンスタンドに多くの人が詰め掛けたようですが、こうした煩わしいことを少しでも忘れることができるような、爽やかな一日だったと思います。
 
この絶好のお天気に誘われたわけではないのですが、早朝のソフトボ−ル練習に出掛けた後、予定されていた沼津東−沼津商業の高校野球定期戦に出かけました。
 
この試合が行われた愛鷹球場の横には陸上競技場もあり、こちらの方は清商とか静岡学園が出ていた県高校総体サッカ−の準決勝があった関係で賑やかなものでしたが、野球場の方はやはり関係者以外には詰め掛けていない、まばらな状態はいつもと変わっていませんでした。
 
両校とも伝統校だけに、昔は沼津市内を二分したような人気があり、多くの人が詰め掛けたようですが、長く低迷している成績も影響してか、市長の始球式があるというものの寂しいものです。残念ですが静岡市内を二分している静高−静商の定期戦とは異なるものです。
 
さて試合の方は我が方が4−0で勝ちました。と言っても相手には悪いのですが、中部、西部のチ-ムならこうはいかないものでしょう。1時間30分あまりの試合時間が示すとおり、無駄な四球がなかったというものの、ちょっと淡白な試合だったように思えます。
 
正直、その感想としては、両チ-ムとも最近の子ども達を象徴しているかのようなスマ−トさが目立ち、もう1つ何がなんでも球に喰らいついていくといった、粘っこさや嫌らしさが感じられません。ですから勝っていても、さらにとどめを刺すようなゲ-ムにはなかなかならないものです。
 
夏の本番まであと、ちょうど1ヶ月となりました。今年は北京五輪との兼ね合いから、NHKの放送の関係で、本大会が2週間ほど前に繰り上げ開催となっています。従って残り少ない期間となりましたが、しっかりとした各自のテ-マを定めながら練習に向かい、本大会に挑んでもらいたいものです。
 
またここまで来たらケガにも気をつけなければいけません。昨日もその両親からお礼を述べていただいたのですが、先日の練習中、2年生の二塁手が右翼手と交錯し、脚の骨を折ってしまいました。救急車で担ぎ込まれた病院が、私の同級生が営む病院だった関係から、学校側からちょっと理事長にお願いをとの依頼がありました。
 
こうしてお願いをしたところ、急遽、手術の担当医もそれなりの方に変更してくれたり、その後の治療もいろいろと気に掛けてもらっているみたいです。持つべきものは友、やはり有難いものです。ちょっと話が逸れましたが、夏本番にできる限りの力が出せるよう、また最後まで勝ち進めなくても、新チ-ムのそれ以降に成果が上がるような結果を是非残してもらいたいと願っています。