会長の”三行日記”

2011.01.17

我が国の不安な行方 No.1938

あの大震災から16年の月日が過ぎ去りました。その年に生まれた方がもう高校生になっています。他人事ではなく、いつやってくるか判らないだけに、その教訓を活かさなければいけないと思っています。今年が17回忌にも当っていることから、犠牲者のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
 
さて菅内閣の改造があり、その目玉であった仙石さんが抜けてしまいました。党代表代行に新たに就任とのことですが、このポストもお飾りのようなものでしょう。
 
仙石さんが抜けてしまった菅内閣は果たして大丈夫なのでしょうか。というのも実質は仙石内閣のようなものと言われていたからです。菅総理は長いこと野党にいたせいか、人の批判や他人の作った政策への突込みには長けていたものの、自分で作り出したり、その調整能力には疑問視されているからです。
 
それからもう一つ、納得できないと巷でも多くの声が聞かれるのが、与謝野さんの経済財政担当相就任です。この人、前回の衆議院選で反民主を叫び、東京の地方区に敗れて、比例で復活当選を果たしたのです。
 
ですから当時いた自民党のお陰で、復活当選し議員となれたのです。またその同じ選挙区で与謝野さんに勝ったのが、今回その経済財政担当相から経済産業大臣にポスト変更となった海江田万里さんですから何とも皮肉なものです。
 
これなども海江田さん自身が言われているとおり、「人生は不条理ということです」との言葉を裏付けるようで、これから先の国会運営でも、自民党はじめ、抜けた「立ち上がれ日本」など野党の大きな標的となって、新たな問題人物になるような気がします。
 
またそれと与謝野さんと言ったら、増税論者であることも気になるところです。これで消費税アップとなる動きが加速することになるのではないでしょうか。
 
とにかく、この第2次菅内閣の組閣も、一先ず野党の矛先をかわそうと目先を変えただけのようで、この先政局がスム-ズに進むものとも思えません。
 
そうすると、我が国はこの先、いったいどのように進んでいくものでしょうか。今の高齢者が将来的不安でお金を使えないことと同じように、国民の大多数にまでそれが及んでいくようで、何とも先が見通せない不安な気持ちが募るものです。