会長の”三行日記”

2020.06.05

愛犬の最後の奮闘 No.2948

 ほぼ3年ぶりのカキコミとなります。先月20日に代表権を息子である新社長に譲ったことから、会長の三行日記としては初めてのトライですが、これから気が向くままに少しずつ綴っていきたいと思います。

さて私と誕生日が同じ愛犬・ク-ちゃんですが、2月で16歳を迎えましたので、ほぼ16.5年今日まで頑張って生きてきました。ラブラドールレドリバ-とビ-グルの雑種ですが、姿かたちはほとんどラブで、ビ-グルの血が入っていることで純粋のラブより一回り体は小さいように思えます。

それでもラブそのものが小さくない犬ですから中型犬以上で、20kg以上の体を維持してきたことから、長生きしていると言えるのではないでしょうか。そんなク-ちゃんもここに来てほとんど動けなくなってしまいました。

この5~6日前から家の中に居るものの、ほとんど寝たきりの状態です。見るも忍びないような姿になってしまいましたが、それまでは脚が不自由になったにもかかわらず、家の中ではおしっこなど全然漏らさず、犬なりに頑張っているなと感心していたものです。

でも16歳といえば人間では80歳を優に超える年齢です。それゆえ今年になってからずいぶんと老いの進むのが早くなったような気がします。というのも犬の1歳というのが人間の5~6歳に相当すると思えば、うなづける話です。

そんな彼の介抱(介護と言ってもよいかもしれません)を家内はまるで我が子のようにしてくれています。重い彼を抱っこして外に連れ出しおしっこをさせてやったり、抱きかかえて食事を口元まで運んで食べさせています。

また少しでも楽になればという思いから、愛犬の身の回りの寝具等の調達やら病院への世話、そして食べやすくするためいろいろな食事の工夫に惜しみなく賄ってくれています。

思い起こせば認知の進んだ私の母を10年以上、そして母が亡くってからすぐに父の面倒をみてくれてきた彼女の今度は愛犬の晩年の介護です。本当に真似ができない頭の下がる思いです。

そんな一生懸命な介護に応えようとク-ちゃんを見ていると、言葉は言えなくても必死に頑張っているように見えます。悲しい最後の奮闘ですが、彼が私たちに与えてくれた幸せいっぱいのときを思い起こすと胸が詰まります。仕方がないかもしれませんが誰でも迎える終末なのですね。