会長の”三行日記”

2011.04.18

エアコンに頼らない消夏法 No.1993

延び延びとなっていた男女のプロゴルフも開幕し、昨日はその最終日を迎えました。男子は高山、女子は不動の両選手が優勝を飾ったわけですが、それぞれの選手が口々に、自分達にできることは精一杯良いプレ-をして勇気と感動を与えることだと話していました。
 
中には実家が半壊している男子選手もいると聞きました。とにかく一時的ではなく、息の長い支援を続けていかなければなりません。18番の最終ホ-ルでは石川遼くんが3打目のアプロ-チを見事にチップインしました。
 
やはりこの人の持っている運命的なものを感じます。また一方では斎藤佑ちゃんも同じ早稲田の同期・福井投手と共に、初先発、初勝利を飾りました。今年はこうした若い力から目を離せなくなるのではないかと思われます。
 
さて前置きが長くなりましたが、今朝の天声人語に、かかあ天下ならぬ、かかあ電化という記事が載っていました。一般家庭に電化が進み始めた1955年ごろに流行った言葉だそうです。
 
それによると、家庭の電化程度をいくつかのランク付けしていたとのことです。いまいちだった第7ランクは電灯だけです。そして第6にラジオがあること。
 
また第5にはトースター、電熱器。第4は扇風機に炊飯器。第3は電気洗濯機。第2は電気冷蔵庫。第1ランクの家にはテレビも電気掃除機もあったと言われています。
 
3種の神器とも呼ばれた、洗濯機、冷蔵庫、テレビはおそらく、この後、多くの家庭に普及していったのでしょう。こうした電化製品の開発、普及により、どんどんと私たちの生活がより豊かで快適になっていったものと思われます。
 
記事の中で注目したのが、これから後で普及したエアコンが家庭用電力消費の約25%を占めるということです。冬は寒く、夏は暑いということをいくらかでも解消させた代物です。
 
しかし考えてみると、私たちの小さなときにはそんなエアコンなどというモノはなかったのです。夏の暑い時には扇風機をガンガン廻して、傍らでアイスクリ-ムいやキャンディ-かな、それを頬張るのがささやかな贅沢だったように思えます。
 
そして冬の家の中は、石油スト-ブで暖をとったのが大概の家庭だったのではないでしょうか。こう考えてみると、決してエアコンに頼らなくても、人は生きていけるのです。
 
今年の夏は伝えられているところによると、だいぶ電力不足に陥るということです。ですからここで私たちの生活をもう一回見直す、良いチャンスではないでしょうか。私の寝泊りする部屋はエアコンもありません。
 
それは単なる、物理的にそうしたモノがないだけに過ぎないかもしれませんが、なくても何とか済むのです。ですからこの他にも、記事の中にあった打ち水、緑のカ-テン、川涼み等、エアコンに頼らない消夏法をそれぞれが考え出していく必要があるのではないでしょうか。