会長の”三行日記”

2011.11.08

ネット上のヤラセ No.2104

やはりヤクルトは中日に敵いませんでした。これで今年の日本シリ-ズはソフトバンク対中日の戦いとなりました。長いことシリ-ズに出れそうで出れなかった、ソフトバンクにも応援したい気持ちもありますが、落合監督も最後だし、どっちも頑張ってもらいたいものです。
 
さて今日はネットの話題です。オンラインショッピングとか、宿泊したホテルや旅館など、利用者の声が今、ネット上では当たり前のように寄せられ、またそうした感想などが結構無視できなくなっているのが現状です。
 
その寄せられる声がもし、ヤラセだったらどうなのでしょう。そんなところまで、こうしたヤラセが蔓延っているとは露知らなかったものですが、どうやら、その道のプロらしき業者がいると言うのです。
 
次のある営業資料がネットに流失したとのことです。「クチコミを活性化して、潜在顧客の関心を喚起します」。都内のネット関連会社のもので、依頼でこのヤラセ書き込みをすることが赤裸々に記載されていたと言います。
 
これでは昔、お祭りの出店でよく言われた、サクラと全く変わらないものではないでしょうか。よくもないのにさも効果があると触れ回ったり、普通の施設なのに大変サ-ビスがよく満足したとカキコミされれば、ネットを見た人間は信用してしまいます。
 
これでは詐欺みたいなものです。果たしてこうした商法に違法性があるのでしょうか。調べてみると、ある会社の場合、初期費用3万円、月15回のカキコミで4万円、50回なら11万円と言います。
 
また他のところでは、このクチコミを70%以上の人が信用すると営業を持ち掛け、月100件のカキコミで初期費用込みで80万円と提示してきたそうです。
 
そして怖いのはこうした誘いをむげに断わると、相手がカキコミ業者だけに何を書かれるか判りません。クチコミででたらめを書かれたことには、商売はあがったりになってしまいます。
 
ですから予算がないからと言って、断わるしかないような始末です。このようなことから、サイトの運営業者も24時間態勢でカキコミを監視したりして、その対策も講じてはいます。
 
しかしながら行政処分上では、その対象はこうしたカキコミ業者ではなく、その依頼者だと言われているのです。以上のことから、なかなか処分が難しいことゆえ、私たちに必要なのは何でもかんでもカキコミの記載を鵜呑みにするのではなく、実物を確かめたり、他のいろいろなサイトを注視したり必要があるものです。
 
とにかく、こうした分野までヤラセが蔓延っているほど、ネットが日常生活上に不可欠となっている現在は、ある意味では文化が進んでいるようで、情報過多が災いし、逆に暮らしにくくなっているとも言えるのではないでしょうか。