会長の”三行日記”

2011.11.16

おかしな国での試合 No.2110

不敗を誇っていたザックジャパンが、ついに昨日の北朝鮮戦に初の1敗を喫しました。でもアウェイの試合と言っても、あそこまで管理統制下に置かれては敗北も仕方ないのではないでしょうか。
 
それにしても北朝鮮という国は聞きしに勝る国ですね。この試合、静岡に研修に出掛けていたため、観ることはできませんでしたが、ニュ-ス等によればその異常さが伝わってきます。
 
まず競技場を埋めた5万人の北朝鮮の市民、たった150人の日本人サポ-タ-に対し、比べようもないほどの異様な勢力です。しかも日本のサポ-タ-には日の丸、鳴り物、横断幕の3点セットの持ち込みを禁止したにもかかわらず、自国の国旗や赤旗がはためき、メガホンと太鼓を使っての競技場を揺るがすような応援ぶりです。
 
また日本人サポ-タ-の周囲には軍の保安員が取り囲み、立たせてももらえない始末です。そして開始前の国歌・日の丸の演奏にも音楽がかき消されるほどの、大観衆からのブ-イングが起こっていました。
 
これが国交のない国での試合なのでしょうか。観衆は一糸乱れぬ統率の取れた応援で、ウェ-ブやハングルの人文字まで繰り出していましたが、これも事前でのリハ-サルなどがあったのでしょう。
 
聞くところによると、この試合の入場料は北朝鮮の人の1ヶ月分の給料に値すると言います。従って5万人のほとんどが軍人もしくはそれに近い選ばれた人とも言われています。
 
それから日本人選手は前日の入国の際、3時間も4時間も足止めを食らったとのことです。また日本はもう予選突破を決めていることから、メンバ-も代えてこの試合に臨んでいました。
 
このようなことから勝利への執念が北朝鮮にはとても及ばず、敗北は仕方ないのではないでしょうか。そして異様な雰囲気の中でのこうした試合は、今後のよい経験になったかもしれません。
 
逆に考えたら、あのような雰囲気の中で、もし日本が勝っていたら不測の事態を招いていたかもしれません。とにかくおかしな国ですから、何が起こるか判りません。改めて北朝鮮という国の異様さを知らされた試合でもありました。
 
明日17日は早朝より、東京ビッグサイトへ一日、システムコントロ-ルフェア視察研修に出掛けるため、カキコミは休ませていただきます。