会長の”三行日記”

2011.12.16

由紀さおりさんの大ブレ-ク No.2126

由紀さおりさんがアメリカで大ブレ-クしています。由紀さおりさんと言ったら、夜明けのスキャットなどで知られる、私たちの年代ではよく知られた方なのですが、なぜ今?と思わせられる不思議さを感じています。
 
つい先日も新作アルバムが欧米で大ヒットしている関係で、アルバムの共演者であるピンク・マルティ-ニのニュ-ヨ-ク公演に、ゲスト出演したと伝えられていましたが、約1500人の満員の観衆から盛大な拍手を送られていたとのことです。
 
公演では「夜明けのスキャット」の他、「ブル-ライトヨコハマ」「真夜中のボサノバ」など、私たちにはお馴染みの昭和の歌謡曲のほか、「ホワイト・クリスマス」を日本語の訳詞でしっとりと歌い上げたそうです。
 
あの澄んだ綺麗な歌声が外国人を魅了するのでしょうか。でも私たちの年代ならその良さは解るのですが、今の若い世代の方々にも、このように驚愕とも言える、大きな歓声に包まれるなんて、ご本人すら予期せぬことだったのではないかと思われます。
 
それだけ今を生きている方々が癒しを求めているということなのでしょうか。「夜明けのスキャット」といったら発売が1969年と言いますから私たちの学生時代のことです。
 
深夜までニッポン放送の「オ-ルナイト・ニッポン」などをよく聴いていたことを懐かしく思い出します。この曲が150万枚のミリオンセラ-となり、その年の紅白歌合戦にも初出場し、由紀さんは歌手として着実に歩み始めたのです。
 
それから最近まではお姉さんの安田祥子さんと共に、童謡などの愛唱歌をよく歌われていました。それだけになぜ今?という思いが一層募られたわけです。
 
由紀さんはニュ-ヨ-クの舞台で、アメリカからの東日本大震災への支援に触れて、感謝の言葉を英語で語りかけたそうです。いつ何が起こるか、全く判らないこの時代だけに、こうして生きていることへの感謝の気持ちを、お互い改めて感じ合っているのではないでしょうか。
 
そして由紀さん自身が語っているとおり、歌の中の日本語の響きが優しくてきれいということで、日本語をそれなりに受け止めて頂いたということでしょうか。とにかく、ある日突然のブレ-クに思えるようなことでも、やはりそれなりの下地や要因はきっとあると信じたいものです。