会長の”三行日記”

2012.06.04

逃亡の末 No.2220

地下鉄サリン事件などで特別手配されていた菊地直子容疑者が逮捕されました。ちょうどサッカ-ワ-ルドカップアジア最終予選で、日本が初戦のオマ-ンとの試合で快勝した後だっただけに、心地よい気分でスポ-ツニュ-スを観ていた時でした。
 
一瞬、菊地直子って誰だろう?と思ったほど、忘れかけていた名前でした。それはそうですね、もうあの事件から17年も経っているのです。でも被害者にとっては、決して忘れることのできなかった名前だったのではないでしょうか。
 
それにしても手配写真とずいぶん違っているのに驚きました。よく似た女がいると警視庁に寄せた人間の情報を元に、張り込みを続けた結果とのことですが、よく判ったものです。
 
これも今年の2月から2倍に引き上げた、懸賞金1000万円の効果だったのでしょうか。菊地容疑者は名古屋や京都などを転々とした後、所沢そしてこの相模原へと移り住んでいたようです。
 
昔、テレビで観た「逃亡者」というアメリカのドラマがありましたが、逃げ延びている間は心の休まる日がなかったのではないでしょうか。これである意味では容疑者もやっと落ち着き楽になったと言えるものです。
 
新聞などの伝えるところによると、教団の教祖であった麻原に対しては、もう信じてはいない、ありのままを供述すると、述べているようですが、しっかりと罪を認め、ありのままの真実を明かしてもらいたいものです。
 
また直前まで住んでいた相模原では、2年ぐらい前から福祉事業所に勤め、2級ヘルパ-の資格まで取得してまじめに働いていたようです。住まいも外見とは見違えるほど、内部の部屋は綺麗にされていて、招かれた事業主の奥さんも全くそれらしき気配も感じなかったと言います。
 
これでもう一人の特別手配者である、高橋克也容疑者の逮捕も時間の問題ではないでしょうか。とにかく、ここまでの騒ぎになってもまだ潔く自分の罪を認めないどころか、配下の人間に対して少しの気配りも見せない、教祖らしくない教祖に義理立てする必要は全くありません。
 
事件の真相解明に努め、潔く自分たちの罪を償うのが、人間として残された定めではないでしょうか。やはり永遠に逃げ延びることなど、できるわけはありません。3億円の犯人にもよく聞かせてあげたいものです。