会長の”三行日記”

2012.09.10

ロンドン・パラリンピックから No.2273

パラリンピックが閉幕しました。回を重ねるごとに盛大に開催され、障がいを克服しその道に賭けているアスリ-ト達はさぞかし張り合いを感じているのではないでしょうか。
 
そんな中で土曜日、テレビで中継していた車椅子ラグビ-なる競技を観ました。初めて観たのですが、予想していたよりずっと迫力のあるゲ-ムでした。
 
それというのも、通常のラグビ-同様、人と人とぶつかる代わりに車椅子同士が、かなりのスピ-ドでぶつかり合うのです。ですから時にはそのはずみで、車椅子が人間ごと転倒してしまうことすらあるのです。
 
こうした場合はゲ-ムを一旦止めて、係員が起こしてから再開するのですが、その迫力たるやラグビ-そのものです。また時によっては、車椅子を押さえつけて動けなくするのも戦法の1つのようです。
 
この日は地元・イギリスとの試合でした。日本チ-ムのエ-スと呼ばれる池崎大輔選手の動きはさすがです。それに仲里、官野両選手とのコンビネ-ションが見事に決まり、次々と得点を挙げていくのです。
 
またファ-ルを犯すと、1分間のペナルティとしてゲ-ムに加わることができず、コ-トサイドで休んでいなければいけません。こうした相手方のファ-ルの時、日本チ-ムはただ得点を取りに行くのではなく、得点をリ-ドしているとき、その1分間を有効的に自軍の攻撃で使うのです。
 
さすが日本という、頭を使った攻撃だと感じました。当初、ご当地・沼津出身の若山英史くんがこのゲームに出るかなと期待していたのですが、残念ながらその願いは叶いませんでした。
 
彼は私の長女の同級生で、沼津と言っても全くの地元である、片浜の出身なのです。不運にも事故に遭い脊髄損傷で下半身麻痺となってしまったのですが、挫けず見事このオリンピック代表に選ばれたのです。
 
ですから地元ではこの同級生をはじめ、多くの人たちが期待を持って注目していたのです。でもこの球技歴5年とまだ浅く、年齢的にもこれからが自力のついていく時でもあると思われます。
 
それだけに今回のこの経験はかなり大きなものになるのではないでしょうか。とにかく、こうした全てに障がいを持つ人々がそのハンディにめげず、見事に克服して大きなことを成し遂げている、パラリンピックという世界中の祭典は、大きな夢と感動を与えてくれるものです。
 
益々、このロンドンのように一般のオリンピック同様、盛大に開催され、多くの人々が集うことを願っています。