会長の”三行日記”

2012.09.18

中国での反日運動激化 No.2277

中国での反日運動が目を覆うばかりの騒ぎとなっています。正直、日本人の私たちにとってはとても腹立たしく、怒りの持っていきようのない、やるせなさを感じています。
 
でも残念ながらあれが今の中国の実態なのでしょう。いくらGDPが日本を抜き、世界第2位となったといえども、あの状態では世界中の人々が中国から目を背けてしまいます。
 
可愛そうなのは日本人や日本企業というだけで、暴行などの被害や建物損壊、放火にあったりしている現地の人々です。伝わる映像によると、ドサクサに紛れまるで略奪や焼打ちまで繰り返しているようで暴動そのものです。
 
推測するに、貧富の差が激しい国内の大きな格差に対する、人民の不平や不満のはけ口となっているのでしょう。今朝の天声人語にも書かれているとおり、「愛国無罪」の錦の御旗(みはた)の下に隠れてのはけ口になっているに違いありません。
 
そうは言っても、今日9月18日は81年前、満州事変のきっかけとなった柳条湖事件が起こった日です。時の関東軍による、満州で軍事行動を起こし、それを機に国内の軍事的改革を断行する計画で、謀略的満鉄線路爆破事件を起こした日なのです。
 
中国では毎年この日を、大きな屈辱を受けた日として忘れないように、反日デモが繰り返されている日です。それに今回の尖閣諸島問題に端を発した反日が加わったら、とても油断はできません。
 
またその尖閣諸島には、2日ぐらい前に禁漁が解けた東シナ海、特に魚釣島周辺に約1000隻の漁船が大挙して向かっているとのことです。全く東シナ海周辺の島を自国の領土化しようとする、その手口そのものです。
 
全く理解に苦しむその国民性なのですが、永年の中国共産党の1党独裁政治のひずみが表れてきたのでしょう。私たち日本人に必要なのは決して同レベルにならないことです。幸いにして我が国の国内ではこうした低俗的な運動に対して、目には目をといった事件が一切見られないのがさすがです。
 
落ちぶれてもここまでは成り下がってはいないということです。とにかくこれ以上紛争が拡大しないことを願い、良識ある政府間交渉での解決を図ってもらいたいものです。世界はその真相を眺めています。