会長の”三行日記”

2014.01.15

全自動駐車システム No.2511

 車に関しての最近のニュ-スには、よく無人の車の運転を目にします。近い将来、そうなるかもしれないと思われるのですが、人間が乗っていないだけに何かとても不安なものを感ずるものです。

また車が危険物や衝突しそうな遮蔽物を咄嗟に感知し、自動停止するような機能も最近の車には装備されているみたいです。これもどこまで信頼できるのか、ちょっと考えさせられてしまいますが、要は人間自身の判断力を働かせず、機械だけに頼ってしまうのも、どうかと思います。

そんなことを考えさせられる昨今なのですが、全自動駐車システムなるものが開発されたという記事を見ました。私は公道を無人車が走るのには少なからず抵抗を持つものですが、駐車場をこういったシステムを使い管理するのは結構、面白いのではないかと思いました。

アメリカ・ラスベガスで今月7日から開かれている、家電やコンピュ-タなどの見本市・CES(コンシュ-マ-・エレクトロニクス・ショ-)は世界最大規模と言われています。この目玉の一つである車の自動運転技術には大きな注目が集まり、その中でも今年は実用化に向けての展示が目立っており、その1つがこの駐車場への自動誘導システムなのです。

それは次のような機能です。システムを起動すると、車が自分で駐車場の空きスペ-スを探し、その場所まで自走して駐車してしまうという便利なものです。また用事が済んで車に戻る際も、スマホで呼び出せば車が自動的に駐車場から出庫され、自分の目の前までやってくるというものです。

ずいぶん便利なものです。これならすぐ実用化されるのではないかと思われます。元々アメリカではパレット・パ-キングという駐車サ-ビスが普及していて、目的地の玄関に到着すると駐車係がやってきて、キ-を預ければ駐車場まで車を運んでくれるそうです。

そして帰りも駐車係に頼めば車を玄関まで運んできてくれます。いわば車のポ-タ-のようなものです。このシステムを無人化したようなものが全自動駐車システムと言えるのでしょう。これなら利用者は駐車場まで足を運ぶ必要はないし、建物に付随して駐車場を設置しなくてもよいわけです。

このように実用化になれば土地が有効活用できることや、人件費の節約という点でも画期的とも言える、現在の駐車システムを大きく変えることになります。まさにタクシ-を待つ感覚で自分の車が目の前にやってくるのです。

おそらくそんなに遠くない将来、新しいビジネスとして生まれるのではないでしょうか。とにかく公道ならまだまだ検討しなければいけない点が少なくないことから、自動運転はなかなか実施には時間が掛かるでしょうが、新しい駐車システムは管理一切を駐車場の運営側がやるだけに、リスクのない信頼できるものになるのではないでしょうか。

私たちが小さなとき、無人の自動車や乗り物が周囲を走り巡っている、未来を描いた夢のような絵がありましたが、まさにそれが現実のものとなりつつあります。こうした技術の革新にはただただ凄いとしか言いようがありませんが、人間はこれから先、いったいどこに行ってしまうのでしょうか。人間が人間らしくならないことが一番怖いような気がしています。

明日16日は私用で一日、会社を休ませて頂きますので、カキコミはお休みさせて下さい。