会長の”三行日記”

2014.04.14

即戦力 No.2556

 ゴルフの夢の舞台、マスタ-ズト-ナメントも日本人で唯一出場していた松山英樹選手が予選落ちしてしまった関係で、興味が半減してしまいました。やはり日本人が活躍しないと面白くないものです。

さて即戦力という話題がネットに載っていましたのでちょっと紹介したいと思います。大学生の就活は今がピ-クらしいのですが、昨年、「超上から目線」な就活サイトを立ち上げ3週間で内定を勝ち取った男性がいるそうです。

このことがネットで話題になり、フジテレビがドラマ化したとのことですが、本人は引きこもりの経験もあり、人と話すのも大の苦手のことです。その手法をちょっと紹介させてもらいます。

「世界一即戦力な男から人事担当者のキミへ 菊池良 新卒採用2014特設サイト」。昨年2月、東洋大3年だった菊池良さん(26)が作った自己PRサイト。クリックすると菊池さん本人が現れ「I am a 即戦力」と自己紹介の動画が始まり、インタビュー形式で進み、“超”自信満々なPRが繰り広げられる。

企業から面接を申し込む仕掛けになっていた。どんな人なのか。この春就職したウェブ制作会社に本人を訪ねると、サイト内での印象とは打って変わり、物静かで人見知りな新入社員だった。名刺交換も「ちゃんと出来ているか」不安になる日々だという。

小さい頃から人と話すのが苦手だった。高校時代から6年間引きこもり、ネット世界に浸った。大検(当時)を取って東洋大文学部に入学。就活シーズンになったが「元引きこもりで、話すのが苦手な自分がまともに勝負できるわけがない」。当時「私を採用してみませんか」と呼びかけたサイトで話題を呼んだ大学院生のやり方を参考に考えた。

ネットで注目されるように、あえて上から目線にした。「ビジネス書を見ると“求む即戦力”とかってあって……。成功しても失敗してもどっちでも面白いと思ったから」と菊池さんは振り返る。ネットで知り合った友人3人がインタビュー動画やサイト作成を手伝ってくれた。

こうして公開後、たちまちネットで盛り上がり、ツイッターなどで拡散、彼の元へは約50社から“エントリー”があり、15社と面接、4社から内定を得たそうです。そして採用を決めた会社の副社長は「社会人として即戦力じゃないのは初めから分かっていました」と言いながらも、自ら企画し、キャラクターを作りきちんと世の中に発信したという実行力を評価したと言います。

このようなやり方はあくまでも特別な手法で、就活全てに通ずるものではないと思われますが、採用した会社が言われているとおり、その行動力に意味があるのではないでしょうか。ですから就活にとって比較的、内向的な人にとってはこうしたネットでの発信や自己アピ-ルは効果的だとも言えるものです。

とにかく自分本位の一方的ではない自己主張がどこまでできるのか、また相手の言葉をいかに噛み砕いて受け止める力があるのか、こういったところが人を見抜くポイントのような気がします。私たちの企業経営同様、行動力あるのみですね。