会長の”三行日記”

2014.04.24

外国人差別 No.2561

 連休工事への対応と準備で毎日、てんやわんやの状態です。嬉しい悲鳴には違いありませんが、体は1つしかない関係で、仕事の優先順序を誤らないように必死です。そんなわけで昨日もカキコミができず失礼しました。

でも忙しいのは本当に有難いことですから、文句を言っていては罰が当たります。さて伝えるところによると四国のお遍路さんでは少し困っていることが起こっているようです。外国人差別の問題です。

このお遍路さんの徳島、香川、愛媛の3県内の休憩所など30か所以上で、外国人差別を主張する張り紙や寄せ書きノ-トへの書き込みが見つかったとのことです。「大切な遍路道を朝鮮人の手から守りましょう」といった貼り紙です。

また「最近、礼儀知らずな朝鮮人たちが、気持ち悪いシールを四国中に貼り回っています。日本の遍路道を守る為、見つけ次第はがしましょう」とも書かれていたそうです。

元々この発端は外国人女性で初めてお遍路の魅力を伝える韓国人、チェサンヒさんの活動を指していて、外国人が迷わないようにと道順を示すステッカーを貼ってきたからです。

またこの貼り紙問題が報道されてからは韓国人女性が住職を務める徳島のお寺にも、中傷電話が相次ぐといったことも起きています。まさにヘイトスピーチなどと呼ばれる全く恥ずべき行為なのです。

ではなぜ今またその標的が韓国や朝鮮なのでしょうか。ご存知のように韓国のパク・クネ大統領は異常なまでに語気を強めて従軍慰安婦問題などを取り上げ、日本にその責任を大きく追及しています。

それは自国に留まらず、告げ口外交とも呼ばれた、ヨーロッパに出掛けてまで非難している始末です。そうしたことから日韓関係が一層修復できず冷え込んでいるのは事実です。ですから新大久保などのコリアンタウンでも、在日韓国人や朝鮮人の排斥を掲げるデモが繰り返されています。

それがこの貼り紙問題とは全く無関係とは言えないものですが、ずいぶんとお粗末な話です。地元ではこれにより目指している、88ヶ所霊場と遍路道を世界文化遺産に登録しようとする活動に、大きなマイナスイメージだとして危機感を抱いています。

それはそうでしょう。世界文化遺産たるものに外国人差別があってはおかしな話だからです。かつて日本に併合されていたこともあった関係で、韓国や朝鮮の人たちは私たちの幼少年期、訳の解らない人種差別をずいぶんと受けてきました。

それが近年やっと解消していただけに、良識ある日本人としては再びその過ちを繰り返していけません。たとえ大統領にどんなにバッシングを受けたとしても、同じレベルで物事を計るべきではないと思います。お互い弱い立場の人間に成り下がってしまうからです。

そういった意味でも最近の日本の週刊誌などの見出しを見ても少し考えものですね。何か低次元の反発や言い争いを繰り返しているようにも見えるものです。とにかく、貼り紙問題しかり、もっと大所高所の見地から眺めて欲しいものです。

明日25日より来月5日までの期間は、明日の工事期間中の安全大会開催に始まり、その準備作業や出張工事のため、しばらくカキコミは休ませていただき、7日より再開しますのでよろしくお願いいたします。