会長の”三行日記”

2015.05.26

善光寺御開帳 No.2710

 家内と二人で善光寺御開帳に行ってまいりました。往路、国道139号線沿いの富士芝桜まつりの会場を通過していく関係で、混まない前にと早めの朝5時45分には自宅を出発しました。

そのお蔭もあって道路は渋滞もなく順調で、精進湖経由で中央道甲府ICより中央道に乗り、双葉SAで最初の休憩をとったのが7時ちょっと過ぎぐらいの予定より早い時間でした。

そしてしばしの休憩後、中央道を下り岡谷JCTより長野道に入り、当初長野ICで降りようと思っていたのですが、NETで調べていった資料によると、更埴ICで降りて篠ノ井駅から電車で行くという方法を見つけましたのでそれに従いました。

善光寺のある長野駅周辺の道路は渋滞が予想されていて、長野駅より4つ手前の篠ノ井駅にはこの期間、無料の臨時駐車場が設けられていたからです。こうして12分ぐらい掛かり長野駅に着いたわけですが、その周辺はまさに善光寺一色となっていました。

駅から専用バスに乗り善光寺参道入口に着くと、10時過ぎの時間でしたがそこは人、ひと、人で溢れかえっていました。これが7年に1度の御開帳なのですね。そして両側に古き由緒ある、郵便局や旅館などの建物が並ぶ広い通りを抜けるといよいよ参道です。

でも、そこからがもう全く動かなくなっているのです。両側の一部は少し流れるのですが、真ん中の4~5列が人が止まったまま動かないのです。聞いてみるとそれは御開帳のシンボルとなっている、回向柱に触れるための列なのです。

最後列と記した看板には待ち時間90分となっていますので、どうしようか家内と相談したら、折角ここまで来たのだから並ぼうということになりました。こうなったら観念して持久戦以外ありません。

資料を調べてみると、山門と本堂のほぼ中央に位置している高さ約10mの回向柱ですが、御開帳となる本堂の前立本尊に繋がっていると言われ、この柱に触れることは前立本尊に触れるのと同じ功徳があり、結縁で願い事が叶うということです。

それなら何としてでも一度は触れなければなりません。そして待つことちょうど1時間ちょっとぐらい経ったでしょうか、やっと回向柱まで辿り着きました。家内安全と商売繁盛を願って回向柱に触れたのですが、面白かったのは係員の長いこと触れていたからと言って、ご利益が増すわけではありませんという言葉です。

こうして次は本堂に設置された御開帳の前立本尊への参拝です。ここには内陣と外陣という入口があって、すぐに入れる外陣はこの本尊の近くまで行けず遠くから眺めなければなりません。

それではつまらないと内陣の方へ行こうとすると、これまたびっくりで、こちらも入ろうとする人の波が延々と長蛇の列をなしているのです。でもこうなったら待つしかないと観念しました。その続きはまた次回紹介したいと思いますが、とにかく待つという耐えることでずいぶん人間ができたような気がしています。