会長の”三行日記”

2015.09.11

集中豪雨被害 No.2761

 朝一番で神奈川県愛川町まで行ってまいりました。お引合いを頂いている分の現場調査のためです。往路、東名高速で向かう途中、自衛隊のトラックを十数台見掛けました。きっと茨城や栃木で起こった災害の救助や復旧作業に出掛けるのでしょう。

心の底からご苦労様と思い、やはり無くてはならない存在だなと感じたほどです。もっともそれはこうした任務に心から敬意を表しているからです。災害復旧など本当に大変なお役目だと思われますが、ある意味、こうしたことに徹しているから人々に愛されているのではないでしょうか。

それが好き好んで他国が紛争しているからと言って、誰が戦争に出掛けて行くというのでしょうか。きっと多くの自衛隊の人たちにとっても思いは同じではないかと思われます。ある人がこんなことを言っていました。「こんなに国内で活躍している自衛隊をとても海外には出したくない」と。

戦争など行くことなく、今のままの国民から頼りにされ、当てにされる存在で十分ではないでしょうか。ついつい自衛隊の救援トラックだと思われる一行を眺めたものですから、前置きが長くなってしまいました。

それにしても鬼怒川の決壊や宮城県の渋井川などの決壊で、もたらした被害は私たちの想像をはるかに超えた大きなものです。改めて豪雨による被害の大きさを知らされています。映像などで眺めても濁流が流れ込んだ住宅地の変わりようには目を見張るばかりです。

ほとんどの家の1階部分が水に浸かり、土台をすくわれて傾いている家もあります。そればかりか、強い流れに襲われた地域は地表ごと、その上にあった家が濁流に呑まれ流されてしまいました。

また車が土の中に埋もれていたり、道路が寸断されていてその先の電柱も大きく傾いています。これでは元の生活に戻るのにはかなりの時間を要するのではないでしょうか。

濁流に呑まれたりして行方がわからない人たちも20数名いると言います。そして今なお民家に取り残され、救助を待っている人たちも少なくないそうです。

今回の異常気象は台風18号から変わった低気圧と、東海上にあった台風17号の影響で、湿った空気が関東から東北南部周辺へ流れ込み続け、大量の雨を含んだ積乱雲のようなものが同じ地域にかかり続けていたためと言います。

またその量は通常の1か月分の2倍に当たり、その雨が一時に降ったのですからたまったものでありません。改めて災害に遭われた方々にお見舞いを申し上げ、一日でも早い復旧を願っています。

それにしても我が地域はなぜこんなに災害から逃れているのでしょうか。別に望んでいるわけではありませんが、地震や豪雨などの災害に遭われた地域の人々が気の毒でなりません。代わってやれないだけに、何となく申し訳ないような気持ちになるものです。