会長の”三行日記”

2015年10月

2015.10.05

ヤクルト優勝 No.2771

 先週金曜日はカキコミができずご容赦下さい。この日、夜立ちで3~4日まで蝶ヶ岳から常念岳に出掛けたのですが、夜遅く宿泊地に着いてからスマホの情報で大好きなヤクルト優勝を知りました。

マジック点灯後、14年ぶりとのことでやはりプレッシャ-があるかなと懸念していたのですが、勢いでそのまま突き進んだアッパレな優勝でした。トリプルスリ-の山田選手はじめ、川端、畠山両選手などの目覚ましい活躍もあって、終盤の混戦もあれよあれよという間に征してしまったのです。

それというのも後半になって安定してきた投手陣に加え、打撃もチ-ムの中に本塁打王、首位打者、打点王がそれぞれいれば納得できるというものです。

今シ-ズン当初、このヤクルトの優勝を誰が予想できたのでしょうか。私はじめほとんどの人が全然考えてもいなかったはずです。優勝を伝える記事の中で、この3人はいずれも高卒野手であるということが載っていました。

そればかりか、この他にも雄平、中村、上田選手など、レギュラ-陣の中で6人もの高卒野手がいるのは12球団の中で最も多いとのことです。でもそれはたまたまといった偶然ではなく、ヤクルト球団の戦略でもあることを知りました。

かつてのヤクルトの黄金時代、チ-ムの顔として活躍した池山選手の成功を機に、数年おきに高卒の大型内野手を上位指名してきたのです。三木、岩村、野口選手などがそれに当たります。

高卒野手が成功し活躍すればレギュラ-を長く張れるのです。山田、川端両選手などが当てはまり、二人はまだまだ若く、そういった意味でもチ-ムは安泰が続くとも言えるわけです。

でもどの球団も即戦力投手を何より優先し、育成が必要な彼らの獲得は二の次になる傾向があると言います。しかしヤクルトは、これと見込んだ高卒野手をリスク覚悟で上位指名してきて今日の成功につながったのです。

またそればかりでなく、入団した高卒選手をすぐに上に上げることなく、二軍でじっくりと経験を積ませるというのです。山田選手がブレ-クしたのは4年目、川端選手も故障もあり6年掛かり、畠山選手に至っては規定打席に到達するまで8年も掛かったと言われています。

球団はこのように才能があると見込んだ選手を入団当初から、二軍でじっくり経験を積ませ、簡単にクビにはしないのです。その象徴的なのが畠山、雄平両選手です。二人は打撃には光るものがありましたが、守備面で課題があったらしく、すぐには一軍に上げませんでした。

パリ-グと違って指名打者がないことから、守備で致命的なミスをすれば失格の烙印を押されてしまうからです。そうしたことから二軍の指導者が本人のために一軍昇格のタイミングをしっかり見計らっているというのです。

この二軍指導者には以前は小川前監督、そして現在の真中監督も就いていましたので、一軍に上がっても選手をじっくり育てるという要素が強かったのではないでしょうか。どことは言いませんが、結果が悪ければすぐに下に落とすというチ-ムとはこのへんが違っています。

また後日、優勝の秘密を探ってみたいと思っていますが、この野球の世界だけでなく、私たち企業においても人を育てるということに関しては共通したものがあるのではないでしょうか。学ぶべき点があるものと思われます。  

2015.10.01

素敵なホテル No.2770

 シルバ-ウィ-クが始まる前夜、沼津の淡島ホテルに泊まってきました。なかなか高価で私たちがおいそれと泊まれるようなホテルではないのですが、お客様にその優待券を譲って頂いた関係で宿泊できたのです。

家内と家内の父、妹の4人で泊まったのですが、やはり噂に聞いただけのことはありました。以前に宿泊はせず2~3回食事等でホテルを訪ねたことはあるのですが、やはり宿泊ともなると違うものです。

島ですから船で渡るのですが、ものの5~6分で船着き場に到着した後、もちろん手荷物はそこから運んでくれ、ホテルの玄関に向かうとチェックインの手続きは何もすることなく、直ちに5階の部屋に案内してくれました。

このへんがちょっとくすぐられるところです。事前に宿泊者の名簿を出してある関係で、来られたのが誰なのか、人数と年恰好で判断しているのでしょう。ですから面倒なチェックインの書類の記入など不要なのです。

案内されたのは幸い西向きの部屋でしたので、窓からは駿河湾と富士山がバッチリです。これには何よりも家内の父が一番喜びました。何しろ小豆島から沼津に出てくる度に富士山の写真を撮りまくっている人です。まさに霊峰富士という感覚は普段見慣れている私たちよりずっと強いものがあるからです。

そしてしばしの休憩後、今夜のディナ-は洋食のフルコ-スです。お酒の値段が高いのは場所柄仕方ないものですが、そんなことが全く気にならないほど、出てくる全ての料理に舌鼓を打ち、まさに食事を十分堪能したと言えるものでした。

こうして一夜明け、島の周囲を父と散歩した後、圧巻は露天風呂から眺めた駿河湾に映えた綺麗な富士山でした。露天風呂を囲んでいる岩のすぐ向こうはもう海そのものです。ですから海の中の温泉に入っているような感覚なのです。

幸いこの時間帯、入浴していたのは私一人でしたので朝風呂をゆっくりと味わうことができました。そして次はちょっと遅めの優雅な朝食です。1階のレストランに向かうのですが、そこにはきちんと正装した総支配人が迎えてくれていたのです。

来られるお客全てに自ら気遣われていたのです。父と家内は朝からシャンパンなど勧められていて、至ってご機嫌の様子です。総支配人の様子を眺めていると、これがホテルを取り仕切る役職の仕事なのかと、つくづく感じさせられたものです。

やはり一流とは凄いものです。単純な私は部屋に戻ってから、その嬉しかった気持ちを直ちにアンケ-トに認めたものです。このようになかなか頻繁に行けるようなところではありませんが、また是非行ってみたいと思ったホテルでありました。