会長の”三行日記”

2015.11.24

3等地でも儲かるその2 No.2786

 「3等地でも儲かる」続編です。3つ目は鳥取県・岩戸海岸にあるアイワナドゥ岩戸という、大繁盛しているレストランです。ここは岩戸海岸でも終点となる場所で、車でしか行けないところです。

そんな所でなぜと思わせられるのですが、タ-ゲットが女性のグル-プ客狙いのお店で、実際にも女性客が8割以上と言われています。ジャンルは地元食材のおいしさを大切にしたアジアン料理です。

おすすめは、石釜で煮立てた「つぼ焼きカレー」というもので、熱々のカレーに生チーズがたっぷりと入ったカレーは、好きな辛さを選ぶことができると言います。その他、有機栽培のコーヒーをはじめとしたドリンク、スイーツなども充実しているので、カフェとしての利用も可能です。

また景色は抜群で、店内の大きな窓からは鳥取砂丘や日本海が一望でき、その開放的なロケーションは気分爽快で大いに和ませてくれると言います。そして料理に使われているグラスや食器が可愛く、女性客の人気を呼んでいます。

更にこのお店、お客が来なくなる理由を減らしているのは、アジアン料理に拘らず苦手な人のためにもオムライスや海鮮丼まで用意していると言います。そして定休日をなくし、折角ここまで来ていただいたお客の失望感をなくしているのです。

これなら苦労してここまでやって来たお客をがっかりさせたり、女子会などでも中には料理に苦手な人がいても、もう来たくないという人も少なくなるわけです。やはりここならではのものを持っています。

そしてテ-マの最後には相模原の山の中のパン屋さんを紹介していました。安くて新鮮でうまいパン屋さんで、多いときは1日に4000個のパンを売ると言います。オギノパンと言うらしいのですが、揚げたてでおいしい110円のあげぱんが人気です。

というのはこのパン屋さん、売り場である店の裏手には大きなパン工場を持っているのです。かつては学校の給食用として機能していましたが、昨今の少子化や給食減少に伴い、このような一般向けの市場開拓に乗り出したのです。

パン工場全体としては9億の売り上げがある中、この1つのお店だけで2億5千万円を売り上げるというから凄いものです。やはり苦境に立たせれもじっとしては何も開けないものです。

以上4つの事例からも共通して言えることは、どこも横並びではないということです。そうした中、いずれもまた来たくなるという要素を有しているのです。また不便だからといったことや、ハンディになりそうなことをむしろ前向きにプラス面で生かしていることは大いに学ぶべき点があるのではないでしょうか。