会長の”三行日記”

2016.07.26

ポケモン GO No.2873

 22日からの日本での配信と同時に爆発的な人気で、すっかり社会現象となっている「ポケモン GO」ですが、このままの動きで進んで果たしてよいのでしょうか。これはスマ-トフォンのカメラや位置情報機能などを使ったゲ-ムで、画面上に現われるポケモンと呼ばれる架空のキャラクタ-をアイテムを使って捕まえ、図鑑を完成させたり戦わせたりするものです。

この配信が始まってから、現実の世界にポケモンが現われたような感覚が味わえることで、多くの人々の人気を呼んでいるようです。でもいち早く配信された海外では、夢中になって交通事故に遭ったり、立ち入り禁止地域に入ったりする事例が相次ぎ、様々なトラブルを引き起こしているみたいです。

つまり一般の景色の中に探しているポケモンが現われるわけですから、どうしても人々はスマホをカメラを撮るように振りかざしていることになるのです。でもこのような人が多く集まったら異常とも思える光景に映るものです。

そして画面に集中してポケモンを見つけながら歩き回るのですから、他のことなど目に入らなくなるのは当たり前の話なのです。これでは駅のホ-ムを踏み外したり、信号機のついた横断歩道にうっかり赤信号でも飛び出しかねません。

こうしたことからこの人気上昇の背後で、ポケストップをめぐる問題も顕在化してきているようです。ポケストップとはモンスターを捕まえるための道具を手に入れたり、モンスターをおびきよせる道具を仕掛けたりするゲーム上の要所のことを言うそうです。

そしてこのポケストップの多くは実際の名所旧跡に設定されているからです。実際にも配信直後に今度の地震で被災した熊本城の立ち入り禁止区域近くで、プレイヤーの男性が「ポケモンGOをしたいので禁止区域内に入らせてほしい」と警備員に詰め寄るという事態が起こっています。

これを受け熊本城の事務所は早速、立ち入り禁止区域をゲ-ムの対象から外して欲しいと、任天堂に申し入れたそうです。その他のニュ-スでも広島の原爆記念公園などが公園の性質上、場違いなポケモン探しを排除して欲しいと伝えているようです。

また私たちの身近の問題としては今は子どもたちの夏休みが始まったばかりです。そのためスマホに夢中になっている子どもたちもきっと少なくないものと思われ、狭い路地に車で乗り入れるときなどは特に要注意です。

いつ夢中になっている子どもが飛び出してくるかもしれません。ですからもちろんスピ-ドは控えめで、くれぐれもその動きに注意しなければなりません。このゲ-ムを提供した任天堂は株もストップ安で大儲けでしょうが、ある意味、罪なものを提供してくれたものです。とにかく大きな間違いやアクシデントがないことを祈りたいものです。

明日27日は納品業務や午後から会議等で静岡に出掛けるため、カキコミは休ませていただきます。