会長の”三行日記”

2016.10.14

学校への苦情 No.2907

 こんな話を耳にして無性に腹が立ちました。中学生の部活で野球部が声なしで練習をさせられたり、吹奏楽部やサッカ-部の朝練が中止となったというのです。

それというのも近隣の住民からの苦情を受けて、住民と市との話し合いの結果、このような措置がなされたということです。実際に起こった話なのですが、愛媛県松山市のある中学校では近隣から「野球部の声やボ-ルを打つ音がうるさい」という苦情が寄せられたことによります。

でも何か変だと思いませんか。野球部が練習中、声を出さないでやっていてはこれは練習にはなりません。元々声を出すということは気合を入れるためだけでなく、自分自身を落ち着かせる効果もあるのです。

ですから凄く緊張しているときなど、声を出して自分自身をわざと落ち着かせるためにも用います。野球部が無言で練習をやっていたら想像しただけに気持ち悪いものです。

また吹奏楽部に音を出すなといったら、部活自体できなくなってしまいます。こうしたことを受けて、無言での練習や朝練の中止を決めた市側の対応にもちょっと納得しないものがありますね。

そもそも中学校がそこにあるのはずっと以前からのものと思われます、ですから多分近隣の方々がそこに住みついたのは後のことと思われます。つまり中学校があることを知っていて住み着いたのです。

それなら予めそういったことも承知ではなかったはずではないでしょうか。一部にはそうした住民の苦情など取るに足りず、相手にしなくてもよいといった意見もあるようですが、「音を出したら子どもに何かするぞみたいな、脅しもあった」と言います。

こうしたことで話し合いが持たれたわけですが、健全な子どもたちの育成に向けた学校教育といった観点で、もう少し熟慮を重ねたら違った結論も得られるのではないでしょうか。

このような話を聞くと、日本もだんだんアメリカナイズされてきて周囲との協調といったことより、個人の権利を優先する世界になってきたかなと、少し悲しくなるものです。

一昔前までは学校の近くに行けば、練習の掛け声やブラスバンドの音などが聞こえてきて、騒音などとは全く違う懐かしさや郷愁みたいなものまで感じたものです。時代の変遷というか、ここまで来てしまったかと、ちょっぴり哀れさえ感じてしまっています。

来週の月曜日、17日は鎌倉山へモノレ-ルの修理のため、一日出張するためカキコミは休ませて下さい。