会長の”三行日記”

2011.07.04

土日操業 No.2038

いよいよ先週末の土曜日から、夏の節電対策として自動車業界が導入した工場の「土日操業」が始まりました。これは政府が37年ぶりに発動した電力使用制限令によるもので、日産、ホンダなど大手メ-カ-8社がその操業を開始したものです。
 
その制限令は昨夏比15%の節電を義務付けたものですが、最大手のトヨタは6月30日に操業した為、2日は休んで3日からの操業だったと言います。
 
この自動車関連といえば部品会社なども含まれるわけですから、土日に出勤しなければいけない人たちの数は併せて60万人にも上ると言います。なかなか大変な数ですね。
 
影響すると考えられるのが、まず共稼ぎの世帯など、子どもを預け入れる保育所の問題です。平日でしたら保育所もやっているでしょうが、土日といったら、休みのところが多いはずです。
 
朝のテレビによると、1万6000人が働く広島の東洋工業など、町全体の雇用が大きい企業の場合は、臨時に保育所は土日でも子どもの受け入れを始めたようです。
 
でもこういった所ばかりではないでしょうから、預け入れで悩む人も少なくないのではないでしょうか。それからこうした工場の周囲に位置する、飲食店やいろいろなお店にも影響が出てきます。
 
この工場の休みに営業を合わせているでしょうから、当然、シフトしなければいけなくなるものと思われます。また、子どもの休日に家にいないわけですから、家族サ-ビスで何処かに出掛けるということも、なかなか難しくなるのではないでしょうか。
 
一方では少し潤いを見せ始めたのがゴルフ場です。土日の高いプレ-費を払わなくても、安い平日に行くことができるからです。聞くと、愛知県や我が県の浜松や磐田近辺のゴルフ場では、木金の2日間が予約でかなり埋まっているそうです。
 
思わぬ波及効果でしょうね。こうした企業努力により、やはりテレビが伝えるところによると、平日の1日は10%以上節電ができているそうです。但し、本来の休日であった土日の2,3日はいつもより電力量が上昇したとのことです。
 
要は皆が集中しなければよいわけで、以前にも触れたとおり、目的はピ-ク電力を抑えることにあります。こうした節電の意味を踏まえて、必要最低限の電気まで抑えることなく、この暑い夏を何とか乗り切りたいと思っています。

2011.07.01

往生際 No.2037

いよいよ今日から7月です。1年のうち、もう半分が過ぎ去ったわけです。ここ数日は暑い日が続いており、梅雨も明けたような気がしますが、週末は崩れるという予報もあり、何とも判断ができません。各地で頻発している熱中症にはくれぐれもご注意いただきたいと思います。
 
さて、往生際の良さとか悪さという言葉があります。死に際とか、ぎりぎりまで追い詰められたときの態度を問われているものです。今の我が国の首相がまさに、ぴったり当てはまる言葉ではないかと思われます。
 
目途がついたら辞めると、一旦は口に出したものの、なかなかそれが具体的にいつなのか、はっきりしません。そのため、すったもんだしている国会では、ようやく70日間の延長を決めたものの、自民党議員の政務官への1本釣りなどがあって、依然としてその混沌が収まりません。
 
でも考えてみると、この菅さん、元々長いこと野党の中にあり、舌鋒鋭く追求する側の立場として知られていて、この人がまさか日本国総理になるなど、ほとんどの人間同様、ご本人でも考えていなかったのではないかと思われます。
 
それだけにまさかでも、苦労して掴んだ総理の座は、人一倍固執して、離したくないのかもしれません。そう考えると同じ民主党の中からも批判が出るくらい、見苦しい現在であっても、なかなか、まだまだしぶといかもしれません。
 
自民党の浜田和幸氏を政務官に引き抜いたのも、国民新党の亀井さんに言わせれば、首相が退陣の条件に掲げた再生可能エネルギー特別措置法案の成立をにらんだものだったようです。
 
社民、共産の賛成を当て込み、それに民主党、国民新党、与党系無所属の票を足しても、過半数の121人に1人足りず、この1票差を浜田氏で埋めたかったのではないかと言われています。
 
こうしてこの再生可能エネルギー特別措置法案や、第二次補正予算、特例公債法案の成立を退陣の条件として掲げているのですが、いつになることやら、空転国会の状況や被災地の依然として進んでいない復旧・復興対策を眺めていると、全く国民不在と言ってよいものと思えます。
 
全く政治がだらしないとも言えるわけです。もっとも菅さんが辞めても、あまり事態は大きく転換しないものでしょうが、少なくとも今の鬱積したム-ドは変わるというものです。
 
とにかく首相だけが持っている衆議院の解散など、ちらつかせることなく、潔く早期退陣を図った方が良いと思います。日本にはまた引き際の良さという、素晴らしい言葉もあります。
 
一昨日には秘書官らを連れ、飲食店を3軒はしごしたという、まだまだ意気軒昂に見える菅首相なのですが、しっかりと周囲の空気を読み、未練をきっぱりと断ち切った方が潔いというものです。

2011.06.30

褒めるのか、叱るのか No.2036

褒めて伸ばすのか、また叱って鍛えるのか、教育や指導についてはいろいろと考えさせられるものです。特派員メモとして、新聞にもアメリカの日本との違いについて、触れていました。
 
それによると、特派員の中学生の息子が地元の野球チ-ムに入っているそうですが、アメリカでは良いところを見つけて、盛んに褒めようとしているところが見られているとのことです。
 
やはり日本同様、親たちも熱心で一緒に応援するのですが、ちょっとその応援風景に違いがあるようです。ヒットやファインプレ-にはもちろん大歓声なのですが、空振りでも「グッド・スイング!}。またエラ-した子に対しても「グッド・トライ!」と叫んでいるのです。
 
思わず笑ってしまったそうですが、やはりお国柄の違いなのでしょうか。この特派員も同じように書かれていましたが、かつて私も高校まで野球をやっていて、指導者である監督から褒められたような記憶はほとんどありません。
 
褒められるどころか、怒声を浴びせられたり、顔も見られないような態度に出会ったのは、しょっちゅうです。従って正直、現役当時、野球をやっていても楽しかったという記憶があまりなかったくらいです。
 
ですから監督の顔を見るのが嫌で、練習が始まってから、その途中で登場する時間がたまらなく嫌だったことをよく憶えています。でも今となっては良い思い出で、かつての監督であり恩師に当たる方とも、今では一緒に酒を酌み交わしたり、一昨年は尾瀬へのハイキングなどにも出掛けるほどです。
 
しかし、こうして歳を喰ったからこそ、分かり合えることなのですが、現役当時はそうはいきません。今になって考えてみると、もう少し褒められるというところまでは行かなくても、せめてあまりうるさく、ガミガミ言われない方がのびのびと、できたのではないかと思うことがよくあります。
 
本当に才能のある、野球漬けになっても大丈夫な選手には、事細かくうるさく言っても這い上がってこれるでしょう。でもそこそこの人間で、精神的にもあまり強くないような選手には、萎縮してしまって、かえって逆効果のような気がします。
 
ですから、対する人それぞれなのでしょう。でも指導者の方の苦労を思えば、そんなこともなかなか言えないかもしれません。甘やかすとつけ上がったり、辛抱や努力ができなくなる人間もいるからです。
 
このように、なかなか人を育てるということは難しいものです。ただ、これだけは言えると思うのですが、人は褒められると、とても嬉しくなるものです。ですから5つ怒られる中に、1つぐらい良いところを見つけて指摘してやるのもよいかもしれませんね。