会長の”三行日記”

2011.07.21

季節外れの台風から思うこと No.2048

本日は土用の丑の日です。暑い盛り、丑の日には「う」のつくものがよいという、江戸時代からの慣わしみたいです。でも稚魚の不漁で、養殖のうなぎの数が減っていると言います。
 
このため値上げする店も多く、庶民の口にはなかなか入りにくくなっています。でも夏ばてには一番の食するものゆえ、やはりいつまでもこの大好物とは付き合っていたいものですね。
 
さて、この時期では珍しい台風6号が西日本、特に高知や香川県を襲いました。7月としては横綱級とのことで、高知県の一部では、降り始めからの雨量が1000ミリを超えたとも言われています。
 
その進路には少し驚かされましたが、北上して日本列島に差し掛かった途端、急に右折し、しかも極めてゆっくりと停滞するような動きを見せました。これも太平洋高気圧が衰えたことによる影響らしいのですが、何よりもの救いは東北の被災地を免れたことです。
 
でもこの影響で、我が県では海に隣接する、東名高速の富士-清水間が高波の為普通となり、それを受け一般道路の国道1号線が大渋滞の様子を見せていました。こうなると東名高速の迂回路とされている、第2東名のいち早い開通が望まれるものです。
 
こうした大動脈が少しでも途切れると、及ぼす影響は大きいものです。そう考えると、もし近隣に位置する、浜岡原発に何か異変があったらどうなるのか、考えただけでも怖ろしくなる話です。
 
おそらく日本経済に及ぼす打撃は半端なものではありません。東西の流通は全く途絶えてしまうわけですし、それに放射線による被害が加わったら、静岡県から東京中心の関東、また名古屋を中心とした中部エリアまでが全く機能しなくなるわけです。
 
やはりこの原発はあまりにもその位置するところが悪すぎます。それに今、政府の指示もあり、原子炉が停止して活動をやめていますが、いつでも運転再開できる状態にあります。ですから今の停止状態でも、何かあれば福島と同じような事態を招くことを私たちは知っておくべきです。
 
従っておそらくこの先、必ず来るであろうと思われる、東海、南海複合地震のことを考えたら一刻も早く、その機能をなくすべきです。それはそうなってからでは全く遅い、今打つべきことのできる一番大切な対策であるように思えるのですが...