会長の”三行日記”

2012.03.13

会社にとって大切なもの No.2173

昨日は仕事の終わった後、社員と一緒に夕食に出掛けました。このところ、ずっと忙しい仕事を強いられていた彼らが、ようやく一段落したからです。
 
それともう一つ、過日の朝礼での社員からの一言で、少し気づかされたためです。その話はある休日、社員さん同士でドライブに出掛け、先輩社員が帰りにご馳走をしてくれたという内容です。
 
話をしてくれたのは中国からこちらに戻り、晴れて正社員となった後輩社員です。忙しい中を縫っての、たまの休日で、先輩のそうした気遣いがとても嬉しかったからでしょう。
 
良い話だなと思って聞いていたこちらも、聞いているうちにだんだん穏やかではなくなっていきました。それというのも、自分の胸に手を当ててみて、そうした機会を近頃全く作っていなかった自分に気がついたからです。
 
確かに仕事が終了してから、何かといろいろな所用で出掛けることが多いにしても、それは全て外向きで、一向に一番大事な足下を見つめていなかったのです。
 
今回の福島全国大会で、私の選んだ分科会は「成長を続けるためのグロ-バル戦略」と題した、大阪で攪拌機製造を営む方の報告をベ-スの研修でした。
 
父親が57年前に創業した会社に入社後、2年目で倒産、先代との葛藤を経て平成8年に社長を引き継ぎ、年商6億とほぼ同額の借金を抱えた債務超過の会社を、中国進出を契機に見事立て直します。
 
そして今では年商12億、社員57名による業界2位にまで押し上げているという、素晴らしい内容の会社です。そこには確かに中国での生産開始という、新たな活路を見出した戦略がありますが、決してそれだけではありません。
 
一言でお話しすると、社員に明日に繋がる夢を持った会社創りを実践していったのです。詳しくはまた別の機会に触れますが、社員からは一切お金を取らず、全て会社の費用で海外研修という形で、毎年広く日本以外の国を見せたのです。
 
そして行き先で必ず一部、貧困の地域を入れていったと言います。つまり自分たちの立ち位置を知ってもらうのがその目的です。まさに報告者が持つ、良いものを知らないで夢が拡がるわけがないというポリシ-を実践していったのです。
 
弊社はとてもこうした良い会社の比ではありませんが、会社にとって一番大切なものは何かを改めて知らされたものです。ですから小さなものから、まずコツコツと積み上げていかなければと思っています。