会長の”三行日記”

2012.05.08

ちょっと良い話part91 No.2204

茨城と栃木を襲った大竜巻の被害は凄いですね。被災の建物は1500棟を超すとも言われています。この竜巻は温かい地上と、上空との温度差が大きいほど発生しやすくなるとのことですが、私たちの地域でも大粒の雹(ひょう)が降っていました。
 
やはり異常気象なのでしょうか。被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。さてこんな爽やかな話を投稿欄に見つけましたので紹介させていただきます。「さりげなく席を譲った優しさ」という話です。
 
電車に乗った時のことだ。その電車は始発ということもあり、空席があったが私は座らなかった。電車は進むうちに次第に混み出し、空席はほとんどなくなっていた。

ある駅に到着する間際に、ホ-ムで待っている老夫婦に気づいたらしい男性の若者が席を立った。彼はその駅で下車することなく、立ったまま本を読んでいる。まるで今までも立っていたかのように。

彼が作った一つの空席に老夫婦が向かうと、今度は男性の若者が作った空席の隣に座っていた女性の若者がさりげなく立ち、別の車両へ移っていった。

2人の若者に面識はなかった様子だったが、席の空け方が、どちらも絶妙なタイミングだった。老夫婦に席を譲ったことを、あえて知らせることはない、との配慮だったのだろうか。

私は席を空けたタイミングに、2人の優しさを感じたのだ。何をするにも、タイミングは大事なことだと思った。

 
連休中、ちょうど私が休みだった5日の夜、テレビで「阪急電車片道15分の奇跡」という映画が放映されていたのを観ました。ちょっと上の話とは意味合いが違いますが、電車の中で繰り広げられる、人々の心の触れ合いを描いていて、とても面白い作品でした。
 
全くの他人同士ですから、見過ごせば心の触れ合いなど、生まれるわけはありません。それがほんのちょっとの触れ合いから、お互い自分の持つ悩みや心の傷まで癒されていくのです。
 
上記の若者にしてもシャイなところがあるかもしれませんが、老夫婦に余分な気遣いをさせたくないという、優しい気持ちを持ち合わせていたのでしょう。
 
このように結構、電車の中にも様々な人間模様が生まれているものです。やはり基本はたとえ知らない者同士でも、相手への思いやりと優しさではないでしょうか。人とはしっかりと関わらなくてはいけません。