会長の”三行日記”

2012.07.17

夏の高校野球選手権大会から No.2246

この3日間の連休は、真ん中の日曜日こそ同友会支部の研修旅行を挟みましたが、前後の2日間はほとんど野球の応援に費やしました。
 
それと言うのも、母校が1回戦、2回戦と、何とか勝ち進んだから結果的には良かったのですが、2試合とも延長13回までもつれ込む、ハラハラ・ドキドキの試合だったからです。
 
まず1回戦の清水庵原球場、相手は磐田南、通称バンナンと呼ばれる学校です。6回まで4-0と、こちらがリ-ドし楽勝かと思われた試合でしたが、8回の裏に波乱が待っていました。
 
磐南ノ-アウトで1塁に走者が出た後、左バッタ-の打球ではありましたが、何でもないレフトフライを守備固めで入っていたこちらの選手が、ポロっとグラブからこぼしたエラ-から始まったのです。
 
そんなに連続してヒットはないと思われていた相手の打線から、エラ-と四球さえ無ければ逃げ切れるなと思っていた矢先のことでしたから、何となく嫌な気になったのですが、それが悪い方に当たってしまったのです。
 
その後、野手にもエラ-が伝染して、あっという間に同点にされたのです。また同点の後も逆転されるピンチだったのですが、何とか凌いで延長戦に突入したのです。
 
しかし形勢は全くこちらに不利の展開で、7回から代わった相手の投手を全く打てないこちらに比べ、毎回のように一打サヨナラのピンチの連続です。でもエ-ス・中林君が本当によく投げ切り、その都度ピンチを凌いでいたのです。
 
こうして迎えた13回の表、やはり相手のエラ-からもらった1チャンスから、こちらの決勝点に繋がったのです。8番の中林君から始まったこの回、8番、9番と初球に手を出し簡単に2アウト、ここで3人目はまさか1球目を打たないと思っていたのですが、初球から手を出してしまい、平凡な投手ゴロです。
 
相手投手まで、まさか打たないと思っていたのか、なぜか慌てて1塁に暴投し、2死から走者が出たのです。そしてランエンドヒットということだったらしいのですが、1塁走者が走って打者が打ったのがレフトの頭上を抜けて決勝点になったのです。
 
野球はドラマだとよく言われますが、まさにそれを十二分に味わったゲ-ムでした。エラ-さえ無ければ展開は大きな変化もなかったでしょうし、こんなに手に汗をかかなくてもよかったかもしれません。
 
でも両チ-ムとも1つのエラ-から展開がガラッと変わってしまったのです。これが野球の怖さなのでしょうね。でも味方投手が12回も頑張って投げてきて、少しは休ませてあげようという配慮も無く、後続の打者が1球目から手を出しているのは考えものです。
 
十分な練習環境を満たされない我が校だけに、こうした頭を使った野球をやっていかなければ、とても強豪には歯が立たないのではないでしょうか。中林投手をはじめ、1,2戦とも本当によくやっていると思われる後輩諸君なのですが、両試合とも気がついたところが少なくなかっただけに、敢えて指摘させていただきました。
 
次戦は21日、シ-ド校・東海大翔洋を倒した常葉橘との試合です。母校の健闘、できれば勝利を何よりも祈りたいものです。