会長の”三行日記”

2013.11.28

防空識別圏 No.2493

 中国が防空識別圏という、へんてこな設定を勝手に打ち出してきました。あの尖閣諸島を含む空域に去る23日、唐突に防空識別圏なるものを設定したことから、関係諸国の間に少なからぬ動揺を巻き起こし、不測の事態を招きかねないと言われています。

特には日本に対する敵対行為が顕著になってきたと言えるものです。というのは防空識別圏とは戦闘機が緊急発進(スクランブル)する際の判定基準となる空域を指すからです。

領空は領海と違い、無害通航権と言って、敵対的でなければ自由に通航してもよいという権利が認められていません。そのため領空を航空機が勝手に侵犯すれば、場合によっては問答無用で撃ち落とされる可能性もあるわけです。

また航空機のスピ-ドが速いことから、領空侵犯が起こってからでは間に合わないため、各国は領空の周囲に防空識別圏というエリアを設定して、外国の航空機が勝手に侵入した場合スクランブルをかけれるようにしているのです。

ですからこの防空識別圏の空域に航空機が侵入した場合、国際法上の領空侵犯にはならないが敵対的行為と見なされるわけです。ご存知のように、以前から日本の領土とも言える尖閣諸島の領海には、中国は何度ともなく自国の船舶を侵入させています。

その行為がさらにエスカレ-トしたとも言える、今回の防空識別圏の勝手な設定は、領海より領空の方がはるかにル-ルが厳しいことから、かなり日本に対して挑戦的とも言える敵対行為なのです。

ある人が言うのには、1つにはアメリカの出方を試しているのではないかということです。いくら日米安保というものがあっても、本当に日本を助けるかどうかを見極めたいということです。むしろアメリカは日本より中国を大切に思っているのではないかという考えが、中国に少なくないからです。

でも26日アメリカは自国の爆撃機を2機、中国が求める飛行計画を無視して、この防空識別圏に飛行させました。この結果、中国側の一方的通告では、指示に従わない飛行機に対しては緊急措置をとるとのことでしたが、何のアクションもなかったのです。

こうした動きは見方を変えれば、内憂外患とも言える中国政府の実情を示しているのではないでしょうか。国民の不満を少しでも内政から外、特に日本を標的に向けようとしているものと思われます。あの百貨店など多くの被害の出た反日デモと同じ類です。

ですから中国の仕掛ける罠におめおめと、はまってはいけません。特に自衛隊など、アメリカの爆撃機がよくても日本に対しては無反応とは言えないからです。それがまんまと民衆の不満の捌け口にすり替えられてしまっては、相手の思う壺です。とにかく結論的には1年以上も経過した習近平政権、決して安泰政権ではないということです。