会長の”三行日記”

2016.01.13

全国亭主関白協会 No.2792

 新聞に載っていた全国亭主関白協会というものがあることを妻から知らされました。その名からすると、さだまさしさんの亭主関白宣言を思い浮かべそうですが、どうもそうではなく、亭主力を磨き妻を笑顔にするためのもののようです。

ちょっとその記事が面白かったので記載させていただきます。「鬼嫁」は、妻の笑顔や会話を引き出せない亭主が創ったものだ。思い返してほしい。明るく楽しい家庭を一緒に築いていこうねと誓い合った時、結婚相手は鬼だったか。

子どもが生まれたり、家事に仕事にと忙しい中で女性たちは日々、めざましい”進化”を遂げている。鬼嫁は、妻の進化に追いつけていない亭主たちへの不満の表れだと感じている。

「妻の尻に上手に敷かれよう」が、自らの反省をもとに1999年に発足させた全国亭主関白協会(全亭協)のモット-だ。言葉の響きから趣旨を勘違いされることも多いが、男の威厳を保つための組織ではない。

元来、関白は天皇を補佐する立場。家庭内の”天皇”は妻であり、”関白”は妻を補佐し、チヤホヤと立てる存在だと提唱している。”日本一ゆるい組織”を自負しているが、会員は全国に約2万3000人。

時折、会合と称して飲み会を開き、互いに「家庭内生存率」を高めるべく、妻から笑顔を引き出す互いのワザ「亭主力」を披露し合っている。全亭協の心得として代表的なのは①勝たない②勝てない③勝ちたくもない-の「非勝三原則」。

夫は夫婦げんかで勝ってはいけない。夫婦仲が悪化するだけだ。極論だが、妻が「カラスは白い」というなら、白なのだろう。そこで図鑑を持ち出して「いや黒だ」と説いて”勝った”としても、家庭内において良いことはない。

その場は受け止めて、後日「黒いカラスもいるね」と進言するのが適切だ。「何を今さら」と思わずに、中高年こそ亭主力を身につけてほしい。熟年離婚は深刻だ。一歩をためらう男性には「お返事三原則」を勧めている。

今日から妻の言葉に「そうだね」「分かるよ」「その通り」と応えよう。言葉にパワ-があるから、最初は心が伴わなくてもいい。続けていれば、次第に妻の心が解けてくる。亭主力を磨けば、夫婦仲だけでなく、子どもの心の安定にもつながる。

亭主が変われば鬼嫁も変わる。妻が変われば家庭が変わり、日本も変わる。その会長を務める福岡の天野周一さんのコラムです。思わず納得させられてしまいました。お返事三原則もいいのですが、永年連れ添っているゆえ、どうしてもテレが出てしまい口ごもってしまいます。

また天野会長の格言が欄外に載っていました。■家庭内の息苦しさがなんだ。エベレスト登頂よりマシだ。妻はかわいい生き物である。機嫌が良いときは。なるほど、おっしゃる通りですね。