社長の三行日記

2017.02.03

見守りし死 No.2929

 昨日は急遽、海老名まで出張することになりカキコミができず失礼しました。さて、なんという痛ましい悲しい死でしょうか。島根県益田市で横断歩道を渡っていた小学校児童の集団登校の列に軽トラックが突っ込み、ボランティアで通学を見守っていた三原さんという73歳の方が全身を強く打ち亡くなられました。

この方は33年前、小学2年生だった下校中の次女(当時7歳)を交通事故で亡くし、子どもたちの事故を防ぐため見守り活動を続けていたのです。ですから我が子を失った悲しい思いを、二度と皆にさせたくない強い思いからこの活動を続けていたのです。 

加害者からは基準値を超えるアルコ-ルが検出されたというから酒気帯び運転だったのですが、現場は片側1車線のほぼ直線道路で交差点に信号機はなく、三原さんは横断歩道の真ん中付近で児童が渡るのを見守っていたといいます。

現場近くで目撃していた人によると、三原さんは突っ込んでくる車に気づき、とっさに男の子を突き飛ばしてかばい、自分の身をていして男の子を守ったようです。でなければ軽傷で済んだ男の子にまで大きな被害が及ぶところでした。

三原さんの次女・舞子さんは今から34年前の12月、ミキサー車に引かれて亡くなりました。その後、孫の小学校入学をきっかけに、自宅から学校まで往復1時間以上かかりますが、15年前から登校の付き添いをしてきました。

そのときに気づいた信号機がなくて危ない箇所や、トンネルが暗いといった危険箇所を市役所に指摘していました。今回の事故直後も怪我をした男児に、「大丈夫か」と声を掛けていたほど、このような地域活動のボランティアに熱心な方だったのです。

また地元の伝統芸能である「石見(いわみ)神楽」はその団体会長として子どもたちに教えているくらい、子供たちとのふれあいを大切にしていて、昨年の通学合宿では今回の事故現場の横断歩道でも安全に渡れるよう子どもたちを指導していたと言います。

そして集団登校の列が乱れたり危ない真似をしているときは、児童を真剣にしかっていたといいますから、本当に我が子の二の舞をさせたくないという気持ちが人一倍強かったのでしょう。

残念ながら今回のことで親子とも同じような被害に遭ってしまったわけですが、残された三原さんの長女の方は父が亡くなったのは寂しく残念ですが、子どもたちに大きな被害がなくてよかったと言われています。

我が地域でも昨年、児童の痛ましい交通事故で亡くなるということがありましたが、車の運転には本当に気をつけてもらいたいものです。何かあっては取り返しがつきません。まさしく一生をかけて償っても償いきれないことになるわけです。車は凶器にもなることを忘れたくないものです。 

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