会長の”三行日記”

2013.01.31

西武百貨店の閉店 No.2349

今日1月31日を以って、西武百貨店が沼津駅前から消えることになります。本日はその最終日ということで、聞くところによると多くの人でごった返していると言いますが、風前の灯火みたいで、今さら賑わったところでどうにもなる話ではありません。

これで静岡県東部ではデパ-トが1軒もなくなるということですが、百貨店業界の低迷ということもありますが、何とも寂しい話です。

というのも私たちの小さな頃はデパ-トと言ったら、それこそ一番の花形産業で、そこに働いている人も輝いて見えたものです。
特に沼津の場合、駅の真ん前に位置する西武はやはりそれなりのブランドを誇っていたものです。
 
沼津に進出してから55年と言います。ですから私にとってはちょうど同じ時期、家が火災に遭った関係で、今の片浜の地に小さな家を建て移り住んだ頃に当たります。
 
これも何かの縁なのでしょうか。小さな頃、エスカレ-タなるものが珍しくて、このデパ-トに行くのが楽しみでもありました。それ以前にあった松菱デパ-トが無くなってからは、この西武が華々しいところは独占していたような気がします。
 
その駅前の華が無くなるということは何とも寂しいものです。と言ってもここ何年かはやはりお客の衰退があったようで、たまに店内を訪れても従業員だけが目立ち、お客はパラパラと見掛けるほどでした。
 
やはり時代の流れでしょうか。生活が車での移動を中心とした郊外型商圏に変わってから、売上げがピ-ク時の1/3に減ったといいます。かつては地方進出の1号店として、県東部地域一円から多くの集客があったとは思えないほどの惨状だったようです。
 
でも外商部門は成績がよかったようです。お中元やお歳暮などはブランドの包装紙を好む方がまだまだ少ないからでしょうか。そして古い方の本館は老朽化から取り壊され、新館は新たな複合商業施設として生まれ変わるそうです。
 
今後、我が街・沼津の駅前はどうなることでしょうか。やはり何といっても人が輝く街でなくてはならないものです。