会長の”三行日記”

2014年07月

2014.07.03

ひだまり亭のある一言 No.2592

 昨日のお昼、いつもはゆったりと座れるひだまり亭の座敷が人で溢れていました。この日は着物のリメイク教室があって大勢の人たちがいらしていたからです。この先生は地元・大諏訪の方で、家内がやっている事業に賛同してくれ、忙しい中、月に1回無料で教えてくれているのです。

本当に感謝以外の言葉しかないわけですが、ちょうど居合わせていた、孫を連れてやってきていた娘が私にこんなことを話し掛けたのです。「お父さん、賑やかでいいんだけど中にはこんなことを言う人も居るんだよ」と。

普段はあまり顔を見せない人たちが、このリメイク教室の時に限ってやってきているのです。しかも大部分の方々は地元ではなく、市内のいろいろな所から来ているようです。これに関しては大勢の人たちが楽しんで頂けたらという趣旨ですから、何も問題ないものと思います。

しかし次の一言で、う-んと考えてしまいました。この教室に来ている方々も、ひだまり亭が主催していることから、もちろん昼食を食べていきます。その食事の最中、こんな一言を聞いてしまったのです。「まずくはないんだけど...

それを居合わせて耳にした娘は、どうやら少し気分を害したようです。おそらく何気ない一言だったのでしょうが、今までそんなことを聞いたことがなかったことから、私に言わなければ気が済まなかったのでしょう。

素直に「おいしい」と言えばよいのにと思ったからに違いありません。その話を聞いてからちょっと考えてしまいました。一部の人たちでしょうが、ひだまり亭がやっている事業に決して賛同しているわけではなく、単なるこの教室に来たいという目的しかないということです。

後で家内にも聞いてみたのですが、市内の別の場所の中には、こうした教室に1コインぐらいのお金を取るところもあると言います。そんなところから人づてで、だんだん増えているのではないかとも思えます。

それではちょっと趣旨が違うようにも思えます。ちょっと漏らした一言を、毎日ボランティアで務めてくれているスタッフにはとても聞かせるわけにはいきません。またその場に私自身がいなくてよかったとも思っています。

居合わせたらきっと切れかかって何か言ったかもしれません。余分なことを言わなくてよかったわけですが、でもこれがある意味、割り切った現代の世相を表わしているのかもしれません。

少し愚痴っぽくなってしまいましたが、少しでも楽しい場所にしようと、あの手この手でいろいろなことを考え、安くておいしいものを提供したいと考えている、家内はじめスタッフの取り組みが多くの人たちに理解してもらえることを信じ願っているものです。

2014.07.02

集団的自衛権 No.2591

 とうとう集団的自衛権の行使を容認するという閣議決定が行われました。言い換えれば日本が世界に誇る平和憲法の、第9条の解釈を変更したのです。これは下記に示すような従来からの政府見解を大きく覆すものなのです。

政府は1972年、参院決算委員会に、集団的自衛権と憲法との関係に関する政府資料を提出し、「国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される急迫、不正の事態」では「必要最小限度の範囲」の自衛の措置が認められるが、日本が攻撃されていない集団的自衛権は「憲法上許されない」との判断を示しています。

また81年には、集団的自衛権の行使は「必要最小限度の範囲を超えるもので、憲法上許されない」との政府答弁書を閣議決定し、以来、こうした解釈が定着しているわけです。

つまり集団的自衛権とは、自国が攻撃を受けていなくても他国同士の戦争に参加し、一方の国を防衛する権利のことを指します。もっと解りやすく言えば、我が国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生すれば、我が国の存立が脅かされ、国民の権利が覆される明白な危険という名目で、日本が武力攻撃に参加できるのです。

一番密接な関係と言えばアメリカ以外には考えられないわけです。この解釈によると、世界中のあちこちで戦争もどきのことに加担している、同盟国のアメリカに危険が及ぶようなことがあれば、日本が出掛けて行って加勢することにもなりかねません。。

こうした大きな問題を国民には何も諮らず、内閣だけで取り決めてしまうということはまさに暴挙とも言えるわけで、今まで日本が積み上げてきたものをぶち壊しにしてしまうとも言えるものです。

これを受けての自衛隊の反応はどうでしょうか。今まで専守防衛を貫いてきた自衛隊にとっては、このことは青天の霹靂とも言えるもので、これからは命にかかわる大きな問題になるのです。

ある隊員は災害救助で社会貢献をしたいという目的で入隊したと言います。それが戦場にもし行くようになったらという問い掛けには、「喜んでというわけではないが命令なら従います」と答えています。しかしその母親は自衛隊をやめさせたいと強く訴えています。

人を殺すことに息子を加担させたくない。戦争に行かせるために、自衛隊へ入れたわけじゃない」と言っているのです。まさに人の子の親なら誰しも同じ思いではないでしょうか。

それにしても平和を党の看板に掲げている公明党もだらしないものです。連立与党にあって歯止めになるものと期待していたのですが、政府首脳の言いなりきなりではお話になりません。その独自色を出せなければ連立の意味もないというものです。

まあ安倍さんがこんなにまでしても、この容認に拘ったのは本人のみならず、アメリカの強い圧力があったものと思われますが、国民に諮ったとしても否決されるのを読んでの強行に違いありません。

ノ-モア・ヒロシマ、ノ-モア・ナガサキと、悲惨な体験をした我が国だからこそ、世界に向けて平和を呼び掛ける大きなインパクトがあったのですが、これでは諸外国と何も変わりがなくなってしまいます。「目には目を、歯には歯を」では、いつまで経っても戦争は終わらないのが分かりそうなものですが...

2014.07.01

圏央道開通 No.2590

 先月の28日、圏央道が一部開通し、相模原愛川ICまでしか行けなかった区間が延長し、高尾山ICまで繋がりました。これにより東名と中央道、さらに関越道が行き来できるようになったわけです。

最近では東北方面に行く場合、首都高3号線を通り大橋JCで地下に潜る道ができたから環状線まで出なくて済み、いくらかは以前より楽になったわけですが、それでも料金所からここまでの往路や、帰りの大橋JCに出る車がかなり渋滞します。

このため首都高を通らなくても済む、圏央道の全線開通が待たれているわけですが、以前よりある程度渋滞緩和が期待できるというものです。そもそも首都高の渋滞は都心に行くのがお目当ての車より、東北、常磐、京葉などに向かう通過点としての車が多いのではないかと思われます。

従って東名の場合、東京料金所から用賀、渋谷、谷町までの渋滞10数キロは平日では当たり前のようになっているのが現状で、向かう前からほとほと気が重くなる始末です。

2020年東京五輪開催に向けても、こうした現状を一日でも早く解決していかなければいけないのが国や行政の責務だと思われます。たぶんこの先、2020年に向けての各種インフラ整備が都内を中心として行われるものと思われますが、こうした周辺の渋滞緩和にも真剣に取り組んで欲しいものです。

この圏央道一部開通に伴ない、その利用を促すため料金はいくらか安く設定するみたいです。たとえば横浜青葉ICから東名、首都高、中央道で八王子ICまで行くと通常料金は2030円ですが、東名、圏央道、中央道を使うと普通では2310円です。

ですがETCを使うと、暫定期間のあと2年ぐらいの期間は2010円の割引料金となるみたいです。このETCで思い出したのですが朝夕の通勤割引がなくなってやはり痛いですね。朝出掛けるのが早いのは何も苦にしないこちらにとっては、今までの倍の料金はずいぶんと割高に感ずるものです。

またこの7月からは土日祝日の休日割引も、今までの5割引きから3割引きに変更になったとのことです。いやはや、いろいろな諸物価の値上げが続く中、私たち庶民の懐具合は厳しく思うようにはならないものです。とにかく圏央道もいち早く全線開通して、無駄な渋滞を解消して欲しいものです。