会長の”三行日記”

2011年03月

2011.03.14

未曾有の大地震から No.1971

最初にまず被害に遭われた方々に、心からご冥福とお見舞いを申し上げます。大地震の直後、テレビ画面から自分の目を疑うほどの光景が飛び込んで来ました。
 
陸地よりはるかに高い海面が、人家が密集している地域に押し寄せてきているのです。それは時間にすれば僅かなものでしょう、あっという間に家々をのみ込んで、無情にも形を留めないほどの無残な姿に変えてしまっていました。
 
何と言う恐ろしいことが起こってしまったのでしょうか。一夜明けて、一色に染まった報道からは、被害者の数と新たな被災地域の情報がどんどんと膨らんできます。
 
あまりにも無残な姿だけに、見るに耐えられないほどでした。そして被災者のことを考えたら、何ともいたたまらない気持ちになったものです。
 
前日、携帯が全然繋がらなかった関係で、連絡の取れなかった石巻の知人とはやっと連絡がとれ、聞くと家も車もみな流されてしまったとのことです。ただ、ご本人は仕事で東京に出ていたことから、命には別状なかったものの、帰る足も全て閉ざされているため、不安は一層募っていたものと思われます。
 
全くお気の毒で、慰めの言葉もないくらいです。また、別の仙台近郊に住む親しき方とも、ちょうど山形で出張中だったことから連絡が取れ、様子を聞いたら、家や家族は無事だったものの、家の中は見るに耐えられないほどの散乱の様子とのことです。
 
でもそのご家族とは未だに電話連絡が取れないほどです。このように未曾有の大地震とも言っていいくらいの今回の災害ですが、今回ほどこの災害を身近に感じたことはありません。
 
もしこれが南北500kmの、三陸沖から連なる断層(プレ-ト)のずれと言われる、今回の東北地方太平洋沖地震ではなく、永年言われ続けている東海・東南海地震だと考えたら、我が地域も一溜まりもありません。
 
おそらく、2~3km先の小高い丘まで逃げ延びなければ、全部流されてしまったのではないかと思われます。そう考えると決して人事ではないのです。
 
またこれにより起こった福島原発の事故から、電力の供給不足が考えられ、今日14日から輪番停電という東京電力管内を5つのブロックに分け、部分的な停電が実施されることになりました。
 
原発事故そのものには言いたいことがいっぱいありますが、とりあえず被災者のことを考えたら、私たちに今できることと言ったら、多少の不便はあっても電力の節約等を心がけ、少しでもその傷みを分け合うことだと思います。
 
業務には多少なりとも、影響が出ることと思われますが、是非その協力を惜しまず、少しでもお役に立てることを願っています。何しろ電気やガス、水、食糧に事欠き、不自由な生活を強いられている人たちのことを考えたら、贅沢なことはとても言っていられません。とにかく現地でのいち早い復興を何よりも願うものです。
 
こんなわけで、思わぬ非常事態の関係で、不謹慎な内容も被災者のことを考えたら、とても掲載できないことから、しばらくの間、このカキコミも中止させていただくことにします。

2011.03.11

国内保護? No.1970

女子ゴルフが開幕し、またまた韓国勢が優勝をさらっていきました。相変わらず、横峯さくらさんとか有村智恵さんらの日本勢が勝てません。
 
この開幕戦も韓国の朴仁妃選手が、昨年の最終戦に引き続き2連勝を飾りました。前日まで首位の藤田幸希選手は最終日に76の大崩れで、それまでの貯金を活かすことができなかったのです。
 
何しろ去年、日本で行われたこの女子ト-ナメントは34戦中、15勝も韓国勢がさらっているのです。それだけに昨年同様、またこの韓国勢の強烈なパワ-に今年も圧倒されるのではないかと懸念されるものですが、協会は危機感を募らせ、少し対策を練っているようです。
 
これは外国人選手が出にくくなるようなシステムで、出場資格に制限を加え始めたものです。もちろん前年度50位までのシ-ド選手は、ほぼ全試合出場できるのですが、それに漏れた選手らを対象に翌年に向けた予選会というものがあります。
 
この予選会が1次から4次まであって、昨年までは米、欧、韓国など、海外ツア-である程度実績があれば、途中からの出場でも参加できたそうです。
 
しかし今年からは全て最初の1次会から出なければいけなくなり、これが長期間に亘ることから、外国人選手にとっては日程調整が難しくなったのです。
 
狙いは世界最強となった韓国勢に対するところが大きいものと思われますが、その裏事情にはスポンサ-離れを防止する意味もあるようです。
 
何しろ韓国勢ばかり勝っていては、テレビ中継にしても視聴率がなかなか上がりません。そして大会を支えるスポンサ-なしでは成り立たないのです。
 
また全試合の20%に当たる、7試合前後の試合に出場しなければ、翌年の出場権ももらえなくなったと言います。宮里藍ちゃんなど、人気選手を日本の試合に出場させる狙いからです。
 
こうした日本人選手保護対策のような措置をとるのも、苦肉の策かもしれませんが、ちょっと考えさせられてしまいます。それより、もっと誰が来ても、日本人選手が堂々と勝てるようにするのが先決だと思うのですが...とにかく一層の奮闘を願うばかりです。
 
昨日は突発の事情によりカキコミができませんでした。ご容赦下さい。

2011.03.07

顔も心も一つしかない No.1969

笑うにも 泣くにも顔は ひとつなり」座禅に出掛けているお寺から、新年早々の修養会でいただいた日めくり(カレンダ-)に書かれている言葉です。そこにこんな事柄が載っていました。
 
昔、ある所に一人の独身男が住んでいて、一生のうちせめて一度でいいから幸福になりたいと神に祈っていた。

その甲斐あってか、ある夜、彼の家の戸を叩く者があった。戸を開けてみると外に立っていたのは、吉祥という幸福の女神である。

男は飛び上がって喜び内に招き入れようとすると「ちょっと待ってください、私には実の妹がいていつも一緒に旅をしているのです。」と後ろにたたずむ妹を指さした。

男はその妹を見てすっかり驚いた。姉の美しさに比べ何と醜くかったことか。かの男は、「あなただけ家に入り、妹はお引き取り願えませんか。」

と頼むと、「それは無理な注文です。私共はいつも一緒に連れ添わねばならないのです。一人だけ置き去りにすることはできないのです。」と言って去っていった。

幸の女神と不幸の女神とは、異身同体なのである。身のまわりの所事象を、自分の所存で幸不幸にするのは、自分自身の心の持ち方に依るのではないだろうか。

 
自分の心は二つあるのではなく、一つしかない心が常に動いている(煩悩即菩提)と付け加えてありました。また弊社の階段に飾ってある、相田みつをさんの額にも、こう書かれています。
 
しあわせは いつも じぶんの こころが きめる
 
まさに、このことを単純明快に言い当てている言葉です。とても考えさせられる指摘で、生き方の参考になるものです。ですから何か良くないことが起こったとしても、決して悲観的になることはなく、幸せになるためのステップ(試練)だと思えばよいのではないでしょうか。
 
明日8日は工事、また翌9日は研修で、それぞれ出張する為、カキコミは休ませていただきます。

2011.03.04

人間ドック No.1968

一昨日は1年に1回の人間ドックに出掛けました。毎年、誕生日の近辺で行っているものですが、この歳になってくると今までとはまた違って、少なからず不安を持つものです。
 
もっとも昨年のドックのときに指摘された、胃カメラ検査で摘出の細胞検査結果を、すぐに聞きに行かなければいけないところ、今年になってから行っているようですから口ほどでもないかもしれません。
 
お陰様で今年も特別大きな指摘はなかったようです。でも相変わらず、肝機能と高脂血症を示す数値はよくありませんが、気になっていた尿酸値はだいぶ改善されてきたようで、正常な値を示しているみたいです。
 
これも愛犬と、家内の作る配慮された食事のお陰だと感謝しています。やはり毎朝欠かさぬ散歩はかなりの効果があるのではないでしょうか。
 
隣の部屋で休む愛犬は、目覚ましのベルが鳴るか鳴らないうちに、早く行こうと私を急き立てます。そのくらい散歩が大好きな犬ですから、雨が降ろうと槍が降ろうと、365日、この散歩を欠かすことはできません。
 
ですからこのお陰で散歩に出掛けることができるわけで、私一人だったら、とても冬の寒い朝など布団の中に丸まっていて、外に出ることさえないものと思われます。
 
またいろいろなお付き合いで、家で食事することがままならない関係で、折角、食事にいろいろと気を遣ってもらっていても継続することができません。外に出れば出たで、嫌いではないお酒を飲む量も増えるというものです。
 
そして塩分が高い外食と出会うわけです。こんなことから一向に肝機能等は改善されないことになるものと思われます。でも最近では飲み過ぎた後、できる限り週に何度か休肝日を設けるよう、心がけてはいます。
 
肝臓は再生機能があると言われ、休ませてあげると元に戻ろうとしますが、酷使し続けていると終いには言うことをきかなくなるから、気をつけなければいけないと自分には言い聞かせているのですが...
 
とにかく自分の体は自分自身で守っていくしかありません。今朝の朝礼でもそれぞれが語ったように、暇と金と心に余裕ができたらやってみたい、夢の実現に向けて一層の体への労わりと節制を心がけていかなければいけないものです。

2011.03.03

不正入試投稿 No.1967

京都大他3大学の入試に、ネットを使った不正入試投稿が大きく騒がれていますが、ようやくその投稿に関与した人間が判ったようです。このようなやり方は調べればすぐ足がつくだけに、いったいその目的が何なのか、疑問に思っていたものです。
 
ですから単なる不正入試による合格をめざしているのではないと、思っていたのですが、どうやらそれも外れたようです。仙台市に住む山形の予備校生と伝えられていますが、そんなことをしなくても十分合格する実力を持っていたようです。
 
それだけにずいぶんと残念な話です。そのやり方は試験中に問題をインターネットの掲示板「ヤフー知恵袋」に投稿し、解答を仰いだという、携帯電話を利用した手口です。
 
おそらく問題をいちいち打ち込んで入力している時間はとてもないでしょうから、カメラで写しての投稿なのでしょう。でも解答を示された掲示板に、そのお礼まで書き込む余裕があるのですから、本来の真剣に取り組む受験生ではない愉快犯か、もしくは複数の人間による仕業だとの見方が強かったものです。
 
こうした見方が全く外れてしまったわけですが、ここまできているネットの威力というものを改めて感じています。不正投稿はもちろん許されるべきものではないのですが、驚きはレスポンスの速さです。
 
即座に解答を寄せるということがなければ何も問題はないわけで、不正の起こった4大学全てに、様々な科目に対して即座に対応していることに驚きを覚えているものです。
 
こうなったら臭いものには蓋ではないのですが、携帯電話等の会場への持ち込みはやはり禁止せざるを得ないのではないでしょうか。
 
一昔前の私たちにとっては、携帯電話が辞書機能とか、いろいろな先端機能を備えているだけに、てっきり持ち込み禁止なものとばかり思っていました。
 
そして、だからと言って性悪説のように、受験生を疑ってかかるというのは好ましく思いませんが、試験の監視体制にも、時と場所によっては緩やかなものがあったのではないでしょうか。
 
とにかく、ここまでして大学に入らなければいけないという意味が全く理解できません。まさに大学入学以前の問題で、こうした不正を貫き、その一生を送れるものとはとても思えませんが...
 
ましてこのように発覚してしまえば、その子の一生をも左右してしまうことになるわけです。本当に情けない話です。二度と起こらないことを願っています。

2011.03.02

観たいと思う番組 No.1966

なかなかテレビで観たいと思う番組が少なくなっている中、やはりNHKはいいドラマを作っていますね。1つは朝の連ドラである、「てっぱん」です。私は朝なかなか、ゆっくりと観れないことから、お昼とか、一週間の終わりにまとめて放映するものを観ますが、結構この番組にはまっています。
 
何と言っても、家族がお互いに温かく支え合う、ほのぼのとした姿に、時として泣かされてしまうものです。何しろヒロインの取り巻きに、芸達者な素晴らしい俳優陣を集めています。
 
おばあちゃんである、富司純子さんや、育ての両親である、遠藤憲一さんと安田成美さんがとにかくいいですね。セリフがなくてもその表情だけでしっかりと語っている富司さんや、お腹を痛めた子でなくても我が子として育てればきっとこんな風だなと思わせる、安田さんの表情が素晴らしいように思えます。
 
また不毛地帯であれだけの憎まれ役を買って出た遠藤さんの変わり身は、さすが役者だなと感心してしまいます。きっと今回そのファンも増えたのではないでしょうか。
 
もう一つは今年こそと思い、初回から見続けている大河ドラマ「お江」です。例年最初を見逃してしまうと、なかなか年間通して観れないものですが、今年は意識していたこともあって何とか続いています。
 
前回の放送では、柴田勝家を演じている大地康雄さんが良かったですね。伝えるところによると、ドラマの内容通り、撮影中以外でも豪華女優陣とは一切目も合わさず、口もきかないでいたみたいです。
 
ご本人いわく「あれだけの美女たちに囲まれて演じるのは、俳優をやってきた中で初めての経験で、緊張して舞い上がってしまった」とのことらしいのです。
 
ドラマの中でも、自分が忠誠を誓った大将・信長の妹を、秀吉との関係という理由からにせよ、妻として迎えることになった勝家の律儀さと当惑ぶりを見事に演じていました。何しろお市の方が絶世の美女と言われたからです。
 
ところが、勝家は皆が知るところの剛直な武将ですが、見た目はお世辞にも良いと言えない不細工な風貌なのです。ですから女性との縁もなかったわけで、突然降って湧いた妻と3人の娘への扱いにドギマギするわけですが、お江のあることから豹変し、領民や部下思いの名君と呼ばれた一端を覗かせます。
 
こうした難しいガラッと変わる役柄を見事に演じているわけです。一部で主人公を演ずる上野樹里さんから、あのノダメのイメ-ジが抜けないという指摘もあるみたいなのですが、大地さんは「役への取り組みが非常に真摯で、心配りのある方」と褒めています。
 
そんなわけで、契約カメラマンの不祥事をまるで鬼の首を獲ったように、民放から突付かれているNHKですが、やはり観たくなる番組作りに努めているように思えます。民放も安易に製作できる番組ばかりに走らず、もう少し心揺さぶられる番組を是非、提供してもらいたいと思っています。

2011.03.01

市民ランナ-の快挙 No.1965

アッパレ!市民ランナ-の快挙です。2日前の日曜日に行われた東京マラソンで、市民ランナ-として参加した川内優輝さんが日本人選手最高の3位に入りました。
 
しかもタイムが2時間8分37秒という、堂々たる成績です。この結果、早々に今年8月韓国で開催される世界選手権の代表にも内定を獲りつけました。
 
川内さんは現在、埼玉県職員として定時制高校の事務職員です。勤務時間は午後1時半から9時半までのフルタイムで、普通の職員と全く変わらず、残業もこなしていると言います。
 
毎日午前中に地元で2時間ほど走り、昼過ぎには出勤しているという生活です。また周囲からまじめを絵に書いた選手と言われているように、自分からマラソンの話をすることはほとんどないというくらい、ごく普通のどこにでもいるような方です。
 
もっとも、このランナ-としては学習院の大学時代、学童選抜に2回も選ばれ、箱根駅伝も走っているとのことです。従って4年のとき、公務員試験合格後、駅伝に力を入れる実業団からの誘いもないわけではなかったのですが、厳しい練習は自分に向いていないからと断わったそうです。
 
そして昨年のこの大会でも4位の成績を残しているくらいですから、実力がないわけではありません。ただ今年の1月に開かれた都道府県対抗駅伝では、埼玉代表として出場したものの、大ブレ-キとなったため、県の名誉挽回の意味で、ユニフォ-ムに埼玉の名前を刻み付けたとのことです。
 
私は指針の会に出ていてレ-スは観れなかったのですが、聞くとインタビュ-を受けられないほどの疲労困憊(ぱい)で医務室に担ぎ込まれたようです。それだけ自分の持っている実力を出し切ったのでしょう。アッパレなものです。
 
それにしても、こうなるとだらしないのが実業団選手です。恵まれた待遇ばかりが選手を強くするわけではないことが、示されたことになるわけです。
 
川内さんは合宿や遠征で年間70万円ほどを自費で賄っていると言います。それだけに3位の賞金200万円は本当に助かるというのが本音でしょう。
 
仕事が主で、スポ-ツが従の選手が勝つ、この意味をしっかりと考え直してもよいのではないでしょうか。やはりハングリ-さがある意味では、人を支えているように思えます。それと「好きこそものの上手なれ」好きで楽しくやることが、何よりも原点のような気がします。